ドラクエ3リプレイ   作:蛍蛍

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ルナリアの本性

 

 

 山々の合間に作れらた鉱山町、ブッシーの夜。

 俺はウエスタン風の酒場に置かれた狭い丸テーブルで、ルナリアと顔を突き合わせて料理を出迎えた。

 

「おまたせしましたー!」

 

「待ってましたー!」

 

 郷土料理だという木の実とエビの身を炒めた料理。

 周りの客が美味そうに食べているので俺達も注文したが、香ばしい香りがたまらない。

 

「では食前のお祈りを……」

 

「いただきます!」

 

 お行儀の良いルナリアの祈りの言葉をガン無視して、俺は一口食べる。

 かなり強い調味料のしょっぱさ、香草と香辛料もかなり強い。

 だがそれがいい。とにかく全方位つよつよ味なのがいい感じだ。

 まさに男の子の味。そう、これは……

 

「ご飯が欲しい!」

 

 そうだ、これはご飯が合う料理だ。

 というかこの町においては、ご飯ではなく酒と共に楽しむ料理なのだろう。

 ぷりぷりとしたエビの旨味と濃厚さを、野菜のシャッキリ感がリフレッシュする。

 単品で飽きずにひたすら食べられる料理だ。いやご飯は欲しいけど。

 

「お酒……ですか」

 

 ルナリアが上品な手付きで料理を食べながら、他の客が煽るジョッキを見つめていた。

 

「飲みたいのか? っていうかルナリアって酒飲めるのか?」

 

「そうですね……」

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――

ルナリアの酒に対する嗜好をサイコロで決定します。

嗜好              8(かなり好き)

酒癖             10(極めて悪い)

――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

「実を言いますと、アリアハンにいた頃はそれなりに嗜んでいました」

 

 恥じらいつつ微笑むルナリア。

 妙に愛らしいその笑みに、俺はドキッとしてしまう。

 

「そうなのか? なら別に飲んでもいいんだぞ、今日からしばらくは宿だし」

 

「よろしいのですか? 迷惑をかけてしまうかもしれませんが……」

 

「いいよいいよ。介抱するよ。着替えとかも任せてよ」

 

「そうですか? ではお言葉に甘えて。すいません、お酒をピッチャーで戴けますか?」

 

 はいよろこんでー! と返事が帰ってくる。

 

「ピッチャーってなんだ? 野球?」

 

「グラスのサイズの1つですわ」

 

 なるほど、ショートとかグランデみたいなもんか。

 

「おまたせしましたー!」

 

 ウェイトレスがズドンと巨大な容器をテーブルに叩き落とす。

 これがピッチャーか。

 ……でけぇ。

 くっそでけえ。

 同じ飲み物の容器としては、あれだ、安い焼酎の大きなペットボトル。アレと同じサイズ感だ。

 

「え? ルナリアこれ飲むの? 一人で全部飲むの?」

 

「ああ神よ。この身に日頃の介護疲れの褒美を戴けることを感謝します」

 

 ルナリアは俺の言葉を無視して、巨大なコップになみなみと注がれた黄金色の酒に口を付ける。

 ごっきゅ、ごっきゅ、と頬を紅潮させて心底美味しそうに一気飲みする。

 そして赤ら顔となり、げふーっとおくびをした。

 美少女だからオブラートに包んで表現したが、おくびとはゲップである。

 ルナリアは俺を見つめ、ニッコリと笑う。

 

「おいヘボ勇者ぁ!」

 

「!?」

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