ドラクエ3リプレイ   作:蛍蛍

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今回の話を読むにあたり、なんか話が飛んでると思うでしょう。
実は小説のデータを消してしまいました。
残っていたのはコピペのクリップボードに残っていた↓の部分。
……まあいいか(白目)。どうせ貰った弁当食べて塔の最上階で鍵もらうだけだし!
というわけで、はいスタート。


瞬間移動が出来るなら何でも有り問題

 

 馴染みの塔の最上階にいた老人。

 彼から貰ったばかりの鍵を使って扉を開けると、そこはさっき2人でお弁当を食べた展望スペースだった。

 塔の中で彷徨っていたからか、既に日が傾き初めている。

 

「やべーな、さっさとどうするか考えないと」

 

 俺は赤く染まりつつある空に危機感を抱く。

 この世界の夜は人間の時間じゃない。町中でさえ危険があるんだ、屋外の夜はあらゆる方向から殺意が向かってくる。

 というわけで、俺はちょっとした決断をした。

 

「キメラの翼で帰還しよう」

 

「そうですね。よろしいのではないでしょうか」

 

 同意を得たことで、俺はキメラの翼を掲げる。

 魔力? が俺達を包み、身体が浮かび上がった。

 そして―――

 

「意外と遅い……」

 

 ほとんど止まっているような速度で、2人はゆっくりと飛行した。

 飛行機に乗ったことはあるが生身で飛ぶのは初めてだ。現実感がないからか、意外と恐怖感はない。

 ただ、あまりに遅い。遠景なので景色が止まって見える。

 顔に当たる風の感触から、多分スピードは徒歩と同じくらいだと思う。

 

「あまり速いと、風で息が出来ないそうですよ?」

 

 隣に浮かぶルナリアの声も普通に聞こえる。

 これも、ゲームが現実となった結果ということだろうか。

 

「まあそうだな、車とかも窓から顔出すと息できねーし」

 

 ※絶対に真似しないで下さい。

 

「このスピードだと、到着は……」

 

 考えて、青ざめた。

 俺達は塔の入り口であるほこらの洞窟まで10日ほどかけて歩いた。

 キメラの翼の飛行速度が徒歩と同じだとしたら、直線距離を休みなく飛行するにしても数日かかる。

 

「なあ、ルナリア。これって数日間飛び続けるのか?」

 

「いいえ、小さな翼に込められた魔法の魔力はそこまで持ちません。飛行時間は数時間くらいです」

 

 塔から飛ぶこともあって、この内海くらいは超えられるでしょう。

 ルナリアはそう言って俺に安心するように微笑みかけ―――

 

「……あの、貴方様はひょっとして何も考えずキメラの翼を使ったのですか?」

 

「いや、その」

 

「今回は飛べる距離でしたが、もし海の幅がもっと大きければ海に落ちてましたよ?」

 

「すいません……」

 

 どうやら俺が思っていたより、キメラの翼やルーラは便利なものではないらしい。

 深く考えたことなかったけど、原作ゲームだと夜に瞬間移動魔法ルーラを使っても、到着すると昼になっていた。

 そういうゲームシステムだと思って気にしてなかったけど、よく考えたら半日飛行したって意味だったんだろうか。

 いやでも、昼にルーラ使っても夜に到着するわけじゃないし……

 

「どちらにしろ、海を超えるとかはどだい無理ってことか」

 

「キメラの翼を連続使用すれば不可能ではないらしいですが……食事や様々なことを空中で済ませる覚悟が必要だそうです」

 

 ルナリアは表現を濁したが、つまり飲食どころか排泄も空中ってことだろう。

 放尿はいい。大はどうする。

 空中を飛びながらズボンを脱いで、両手両足を大きく開いて肛門を風に晒し排便。

 

「悪夢だ……」

 

 糞を落としながら大の字で飛行する変態をみたら夢に見る自信がある。

 ルナリアみたいな美少女がそれやってたら世界に絶望する確信がある。

 今すぐ魔王軍に履歴書を提出だ。

 

「ルナリア、人類を裏切る時は着いてきてくれるよな?」

 

「その時は私が勇者となって貴方様を討ちます」

 

「それも愛」

 

 俺達は丸一日飛行して、なんとかアリアハン西の海岸に辿り着いた。

 俺とルナリアは着地と同時に左右逆方向に走り出し、茂みに飛び込んで出すものを出した。

 もうやだこの現実。

 

 

 

 

 

 

 連日の行進、慣れない地下洞窟、険しい塔の探索、トドメにキメラの翼による飛行。

 通算22日間の旅。アリアハンに辿り着いた頃には、俺達はふらふらになっていた。

 イカサマをして強力な武器を持っていても厳しい旅だったんだ。原作主人公はチートなしで、よく行けたもんだ……

 無言で宿に入った俺達は、無言で身体を一通り洗ってベッドに倒れ込んだ。

 この世界に風呂なんてない。少なくとも安宿にはない。

 お湯と手ぬぐいで身体を拭くのが主流だ。

 レディーファーストだとルナリアを先に行わせたのだが、終わったと声をかけられ部屋に入れば彼女は既にベッドで寝息を立てていた。

 つまり俺は、眠る美少女の前で裸になってゴシゴシした。

 ゴシゴシ……ふう。

 

「寝よう」

 

 翌朝話し合い、俺達はアリアハンでしっかり休養を取ることにした。

 連休だ。

 

 

 

 

 

 

 現時点でのステータス

――――――――――――――――――――――――――――

名前  アルス

年齢   16

性別    男

職業   勇者

性格   アホ

容姿 イケメン

レベル   4

力    25

素早さ  43

体力   16

賢さ    6

運の良さ  8

HP   31

MP   11

――――――――――――――――――――――――――――

名前 ルナリア

年齢   18

性別    女

職業   僧侶

性格 頭脳明晰

容姿   聖女

レベル   5

力    16

素早さ  11

体力   13

賢さ   25

運の良さ 10

HP   26

MP   51

――――――――――――――――――――――――――――

 

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