カラスは鳥である。
では、鳥はカラスだろうか。
集合の包含関係や、命題の逆、という話である。
カラスが鳥であるという命題は、確かに成り立つ。
生物の分類において、鳥類という大きなグループの中に、カラスという種が含まれているからだ。
では、逆の命題はどうだろう。
鳥はカラスである、と主張するためには、世の中に存在する全ての鳥がカラスでなければならない。
しかし、鳥類のグループには、スズメやハト、インコ、ダチョウ、ペンギンなど、多種多様な仲間が存在する。
カラス以外の鳥が1種類でも存在する時点で、『鳥はカラスである』という命題は成り立たないのだ。
カラスは鳥である。
これは正しい。
鳥ならばカラスである。
前後を入れ替える逆の命題。スズメもペンギンも鳥なので、これは嘘だ。
命題が正しいからといって、逆の命題が正しくなるとは限らない。
元の命題から確実に言えるのは、対偶だけ。
逆や裏の命題が正しいかは別問題。
以上を前提として、自分自身に質問だ。
ダンジョンに潜るようになって会得した『妙な力』。
その中に『魔力』と呼ばれるものが存在し、それを操る技術が『魔法』であることは、確かだった。
では。
『妙な力』のすべてが、『魔力』なのだろうか。
「うわっと!? あ、そっち行くのか!? オッケー上等!!」
ゴブリンランサーの顔面をファイアブランダーから奪い取った松明でぶん殴ってから、追撃を仕掛けることなく秋水は走り出していた。
秋水の判断ではない。
流れるように、体が動く。
そうそう、この感覚。
懐かしい。
地面を蹴りながら、秋水は肉食獣のような笑みを零す。
良く分からない力に、体が馴染むような感覚。
奇妙な力の流れに、動きを合わせていくような感覚。
体を流れる『魔力』と呼んでいたエネルギーのコントロールは、すでに手放している。
今は、そのエネルギーが勝手に暴れている状態だ。
暴れて、動く。
勝手に動く。
体を自然に突き動かそうとする、その力の流れに秋水自身の意識を合わせる。
意識を合わせて、動きに、動きを合わせる。
そう。
そうそう。
そうだよ。
力に逆らわず、されど力の流れそのものを整えるように調整して。
「ひゃっほぅこんにちわんこそばっ!!」
ゴブリンシールドの前に、秋水は自然と躍り出ていた。
松明で殴ったランサーは無視。
命中精度は高いがダメージを通してこないアーチャーも無視。
ならば、一撃が重たくて戦闘環境をあらしてくるスリンガーか、魔法攻撃なんて洒落たことをしてくるゴブリンメイジが狙いだと思ったが、違った。
まさかのゴブリンシールド。
メイジを護るように控えていた守備兵を、秋水の中にある何かがロックオンしていた。
角ウサギに跨がるゴブリンシールドは2体。
秋水が襲いかかったのは、初撃の手斧を防いだ方のゴブリンシールドである。
「まあ、思う存分やっちまうかっ!!」
角ウサギの角を避けるように、側面から。
踏み込む。
鋭く右足が地面を捉えた。
武装強化を施して、残りの魔力は全部身体強化に回している。
いや、本当に身体強化に回っているのだろうか。魔力のコントロールを意識していないから、よく分からない。
この曖昧さも、懐かしい。
そして、こちらに向けて盾を構えたゴブリンシールドに向かって、右手の松明を振り上げる。
「燃やすぜえ、うおっと!?」
盾を殴ろうと秋水が右腕を振ろうとすると、ちょっと待ったと言わんばかりに左腕が動く。
体の中の魔力、いや『妙な力』が秋水の体を突き動かすようにして、空いた左手でゴブリンシールドの盾に突き刺さっていた片手斧をがしりと掴む。
なるほど。
武器の回収を優先。
「こりゃクールだなっ! こっちは熱ぃぞっ!!」
『グッ』
勝手に動いた左手が片手斧をゴブリンシールドの盾から引き抜くのを待ってから、遠慮なくその盾へ燃え盛る松明を振り下ろした。
今度は止められない。
むしろ、秋水の中の『妙な力』もぶん殴れと言わんばかりに力を貸してきた。
体を突き動かす『妙な力』の動きと、秋水が意識して動かす体の動きが、一致する。
松明が、盾を捉える。
鈍い音。
盾にぶつかり、松明が砕ける。
しっかりと構えていたはずのゴブリンシールドの盾を、一撃で弾き落とし、半分以上を砕く。
「おわっ」
重い。
予想以上に強烈な一撃。
威力の余波で逆に秋水も体勢を崩しかけるが、勝手に左脚が前に出て堪えてくれた。
ナイスサポート。
あ、いや違う。
秋水の体は、流れるように左腕を後ろへと引き絞っていた。
体勢を崩さないための左足じゃない。
踏み込みだ。
実に攻撃的で面白い。
「付き合うぜっ!」
秋水も遅れて意識する。
盾を叩き落としてからさらに踏み込んだ超至近距離。
角ウサギのもふもふが目の前。
だが、片手斧の射程圏内だ。
もちろん、ゴブリンシールド本体の。
踏み込んだ左足から腰へと衝撃を通して、腰から肩への回転とともに、左腕を大きく振るう。
勝手に動こうとする体の動き。
秋水自身が意識する体の動き。
それを合わせるように一致させ。
「トマホォォォォクッ!!」
ブーメラン、ではない。
片手斧を、横一線。
強引に盾を下ろされていたゴブリンシールドの首に、その刃が吸い込まれ。
両断した。
「うっそぉ!?」
叩き斬った秋水の方が驚いた。
断首され、宙を舞っているゴブリンシールドの顔も、驚いているような気がする。
あまりマッシブではないゴブリンの首とはいえど、耐久力に優れているゴブリンシールドは、他のゴブリンどもと比べればまだ体格が良い方だ。
その首を、一撃で斬り飛ばす。
いや、魔法を魔法として使用しているときでも、やろうと思えばできなくはないだろう。
出力60%の身体強化の魔法に、出力40%で部分強化を重ね掛け、武装強化を施した手斧を全力で振り抜けばワンチャンいける、と思われる。
それを、出力全開とは言えども、部分強化重ね掛けなしの身体強化だけで、ゴブリンの首を切断した。
「常時全身がブースト状態と同等なのかこれ!? あい分かってるよ!」
この力に驚きつつも、秋水は返事を鋭く口にしながら砕けた松明から手を離し、右手を無造作に振るう。
ぱし、と軽い音。
秋水の右手に、矢が握られていた。
「マンガか?」
思わず素でツッコミが漏れてしまう。
矢である。
ゴブリンアーチャーが放った矢だ。
その矢の半ばを、秋水は掴んで止めたのだ。
切り払ったり叩き落としたりではなく、掴んで防ぐ。
自動防御が回避じゃなくて本当に防御しやがった。
いや、今のは自動防御だっただろうか。
というか、さっき自分は、なにに対して返事をしたのだろうか。
秋水の頭に疑問が浮かぶ。
そしてついでに、さっさと動け、とばかりに体が急かした。
煌めく魔素の粒子を切断された首から噴き出しているゴブリンシールドの奥で、ゴブリンメイジが魔法陣を完成させている。
緑色の光を放つ魔法陣。
火を放つ赤や、水を放つ青じゃない。
緑色から連想される魔法はなんだろう。知識が薄っぺらくて分からない。
続いて湧いた疑問に対し、いいから避けろ、ついでに石も飛んでくるぞ、と『妙な力』が訴えかけてきた。
「はいはいご声援どうも! 忙しない君だねお前!」
反射的に返事をしつつ、秋水は踏み込んでいた左足に力を込めて、右へと向かって地面を蹴り飛ばす。
体を突き動かす『妙な力』と、秋水の動きが、今度は意識せずともシンクロした。
一気に体が加速する。
「OK相棒! こうだな!」
そして秋水は、自然と返事を向けていた何かに対して笑いかけた。
何かというか、そうだ。
訴えかけてきた、『妙な力』に対して、だ。
『魔力』、そう定義していた力。
その、定義の外に佇んでいた、残りの『妙な力』。
「掴んできたぜっ!」
高らかに笑う。
ああ、もう、さっきから笑顔が浮かびまくって止まらない。
新たな発見が嬉しくて楽しくて、ワクワクして仕方がない。
きっと自分は今、凄い凶悪な殺人鬼スマイルで戦っているんだろう。
だが仕方なし。
だって、上機嫌この上ないのだ。
筋トレ民にとって、感覚を掴む、というのは、ほとんど正解を引き当てたと同意義なのだから。
右足が着地する。
タイミングはドンピシャだと、『妙な力』が言っているような気がした。
ついに体を突き動かしてくる以外のコミュニケーションをとってきた、ような気がする。アドレナリン全開で幻聴を聞いているだけかもしれないが。
「よいしょっと!」
着地した右足で体を前に持っていき、さらに地面を蹴る。
ゴブリンメイジが編み出していた魔法陣が、より一層緑の輝きを放って。
ゆらめく、なんか訳の分からない蜃気楼みたいな変なのが、放たれた。
狙いは、全然ズレている。
蜃気楼みたいな風景のブレは、刃となって秋水が右足で着地していた地点に撃ち出されている。
遅い。
どこ狙ってんのか。
というか、その蜃気楼みたいなのはなんだ。
いや、風か。
風の刃、というやつか。
火があって、水があって、風がある、と。
あとは土の魔法があれば、万物を構成するアリストテレスの4元素説じゃないか。アントワーヌ・ラヴォアジエが泣いて悔しがるぜ。
「てか風の流れが見えたんだけど俺!? はい邪魔!!」
秋水は風の刃とかいう本来は不可視であろうものが見えてしまったことに戦慄しつつ、残っているもう1体のゴブリンシールドに一気に詰め寄る。
秋水の突撃を食い止めようと、ゴブリンシールドは即座に秋水に向けて盾を構えて防御の姿勢。
角ウサギの前面ではない。
側面に対して盾を構えている。
角ウサギの角が向いて無くて助かる。慌てて移動したのだろうか。それとも、盾を構えやすいように角ウサギの向きを調整したのだろうか。
どちらでも良いか。
さて、強行突破するか。
それとも、急ターンして魔法を放ったばかりで無防備なゴブリンメイジを血祭りに上げるか。
どうする『妙な力』。
いいや。
『妙な力』とか他人行儀はやめとしよう。
どうする、自分の中の、『怪物』よ。
秋水の体は、秋水の問いかけに答えるように、手斧を振り上げた。
いいぞ怪物。
化け物の俺には、ぴったりな相棒だ。
左足で踏み込むようにして着地。
ゴブリンシールドの目の前。
まずは盾を引っぺがす。
秋水は内側の怪物に力を貸すようにして、一気に手斧を木の盾に向かって振り下ろそうとして。
着地した左脚で、真上に跳躍。
「うおっと!? 息が合わなかったな相棒!?」
まるでゴブリンシールドの盾を飛び越えようとするかのような跳躍に、秋水は思わず驚くも、やはり楽しそうな笑顔は止まらない。
楽しそう、ではないな。
楽しいのだ。
秋水自身の意思とは動きが一致しなかったせいか、跳躍力はそこそこ。
なるほど、ゴブリンの首を一刀両断できたりした馬鹿力は、体を突き動かす内側の怪物と、動きをシンクロさせないと発揮できないのか。
それでも、出力全開の身体強化の魔法を施している状態と同じくらい、体は強化されている。
あ。
いや。
「そうか、魔力以外の部分か」
秋水は独りで納得しながら、自然と跳躍に合わせて左腕を振り下ろした。
内側の怪物と、秋水自身が意識した動きが重なり合う。
手斧が、ゴブリンシールドの盾を、真上からぶっ叩く。
まるで跳び箱でも跳ぶかのように、秋水の体が宙を舞った。
真下でゴブリンシールドの盾が粉砕する光景がゆっくりと流れる。
盾に手斧を叩きつけた衝撃で秋水は2段目の跳躍をしながら、次の目標を見た。
ゴブリンスリンガーが、投石器を振り回しながら、いきなり真上に大ジャンプした秋水へ驚いたように顔を向けている。ゴブリンシールドを左右どちらかに避けるのを期待してたなら、ざまぁ、だ。
投石器は振り回すという性質上、急に狙いを変更できない。
秋水は空中でスリンガーを見据えている。
内側の怪物が、部屋中を見渡しているのが、なんとなく分かった。
なるほどね。
人間レーダーみたいだと感じていたのは、お前の目だったのか。
「便利なサポートAIちゃんって感じか! 乗りこなさないと、俺が戦ってる感じ薄れちまいそうでイヤだ、なっ!!」
笑いながら、秋水はスリンガーから目を離さぬまま、右手に握り続けていた矢を真下へぶん投げた。
秋水は見えていないが、内側の怪物が知らせてくれる。
矢は刺さらず、ぺちり、とゴブリンシールドの頭に当たっただけだ、と。
内側の怪物は、秋水の意思とは別口で戦おうと体を突き動かす。
そして周囲を勝手に見渡して、秋水の視界外の情報を教えてきてくれる。
便利だ。
だが、不便だ。
勝手に戦おうとする内側の怪物に身を任せたら、それは秋水自身が戦っていない感じになる。
それはつまらない。
面白くない。
ワクワクしない。
だが、協力して戦うのなら、よし。
かつて紗綾音が魔法という存在を教えてくれるまで、秋水は内側の怪物を『妙な力』として扱っていた。
その感覚を思い出せ。
魔法で行う身体強化と違って、『妙な力』で行っていた身体強化は、内なるエネルギーの魔力を操るのではなく、動こうとしている『妙な力』を乗りこなすような使用感だった。
それと全く同じである。
魔力という、内側の怪物の、力の一部分じゃない。
内側の怪物の、力そのものを、乗りこなす。
戦うのは自分自身だ。
体を突き動かそうとする内なる怪物は、あくまでサポート役だ。
それを忘れちゃいけない。
戦う。
殺す。
ぶっ殺す。
それは、自分自身の殺意を研ぎ澄ませて、実行することなのだ。
そこは譲らんぞ、怪物よ。
獰猛な笑みを浮かべたまま、秋水はくるりと空中で反転。
これは内側の化け物のサポートなし。
自分の意思。
さあ、怪物。
力を貸せ。
力を貸せ。
俺に力を貸せ。
いいや、違うか。
「俺はどうか分かんねぇけどっ!」
お前は死にたく、ねぇだろ?
だから次は、お前が合わせろ。
俺に合わせろ。
「真っ向っ!」
足が着地をする前に、完全無防備なゴブリンシールドの脳天に、片手斧を叩きつける。
刃が、ゴブリンシールドの頭に食い込み。
同時に、片手斧を握る左手に、誰かが手を添えたような感じが。
「唐竹っ!」
着地。
から、一気に左腕を振り下ろし。
シンクロした。
「割りっ!!」
脳天から、腹部まで。
片手斧の刃が、ゴブリンシールドの体を縦に斬り裂いた。
いいや、裂けてはいない。
ゴブリンの体を縦方向に両断する勢いだった片手斧は、その半ばからバキリと折れてしまった。
魔力のコントロールを手放しているから、武装強化の魔法がほどけてしまっていたのだろうか。
ああ、そうか。
身体強化と違って、武装強化の魔法は秋水自身が編み出した魔法である。
内側の怪物は、秋水の身体能力に関することしか、補助できないということか。
残念。
片手斧が折れなかったら、股まで貫通して文字通りの唐竹割りにしてやったのに。
だが、秋水の笑みは消えない。
「そうだよ、良い子だ」
今度はまるで秋水の動きに合わせにきてくれたその感覚に、秋水は小さく呟いてから柄だけになってしまった片手斧の残骸を手放す。
そして着地の姿勢から立ち上がり。
立ち上がるというか、跳んだ。
「先に教えてくんね!? 報連相って大事だぜ!?」
体勢を立て直そうとした秋水の動きと、体を突き動かす内側の怪物の動きが中途半端に合致してしまい、大幅強化された身体能力によって秋水は再び大ジャンプ。
直後、内側の怪物が、石がきた、と告げてきたような気がする。
ああ、うん、分かってる。
内側の怪物が周囲を見渡して、ちゃんと教えてくれていた。
受け止めるとか叩き落とすとかすると思っていたのだけど、跳躍で回避とは。
秋水が意図せず真上に跳んでから、遅れてゴブリンスリンガーがぶん投げてきた石が、脳天から腹部まで切り裂かれたゴブリンシールドに直撃し、角ウサギから叩き落とした。
フレンドリーファイアだ。
そして、即死状態だったゴブリンシールドには、角ウサギに跨がり続けるだけの力は残されていないようだった。
よし、チャンス。
秋水は空中でひらりと体を捻る。
「はい途中下車さようなら! からの、パイルダー・オンっ!!」
そのまま直接、角ウサギの上に落下した。
跨がるように。
ゴブリンライダーを見てから、実はやってみたかったのだ、角ウサギへの騎乗。
そんな思いつきで、角ウサギの上に座るようにして落下してみたのだが。
べちゃり、と角ウサギが潰れた。
「え、ダメ? 重量制限オーバー?」
秋水ライダーは実現せず、角ウサギを押し潰すだけに終わってしまう。
ゴブリンと秋水では、体格が全然違うので当然と言えば当然の結果だ。ちょっとは角ウサギに根性出してほしかったところではあるが、文句は言えまい。
騎乗できなかったことを少し残念に思いながら、秋水は上から角ウサギの首を押さえつけるようにして両手で掴む。
はいはい、分かってるって。
内側の怪物が逐一教えてくれる、人間レーダーとなる周辺状況把握にて、松明でぶん殴っただけのゴブリンランサーが角ウサギと共に突っ込んでくるのは分かっていた。
心配性だな、安心しろって。
だけど今度は、ちゃんとまた力を貸してくれよな。
に、と口の端をつり上げながら、秋水は角ウサギの首根っこを掴んだ両手に力を込めた。
同時に、内側の怪物が、それを一緒に支えてくれる。
「槍対決と洒落込もうぜおらあああああああっ!!」
背後から迫ってきていたゴブリンランサーに向かって、秋水は掴み上げた角ウサギを思いきりぶん投げた。
――――――――――――――――――――――――――――――
秋水くんがかつて『妙な力』と呼んでいたのは、言わば「鳥類」。
そして『魔力』と認識したのは、言わば「カラス」。
ほな、「カラス」以外の「鳥類」の部分は? という話。
12話で、秋水くんは身体強化の使い方を「何だか良く分からない妙な力に、体の動きを上乗せする」と認識していました。
18話で、「身体強化はダンジョンに潜り始めて得た力。ダンジョンから生まれている角ウサギも同様の力が使えたっておかしくない」と、根本的にはモンスターの力と同一だと予想していました。
チワワに教えられて魔法というのを認識するまで、秋水くんはその身体強化をしてくれる『妙な力』を、『体の中で勝手に動く何か』だと捉えていたんですよ、ちゃんと。
で、それが極まって63話で『体が自然に動こうとする力の流れ』を使ってボスウサギを撃破しているわけですが、紗綾音に魔法という概念を教えられて新しい身体強化を魔法として体得してから、すっかり鳴りを潜めていたんですよね。
そう、紗綾音は秋水くんに新しい道を教えたと同時に、秋水くんの認識を狭めていたのです。
チワワ(;´Д`)