なんで書いたかと問われれば、あらすじにある通り、特に考えずに書いているからとしか…(汗
持ち帰って部下と相談した上で返答する。それがロマリア王の答えだった。
そこは絶対王政らしくズバッと即答してほしい。ロマリアは絶対王政じゃないけど。
俺はロマリア王との話を情報共有するために、再度仲間を招集―――
「しねーよ! 眠い!」
俺は寝た。おやすみ。
イシスは昼夜の寒暖差が激しい。昼過ぎあたりは特に暑い。
故に、富裕層では一番暑い時間帯は寝てやり過ごす者も多いそうだ。
高級宿ともなると魔法で生み出した氷枕などの貸し出しも行っており、俺は服を全て脱ぎ捨てての、冷却を図ってのシエスタと洒落込んでいた。
「暑いー。あついー。あっちっちー」
ベッドの上で、俺は思考回路がショート寸前で茹だっていた。
こんなに暑いと、脳細胞に悪影響があるんじゃないだろうか。
いやそれが熱中症か。まだ頭がぼんやりしていないからセーフなのか。
「くそっ、こんな暑いところに居られるか! 俺は国に帰らせてもらう!」
「物語で見たことがあります。次に死ぬ人です」
「うわ見られた」
ルナリアが部屋に来ていた。相変わらずアラビアンだ。
もう暑すぎて、最近彼女はアラビアンドレスを着ることに躊躇がない。
エロい。胸元も中々にご立派だが、腰の薄く筋肉のラインが浮いた細さは若さ特有の色気がある。
グダグダ言いつつも堂々と肌を晒しているあたり、ルナリアも自分が美少女という自覚というか自信があるのだろうか。
「うわ見られています」
「ごめん」
ちょっとジロジロ見すぎた。バツの悪さから視線を逸らす。
「こうも暑いのに、よく欲情できますね」
「むしろ気温が高い方が性欲は高まるって話を聞いたことがあるぞ」
「そうなのですか?」
「ああ。実際、誕生日は10月くらいが一番多いってデータがあるらしい」
「なるほど、興味深いですね」
あれ? それじゃあ冬に種を仕込んでるんじゃねーか、ってツッコミを期待したのだが。
ああ、アリアハンは南半球だから季節が逆だった。10月は夏から10ヶ月後という計算と合致してしまうのか。
これにはイエスキリストも苦笑いだ。
「率直に聞きますが、貴方様は私に欲情してるのでしょうか?」
「率直過ぎない?」
「すいません、男女の機微には疎いもので」
ルナリアは困ったように眉をひそめた。
この美貌でなんとも不器用なガールである。
「まあ俺も大差ないか。率直に訊かれたから率直に答えるけど、一番親近感を抱いている異性はルナリアだな」
「そもそも貴方様に身近な異性など、私の他にはアミーラくらいしかいないではありませんか」
あとはエイダちゃん。死体が腐らないように今日も回復させないと。
「ただ交際したいか、結婚したいかと考えると……正直旅が大変だからそれどころじゃない」
「それについては同意見です。なにかの間違いがあって孕んでしまっては、私はその地から離れられなくなります」
ルーラやキメラの翼の性能がゲームより低いから、ルナリアが妊娠したから彼女の実家に挨拶しよう、実家で安心して産んでもらおうという堅実な手段が取れない。
お腹が大きくなってきたら適当な町を選んで、家を借りて仕事を確保して……無事産まれたとしても赤子を連れての旅なんて不可能だから、10年くらいは旅が止まる。
そこからドラクエ5のように子連れ狼状態でアリアハンを目指し、子供を預けて娘さんを傷物にしてごめんなさいと謝って、そこからようやく魔王討伐の旅を再開だ。
めちゃくちゃ過ぎる。なんたってパパスは息子を連れて旅してたんだ。
「お腹が大きくなったルナリアを現地に置いていくなり、産んだ子供を孤児院や養子として預けるって手もあるが……」
「不可抗力ならば仕方がない場合もあるでしょう。しかし、そのような前提で行動する男性を夫とはしたくありません」
「違いない。だから俺達の関係は仲間ってことだ。いいな?」
「承知しました」
首肯するルナリア。
なんで若い男女が雁首揃えてこんな話してるんだろうね。
やっぱ脳みそが茹だってるのかもしれない。
「それで、結局なんの用だったんだ?」
「お昼時ということで皆さんも起きてきたので、貴方様も呼びに来ました」
「飯か。そうだな、わかったすぐに行こう」
「いえ、服を着てから来て下さい」
しまった、聖剣をブラブラさせたままルナリアと話してた。
というかルナリアさん、男性の男性を見ても平気なんですね。
「見慣れていますから」
「なんと」
「生家の教会は孤児院をしていました。小さな子供のお世話をしていれば、さすがに見る機会もあります」
「なるほど」
なんかガキンチョ扱いされた気がする。
「見慣れているとしても、男性の聖剣を見た時はそれ相応のリアクションをするのが礼儀だと思うんだ」
「早くその銅の剣をしまってください」