「――うそ」
どうにかこうにか絞り出すように呟いた一言が、自分の部屋の中に寒々しく消えていく。
渡巻邸、紗綾音の部屋。
ローテーブルを挟んで正面に座った親友、竜泉寺 沙夜が目を伏せた。
「本人から、はっきり聞いたわけじゃないけど……たぶん、本当だと思う」
「――――」
自信なさそうに、沙夜は零す。
なら、違うかもしれない。
一瞬だけ紗綾音はそう考えた。
考えて、ただの希望に縋るだけなことに、気がつく。
本当にあやふやな情報ならば、沙夜は言うだろうか。
言うわけが、ない。
棟区 秋水の家族が死んでいるなんて、そんな酷い話を、確信がないまま、沙夜が言うはずがない。
「今までのアイツの反応見てる限りだと、その、違うとは思えないって言うか……」
目を伏せながら、沙夜は口籠もっている。
断言はできない。
でも、可能性は高い。
そういう話、なのだろう。
「それに、これ……」
す、と沙夜がテーブルの上に自身のスマホを乗せた。
画面には、なにかが映っている。
――見ちゃダメだ。
本能が警告を発している。
見てはいけない。
それを目にしてはいけない。
テーブルに乗せられた沙夜のスマホが、紗綾音へと寄せられる。
手が出ない。
そのスマホを受け取れない。
でも、紗綾音の位置では、スマホの画面に表示されているものは、よく見えない。
「この記事の『棟区』って、たぶん、秋水の家族のことだと思う」
沙夜がさらにスマホを奥に押す。
見ろ、という無言の圧力。
のろのろと紗綾音はスマホに手を伸ばした。
自分の手が震えている。
沙夜のスマホを掴み、ごとりと落としてしまう。
それから改めて沙夜のスマホを持ち、ゆっくりと見ると。
【クリスマスイブの国道で親子3人死亡 停車中の車に大型トラック追突 ブレーキ痕なし】
24日夕方、赤信号で停車していた乗用車に大型トラックが追突する事故があり、乗用車に乗っていた親子3人が死亡しました。
警察によりますと、24日午後4時ごろ、赤信号のため停車していた乗用車に、後ろから走ってきた大型トラックが追突しました。
乗用車は衝突の弾みで前方へ押し出され、中央分離帯やガードレールなどに衝突して大破しました。
この事故で、乗用車に乗っていた市内在住の会社員の男性と、その妻、娘のあわせて3人の死亡が確認されました。大型トラックの運転手に大きな怪我はなく、ほかに巻き込まれた車や歩行者はいませんでした。
現場には目立ったブレーキ痕が確認されておらず、警察は大型トラックを運転していた男性から事情を聞くとともに、前方不注意や居眠り運転などの可能性も含め、事故の詳しい原因を調べています。
死亡が確認された3人は、棟区――
紗綾音の手から、スマホが滑り落ちる。
テーブルに落ちた沙夜のスマホが、静かに倒れた。
2回も落としたのに、スマホの持ち主である沙夜はなにも文句を言わなかった。
ただ、沙夜は心配そうに紗綾音を見ている。
短いニュース記事を読んでしまった紗綾音は、目を見開いて硬直していた。
「秋水の家族のことなんだけどさ……えっと……」
家に着き、紗綾音の部屋に上がってから、沙夜が話を切り出すのに10分はかかった。
秋水について知らなきゃ怖いこと、という前振りを一昨日されている以上、彼のことなんだろうなぁ、とは思っていたが、まさか家族さんのことなのか、と頭の片隅で考えつつ紗綾音は姿勢を正した。
「あいつの両親と妹、たぶん、全員死んでる……交通事故でさ……」
「だから、あんまり秋水に、家族の話題を振らないでやって欲しい、って言うか……うん……」
思考が止まった。
秋水の家族が、死んでいる。
嘘だ、と思った。
思いたかった。
でも、今見たニュース記事は、たぶん、そういう意味で。
『あ、棟区くん、今って時間大丈夫? 家族団欒の真っ最中だったらゴメンなさいな感じだけど』
あれは、そう、夜の遅くに通話で突撃して、お喋りから過去のことを謝ろうとしたとき。
変な時間だったから、彼が通話をしても大丈夫だろうか、という確認をした。
そのときに、家族団欒の真っ最中だったら、と聞いてしまった、はずだ。
家族が、すでにいない、彼に対して。
『うえっ、棟区くんって妹ちゃんいるの!?』
あれは、姉のデートに乱入したときのこと。
姉が急に、秋水の妹は紗綾音みたいな感じなのか、と秋水に尋ねたことにより、彼に妹ちゃんがいるのだと発覚した。
『いやあ、確かに棟区くんって面倒見がいいって言うか、色々気を配ってるって言うか、お兄ちゃん適性高かったけど、ガチでお兄ちゃんだったんだね。ほーん、それは納得だー』
『え? それでそれで? 妹ちゃんってどんな子なの? 私と似てる感じって本当?』
『でもあれだね、これは棟区くんが余計なこと言って妹ちゃんを怒らせてるっていう光景が浮かぶね。駄目なんだよ棟区くん、妹ちゃん相手でも無神経なこと言っちゃ。妹には年上らしく常に優しく。ウチのお姉ちゃんを見習うのだー』
『あ、そうだ棟区くん、妹ちゃんの写真ってある? 見たい見たい。棟区くんってあんまり家でのこととか喋らないから、どんな感じなのか全然知らないんだよね。ほら、お父さんとかお母さんの話とか―――』
あまりに、惨い。
惨い、質問の、オンパレード。
秋水の家族のことをなにも知らないから、興味津々で色々聞いた。
彼の妹ちゃんは良い子。
彼は妹ちゃんに良く怒られていた。
そして、妹ちゃんは彼の3歳下。
『へー。て言うことは、来年中学生ってことで……がーん、ウチの制服姿を私は拝めないって感じじゃーん』
――ええ、そうですね。拝めないですね。
彼の低くて重たい声が、耳の奥に蘇る。
うっすらと口元に笑みが浮かんだ、ような気がしていた。
それは、なんの笑みだったんだろう。
どういう気持ちだったんだろう。
妹ちゃんの制服姿は拝めない。
紗綾音だけではない。
兄である秋水ですら、妹ちゃんの制服姿は、その目に映すことすらできないのだ。
一生、できなくなったのだ。
『ふふん、溢れ出る棟区くんのお兄ちゃんパワーに、私の妹パワーが反応しているんだよ!』
『棟区くんはね、こう見えても可愛い妹ちゃんがいてね。そうだ、妹ちゃんの写真ってさ―――』
教室で友達に向けて、秋水には妹ちゃんがいるんだと言いかけた。
いや、言ってしまった。
完全に口から出してしまった。
その直後に、秋水の微妙な雰囲気を察して話題を力技で逸らしたけれど、口から出してしまった言葉は、もう取り消せない。
『もしかして棟区くん、妹ちゃんのことって、あんまり聞かれたくない感じ?』
そして、彼に直接尋ねた。
聞かれたくないだろう。
それはもう、聞かれたくないに決まっている。
『帰りませんとかダメだよ棟区くん、おウチにちゃんと帰らないと妹ちゃんとか家族の人が心配して泣いちゃうかもしれないんだよ』
聞かれたくない、と分かっていながら、口を滑らせたことがある。
理由は分からなくても、家族のことは聞かれたくないんだなと察していたはずなのに。
あのとき、秋水は言葉に詰まっていた。
詰まらせた言葉は、なんだったのだろう。
どういう感情だったのだろう。
『お義兄ちゃんは実の妹ちゃんと同じくらい、未来の妹も可愛がってくれるよねー?』
秋水が姉と結婚するならば、自分は義理の妹になるんだな。
でも、彼の実の妹は、もういなくて。
もう二度と可愛がれない故人と、同列に扱わせようとした。
そして、そして。
『今度、棟区くんのお家に行ってみたいな!』
吐き気が、した。
ぱしっ、と紗綾音は思わず口元を手で覆う。
もしかして自分は。
いいや、もしかしなくても自分は。
ずっと彼に、酷い言葉を、投げかけていた。
「だ、大丈夫か……?」
いつの間にか隣に座っていた沙夜が、紗綾音の背中をさすってくる。
気遣うように。
恐る恐る。
なでなで、と。
紗綾音はゆっくりと顔を上げる。
笑顔を作る、余裕がない。
紗綾音の顔を見て、う、と沙夜が言葉に詰まる。
そういえば、秋水のことでずっと、沙夜はなにかを抱え込んでいた。
なにか秘密にしているな、と紗綾音はうっすらと気がついていた。
このことだったのか。
秋水の家族が事故死していること、だったのか。
「……なんで、もっと、早く――」
無意識に口から出そうになった言葉を、紗綾音は力尽くで飲み込んだ。
沙夜がもっと早く教えてくれていれば。
それは、恨み言に近い。
そんな言葉を、沙夜に投げかけたくない。
言葉を飲み込んで、紗綾音は再び力なく俯いた。
「……ごめん」
飲み込んでも、出た言葉は取り消せない。
紗綾音がなにを言いかけたのかくらい、簡単に察してしまった沙夜が小さな声で謝る。
もっと早く教えられなくてゴメン。
秘密にしててゴメン。
言い出せなくてゴメン。
違う。
違うんだ。
沙夜に謝罪をして欲しいわけじゃ、ないんだ。
「ううん。私こそ、ごめん。ずっと、抱え込ませちゃってたんだね」
俯いたまま紗綾音は首を振った。
海霧のときと同じだ。
重たい事実を、言いづらい真実を、沙夜はずっと独りで抱え込んでいた。
秋水の家族が死んでいるかもしれない。
本当かどうか確かめられない。
確かめられない噂を、無責任に吹聴するわけには行かない。
ずっとずっと、沙夜はそんな八方塞がりな状況にいたのだろう。
その中で、ずっと秋水を心配し続けていたのだろう。
自分はそれに気がつけなかった。
沙夜の重圧にも、秋水の境遇にも。
「……ぁ」
膝を抱えて、顔を埋める。
幼馴染みの親友が抱えていた重たい秘密を、察せなかった。
秋水が見せてこなかった凄惨な背景を、想像すらできなかった。
他人の全てを理解することなんて出来はしない。
それを頭では分かっているのだが、あまりにも察しが悪すぎた自分に、自己嫌悪が湧いてくる。
知らないより怖いことはない。
そう豪語していたくせに、最も知らなければならなかったことを、知らなかった。
知らないまま、彼の天涯孤独の傷口を踏み荒らし、幼馴染みの親友に恨み言を口にしかけた。
「…………」
そんな紗綾音の背中を、沙夜は黙って撫でてくれた。
この親友は、優しい。
自己嫌悪で沈みそうになる心が少し、軽くなるような気がした。
自分は、友人に恵まれている。
なら、秋水は、どうなんだろう。
「すみません、律歌先輩。紗綾音のことを、お願いします」
「え、えっと……?」
渡巻邸の玄関先。
帰ってきたらその玄関先でばったりと遭遇したのは妹の親友、竜泉寺 沙夜であった。
もう日は沈み、夕方ではなく夜の時間。
学校が終わって直接コンビニのアルバイトに入り、労働に勤しんでから帰宅してきた渡巻 律歌は、この時間までここにいた沙夜にまず驚いた。
沙夜は料理が得意で、家では台所に立って家族のごはんを作っている、と聞いていた。
だから、紗綾音と遊んでいても、あまり遅い時間までお邪魔しているイメージはない。家で料理をしなきゃいけないからだ。
その沙夜が、遅くまでこの家にお邪魔していた。
今から帰るのだろう。
そして、すごく真面目な表情で、深々と律歌に頭を下げてきたのだ。
律歌は戸惑ってしまう。
律歌の中では、沙夜は懐いてくる大型犬の印象であり、律歌に会えばだいたい目を輝かせて駆け寄ってくるイメージがある。
なのに、今日は神妙な表情だ。
それが悪いというわけではなく、いつもと違う雰囲気に、どうしても律歌は戸惑ってしまう。
というか、紗綾音をお願いします、とはどういう意味か。
妹に何かあったのだろうか。
「沙夜ちゃん、こんな時間に女の子が一人で帰るのも危ないから、おじさんが送っていこうか?」
「あ、いえ、一人で大丈夫です。仁さんも、紗綾音についていてください」
そして沙夜を見送りに来ていたもう一人、父が送迎を申し出るが、沙夜はそれを断って、父にも深々と頭を下げた。
軽く振られてしまったことに、そんなー、と戯けつつも落ち込むフリをする父ではあるが、その目はどこか心配そうである。
やはり、妹に何かあった。
そして、父はその事情を知っている。
なんだろう。
何があったんだろう。
「あの、沙夜ちゃん?」
「はい」
「紗綾音、どうしたの?」
段々と不安になってきて、律歌は尋ねてしまう。
す、と沙夜が目を伏せた。
それが余計に、律歌の心配を膨れ上がらせる。
思わず父の方を見上げると、なにか少し、困った表情の父。
「……秋水くんのことで、少しな」
「え?」
そこで、何故か名前が挙がったのが、秋水。
棟区 秋水。
律歌は無意識で自分の胸に手を当てる。
ダッフルコートの中には、紐に通した指輪が、首から下げられている。
指につけるのは、なんと言うか、気恥ずかしい。
指輪なんてお洒落をするのも、どうせ自分には似合わないし、でも家に置いていくのも、なんかちょっと違う。
だから、家にあった適当な紐に指輪を通し、ネックレスみたいな感じで身につけている。
お洒落なんて自分には無縁だけれど、このブラックメタリックな指輪くらいなら、ワンポイントみたいで良いかもしれない。
そう考えながら、今日は何度も指でなぞった、黒鉄の指輪。
秋水は、この指輪を律歌に贈ってくれた人である。
紗綾音のクラスメイトで、コンビニの常連さん。
その彼が、どうして今、父の口から名前が挙がったのだろう。
妹に何かあったことに、関係しているのだろうか。
「……紗綾音を、お願いします」
もう一度、沙夜は深々と頭を下げてきた。
律歌の胸には、ただただ焦燥感が大きくなっていた。
玄関を上がり、律歌はダッフルコートすら脱がず、転がり込むかのようにリビングへ駆け込んだ。
「紗綾音っ!」
リビングのドアを開け放ってみたならば、予想通り、妹はソファーにいた。
妹の部屋ではなくリビングの方へとまっすぐ向かったのは、まあ、ほとんど直感である。
遅い時間までいた沙夜を見送りに出たのが父だけだったから、という後付けに近い理由もなくはないのだが、基本的には姉としての第六感だ。
ソファーに座っていた妹は、同じくソファーに座る母に、ぎゅ、と抱きついており、表情は見えない。
ただ、律歌よりも大きいはずの妹は、何故だろう、どこか小さく見えてしまう。
「おかえりなさい、律歌」
「た、ただいま……」
顔を上げた母が、自身の胸に顔を埋めるようにして抱きついている紗綾音の頭を撫でながら、少し困ったような笑みで律歌を出迎える。
紗綾音が母の背中に回していた腕に、ぎゅぅぅ、とさらに力がこもる。いや、絞めにかかる。
「お、お母さんのアンコが出ちゃう……」
「たい焼きじゃないんだから。紗綾音、ただいま」
思いのほか強い力で抱き締められているのか、若干苦しそうな母を冷たくあしらいつつ、テーブルに鞄を置いて律歌もソファーに座る。
妹の隣、というより背後。
様子のおかしい妹を、母と律歌で挟む形だ。
そっと、妹の背を撫でる。
半月ほど前、1月の終わり頃、同じように妹の様子がおかしかったことがあった。
律歌の部屋に訪れ、律歌を抱き締めて泣いていた夜のことだ。
その件が続いているのだろうか。それとも、別件なのだろうか。
そもそも今、泣いているのだろうか。
秋水のことで、いったい何があったのだろうか。
ただただ妹が心配で、律歌は妹の背中を撫でる。
お母さん鯖折りにされちゃう、とか言っている母は完全にスルーであった。
「紗綾音、大丈夫……?」
明らかに大丈夫じゃなさそうなのは見たら分かるのに、律歌の口からは陳腐な言葉しか出てこない。
なんでもっと気の利いた言葉が出てこないのか。
自分が嫌になりそうだ。
でも、妹の心を案じているのは、偽りのない本当である。
それが、少しでも伝わってくれたら。
妹の背を、ゆっくりと擦る。
泣いては、いなさそうで。
でも。
「…………お姉ちゃん」
母に抱きついていた妹が、のそり、と母の胸から顔を上げる。
泣いてはいない。
されど、泣く寸前。
大きくて、綺麗な瞳。
その目には、今にも溢れそうなくらい、涙が溜まっている。
「沙夜ちゃんに会ったけど、なにか――」
「ぅ」
泣き出しそうな妹の顔に、律歌は内心でぎょっとしたものの、なるべくそれを表には出さないように堪えつつ、穏やかな声を絞り出す。
絞り出しているその途中で、妹の表情が、くしゃり、と歪む。
沙夜の名前を出したのはミスだった。
泣く。
律歌は咄嗟に両手を広げ、妹を抱き締めようとして。
ぼろり、と妹の涙の堤防が決壊する方が早かった。
「うあああああああああああああああああああああっ!!」
まるで絶叫のような、大泣き。
そして、ボロボロと涙を流し始めた状態で、母から手を離した妹が、律歌に突然タックルをカマしてきた。
「ぷきゅ」
抱き締めよう、と思ったところに体当たり。
しかも、抱き締めようとしたところ、逆に妹に抱き締められた。
ガチ泣きの音波攻撃と奇襲のような突撃というダブルパンチをモロに喰らった律歌は、そのまま妹に押し倒されるようにしてソファーの上に転がってしまう。
ぼす、と後頭部にソファーの肘掛け部分が当たって地味に痛い。いや、柔らかい肘掛けで助かったと考えておこう。
というか、何が起きた。
妹を抱き締めようとして広げていた両手を律歌はパタパタさせていると、逆に抱き締めていた妹が、ぎゅう、と力一杯律歌のことを締め付けてくる。
ちょっと苦しい。
いや、だいぶ苦しい。
妹のそこそこ大きな胸に無理矢理顔を埋めさせられてしまった律歌は、思いきり口と鼻を塞がれている。
助けて、助けて。
パタパタさせていた両手を、近くの母にSOSを送るようにバタバタさせはじめる。
されど、妹は絶好調にギャン泣きしていた。
「お姉ちゃん死んじゃヤだあああああああああああああっ!!!」
え、私、死んじゃうの?
むしろ今、紗綾音にトドメ刺されそうだよ?
意味不明な絶叫とともに泣きじゃくる妹の背中を、パンパンパンッ、と律歌は高速でタップしながら内心でツッコミを入れていた。
――――――――――――――――――――――――――――――
Q:なんで沙夜は決意した当日、紗綾音に秘密を打ち明けなかったの?
A:ショックを受けるであろう紗綾音のフォローをご両親に頼む、という根回しをしていたから。
渡巻家の良いところ。
シリアスを強引にねじ伏せる陽のポテンシャルが高いところ。
チワワも秋水くんの家庭の事情がバレました。
だけど、このチワワには友達と家族に恵まれているんですよ。
……ねえ、美寧ちゃんや?