ウチの庭にダンジョンがあります   作:ShilonkS

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 脳内設定を置いているだけです。


8章時点でのキャラ紹介 ※読み飛ばしOK

 

【棟区 秋水】(むねまち しゅうすい)

 

 筋トレジムとダンジョンこそ生きる空間の15歳。中学校生活も残り1ヶ月を切っている。

 横幅も厚みも凶悪にビルドアップされた筋肉と190cmに迫る巨体、人を何人か沈めてきたかのような極悪囚人フェイス、鋭い目つき、丸刈り頭、心臓を鷲掴みにする超低音ボイスという、歩く威圧感のフルコース。

 初対面の人間からは確実に堅気の一般人だと思われないし、未成年だとも思われない。

 本人も自分の見た目の悪さを自覚しているので、他人には必要以上には関わらず、話す場合も丁寧な口調を常に心がけている。

 つまり、丁寧語で話す相手は、基本的に境界線の外側にいる他人。

 ただし筋トレ仲間は除く。

 

 父、母、妹を交通事故によりまとめて亡くし、1ヶ月以上経過した。

 心の傷は癒えていないが、死んだ、ということを事実として徐々に受け入れ始めてきている。

 

 学校での学力テストにおいては、ほぼ常に首席をキープしている程に学力が高い。

 学力だけで言えば、県内の高校ならばどこを受験しても合格できる。

 授業態度もよく、問題行動もなく、(警察の職務質問や補導履歴を除外すれば)内申点も高いので、高校受験の障害は面接の1点のみ。

 

 ダンジョンアタックの戦法がゴリゴリの近接戦なので勘違いされているが、秋水の戦い方は魔法運用を大前提としているので、どちらかと言えば魔法使いの戦い方に近い。

 また、見た目がパワーファイターで力こそ正義みたいな感じだが、魔力の運用、強化割合、魔法発動のタイミングなど、やってることはテクニカルファイター。

 筋肉を鍛え上げてこそいるが、それはボディービル的な筋トレによる鍛え方であり、戦闘フィジカル自体はそもそもモンスターの方が高いという事実。少なくともボスコボルトには素の身体スペックは全部負けてる。

 ゴリラみたいな見た目に反して、実際の戦闘スタイルはテクニカル・マジック・インファイターという、予想外の方向へ成長している。

 

 使用魔法は主に5つ。

 筋力から骨や血管や皮膚の強度、思考速度に内臓など、全身をくまなく一括で強化する『全身強化の魔法』。

 特定の部位だけの機能を強化する『部分強化の魔法』。

 武器や防具に魔力を流して強化する『武装強化の魔法』。

 魔素を引き寄せる『魔素回収の魔法』。

 魔素を弾き飛ばす『魔素反発の魔法』。

 基本はこの5つだが、意識外の攻撃を感じ取って回避や防御を体が勝手に行う『自動防御』や、視界の外の様子も感じ取ることができる『レーダー』という、未だ秋水自身が体系化できていない未知の力もある。

 

 ダンジョンアタックで使用している武器は、150㎝の巨大バール、60㎝程の通常のバール、剣鉈、手斧。あとはゴムネットもある。

 防具は基本的にバイク装備。ヘルメットに、ライディング用のジャケット、グローブ、パンツ、とゴリゴリのライダーフル装備状態だが、シューズだけは安全靴。

 武装強化の魔法のおかげで、グレードアップ問題は大体解決できた。

 

 8章終了現在、身体強化の魔法においての強化倍率は、全身強化であれば最高で280%。

 全身の身体強化を60%、部分的な身体強化を40%の割合で併用した身体強化重ね掛けを行えば、部分的に6倍という強化が施される。そもそも通常の人間よりも筋肉が育っている秋水の6倍出力なので、もはや人間辞めてる筋力にもできる。

 ただし、武装強化や魔素反発の魔法に魔力を割いている分、身体強化重ね掛けの実質的な最大強化倍率は460%~470%ほどだと思われる。それでも十分に怖い。

 実はコボルトよりもゴブリンの方が魔素が少ない(弱い)ので、地下4階の探索を始めてから強化倍率の成長が鈍化した。

 なお、作中最も死を覚悟したのは、スライムにボコられているときではなく、適当についた嘘である架空の職人 『ダン・ジョンさん』 の設定が勝手に一人歩きして大惨事になった挙句に鎬や祈織から設定の穴を詰められたとき。

 

:小ネタ:

 バレンタインや家族の事故死という現実を周りが突き付けてくるという状況に精神を抉られつつも、そのおかげで逆に少しずつ現実を受け入れ始めている。

 しかし、秋水をこちらの世界に引き留めている人間関係の糸は依然として薄氷のように細く、少し気を抜けば「ダンジョンでヒャッハーして暮らした方が気楽」という危険なメンタルに傾いている。

 が、スライムにボコボコにされて死にかけたおかげで、心のどこかにあった「死んでもいいや」という投げやりな部分は薄れ、「もっと戦いたい」という生への執着が芽生えてきている。

 これがマトモかどうかは横に置き、生きる意欲で前を向き始めた事実。

 もっとも、スライムの手柄である以上、「やはりダンジョンが最高」という考えに拍車をかけているとも考えられる。

 

 

 

【渡巻 律歌】(わたりまき りつか)

 

 渡巻家の長女。16歳の高校1年生。

 身長は140㎝で成長ストップした小柄な美少女だが、中身はDIY・機械弄り・重機・ミリタリー・ロボットアニメをこよなく愛するガチの技術系オタク。しかも全国模試一桁・学年首席という基礎スペックが天井知らずの天才児。

 紗綾音のお姉ちゃん。

 騒がしい妹、もしくは両親にツッコミを入れるも、ちゃんと家族のことは好きな苦労人。

 

 コンビニバイト先で出会った秋水の凶悪な威圧感に当初は怯えていたものの、その礼儀正しさと、オタク趣味を一切否定せず本気で頼ってくれる姿勢にすっかり絆され、今や秋水の前では笑顔を咲かせる数少ないヒロイン枠。

 第8章では、秋水から持ちかけられた「岩肌が露出した地下室(※ダンジョンのセーフエリア)に畳を敷きたい」という謎の相談に対し、プラ束や鋼製束を用いた二重床構造の設計図を一瞬で脳内構築して完璧なアドバイスを提示。

 知らず知らずのうちに、ダンジョン攻略の裏の最高技術顧問として秋水から強い信頼を勝ち取っている。そこは色恋の土俵ではない。

 

 現在は基本的に大人しく控えめな性格であるが、かつては紗綾音以上に感情の起伏が激しい幼女だった。

 機械系が大好きであり、ロボットアニメとか特撮物とかに熱中できる、ある意味少年みたいな精神をしているオタク気質。現実の機械も大好きで、重機を見て興奮できる。

 誕生日に父からお下がりで原付バイクを譲り受け、本人は乗り回したくてウズウズしているが、住んでいる地域がそこそこ雪が降る地域なので、冬が終わるまでは遠出しないように家族全員から止められてしまっている。

 早く乗り回したいと内心では思っている。

 学校では堂々の学年首席をキープし続けているが、本人自身はペーパーテストの点数や学年順位に対しては無頓着という、ちょっと捻くれた面も持ち合わせている。

 

 自身の容姿には、わりと無頓着だった。少なくとも、今までは。

 黒髪を腰まで伸ばしているのは、母や妹が褒めてくれるからであり、以前は面倒だからばっさり切ってショートカットにしたいと思っていた。今はとある人が長い髪が好みか短い髪が好みか気になって仕方がない。

 衣装やお洒落に関しては、律歌自身に任せると家の中ではジャージ姿か作業着かのどちらかになってしまう。外出用の服が紗綾音とペアルック、もしくは似たような服であるのは、姉妹仲が良好という以前に、律歌自身が私服を選ぶのに無頓着なので、紗綾音と同じのを選んでいるだけである。

 現在、とある理由でお洒落に無頓着過ぎた自分を悔やんでいる。

 

 秋水から贈られた黒鉄の指輪のせいで、かなり理性が溶けかかってギリギリだが、秋水のことは「コンビニの常連さん」であり「妹の同級生」だと必死に思い込んでいる。

 機械や建築などが大好きという趣味を否定しないし、笑わないし、むしろ肯定してくれるし、妹には優しくしてくれているし、いつも丁寧で落ち着いているし、結果ではなく過程を重視するのも共感してくれるし、家族想いな人だし、思考実験の面白さも理解してくれるし、将来的にはバイク仲間になりそうだし、優しいし、好きか嫌いかで言えば嫌いじゃないのは間違いないのだけど好きというのは意味が違うというかなんというかあのそのえっともにょもにょ……

 

 宝物は黒鉄の指輪。

 

:小ネタ:

 秋水がダンジョンで振るうバールの材質、巨大バールの滑り止めカスタム、カラス除けネットをゴムネットに強化する案、防具としてのライディング装備、ボスコボルト戦で秋水の首を守ったネックガードなど、秋水の命を救った主要装備はほぼ全て律歌の選定。

 秋水にとって「律歌さん」の名前を出されるとどんな無理難題も断れなくなる絶対の呪文と化している。

 なお、本人はそのことに気がついていない。

 

 

 

【渡巻 紗綾音】(わたりまき さやね)

 

 チワワ。

 渡巻家の次女。15歳の中学3年生。

 姉の律歌よりも15cmほど背が高く、黒髪のロングストレートで愛嬌抜群なお洒落な子。

 自分が可愛いことを熟知して武器にしつつ、誰の懐にもノータイムで飛び込んでいく、歩く人間関係台風。まさに陽の者。落ち着いている姉が陽だまりの属性なら、この妹は純粋な光の属性。

 学校においてはクラスの人気者、という名のペット枠。チワワ。

 

 教室全体を巻き込んで、秋水をクラスの一員として友達の輪にねじ込んでいたが、急速な関係性の変化を受け入れられなかった海霧に「友達ごっこの欺瞞」だと思い切り拒絶を食らった。

 なお、拒絶を叩きつけた海霧を直感で探し出し、海霧の疑念を1つ1つ否定しながらも海霧自身を全肯定して謝るという曲芸みたいな器用なことをして、海霧を見事に沼らせるというバグみたいな離れ業をしでかした。弱った子に優しさを過剰供給するというやり口は、母親から「悪いホスト」扱いされたが、当の本人は無自覚というたちの悪さ。

 

 また、親友の沙夜から、秋水の両親と妹が交通事故で他界している、という激重の真実を打ち明けられる。

 これまで自分が秋水に投げかけてきた軽口や無神経さを思い知って一時的に強烈な自己嫌悪に陥った。

 なお、号泣しても30分で立ち直り、気を遣って距離を置くのではなく、「棟区くんは今、独りになっちゃダメだよ!」とアクセルを床までベタ踏みして突撃する決意を固め、力強く立ち上がった。

 結果、秋水に対するスキンシップのリミッターが完全に吹き飛んだ。

 

 曇った次の瞬間には晴れる、圧倒的光の蛮族みたいなチワワ。

 

 姉の恋を陰どころか真正面の至近距離から応援しているはずなのだが、同時にモヤモヤした感情を抱いている。

 紗綾音本人は、大好きなお姉ちゃんが盗られちゃう、という嫉妬だと思い込んでいる。

 そういう側面も、ある。

 他人の恋愛話は大好物だが、自分自身が恋愛対象になるというのはピンときていない。

 

 ちなみに律歌視点では、

・バレンタイン前々日は、ボロボロな海霧を連れて帰ってきた途端、明日は秋水とデートだからという爆弾発言を叩きつけられた。

・バレンタイン前日に秋水へ無理矢理チョコを渡せと迫られ、渡したら黒鉄の指輪を贈られて脳破壊された。

・バレンタイン当日はいきなり抱きしめられてギャン泣きされ、無事に窒息させられた。

・バレンタイン翌日は秋水にお姫様抱っこされている姿を写真で送られ、無事に脳破壊された。

 という、恋心のアシストどころか、普通に妹が心配だったり超火力による脳破壊をされたりと散々な目に遭っている。

 

:小ネタ:

 秋水の家庭環境を自分事に置き換えて想像する共感力は、45話の「私が棟区くんの立場だったら、すっごい悲しくて、とっくに泣いてたよ!」という部分で触れていた。240話近いロングパス。

 

:作者メモ:

 物語を書き始めるとき、紗綾音という子はあまりにキャラ負担が大きく、今の紗綾音と沙夜にしかたなく分割して属性を分けた、という経緯がある。(沙夜に刀剣に関する名称が含まれないのは、急遽キャラを立ち上げたせい)

 なので、紗綾音のキャラ属性は初期案から半減されてしまっているのだが、「周りに頼りまくって明るく能天気に生きているけれど、友達が本当にしんどいときは傍に寄り添ってずっと支える覚悟が常にある」というポイントは死守した。

 第8章は「本当にしんどい」状態の友達の傍に寄り添っていく話が3連続で書けて、個人的には凄く嬉しい。

 まあ、寄り添い方が強引なのは、賛否両論あるのは知ってるけれど(;´・ω・)

 

 

 

【竜泉寺 沙夜】(りゅうせんじ さよ)

 

 紗綾音の親友であり、暴走するチワワの専属飼い主であり、親愛なる律歌先輩の番犬。

 見た目はがっつり金髪に染めたマイルドヤンキーという、完全に不良の見た目だが、中身は料理が得意で成績も20番台という学年上位である真面目な優等生。

 

 秋水のことを友達だと思うようになり、すっかり怯えなくなったところで、海霧から「お前が勝手にそう思ってるだけじゃねぇか(意訳)」という言葉を叩きつけられた。

 自身がイジメの加害者であった事実や、それを秋水から許されていなかったということに、一時的にガチ凹みするが、紗綾音の励ましで復調した。光の蛮族のせいで長々と悩んでられないという不具合。

 過去のことはなんとも思っていない秋水に合わせ、現在は秋水との関係を良くしようと奮闘中。

 

 なお、彼氏持ち。

 年下の彼氏だが、下の名前を覚えていないというやる気のなさ。たぶん秋水との関係構築の方が本気度が高いという、彼氏とは非常にドライな関係。

 恋愛に関しては光の蛮族が眩しすぎて、どうせ私は紗綾音の代用品、と卑屈になっている。

 現在は恋愛よりも、秋水に絡む紗綾音を力尽くで引き剥がしたり、秋水に喧嘩を売りに行く海霧を力尽くで引き剥がしたりしている方が楽しい。

 ちなみに、彼氏の方はちゃんと本気。卒業までに伝わるだろうか。

 

 秋水の家族がまとめて事故死した事実を認識しており、ついに紗綾音にその事実を伝えた。

 

:小ネタ:

 恋愛観に関して紗綾音に薄暗い嫉妬の感情を持ちながらも幼馴染の親友を続けているのは、紗綾音の「しんどいときは傍で支える」というのに何度も精神的に助けられてきたから。

 どう考えても紗綾音に人生を狂わされている最大の被害者。

 

 

 

【錦地 美寧】(にしきじ みねい)

 

 迂闊な一言によって恋愛モンスターから闇堕ち電撃少女にクラスチェンジしたと思ったら、秒で脳破壊をされて勘違いお嫁さんモンスターになってしまった、内面ドピンクで外面ヘタレの恋愛全振り少女。

 どうしてこんなことになったのかは、作者も分からない。

 

 深夜のトレーニングジムに出没する雫金高校1年生。

 明るい茶髪のセミロングが似合う切れ長のスレンダー美人で、勉強も運動も学年トップクラスの文武両道。

 かつては優秀な姉との比較、そして崩壊した家庭環境に苦しむ鬱屈した根暗少女だった。もはや遠い過去のよう。

 しかし、秋水に存在を肯定されたことで恋に落ち、悩みという悩みを恋愛パワーの最大火力で焼き払って脳内ドピンクなお花畑となる。

 

 両親がお互いに不倫している機能不全家庭だが、んなこと関係ないと言わんばかりに美寧が無敵の恋愛モードに入ったことで、母に不倫の恋愛テクニックを相談し、父をお財布扱いする、という歪みきった新体制で安定してしまった。

 

 去年のクリスマスイブに、とある交通事故を目撃しており、その被害者が秋水の両親と妹であった。

 世間話のつもりで秋水に振った話題がモロに地雷だったと絶望したが、実際のところは秋水が現実を直視する最大の切っ掛けを与えたという皮肉。

 秋水に嫌われた(勘違い)と絶望しても、持ち前の負けん気とド根性で立ち直ったが、スタンガンを使ってでも秋水と無理矢理肉体関係をもって沼に沈めてやると決意するという、立ち直ったというよりも完全になりふり構ってられないやけっぱちの闇堕ち状態だった。家族に囲まれて立ち直った紗綾音と、独りぼっちで立ち直った美寧の、決定的な差。

 なお、過剰火力の超弩級プロポーズ(勘違い)とブラックメタリックな婚約指輪(勘違い)によって、闇堕ち状態は秒で秋水にぶっ壊された。

 ただし、筋トレに対する姿勢は真面目そのもの。秋水からは初心者の生徒ではなく、互いに助け合う対等な筋トレ仲間として認められている。

 

 秋水のことを「年上の大人でスーパーイケメンゴリマッチョヤクザフェイス孕ませヴォイス大先生」と信じ切っているが、秋水は年下の中学生。

 当の秋水からの認識は、大事な筋トレ仲間で、ナイスガッツな癒し枠。色恋の矢印は1ミリも届いていない。

 

 かつて、何をやらせても圧倒的な結果を残した天才の姉と比べられ続け、それでも負けじと姉に勝つために勉強も運動も頑張り続けた結果、テストの成績はトップクラスで運動神経もトップクラスな超優秀な文武両道エリート女子高生になってしまっている。

 ただ、あくまでもトップクラスであり、本物のトップには一歩劣る。

 特に勉強という分野においては、美寧の通っている高校の同じ学年に、全国規模の模擬試験でも上位に入る化け物がいるので、どう足掻いても学年首席にはなれない。

 かつてはその事実に打ちのめされていたが、今は頭ドピンクな恋愛一色になってからは、どうでも良くなった。

 ちなみに、天才の姉から常に見下され続けていた、というのは、完全に美寧の勘違いである。

 そして、勘違いしたまま姉は死んでしまった。

 美寧が姉の真意を知ることは、一生ない。

 

 宝物は黒鉄の指輪。

 

:裏話:

 筋トレを行う大目標として体力と持久力の向上を突然上げたのは、もちろんのこと規格外の体力オバケである秋水との夜の大運動会を見据えてのこと。

「速筋じゃなくて遅筋を鍛える低負荷高回転の筋トレで持久力向上を狙ったのはもしかして先生が私との夜のおにゃんこ大戦争で簡単に私が抱き潰されないように先んじて今から鍛えてやろうって魂胆だったりするのかなってヤダ先生ってば実は私のこと性的な目で見ていてくれてた挙句に自分好みに調教しちゃうなんて嬉しくて興奮しちゃうからしかたがないにゃぁ素敵な初夜のために筋トレ頑張っちゃうじゃんね先生のえっち!!」

 という謎の思考回路で出力された結果である。そして秋水への風評被害が酷い。

 なお、家では映画鑑賞みたいなノリで年齢制限付きな教材動画をリビングのテレビにて大音量で流し、ムラムラしてモンモンとしている。もうダメだこの子。

 

 

 

【棟区 鎬】(むねまち しのぎ)

 

 秋水の叔母。23歳。

 質屋の実質的経営責任者だが、立場上はフリーター。しかし、頭脳と資産運用だけで既に富裕層に足を突っ込んでいるガチの資産家。

 誰もが認める絶世の美女かつモデル体型。容姿・頭脳・資産の全てがカンストした完璧超人。

 しかし、口を開くと残念なボケを連発するため一歩引いた位置からの観賞用。

 秋水にとっては唯一の血縁者であり保護者。秋水への愛情は保護者としての範疇を軽々と踏み越えており、本人も少々危ない自覚はある。また、秋水からは、苦手な叔母、としてばっさり塩対応され続けている。

 

 飄々とした性格をしているようだが、その実はかなりの激情家。

 内心では復讐の炎が燃え盛っているものの、それを表には見せない。

 秋水や祈織など心を許している相手にはジョーク交じりで喋る面白女だが、それ以外の相手にはひたすらに事務的な対応をするので、かなり冷淡な印象を与える。

 人によって評価が大きく分かれるタイプであり、敵がかなり多い。

 

 新元素を含む物質(ダンジョンのドロップアイテム)の取り扱いに関する政府との交渉も終わり、やっと一息、つく間もなく普通にゴリゴリ仕事をしている仕事中毒者。

 白銀のネックレスが持つ特性について、なにか見当がついているようだが……? 

 

:小ネタ:

 秋水が『ダン・ジョンさん』などという職人集団は存在せず、何か常識外れの事態に首を突っ込んでいること自体は完全に察している。

 ただ、秋水が必死に隠そうとしているため、あえて無理に暴くことはせず、掌の上で転がしながら様子を見守っている。

 

 

 

 

【栗形 祈織】(くりがた いおり)

 

 質屋『栗形』の店主。23歳。

 身長140cm台前半。スレンダー(好意的解釈)。童顔(好意的解釈)。若く見える(好意的解釈)。

 身長やら体型やらのせいで小学生に間違われるとキレ散らかす。

 

 赤字垂れ流し経営だった質屋であったが、現在はほとんど秋水が持ち込んだ白銀のアンクレットだけで超絶黒字にV字回復。

 今のところ経営の障害となるのは、税金と信用調査くらいである。

 鎬から経営の基礎を連日叩き込まれている最中。実は経営者としてモリモリ成長中。背丈の成長は止まってるのにね。

 

 質屋の経営能力はボロボロだったが、貴金属など装飾品に対する鑑定眼は一級品。

 白銀のアンクレットも一目見ただけで「知らない金属だ」と評価していたが、実際に「地球上の誰も知らない金属が入っていた」という真実にニアピンしていた。

 また、白銀のネックレスに対しても「最初からこの姿で産まれてきたみたい」と評価しているが、ダンジョンでドロップアイテムが生成されている光景を考えたら、こちらも真実にニアピンしている。

 白銀のサークレットに埋め込まれた宝石を見て、「これが天然なら未知の宝石が存在する環境が実在する」と、さらに真実にニアピンしてきている。

 なお、ダンジョンのドロップアイテムに対しては、新元素云々という話を一切加味せずに最高峰のアクセサリーだと評している。

 そして、そんな最高峰のアクセサリーである黒鉄の指輪を心行くまで鑑賞したいがために、中学生相手に泣き落としをした。

 

 趣味はボディービルの観賞。

 ムキムキの筋肉大好き。下手をしたら美寧よりも筋肉に詳しい。ただし、祈織自身は運動不足の筋肉不足。

 そこに筋肉見本市みたいな秋水と出会ったことで、最近は鍛え上げられた筋肉を間近で見られるため、欲求が堪え切れなくなっている。一応、中学生相手に手を出したらいけない、という自制心はある。ある、と思う。

 

 バイセクシャル。

 というか、鎬とお酒の大失敗でにゃんにゃんしたせいで、バイセクシャルになってしまった。

 秋水の筋肉美に大興奮し、鎬の体も性的な目で見てしまうようになるという、棟区家に性癖をぶっ壊されている最大の被害者。

 なお、ベッドヤクザ。

 

 子ども扱いされることが多いせいか、秋水相手にはお姉さんぶる言動がちらほら。それでも泣き落としはした。

 律歌のことは似た身長に似た趣味と、かなり可愛く思っている。半面、紗綾音とは初対面で小学生扱いされた恨みが深く、相性が悪い。

 

:小ネタ:

 子ども体型で子どもに間違われる、というのがコンプレックスである祈織が、子どものように泣き喚いて駄々をこねることができたのは、あくまでも秋水や鎬の前だったから。他に誰かの目があったら、意地でも泣かなかった。

 ある意味、秋水が美寧に自己開示をしたのと同じく、高い信頼性からの裏返し行為である。

 だからって大人が泣き落としするなよ案件。

 

 

 

【峰岸 鉄臣】(みねぎし てつお)

 

 峰岸弁護士事務所の所長。45歳。少しくたびれた感じのある優男。

 個人の弁護士事務所を経営しており、数人の部下を持つ。経歴も長いので、ベテランの分類。なんだけど苦労人。

 「地域に根ざした弁護士」を目指していたはずが、気づけば霞が関を手玉に取って日本政府を完全降伏させた裏のフィクサー、という意味の分からない理由で国からマークされるようになってしまった、ただただ可哀想な中年男性。

 期待の新星である志穂の教育も行っているが、気性の荒い志穂の扱いに胃を痛めている。

 鎬の依頼を受けて刑事裁判と民事裁判にも参加するのだが、冷静そうな面をして復讐心に燃えている鎬の内心を察して、さらに胃を痛めている。

 ついでに志穂が鎬を毛嫌いしてしまっているので、その仲裁に追加で胃を痛めている。

 弁護士としては、法律が平等である以上、弁護士は公平な存在でなければならない、という信念がある。

 

 第7章で鎬の政府交渉に同席(ただ胃痛で座っていただけ)した結果、新聞に「国家権力を屈服させた民間弁護士」と書かれ、霞が関からガチで警戒される羽目に。

 そして何故か、民事裁判で争う相手である大手事務所のエリート弁護士が、約束の20分前から震えながら最敬礼で待ち構え、上座を差し出し、平身低頭で全面降伏してくるという異常事態が発生した。

 

 狂犬な部下(志穂)の手綱を握りつつ、悪魔のような依頼人(鎬)に翻弄され、国家からは要注意人物扱いされ、相手方弁護士には勝手に恐れられ、本人の意思とは無関係に裏社会のドンめいた格の上がり方をしている 。

 

 主食は胃薬。相棒も胃薬。

 

:裏話:

 法曹界は狭いんだぞ。よく考えてくれ。

 

 

 

【鋒山 志穂】(ほこやま しほ)

 

 峰岸弁護士事務所所属の新人弁護士。24歳。法科大学院卒法曹コースで学部を早期卒業、司法試験ストレート合格、修習も優秀な成績で終えたという正真正銘のエリート。

 弁護士としての基礎能力やリサーチ力、さらには語学力まで極めて優秀なのだが、正義感の強さと沸点の低さがカンストしているせいで、所長である鉄臣から内心で「狂犬ちゃん」扱いされている若き法曹。

 相手が依頼人だろうが政府高官だろうが、間違っていると思えば机を叩いて怒鳴り散らす。鉄臣の胃痛の主な原因。

 

 第7章の第1回政府交渉では、傲慢な官僚にブチ切れて椅子を跳ね飛ばし、机を叩いて怒号を轟かせるという大暴れを披露。

 しかし、その激怒すら鎬にとっては「政府の恫喝音声を綺麗に録音するためのスイッチ」として完璧に手の平の上で転がされていたという、哀しき鉄砲玉。

 依頼人である鎬を、弱者を都合よく使い潰す冷酷な悪魔、と断定して猛烈に敵視しており、頑張ってキャンキャンと吠え立てている。残念ながら鎬からは好感触。

 

 志穂が最も嫌うのは、弱者がなにも分からず一方的に虐げられ、不利益を被る展開。

 交通事故を起こしたトラック運転手にしろ、なにも知らされないままの祈織にしろ、鎬のやり口は「一方的にねじ伏せる盤面を用意する」というのがスタンダードなので、とにかく志穂と相性が悪い。

 

:作者メモ:

 志穂のキャラクターデザインの根源は、よくある無鉄砲な新人弁護士、という点からはスタートしていない。

「吐き気をもよおす邪悪とは、何も知らぬ無知なる者を利用する事だ……!!」

 というパロディの塊からのデザイン。

 

 

 

【須々木 海霧】(すすき かいむ)

 ジリちゃん。

 名前の「海霧(かいむ)」を北海道の方言で「じり」と読むことに由来するが、誰が付けたのかは定かではない。まあ、たぶんチワワ。

 和を愛し、花言葉に詳しく、世界史の成績だけが壊滅している女子中学生。

 クラス中が紗綾音に引っ張られて「棟区くんって実はいい奴なんじゃ?」とお花畑な空気に流される中、唯一、同調圧力に屈せず秋水を拒絶し続ける鋼のメンタル枠だったはずが、第8章で溜め込んでいた鬱憤が限界突破。クラスメイトたちの自己欺瞞と仲良しごっこを正論のロードローラーで完膚なきまでに粉砕した。

 色々あった結果として、女神様である紗綾音に近づく筋肉怪物を絶対に許さない過激派狂犬へと劇的なジョブチェンジを果たしてしまった。ある意味でチワワの被害者。

 

 覚王山の無神経な説得にブチギレ、「謝ったからって何!?」「あんたら、誰一人として、許されてないくせにっ!!」と教室で悲痛な叫びを炸裂させ、クラスの欺瞞とお花畑な空気を完全粉砕。

 その後、紗綾音の家で号泣して膝枕で寝かしつけられた結果、吹っ切れたのか何かのリミッターが外れてしまい、秋水に対して怯えて避けるのを完全に放棄。正面からギャンギャン吠えて突っかかるスタイルへと急成長を遂げた。

 また、急成長のせいか、口から飛び出す罵倒の切れ味も増してしまった。

 

 紗綾音に対して元々湿度の高い感情を抱いていたが、現在は宗教的ななにかになってしまっている。

 紗綾音が秋水へ突撃するたびに迎撃ブロックへ飛び出そうとするが、沙夜に羽交い絞めにされるとジタバタ藻掻くだけの置物化になるくらいの非力。サイクリングガチ勢の沙夜のパワーが強いだけかもしれない。

 

 どうしてこうなった、第2号。

 

:裏話:

 教室でのブチギレ事件は、単なる八つ当たりではなく、誰も秋水の本当の姿や威圧感に向き合おうとせず、自己満足の謝罪で済ませている歪さを見抜いていたからこその叫び。

 恐ろしいことに秋水からの好感度は非常に高く、下手をしたら作中トップの可能性すらある。

 少なくとも、美寧に行った自己開示に関しては、海霧に対しても余裕で行えるレベルに達している。

 

 

 

【日比野 道】(ひびの みち)

 秋水のクラスメイト。

 学年順位6位の秀才で、運動神経抜群、性格も穏やかで人当たりが良いという非の打ち所がない爽やかイケメン。

 秋水にとっては友達という枠組みを超えた「筋トレ同志」としてカウントされており、美寧と同じジャンルに立っている男子生徒。

 

 当初は秋水の極悪囚人フェイスに怯えていたものの、共通の趣味である筋トレの話題を通じて一瞬で意気投合。

 秋水の通うジムがガチ勢向けと知るや否や、即座に以前のジムを退会して移籍してくるという恐るべきフットワークの軽さを発揮した。

 第8章でもその行動力は健在で、秋水から体幹強化のために重量を落とすという助言を受けるや、その日のうちに50㎏の高回転ベンチプレスを実行し、翌朝見事に重度の筋肉痛を発症して登校した。

 

 男女関係のトラブルにはとにかく関わりたくないタイプで、秋水が紗綾音に絡まれても基本的には助けないという、わりと薄情者。

 

 

 

【覚王山 未来】(かくおうざん みらい)

 秋水のクラスメイト。

 実家が寺院でもないのに何故か「坊主」「和尚」と呼ばれている元気なツッコミ役。

 父親の影響で口は悪いが、根は友達想いで面倒見が良く、女子集団からは「くそぼうず」「生臭」などと雑に弄られまくる愛され男子。

 第8章では、秋水をいつまでも避け続けている海霧を説得しようとした結果、溜め込んでいた彼女の鬱憤の地雷を特大踏み抜きしてしまい、教室で悲痛な大爆発を起こされる引き金を引いてしまった。

 

 字が壊滅的に汚く、蜜柑から「ミミズが脱水でのたうち回って痙攣してる感じ」と酷評された。

 幼馴染の美々から向けられている激重感情には一切気づいておらず、紗綾音の方に矢印を向けている未来に嫉妬した美々から「私が腕組んであげよーかー?」とアピールされても「歩きづれぇ」と即座に切り捨てるなど、人の色恋には鋭いくせに自分に向けられた矢印には壊滅的に鈍感。紗綾音と同類である。

 「坊主」というあだ名の元凶は、幼少期に美々が揶揄って「くそぼうず」と連呼していたのが周囲に定着したせい。

 

 

 

【鶴舞 美々】(つるまい みみ)

 秋水のクラスメイト。

 紗綾音たちからの愛称はミッチ。

 ちょいS気質で、人をからかうのが大好きな女子中学生なのだが、幼少期は筋金入りの怖がりで、台風で窓が鳴っただけで号泣するレベルだった。なので、秋水に対しては元々恐怖心しか抱いていなかった。

 一度は覚王山や紗綾音のノリに流されて「秋水くんは大丈夫」と思い込み、恐怖を克服して仲良くなった気になっていた。

 しかし、海霧が教室で大爆発したことにより、蓋をしていた根源的な恐怖が完全復活。

 怒らせてはいけない怪物の神経を逆撫でし続けていたのではないか、とパニックに陥り、秋水への怯えモードへ綺麗に逆戻りしてしまった。

 以後、秋水が近くを通るだけで肩を大きく震わせて顔面蒼白になり、覚王山に背中をさすられる日々を送っている。

 なお、秋水からすれば最初から境界線の外側である「どうでもいい枠」であり、離れていく姿を見てもなんとも思われていない。

 

 

 

【御器所 蜜柑】(ごきそ みかん)

 秋水のクラスメイト。

 友人たちからの愛称はミカちゃん。

 クラスの明るい女子グループの一人で、普段はよく喋り、ダイエットに興味津々で、遅刻常習犯でありながら勉強会に前のめりで食らいつくなど、ごく一般的な賑やかな中学生。

 ただし、秋水が補導されたという情報をクラス中に拡散するという、かなり情報リテラシーが低い側面がある。

 

 秋水にはダイエットの話に秒で食らいつき、紗綾音と同じくガンガンと距離を詰めていくスタイルによって、紗綾音の次に秋水と仲良くなったクラスメイト、だと思われていた。

 実際にそんなことはないという事実を海霧によって叩きつけられ、美々と同じく秋水への怯えモードに逆戻りしてしまった。

 ただ、怯えモードに戻った理由は、美々とは根本的に違って……?

 

 

 

【9章はモンスターという存在と、ついに秋水くんにとって頼れる仲間が登場する話だよ(*'ω'*)】

 

 

 

【ダンジョン】

 

 秋水の家にある庭の、その地下に突然出現した異世界のダンジョン。

 出現した理由は、神と呼ばれるような存在が、秋水とは全く関係のない死んだ人間の死を無効にするため、時間を巻き戻した余波で勢い余って空間が接続された、というもの。

 つまり、秋水自身には全く関係のない理由であり、大いなる意志だの使命だの、そのような壮大な意味は一切ない。天災のようなもの。

 基本的には岩が剥き出しの洞窟だが、何故か壁面が適度に発光して明るい。

 1階はセーフエリア。秋水の秘密基地。モンスターは出現しない。

 2階以降よりも何故か魔素が濃く充満していて、セーフエリアで寝ると4倍速で休息が可能。2時間睡眠が8時間睡眠と同等になる。

 また、水が噴き出している所がある。その水は、飲むと疲労回復、かければ傷が治る、という魔法のポーションである。

 

 2階以降は、各階層に特定のモンスターが闊歩しており、そのモンスターは別の階へは移動しない。モンスターを殺すと、一定時間後にリポップする。

 モンスターは魔素で構成されており、血も肉も涙もない。表面を裂いたり砕いたりして内部の魔素を一定以上消失すると活動を停止し、消滅する。生物的な部位ダメージが存在しないので、頭を潰すのと足を潰すのでは、潰した面積が同じであればダメージも同等という扱いになる。ただし足を潰せば行動に支障が出る。

 また、倒したモンスターからは一定の確率でドロップアイテムがある。基本的には装飾品で、武器や防具がドロップすることはない。装飾品でぶん殴れば武器になるかもしれないが。

 ほとんどゲーム。

 

・2階

 出現モンスター:角ウサギ

 ドロップアイテム:白銀のアンクレット

 ボスモンスター:ボスウサギ

 

・3階

 出現モンスター:スライム

 ドロップアイテム:白銀のサークレット

 出現モンスター:コボルト

 ドロップアイテム:白銀のネックレス

 ボスモンスター:ボスコボルト

 

・4階

 出現モンスター:スライム

 ドロップアイテム:白銀のサークレット

 出現モンスター:ゴブリン

 ドロップアイテム:黒鉄の指輪

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