ドラクエ3リプレイ   作:蛍蛍

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眠れない町アッサラーム

 

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町の状況をサイコロで決定します。

インフラ、発展度合           2

治安の良さ               3

教育レベル               1

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 交易都市国家アッサラーム。

 物流の要所、交通の交差点に発展した商人の町。

 明確な王を持たず、いくらかの権力者による曖昧な統治機構とパワーバランスによって成り立つ暴力と金の町。

 雑多な文化は節操を知らず、商人達はひたすらに己の利益を追求する。

 そんな、人間の欲望を煮詰めたような町は今―――

 

「……なんてこった」

 

 ―――町としての機能をほぼ喪失するレベルで、モンスターに蹂躙された後だった。

 

「おいおい、冗談だろ」

 

 誰かが呟く。

 町を一望できる丘にて、俺達はすべてが崩壊した町を見ていた。

 建物は多くが倒壊していて、あらゆる場所に血痕や残骸が残っている。

 商店に積まれた食料品も散乱し、明らかに人間ではない大きさの歯型が残っている。

 カリーム氏はいつにも増して表情が険しい。ここを定期的に往復している商人なのだ、知り合いも多いのだろう。

 

「まさか、本当に魔王軍が動き出したっていうのかよ」

 

「カリームさん、一応聞いておきますけど、アッサラームは元々こういう廃墟にできた町……なんてことはないですよね」

 

「ったりめーだろ。住んでる人間は上等とはいえねーが、建物は必要だろ。ここはちゃんと人が住んでた町だってえの」

 

 多くの建物は倒壊し、物や瓦礫が散らばっている。

 町にはそれなりの数の人間がいたが、誰もが遠目にも殺気立っており余裕がない。

 それに、それなりの数と言っても町の規模からしたら明らかに少ない。ここに来る前に聞いていた話では数十万人が住む、中世としては最大規模の大都市だったはずだが……

 

「ジーク、ナタリー、ガザル、テメー等のパーティは荷降ろしだ!」

 

 カリーム氏が叫ぶ。彼の部下が困惑の声を上げた。

 

「カリームの旦那、荷降ろしっつったって、どうするっていうんですかい? 取引する予定だった商会もこの様子じゃ……」

 

「うるせえ! ここで売るんだよ! 何もかもぶっ壊れたんだ、何持ち込んだって売れるに決まってるだろ!」

 

 カリーム氏の剣幕に部下が震え上がる。無茶苦茶だ。

 

「た、確かに生き残りはちらほら居るみたいっすけど……こいつらに支払い能力があるとは思えないですよ!」

 

 路上生活者のようにうずくまる人々を指して、部下は否定する。

 

「ツケさせろ! ツケも出来ねーような奴はどん詰まりの奴は奴隷として確保しろ! とにかく商品をダブつかせるな!」

 

「ど、奴隷? うちは奴隷を商ったことねーっすよっ!」

 

「いいからやれや!」

 

 カリーム氏は部下をヤクザキックする。

 そして俺達に目を向けた。

 

「アルス! おめー等は俺と来い!」

 

「えっと、どこに?」

 

 カリームはぎろりと俺を睨み、目的地を告げた。

 

「商人ギルドだ!」




サイコロで軒並み小さい数字が出てしまった為、アッサラームには滅んでもらいました(邪悪)
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