前回のあらすじ。
猫、ガソリンエンジンを作るために雷がほしい。
「いやでも、魔法オババがエレキテル作ったって話を前に聞いたぞ? あれだって雷だろ?」
「雷がまったく発生しないわけではないのだ。地上世界においては大気が雷を吸収してしまう、一時的な実験ならば密閉空間にガスを満たすことで雷を発生させることは不可能ではない」
「お前、けっこうその辺のことわかってるのな」
「だがエンジンは外部の空気を吸い込み、油を気化させて着火する。つまり、プラグが大気に触れてしまうのだ」
「お前、けっこう機械の知識あるのな」
地下世界、本当に飛空艇とかあるのかもしれない。
しかし、これくらいなら頑張ればなんとかガソリンエンジンを作れそうな気がするけど、まあなんとかならないからこの猫は頑張ってるのだろう。
「それで、神になれそう?」
「あと少しといったところでしょう」
「へえ、幸先は悪くないんだな」
「百年ほど挑めば芽はあるかと」
猫の時間間隔ガバガバすぎん?
こいつ、百万回くらい輪廻転生してるのかもしれない。
「古代文明が作り上げたすごろく場、あれを突破した暁には私は神となります」
また、絶妙な難易度だ。
失敗しておいてなんだけど、何回かチャレンジすれば行けそうな具合だった。
神への登竜門としては、ちょっと簡単すぎやしないだろうか。
「古代文明だって、クリアすれば神になれるアミューズメント施設なんて作らんだろ」
「しかし、あるはずなのです。あの扉の先に、すごろく場を支配する神の社が」
…………。
「えっ、その神って『サイコロ3回増やします』とか『ゲームオーバー乙』とかアナウンスしてたアレ?」
「はい、あの声こそすごろく場の神です」
俺とアンヤは顔を見合わせた。
あの声って古代文明の人工知能とか、もうちょいファンタジーに精霊さんとかじゃないのか?
「いや、うむ、しかし……たしかにすごろく場を運営する精霊は、限定的だが神の末席といえるかもしれん、が」
アンヤが自信なさげにそう述べる。
すごろく場の人工知能、神らしい。
「ヘイ! カモーン、精霊さん!」
「はーい」
ボフンと精霊(手のひらサイズの美少女)が現れた。
「精霊さん、神ってなんぞ?」
精霊さんは光のエフェクトを鱗粉のように撒き散らしつつ答えた。
「神とは何かは、多くの宗教や哲学で異なる定義がされています。一般的には、全知全能で、宇宙や世界の創造者、あるいは高次の存在とされることが多いです。宗教的な視点から見れば、神は人間を超えた存在であり、宇宙の秩序や道徳の基盤を提供するものとされます。
一方で、哲学的には神という概念は人間の理解や経験を超えるものであり、抽象的な概念や象徴として扱われることもあります。科学的には、神の存在を証明することは難しく、神についての議論はしばしば信仰や個人の世界観に依存します。
今のところ、この会話は役に立ちましたか?」
「すごい、まるでチャットGPTの回答をコピペしたかのような完璧な回答だ」
答えているようで何も答えていない。だというのにこの分量。たいしたものだ。
どうでもいいことをあたかも情報満載のように長々と書くのは、小説家にとっての最大の才能だ。
ぶっちゃけ、小説なんて400ページのどうでもいいガセ情報なわけだし。
俺もこんな玉虫色な回答ができる男になりたい。
「だがほしい回答ではないな。これだから精霊は駄目なのだ」
アンヤは精霊にダメ出しする。なんだアンチかテメー。なんだアンヤかオメー。
「我々が求めているのは世界樹の在り処だ。神の定義などではない。勇者よ、せっかくだから聞いておけ。世界樹の葉がどこにあるのかと」
「それはちょっと……」
それを精霊さんに聞いたらメタ的にヤバイと思うからやめとく。
アイテム名とか直接聞いたら、世界の根幹に関わるヤバイ情報とか開示しそうで怖い。
戦々恐々としている俺に、猫は不思議そうに告げた。
「世界樹の葉ですか? ではこの町の真ん中を調べてみてください」
「町の真ん中?」
「はい。ここは元々、魔力が集まる地に作られた実験場から発展した町です。この町の中心に生えた木こそ、世界樹なのです」
……そうだ。この町は、4つの岩山の中心に存在する町だった。
原作において、世界樹の葉の入手ポイントそのもの。
幸せの青い鳥はほんとに身近にいたらしい。
いちおうチャットGPTに「世界樹の葉はどこにある?」と聞いてみました。
以下、回答↓
『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』では、世界樹の葉は重要なアイテムです。ゲーム内で世界樹の葉を入手できる場所はいくつかありますが、代表的な場所は次の通りです:
メルキドの町: 町の北東部の地下道にある宝箱に入っています。
オルテガの家(アリアハンの家): アリアハンの町のオルテガの家にある宝箱にも一つあります。
いにしえの神殿: ここには複数の世界樹の葉がある場合があります。
ゲームの進行状況やプレイするバージョンによって異なることもありますので、詳細はゲーム内のヒントやマップを参考にするのが良いでしょう。
チャットGPTくんさぁ……