ウチの庭にダンジョンがあります   作:ShilonkS

186 / 267
181『弁護士』

 何と言えばいいのだろうか、質屋 『栗形』 の空気は、とてもとても悪かった。

 

「従業員の安全は、配慮されるべき項目ですっ! 彼女に情報と! 状況と! 危険性をどうして伝えていないんですかっ!? 舐めてるんですかっ!?」

 

「志穂さん落ち着いて、落ち着いて下さい……う、胃が……」

 

「最低限伝えているのだけど、その半分も理解してくれていないのよこの店長。ほら店長、あなたがちゃんと経営状態を理解していないから、弁護士のお嬢様がキレ散らかしているわ」

 

「ええっ、弁護士!? なんでっ!? 税金とかだったらちゃんと青色申告して税務署のお兄さんから太鼓判押してもらったよっ!?」

 

 空気が悪いと言うより、なんかカオスだった。

 ドアを開けて店内に入ろうとしたまま、なんだこれ、と店内の状況を見て固まってから、秋水はちらりと店内にいた他の客を見る。

 客は4人。

 どう見たってヨーロッパ系の人だ。

 その人達はカウンター越しでバチバチにやり合っている女性2人の状況に困惑している様子で、そして来店してきた秋水の存在に気がついてこちらを向けば、その秋水の姿を見てからヤベェ奴が来やがったとばかりに驚いたような表情になっていた。

 なんか、ゴメン。

 白銀のアンクレットの関係で、怪しい人達なんじゃないかとちょっと疑ってしまったのだけど、どうやら訳の分からない惨状に偶然居合わせただけの不運な客だっただけなのかもしれない。

 少しだけ申し訳ない気持ちを抱きながらも、こちらを見て固まってしまったヨーロッパ人に対し、秋水はぺこりと一礼する。

 さて。

 帰るか。

 見なかったことにしよう。

 秋水はとりあえず現実逃避を選択した。

 

「あら秋水、いらっしゃい。待ってたわ」

 

 現実は逃がしてくれなかった。

 なんてこった。

 そのまま入口から何事もなかったかのように静かに退店しようとした秋水であったが、見つかってしまった。ちくしょう。

 聞こえなかったフリしてぇなー、と思いつつ、秋水はゆっくりと店内のカウンターの方、目敏く秋水のことを見つけて下さりやがった棟区 鎬の方へと目を向けた。相も変わらず傍から見れば、背筋も凍るような美女である。

 秋水が来店してきたのに気がついた鎬は、ふりふりと小さく手を振っている。秋水はげんなりとした表情になってしまった。

 レジカウンターの周りには、現在4人。

 1人は秋水の叔母、鎬である

 そして、その鎬の後ろでオロオロしていたのは、この質屋 『栗形』 の店長、栗形 祈織。

 声を掛けてきやがった鎬のせいで、同じく秋水の存在に気がついた祈織もまた、ぱっと表情を明るくし、こちらへブンブンと大きく手を振ってきている。

 なんだろう、明らかに 『助かった!』 みたいな表情になっているけれど、中学生のガキに助けを求めるのはちょっとどうかと思う。

 

「秋水?」

 

「うん―――?」

 

 そして、あと2人は、秋水の知らない人だ。

 スーツをぴしっと身に纏っている2人は、位置的に店の入口に対して背を向けていたものの、やはり鎬が名前を呼びやがったせいで秋水の存在を察知して振り返ってしまう。

 1人は中年の男性。40歳くらいだろうか。線の細い、柔和な感じがする男である。

 そしてもう1人は、気の強そうな女性。鎬に対して大声で食って掛かっていた、推定ヤベェ女である。

 その2人が振り返り、秋水の姿を確認する。

 してしまった。

 

「うわぁ」

 

「っ!?」

 

 反応は、それぞれ違っていた。

 もとより何故か顔色がよろしくなかった男性の方は、秋水の姿を見た途端、明らかに腰が引けたのが分かった。

 いきなり強面ヤクザが店に乱入してきたのかと思ってしまったのだろうか。勘違いをさせるような人相で申し訳ない。

 そして気の強そうな女性の方は、びくりと体を大きく震わせて。

 

 ばっと横へと小さく跳び、鎬と祈織の前に立ち塞がった。

 

 いや、背後に庇った。

 

 大柄で筋肉質で強面の、だいたいの人がまともな職業の奴じゃないと勘違いしてしまう秋水の姿に、その女性は顔を強張らせたままに両手を横に大きく広げ、鎬と祈織の2人を秋水の視界から隠すようにして立ち塞がってきた。

 あ、これ絶対、話がややこしくなるヤツだ。

 ボディーガードの如く即座に2人を護る姿勢に入った女性を眺めつつ、秋水の抱いた感想は、経験則に基づいた達観であった。

 勘違いされたなぁ。

 これ絶対に勘違いされたなぁ。

 別にこの店に殴り込みに来たマフィアとかじゃないんです、と秋水は無罪を主張するかのように両手を挙げようとしたのだが、よく考えたら只今白銀のアンクレットが満載のコンテナ箱を抱えている。

 しまった、降参のポーズができない。

 詰んだ。

 

「あら頼もしい」

 

 そして庇われた側である鎬は、その女性の行動に驚いたように少しだけ目を丸くしている。

 いや待って、説明してあげて。ご来店した暴力団員ではなく、あれは自分の甥なのだと、そこのお姉さんに説明してさしあげて。

 

「ほえ?」

 

 同じく庇われた側である祈織は、この人なにしてんだろう、という感じに不思議そうな顔をしていらっしゃる。

 あなただって最初に出会ったときは、泣き出す寸前までビビり散らかしていたじゃないか。同じことなんだよ。

 あのときの祈織と同じく、秋水を見てビビっているにも関わらず、このスーツ姿の女性は咄嗟に鎬と祈織を護ろうと体を張ったんだよ。いや勘違いなんだけど。

 顔を引き攣らせつつも、ぎろりと秋水を睨み付けるスーツ姿の女性。

 役に立たねぇ身内と店長。

 これはもう、ストレートに 「誤解です」 と訴えかけるしかなさそうだ。

 喋るために、すぅ、と秋水は息を吸って。

 

 

 

「いや、志穂さん待ってください。あの子は違います、棟区 秋水さんです」

 

 

 

 別の方向から、ストップが入った。

 入れたのは、スーツ姿の女性と一緒にいた、同じくスーツ姿の中年男性。

 両手を広げた女性のその腕を下ろさせるように手を添えながら、男性がフォローを入れてくれたが、はて、と秋水は思わず首を捻ってしまう。

 男性ははっきりと、秋水の名前を口にした。

 フルネーム。正解である。

 秋水からすれば男性の方も、そして志穂と呼ばれていた女性の方も、知らない人である。

 誰なのだろうか。

 名前を知られていることを不審に思う秋水を横に置き、志穂と呼ばれた女性の動きが一度固まる。

 1秒。

 2秒。

 たっぷりと間を置いてから、志穂はゆっくりと男性の方へと顔を向けた。

 

「はい?」

 

「棟区 秋水さん。棟区さんの甥御さんです。資料で確認しているでしょう」

 

 なんの資料だろうか。

 棟区さんの甥御、ということは、鎬の知り合いという感じなのだろうか。

 秋水が首を傾げていると、志穂が再びゆっくりと秋水の方へと顔を向ける。

 1秒。

 2秒。

 またもやたっぷりと間を置いて。

 

「はぁっ!?」

 

 めっちゃ驚かれた。

 いや、うん、言いたいことは分かる。なんとなく分かる。

 びっくりするくらいに鎬と似てないだろう。よく言われる。

 絶世の美女と表現しても差し支えのない美貌を持つ鎬と、この世の恐怖を抽出して注ぎ込んだような面をしている秋水。似てる似てない、それ以前の問題である。

 まあ、凹凸がはっきりしている体つき、という点では似ていると言えなくもない。

 鎬は女性的なボディラインという意味で。

 秋水は鍛え上げられた筋肉の形という意味で。

 ダメだ。似てねぇ。

 なんだか凄い驚きの声を上げてくれた志穂へ、秋水は遠い目を向ける。

 

「いや、だって、え、ちょ……どう見たって私より年上じゃないですかあの人!」

 

 ああ、そっちですか。おじさんっぽく見えましたか。

 何故かスーツ姿の男性の方へ詰め寄る志穂は、驚愕の表情である。勘違いさせてしまい、なんかゴメン。

 庇うかのようにしていた体勢が解けたので、おい、こら、後ろ2人、見えてるぞコラ、鎬も祈織も揃って笑ってるんじゃない。

 くすり、と小さく笑いを零す鎬も大概だが、祈織に至っては志穂の言葉を聞いて盛大に噴き出している。

 おかしい。確か祈織も初対面の時、明らかに年上と見積もっていた気がするのだが。

 

「ちなみに峰岸さん、こちらの鋒山さんっておいくつなのかしら?」

 

「24です。今年で25になりますね」

 

「よかったわね秋水、年上に見られるのはいつものことだけれど、誤差がギリギリ1桁台よ」

 

 なにも良くない。

 スーツ姿の男性へ確認した後、鎬は左手でサムズアップを作りながら秋水へ慰めの言葉を掛けてくる。慰めの言葉でよいのだろうか。煽られているだけな気もするが。

 

「はぁ……えっと、とりあえずアレ、持って来たんですけど、取り込み中でしたか?」

 

 とりあえず、誤解が何とかなった様子なので、秋水は少し大きな声で祈織に向かって話しかけた。

 店の入口からカウンターの向こうへと喋り掛けるので声を大きくしたのだが、その声に志穂の肩がビクリと大きく跳ね上がった。ついでに店内にいたヨーロッパ系のお客もビクリとしていた。

 なんというか、度々驚かせてしまって申し訳ない。声が激低なのはデフォルトなんです。

 

「えっと、取り込み中っていうか、あの……鎬さん、取り込み中、なんだよね?」

 

「店長、その辺をちゃんとしてないから、こちらの鋒山さんが怒って暴れ回っているのよ?」

 

「暴れてませんよ! それに私が怒っているのは栗形さんじゃなくて貴女ですからね!?」

 

 そんな惨状を気に留めることなく、いまいち状況を理解できていなかったらしい祈織はそのまま質問を鎬の方へと投げ飛ばし、鎬は表情1つ変えることなく真顔のままに明後日の方向へと質問をシュートして、それに対して志穂が即座にカウンターをばんばん叩いてキレ返していた。

 女が3人寄ったら姦しい、なんて言うが、これは、うん、うるせぇ。

 再び鎬へと食って掛かった志穂の迫力に、ひえぇ、と祈織は鎬の後ろに隠れてしまう。何故怒られていない祈織が、怒られている鎬の後ろに隠れるのか。逃げれば良いのに。

 スーツ姿の男性の方へと視線を向ければ、彼は胃の辺りを押さえながら静かに溜息を漏らしていた。何故だろう、苦労人の気配がひしひしと伝わってきて切ない気持ちになる。

 その男性は秋水の視線に気がつくと、ゆったりと静かに頭を下げてくれた。

 大人の対応だ。

 秋水もそれに対し、ぺこり、と頭を下げて返す。

 

「秋水、こっちに来て大丈夫よ」

 

「ちょっ!?」

 

 男同士の無言のやり取りを余所に置き、鎬が秋水に向かって手招きをする。

 ぎょっとしたのは、志穂である。

 正直、帰りたい気持ちでいっぱいである。

 しかしながら、白銀のアンクレットは納品しなくてはいけないので、店には入らざるをえない。

 うーん、と秋水は少し悩んだ後に、鎬の呼び声に渋々とカウンターへと向かうことにした。

 

「もしかして俺、裏口から邪魔した方が良かったか?」

 

「そうね。でも今日は、正面から来て大正解よ、助かったわ」

 

 カウンターへと近づきながら鎬に問えば、ちょっとよく分からない返答。

 なにが助かったのだろうか。

 とりあえず、今度からは裏口の方から尋ねるべきなのだろう。

 裏口にインターホン的なのあるのかな、と考えながらカウンターの前まで移動した秋水は、その手前で立ち止まる。

 穏やかな表情ながら僅かに口元が引き攣っているスーツ姿の男性と、思いっきり表情が引き攣っている志穂。

 男性の方は秋水の威圧感に覚えているであろう恐怖を、どうにかこうにか包み隠そうとしてくれているものの、志穂の方は全く隠せておらず、ビビっているのが前面に現れている。

 随分と感情がストレートに表に出るタイプなのだろう。

 祈織と同じく、鎬が気に入りそうなタイプである。

 それはそれで可哀想に。

 思わず秋水は同情的な目を志穂へ向けてしまう。

 

「……こんにちは、横を失礼します」

 

「いえいえ、私達の用事もだいたい終わりましたので」

 

 志穂に同情しつつ、秋水は2人に向かって一礼すれば、返事をしてくれたのはスーツ姿の男性。

 穏やかな声で返してくれたその内容に、志穂が驚いたような顔をした。表情豊かな女性だ。

 

「終わってませんよ!」

 

「だいたい、ですよ志穂さん。まずは引いて落ち着いて下さい。外は涼しいですから頭も冷えますよ」

 

「氷・点・下!」

 

 今度は男性に噛みついている。

 これが本当の狂犬タイプか。この当たりの強さを見れば、自分のクラスにいるチワワはまだ大人しい方なのだな、という謎の納得が生まれる。

 きゃんきゃん吠えている志穂に若干引きつつ、秋水はカウンターの上にごとりとコンテナ箱を置く。

 

「随分大量ね」

 

「本気出したらこんなモンらしいけど」

 

 コンテナ箱を置いたときの音の響きで、中身が結構詰まっているのを察した鎬が少しだけ驚いたような顔をする。

 まあ、ダン・ジョンさんなる謎の人物が白銀のアンクレットを作っているということにしているので、1週間で200個くらいの数を作成したとなれば驚いて当然かもしれない。

 その辺りの言い訳を特に考えていなかった秋水は、さらっと適当を言って誤魔化した。

 ポーションの湧き出る家に住み、正体不明の金属をどこからからか入手して、白銀のアンクレットを1日に30個ペースでせっせせっせと作り出す謎の職人、ダン・ジョンさん。とんだ化け物じゃないか。

 

「で、なんかあったのか?」

 

「まあ、ちょっとね」

 

 下手に話を続けてボロを出すより前に、秋水は話題を早々に切り替えることにした。

 鎬に対して怒鳴り散らかしていた志穂と、その志穂を必死で止めていたスーツ姿の男性。鎬は鎬で煽るかのように言い返すものだから、志穂がさらにヒートアップしていたようであった。

 明らかになにかあった様子である。

 そちらの方へと秋水は話しをシフトさせようと思ったのだが、鎬の返答は淡泊なものだった。

 話したくない、もしくは、この場では詳しく説明できない。そんな反応だ。

 ふーん、と秋水は軽く鼻を鳴らしながら、もう1人の当事者である祈織の方へと視線を向けた。

 

「うぉー、ま、まさかこの箱いっぱいに入ってるの……?」

 

 コンテナ箱に目が釘付けである。

 目を爛々とさせながら、興味深そうにコンテナ箱に熱い視線を送っている祈織は、箱の蓋を早く開けたいと言わんばかりに鎬の後ろでソワソワしていた。

 こりゃ駄目そうだ。

 ちなみに、コンテナ箱の蓋には鎬の手が添えられている、というよりも、鎬が蓋をしっかりと押さえ付けている。この場では開けさせない、という意思が感じられる押さえ付け方であった。なにがあったのか。

 

「そうね、秋水、紹介するわ」

 

 と、そこで鎬がスーツ姿の2人の方へと手を向ける。

 どうやら話題はちゃんと逸れたようだ。よかった。

 話の矛先を向けられたことに気がついたのか、なにやら微妙に揉めていた2人は揃って、すっと姿勢を正した。

 

「こちら峰岸弁護士事務所の弁護士、峰岸 鉄臣さんと鋒山 志穂さん」

 

「はじめまして、棟区 秋水さん。ご紹介にあずかりました、私、峰岸弁護士事務所で所長を務めています、峰岸 鉄臣と申します」

 

「……はじめまして、鋒山 志穂です」

 

 弁護士。

 ふーん。

 そう。

 2人の職業を聞いた瞬間、秋水は一瞬だけ目を細めてしまった。

 にこやかな作り笑いを浮かべて丁寧にお辞儀をしてくれるスーツ姿の男性、鉄臣といったか。

 そして、秋水に対して明らかに警戒の色を浮かべているのは、志穂。

 弁護士。

 ということは。

 なるほど。

 秋水はすぐに表情を引き締める。

 自分の顔は怖いのだ。

 目を細めると、睨んでいるように思われてしまう。

 

「これはご丁寧に。はじめまして、棟区 鎬の甥にあたります、棟区 秋水です。どうやら鎬姉さんがご迷惑をおかけしているみたいで、申し訳ありません」

 

「あら酷いわ、そんな人をトラブルメイカーみたいに言わないでちょうだい」

 

「トラブルメイカーに謝れ」

 

「もっと酷いわ」

 

 鎬をばっさり切り捨てながら、秋水は2人に対して改めて深々と頭を下げる。

 志穂は鎬に対して元気に自分の意見を叩きつけるタイプのようだから、反対の意見を積極的に出してくれる人を気に入りがちな鎬からは、たぶん無駄に絡まれて迷惑を掛けられているのだろう。

 鉄臣は、なんというか、その、苦労してそうだなぁ、という顔をしている。鎬と志穂の間に割って入って仲裁をする立場なのだろうから、たぶん1番迷惑被っていると思われる。

 失礼しちゃうわ、と頬を膨らませる鎬を無視して頭を下げれば、鉄臣と志穂の2人は何故か目を丸くしていた。

 頭を下げただけで、何故驚かれるのだろうか。

 

「それと秋水、こちらの2人は―――」

 

「鎬姉さん」

 

 そして、秋水が頭を上げたタイミングで、紹介の続きを口にしようとした鎬の言葉を、秋水はぶった切る。

 思いの外、ひんやりとした、無機質な声色になってしまった。

 ああ、いけない。

 感情が、言葉に乗ってしまった。

 紗綾音の時にも、こんな声が出てしまった、ような気がする。

 こほん、と秋水はわざとらしく咳払いをした。

 

「そこからの説明は、いらない」

 

 声を作り、鎬に向けてハッキリと言う。

 こちらの2人は。

 弁護士なのだろう。さっき聞いた。

 だとすれば、鎬が続けようとした説明は、簡単に予想ができてしまう。

 

 

 

『起訴が決まった』

 

 

 

 そういうこと、なのだろう。

 それは全部、鎬に任せている。

 任せてしまっている。

 だから、それ以上はあまり、聞きたくない。

 知りたいとは、思えない。

 声色は、いつもの通りだ。

 いつもの通り、地に響くような低くて威圧感のある声だ。

 ぴくりと、鉄臣の眉が跳ねた。

 びくりと、志穂の肩が跳ねた。

 おや? と、不思議そうに祈織が首を傾げた。

 

「…………そうね。分かったわ」

 

 不思議と鎬は、小さく笑って肯いた。

 

 

 





 げんじつとうひ(´゚ω゚`)

 これにより鎬さんの殺意がさらに上昇(;´Д`)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。