ウチの庭にダンジョンがあります   作:ShilonkS

272 / 272
263『自分の罪を、黙って見つめる勇気』

「確かに私、自分の罪悪感をどうにかしたいって理由で、あいつに謝ったな……」

 

 ほえ、と渡巻 紗綾音は顔を上げる。

 渡巻邸の紗綾音の部屋。

 ずっとずっと無言を貫いていた沙夜が重々しく口を開いたのは、紗綾音の部屋に上がってから、実に30分は経過した後だった。

 表情は真っ暗、色は真っ青。

 唇を噛み締めながら唸るように零した言葉は、懺悔のような雰囲気すら漂っている。

 紗綾音はうつ伏せに寝転んでいたベッドから体を起こし、雑誌を映していたスマホの画面を切って枕元へと置く。

 

「そうだよな……あいつが許す理由、ないよな……」

 

 ローテーブルの前に座っているのは、親友の竜泉寺 沙夜。

 紗綾音はベッドから足を下ろし、すり寄るようにして沙夜の隣へと移動して、ちょこんと腰を下ろす。

 それから沙夜の肩に頭を預け、すり、とその肩に頬をこすりつけた。

 

「なに勘違いしてんだろ、私……」

 

 後悔に彩られた声。

 泣いてはいない。

 でも、つらそうだ。

 沙夜の言葉に対し、紗綾音はなにも返すことなく、ぴとり、と沙夜にくっつく。

 

 

 

『あんたら、誰一人として、許されてないくせにっ!!』

 

 

 

 何度目だろう、海霧の悲痛な叫びが蘇る。

 海霧が走り去り、秋水がいつもと変わらぬ足取りで帰り、そこからの教室の雰囲気はまあ、お通夜かなにか、といった感じであった。

 誰も彼もが黙りこくったのは、海霧の言葉が的確だったからだろうか。

 

 

 

『謝ったみんなを、あいつ許してないよ!? なのに、なんでみんな “許された側” みたいな顔で言うの!? おかしいよ! 誰も許されてないんだよっ!!』

 

『あいつ、みんなが謝った前と後で、なにも変わってないんだよ!? ずっとずっと、みんなのこと迷惑そうにしてるんだよ!? それ分かってる!? ちゃんと分かってる!? なんで分からないの!?』

 

『喋り方が丁寧だからってなに!? 詐欺師だって喋り方は丁寧じゃん! 学年主席様だからってなに!? ヤクザだって頭の良いインテリいるじゃん! 穏やかそうだからってなに!? 本当に穏やかな人かどうかは別問題じゃん!』

 

『みんなしっかりして! 目を覚ましてよ! 誰かがイイヤツって言ってるから、周りがイイヤツだって言ってるから、だからあいつがイイヤツって考え方、おかしいよ!? 周りに流されてるだけなんだよ!?』

 

『ちゃんと向き合ってよ! あいつを見ようよ! みんな、なんで見ないの!?』

 

『あいつ、“マトモ” に見えないよっ!!』

 

 

 

 思い当たる節が、それぞれあったのかもしれない。

 海霧を追いかけられず、秋水も追いかけられず、沈黙してしまった教室で、最初に口を開いたのは覚王山だった。

 わりぃ、と一言。

 秋水と話してみろ、と海霧に注意して、彼女の感情を爆発させる直接的な原因を作ってしまったことを悔やんでいるのか。

 いつものような元気さはなく、どこか悔しそうに踵を返し、覚王山が教室を出て、それを心配した美々も帰った。

 そこからポツポツ疎らにクラスメイトは帰路につく。

 揃いも揃って、辛そうだ。

 紗綾音は結局、教室に最後まで残った。

 他の誰よりも辛そうに口を閉ざしてしまった沙夜の隣に座っていたら、最後になってしまったからだ。

 そろそろ帰ろ、と沙夜の手を引き、紗綾音も教室を出た。

 1年生と2年生は、まだ午後の授業の真っ最中。

 活気があるようでないような、そんな微妙な廊下を歩く。

 暗い表情のままとぼとぼ歩く沙夜を、独りにしておくのは気が引ける。

 彼女の手を引いて、紗綾音は自分の家へと帰った。

 外は寒い。冬だから。

 繋いだ沙夜の手が震えているのは気がついていたが、紗綾音はあえて触れず、そして言葉も投げかけず、沙夜を自分の部屋へと上げる。

 

「……ごめん、紗綾音」

 

 なにに対しての謝罪だろうか。

 なんでもいいか。

 

「ん。大丈夫だよ」

 

 沙夜に体を寄せ、紗綾音はいつもより少しだけ落ち着いた声で短く返す。

 海霧の叫びを聞いてから、沙夜はずっと深刻な顔をしている。

 聞き流してしまってもいいだろうに。

 なんだよアイツ、と海霧に反感を抱いてもいいだろうに。

 沙夜はずっと考えている。

 きっと本音だったであろう悲痛な言葉を真っ正面から受け止めて、自分のこととしてずっとずっと考えている。

 私の幼馴染みは、すごく優しいな。

 すりすり、と沙夜の肩に頬を擦りつける。

 ぽふ、と紗綾音の頭に、沙夜の頭が乗っかった。

 

「あいつ、許してなかったのかな。ずっと私たちのこと恨んだまんまで、ずっと無理させてたのかな」

 

 泣いてはいない。

 でも、声は今にも泣きそうな色を帯びている。

 とても不謹慎かもしれないが、紗綾音は思わず口元に笑みを浮かべてしまう。

 沙夜が悩んでいたのは、秋水が本当は悪い奴なんじゃないか、ということではない。

 許されてすらいないのに友達面して接してしまったこと、という一点のみである。

 本当に、優しいな。

 自慢の親友だ。

 

「怖いからって、勝手にヤバい奴って決めつけて、怯えて、避けて、独りにさせてさ……ただのイジメだろ、これ」

 

 優しい、だからこそ。

 今まで自分が秋水に対して行ってきた仕打ちを改めて考え直した途端、自己嫌悪に陥っている。

 

「私、イジメの加害者だったんだな……サイアク……」

 

 それは違うよ、なんて紗綾音は口が裂けても言えない。

 だって、それを言ったら紗綾音もまた、秋水を虐めていた加害者でしかないからだ。

 自嘲するような沙夜に言葉は掛けず、腰に手を回してから、ぎゅ、と抱き寄せる。

 沙夜もまた紗綾音の腰へと手を回して抱き締め返してくれた。いつもなら、暑苦しい、とあっさり突き返されるところだ。

 すごく深刻に海霧の言葉を受け止めている。

 親友のメンタルを紗綾音は心配しながら、その反面、頭の片隅では冷静に考えてしまう。

 

 自分は、“悪い奴” なのだ。

 

 少し前、秋水のことを “悪い奴” なのかもしれない、なんて疑った。

 だが蓋を開ければ、“悪い奴” だったのは紗綾音自身であったのだ。

 とんだ笑い種である。

 沙夜が泣く前に、紗綾音が泣きそうになるくらいの、笑い種。

 でも、そうだ。

 そんなことは、秋水を再び疑ってしまう前に、とっくに紗綾音は自覚していたのである。

 

 去年までずっと、秋水のことをビビっていた。

 

 秋水が怖い。

 顔が怖い。

 声が怖い。

 目つきが怖い。

 巨体が怖い。

 威圧されて怖い。

 体格凄いし、絶対プロレス技とか繰り出せそうだし、喋りかけたらウルセェとか言われて殴られそうだし。

 さらには変な噂まで聞こえた。

 暴力、犯罪、それ系の、怖い見た目に違わぬ悪い噂ばかりであった。

 そうやって勝手に怯えて、秋水を避けて遠ざけて、ずっと彼を独りぼっちにさせていた。

 

 これがイジメじゃないならば、なんだというのか。

 

 ごめんなさい、と秋水に謝った。

 去年まで怖がっていてごめんなさいと、確かに謝罪自体はした。

 ずっと怖がっていて、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいだった。ずっと怖がられていた秋水の気持ちを考えると、本当に、しゅん、とした気持ちになってしまう。

 だから、ごめんなさい、と謝った。

 沙夜も謝った。

 覚王山も謝った。

 美々も、蜜柑も、そのあとで日比野や他のみんなも続々と秋水に謝った。

 

 

 

 今まで「勘違い」してごめんなさい、という認知面ばかりを、謝罪した。

 

 

 

 今まで「避け続けて」ごめんなさい、とか、今まで「独りぼっち」にさせてごめんなさい、とか、秋水への仕打ちに対しては、ほとんどが謝るどころか、触れてすらいないのだ。

 

 

 

 海霧が不満に思うのも当然だ。

 自分たちの勘違いや恐怖という認知的な部分に対してのみを謝って、許された、みたいな顔をしていたのだから。

 秋水に孤独を強いた仕打ちそのものを謝ったのは、何人いただろうか。

 たぶん、いない。

 全員が全員、自己完結した謝罪しかしていない。

 謝られる側である秋水の心を、みんな揃って無視をしていた。

 そのくせ、今更秋水に対して友達面である。

 海霧から見て、これほど歪な状況はないだろう。

 自分の友達が、揃いも揃って頭のおかしい行動を繰り広げていたのだから。

 きっと海霧は怖かったのかもしれない。

 イジメの加害者が勝手に反省して、勝手に解決したふりをして、なんか仲良しごっこを繰り広げているのだ。

 しかもそいつら、全員自分の友達である。

 歪な状況に気がつきながら、まともな感性なのが自分一人で誰にも相談できず、ずっと海霧は一人で抱え込んでいた。

 それが爆発して、言わせてしまった。

 みんなおかしいよ、と。

 ああ、もう、サイアクだ。

 沙夜の言う通り、サイアクだ。

 秋水を一人にさせ、それを勝手に解決した気になったら、今度は海霧を一人にさせた。

 泣いてしまいたい。

 いや、海霧を泣かせた自分が、泣く資格などないだろう。

 

「サヨチはさ」

 

 ぽつ、と紗綾音は呼びかけた。

 腰に回されていた沙夜の腕が、一瞬だけ強張る。

 怯えなくていいよ。

 すり、ともう一度沙夜の肩に頬を擦りつける。

 

「棟区くんが “悪い奴” かもって、思ってる?」

 

 静かに、それだけ聞いた。

 海霧が感情を爆発させたとき、その口から飛び出した怒りは2つ。

 1つは、秋水を虐めた加害者が、その虐めていた事実から目を背け、許された気になっていること。

 

 そしてもう1つは、秋水が “イイヤツ” だと全員で盲信してしまったこと。

 

 秋水がイイヤツだと言い出していたのは、間違いなく紗綾音である。

 しかし紗綾音自身、秋水が本当にイイヤツであるという絶対なる根拠はなに1つとして持っていない。

 あやふやでハリボテめいた、まさに紗綾音の虚勢でしかないのだ。

 それを、みんなが盲信してしまったのかもしれない。

 秋水は本当にイイヤツなのだろうか。

 それとも、“悪い奴” なのだろうか。

 それぞれがちゃんと判断するべきことを、自分の言動が邪魔してしまい、周りの目を曇らせてしまったのかもしれない。

 

「……分からない」

 

 ぽつり、と沙夜が小さい声を漏らす。

 秋水が “悪い奴” かどうか、分からない。

 きっと今朝までの沙夜であれば、“悪い奴” じゃないだろ、と笑い飛ばしていたであろう質問すら、沙夜ははっきりと答えられなくなっている。

 紗綾音はかつて、自分が口にした言葉を思い出す。

 

 秋水が暴力団の人と仲良くしているのを見たことはない。

 それは別に、秋水が暴力団関係者と懇意にしていない証拠にはならない。

 

 怪しいクスリを売っているのを見たことはない。

 だからといって、本当に売っていないとは限らない。

 

 誰かを脅しているとか、喧嘩しているとか、そんなのも見たことはない。

 見たことがないだけで、裏ではしているのかもしれない。

 

 お巡りさんのお世話になっていることだって。

 いや、これに関しては職務質問を頻繁に受けたり、捜査課の刑事である父が秋水を知っていることから、お世話になっていることは間違いない。

 

 たぶんみんな、紗綾音が言ったことを真に受けて、その色眼鏡越しに秋水を見てしまった。

 棟区 秋水はイイヤツだ。

 秋水のことをちゃんと知ったから、ではない。

 紗綾音が言っているから、秋水はイイヤツ、なのだ。

 ああ、そうだよ。

 知らないより怖いことはない。

 だからこそ、知ろうとしない友達の行動が、海霧には怖ろしく見えていたのだろう。

 海霧の目には、猛獣のクマを友達全員がテディベアだと盲信して撫でに行く、そんな狂気の行動に見えたことだろう。

 秋水はイイヤツじゃないかもしれない。

 お巡りさんに補導されたのは本当のことだ。

 ジムに行こうとして補導された、というのは、あくまでも秋水の自己申告でしかない。

 それを嘘や誤魔化しかもしれないと疑いもせず、みんな信じ込んだ。

 紗綾音ですら、信じ込んだ。

 

 

 

 それは、秋水の悪い噂を疑いもせずに信じ込んだのと、本質的にはなにも変わらない。

 

 

 

 “悪い奴” と疑いもせず信じてしまう。

 “イイヤツ” と疑いもせず信じてしまう。

 それは結局、どちらも秋水本人のことを無視して、自分たちの信じたいことを押しつけていただけに過ぎない。

 

「ホント言うとね、私も分かんないんだよ」

 

 苦笑いとともに、紗綾音は沙夜にささやき返す。

 え、と沙夜が小さく声を上げた。

 意外そうだ。

 意外だろうか。

 普通のことだと思うけど。

 

「私、棟区くんのこと何にも知らないもん。イイヤツかどうか、ホントのところは分からないよ」

 

 彼はイイヤツだ。

 イイヤツだと、思う。

 だけど、それが本当かどうかは、確定させることなど一生できないだろう。

 人間はそんなに単純じゃないことを、紗綾音はよく知っている。

 

「サヨチに彼氏がまたできたことだって、言ってくれるまで知らなかったんだよ私。こんなに付き合い長いのにさ、サヨチのことすら分かんないんだもん」

 

 あー、と沙夜の口から納得したような声が漏れる。

 いつの間にやら新しい彼氏なんかできたとか、いきなり知らされたときはメチャクチャびっくりした。

 だって知らなかったから。

 でも、そんなものだ。

 人を完全に理解しきることなど、できるはずがないのだ。

 そんな限られた情報で、人の善悪をジャッジできるはずがない。

 はずがないのだけど。

 

 

 

「棟区くんのことはサヨチ以上に知らないけどさ。でも、“悪い奴” じゃないよね、って私は思うよ」

 

 

 

 なにも知らなかったけれど。

 でも、秋水に絡んで絡んで絡みまくって、段々と秋水のことを知ることができた。

 全部は知らないけれど、知りようがないけれど、紗綾音の持ちうる限られた情報をつなぎ合わせれば、彼はイイヤツにカテゴライズされる、はずだ。

 理性的な話ではなく、直感的に、そう思う。

 正しいかどうかは、分からないけれど。

 

「確かに、私も紗綾音の全部は分からないな」

 

「ねー」

 

「……そっか、知ろうとしてなかったんだな、私」

 

 小さく呟き、沙夜が肩を落としたのが分かる。

 うん、そうだね。

 すごい苦しい気持ちなんだよね。

 

 彼が “悪い奴” じゃないならば、それを “悪い奴” 扱いして怯えていた自分たちは、ただの不当な迫害をしてきた加害者でしかないからだ。

 

 その事実を認識して、きっと沙夜は苦しいんだろう。

 罪悪感が、すごいんだろう。

 頬をすり寄せながら、紗綾音はわざと明るい声を作った。

 

「知らないより怖いことはないんだぞー」

 

「紗綾音、それよく言ってるよな」

 

「座右の銘」

 

「マジか」

 

「ごめん、ホラ吹いたんだよ」

 

 苦笑が沙夜から漏れる。

 紗綾音は少しだけ息を吐く。

 なるべく気負わず、できるだけ優しく。

 

 

 

「イジメてた過去は変えられないけど、知らんぷりしてた過去も変えられないけど、明日はサヨチで変えれるよ。一緒にがんばろ」

 

 

 

 沙夜が息を飲んだ音が聞こえた。

 でも、聞こえなかったことにした。

 沈黙が落ちる。

 焦る必要はない。

 腰に回された手で軽く抱き寄せられながら、紗綾音は目を閉じて静かに待った。

 沙夜は優しい。

 海霧の言葉に反感を抱いたりせず、真っ正面に受け止めている。

 秋水のことを “悪い奴” だと決めつけて、過去の行いを正当化しようとしない。

 とても優しくて、潰れちゃわないか心配だ。

 10秒。

 20秒。

 静かに待って、ふ、と沙夜が息をゆっくりと吐き出すのが聞こえた。

 

「いいこと言うんだな」

 

「でしょー」

 

「ありがと、紗綾音」

 

「じゃあ撫でてもいいんだよ」

 

「あいつみたいに上手くないからな」

 

 ぐりぐり、と沙夜が頭を撫でてくる。

 あれ。

 ちょっと待って。

 なんでそんな、子犬を撫でる感じなのかな?

 おかしくないかな?

 あの筋肉の撫で方が伝染してないかな?

 

「……なあ、紗綾音」

 

「うん?」

 

 多少の不満こそあれしばらく沙夜に撫でられていると、静かに名前を呼ばれた。

 

「…………あー、いや……」

 

 呼んだのに、何故か沙夜は口籠もる。

 

「明日……は、棟区と一緒に帰るんだったか」

 

「お姉ちゃんとデートさせるんだよ」

 

「は? エグるぞ?」

 

「お姉ちゃんが関わると沸点低すぎて笑いが引っ込んじゃうんだよ……」

 

「じゃあ、明後日。明後日、ちょっと時間くれる?」

 

「きゃん、バレンタインデーにサヨチからデートのお誘いなんだよ」

 

「は? シバくぞ?」

 

「冗談をマジレス気味にカウンター打ち込んできて怖いんだよ……」

 

 そうじゃなくて、と沙夜がため息を1つ。

 なんだか沙夜の調子が戻ってきたことを感じて、紗綾音はにんまりと笑ってしまう。

 

「私も心の準備してくるから、明後日、紗綾音に伝えたいことある」

 

「……アイ ラブ ユー?」

 

「じゃなくて」

 

 明後日。

 バレンタインだ。

 本当ならば秋水を誘い、姉の可愛いお尻を引っぱたいて強引にでも鉢合わせさせるつもりだった日だ。

 しかし、当の秋水はバレンタインに予定を入れやがってくれてたので、紗綾音のテコ入れ大作戦は明日に変更である。

 そして空いてしまったバレンタインに、沙夜からのお誘いだ。

 告白かな、なんて巫山戯てみたが、沙夜はわりと真剣な口調で零す。

 

 

 

「棟区について、知らなきゃきっと、怖いこと」

 

 

 





 実は秋水くんに対して行った謝罪で、秋水くんに孤独を強いてきた「仕打ちそのもの」を直視したのは紗綾音だけです。
 沙夜ですら、誤解していたことや勝手な恐怖心を抱いていたことに対しての謝罪しかしていません。無視し続けたこと、腫れ物扱いしたこと、孤立させたこと、という秋水くんが受けてきた物理的・精神的な被害そのものに向き合ってすらいないのです。

 酷い勘違い劇を組み立てる作者がいたものですね(ニッコリ)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

【書籍発売】汝、現代ダンジョンに希望を持つべからず(作者:鋼我77)(オリジナル現代/冒険・バトル)

社会人三年目の青年、入川春夫は騙された。▼通勤時間短縮のため、格安で購入した一軒家。そこにダンジョンがあったのだ。国の法律で、土地の所有者はダンジョンを管理しなくてはいけない。▼そんな家なら買わなかった! 後悔しても後の祭り。仕事は退職。家族からは縁を切られる。騙した奴は雲隠れ。▼かくて始まる、先の見えないダンジョン管理。働いても報酬は雀の涙。過酷な肉体労働…


総合評価:16722/評価:8.73/連載:110話/更新日時:2026年05月19日(火) 18:00 小説情報

怪異をぶちのめす(作者:富士伸太)(オリジナル現代/冒険・バトル)

ガッツで耐えつつ被ダメを攻撃力に変えて浪漫砲を撃つバーサーカー構成で、事故物件つかまされた被害者やよくわからんフラグを踏んだだけの被害者を殺しにくる日本の理不尽系怪異をぶちのめしていこうと思います。▼※カクヨムにも掲載しています 


総合評価:4231/評価:8.55/連載:41話/更新日時:2026年05月17日(日) 21:42 小説情報

魔法や異能が存在しても、主人公になれるかどうかは別の話(作者:考える人)(オリジナルファンタジー/コメディ)

 中学三年の夏、ごくごく一般的な少年である渡谷(わたがや) 雪春(ゆきはる)は、怪しい男の勧誘を受け、まるでフィクションのような世界――魔法や異能が存在する世界へと飛び込むことになる。異能を学ぶ学園に入学した雪春が望むのは、もちろん漫画やラノベの主人公のような存在になること。夢にまで見た世界が実在していたことで、浮かれ切った雪春はそうなれると信じて疑わなかっ…


総合評価:33963/評価:9.04/連載:101話/更新日時:2026年06月05日(金) 18:02 小説情報

現代ダンジョン発生初日。世界がパニックになる中、俺だけが攻略wikiの知識で最強ビルドを試している~将来のSSS級探索者? ああ、全員俺の弟子です~(作者:パラレル・ゲーマー)(オリジナルファンタジー/冒険・バトル)

ある日の朝、世界各地に「ダンジョンゲート」が出現した。 自衛隊が出動し、人々がパニックに逃げ惑う中、35歳の社畜サラリーマン・八代匠(やしろ たくみ)だけは、震える手で歓喜していた。▼「間違いない。ここは、俺が死ぬほどやり込んだ神ゲー『ダンジョン・フロンティア』の世界だ!」▼初期の混乱期(黎明期)こそが最大のチャンスだと知る彼は、すぐさま会社を辞め、脳内の「…


総合評価:6046/評価:7.63/連載:149話/更新日時:2026年04月05日(日) 22:42 小説情報

夢現世界の災凶姫~Disastress in the Parasomnias~(作者:サッドライプ)(オリジナルファンタジー/冒険・バトル)

或いは異世界転移して閉じ込められた遺跡ダンジョンで意味深に封印されていた眠り姫を勝手に脳内彼女にしていちゃこらする妄想電波を毎日垂れ流していたら実は意識があったので全部聞かれていた話。▼「はい♪あなた様が言っていた恋人同士の睦み合い、全部ぜーんぶやりましょうね!!」「え゛」▼脱出不可能なダンジョンに放り出されてモンスターとバトるか可愛い美少女を眺めるかしかや…


総合評価:5569/評価:8.8/連載:42話/更新日時:2026年06月10日(水) 12:01 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>