3日後、俺達はポルトガ城へと赴いていた。
事前にお伺いを立てたところ、舞踏会の席で謁見もしてしまおうという趣向らしい。
いいのかそれで。地球でいえばオリンピックの開会式で会えるから天皇陛下への挨拶はその時でいいや、みたいなノリだぞ。間違ってるだろ絶対。
いやでもオリンピックは競技会だけど、舞踏会は交流がメインの目的だから間違ってはいないのか?
「勇者王様、ダンスのご経験は?」
「ルナリア、勇者王呼ばわりはやめてくれ。勇者だってだけでも荷が重いのに」
ドレス姿のルナリアにからかわれる。俺が勇者扱いされともにょるのを知ってるだろうに。
ちなみに俺の正装や女性陣のドレスはレンタル品だ。各地から人が集まる国だけあって、そういう業者もあるらしい。
魔法の袋にはイシスで使っていた正装もあるけど、今回はパス。
「この子は1人だけ仮面舞踏会してるし」
アミーラちゃんもばっちり決めたドレス姿だけど、目元にはベネチアンマスクを装着している。
アラビアンな黒衣からTPOに合わせたドレスにチェンジしたのは評価すべきかもしれないが、根本的になにか間違ってる。
俺達も勇者パーティーとして慣れたもの。物怖じもせずに城に入る。
城の規模はやはり小さく、むしろ大きめの屋敷というべきかもしれない。
機能性を重視しているからか全体の構造も左右非対称で、ちょっと面白い。
というか地球の城ってだいたいの場合は左右非対称だから、これこそ普通の城ムーブなのか。
ドラクエの城は左右対称すぎる。少なくとも俺がこれまで立ち寄ったアリアハン城、ロマリア城、イシス城の全部が左右対称だ。
「ドラクエの城マジ平等院鳳凰堂」
俺達が案内されたのは大きなホール。
中央が開けており、片隅に軽食が用意されている。
既にそれなりの人数が入っており、皆が多彩な衣装に身を纏っていた。
欧州風のオードソックスな服装が多く見えるが、他の文化の色が見える服も多い。
やはりここは、世界各国からの招待客が立ち入るような外交の場なのだろう。
「ここ、ダンスホールか? あそこに玉座あるけど」
「多目的ホールのようですね。場面によって使い分けているのでしょう」
イシスの権威重視の城に住んでいたこともあって、こういう機能性重視の城ってのも面白い。
ちなみに玉座は空だ。まあ舞踏会の最中、王様がずっと椅子に座ってたら普通に意味不明だけど。
ホール内では既に舞踏会が始まっており、音楽が奏でられている。
壁の花になるわけにもいかないが、別に始終踊ってなきゃいけないわけでもない。
「とりあえず軽食どんなのあるかチェックするか」
「考え方が完全に子供です」
「おっコロッケだ。そういえばコロッケは海の向こうから来た料理なんだっけ。じゃあこれがオリジナルなのか?」
苦手な社交やダンスを避けて、軽食スペースでガツガツ食事をする。
もはやこれは軽食ではなく重食だ。
「お前ら、宿に帰っても夕食頼まないからしっかり食い貯めしとけよ! 持ち帰り用のパックは用意してあるから必要なら言ってくれ!」
女性陣は露骨に俺から距離を取り他人のふりを始めた。
これがはやりのパーティー追放系なろうか……。
「ポルトガ王陛下のぉぉぉ! おなあありいいぃぃぃ!」
衛兵が叫ぶと、控室よりその人物はホールに入ってきた。
ソニア
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ステータス外要素をサイコロで決定します。
性別(6以上で女性) 7
年齢(あまりに不自然であればやり直し) 16
容姿(かっこよさ、かわいさ) 10
頭の良さ 1
運動神経 3
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職業をサイコロで決定します。(不可能ならやり直し)
1勇者 2賢者 3盗賊 4魔法使い 5僧侶 6武道家 7戦士 8商人 9遊び人
6 武道家
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主人公に対するスタンスを決定します。1(敵対的)〜10(友好的)
8 かなり友好的
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人工知能に容姿を提案させます
軽いウェーブがかかった豊かな髪の毛
元気な笑顔と輝くような目
スポーティーで活動的な体型
アクセサリーよりも動きやすさを重視し、シンプルな服装を好む
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ゲーム中のランダム種配布により性格とステータスを決定します。
名前 ソニア
年齢 16
職業 武道家
性格 ロマンチスト
容姿 ウェーブがかかった長髪の美少女
力 15
素早さ 12
体力 14
賢さ 6
運の良さ 11
HP 17
MP 0
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―――ポルトガ王は、とんでもない美少女だった。
まさかのフラグ回収。
いや、主人公に友好的な美少女とか、ほんとに出てこられても困るんですけど……
すべてはサイコロ神のおぼしめし。