助けて旧神様!(旧題クラインの壺ナウ)   作:VISP

15 / 20
日間   46位
日間加点 47位
月間    4位
UA 100027
感想   294


 今回はリクエストにあった非18禁二つです。

 なお現在溜まっているR-18のリクエストは以下の通り。
・第一話のティベリウスによる凌辱シーン
・TS時空のR-18シーン

 3話貯まったら書き始めます。




 なお、次のリクエストを活動報告で取ります。



番外編3 無限螺旋序盤の平穏と終盤のキ○○イ

 蛇人間でツァトゥグア司祭

 

 

 光の射さぬ地下、暗黒世界ン=カイにおいて

 

 「a08fda@jpij@/@@weee.:;,f@l,w……。」

 

 人類に発音不可能な音声で、祈りを捧げる集団がいた。

 蛇人間達と地底生活によって退化した蛇人間とも言われる大地の妖蛆だ。

 その多くは知性も犬猫程度で、手足も短く力が弱いし、魔術に精通した者は絶えて久しい。

 そんな彼らが曲がりなりにもこうして原始的とは言え、再び宗教を行えるようになったのは、今正に彼らの中心で冥福を祈られている先代の司教の手腕によるものだった。

 

 彼は生まれた頃から退化してしまった大地の妖蛆の中で、例外的に極めて高い知性と初歩的ながらも魔術の行使を可能としていた。

 更に、多くの同族や地下に住まう蛇達、そして交流のある大地の妖蛆達は、彼に対して何処かカリスマめいたものを感じており、その命令には例外なく従った。

 彼は同族と大地の妖蛆達との間に多くの子を成し、更に嘗て栄えていたツァトゥグア信仰を復活させ、衰退の一途を辿っていた蛇人間達の文明を復興させた。

 その後、他の群れや氏族達の殆どがショブ=ニグラスを信仰をしている事に対し、敢えて敵対はせずに互いの信仰を尊重する姿勢を見せて、協調路線を取った。

 この事から、特に外部に敵を作る事もなく、平和に嘗ての文明の復興事業に尽力する事に成功した。

 今や、近隣の蛇人間達は大昔と何ら遜色の無い文化と嘗てよりも優れた知性を持つに至った。

 そして、そんな新たな黄金期を産んだ英雄も寄る歳波に勝つ事は出来ず、遂に逝ったのだった。

 

 「^-08q^i-q@i0q9io-q0oiq-o9qrijm@af…。」

 「「「「「「^-08q^i-q@i0q9io-q0oiq-o9qrijm@af…。」」」」」」

 

 独特の言語で蛇人間が、大地の妖蛆が祈りを捧げる。

 見れば、広大な地下空間のあちこちには彼らと生活を共にする蛇達がおり、彼らもまたじっと祭壇に捧げられた死者を見つめていた。

 祭壇に横たえられた蛇人間は、老いていた。

 鱗も、僅かな体毛も、その全ての色素が抜けて白く染まり、更に、身体のあちこちから鱗が剥がれ、肉が見えている。

 身につけているのはボロボロの土色のローブと質素だが清潔な貫頭衣だけであり、彼が生前肌身離さず持っていた魔道書「ヨス写本」は、彼の子供達の1人であり彼から魔術を継いだ中でも最も腕の良い者が次の司祭と共に受け継いだ。

 その息子もまた、既にかなりの高齢であり、恐らく十年も経たずに世代交代が起こるだろう。

 だが心配はいらない。

 彼の子孫であり、弟子である者達は既に曾孫の代までおり、その血筋が続く限り、彼らの信仰は途絶える事は無いだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 (■■、■■■■■。) 

 訳:うむ、よくやった。

 

 (■■■■■、■■■■■■■■■■■■■■■■■■■。) 

 訳:褒美として、お前の子孫達には更なる繁栄を約束しよう。

 

 (■■、■■■■■■■■■。)

 訳:では、次の回へ行くとよい。

 

 (……■■■、■■■■■■■■■■。)

 訳:……決して、あの年増に負けるなよ。

 

 

 

 

 

 マスターテリオン VS 真破壊ロボ

 

 

 事の起こりはマスターテリオンの「気に入った。これを再現せよ。」とのお言葉だった。

 リーアはこれを現実に製作した場合、トンデモナイ事になるのは目に見えていたので、何とかこれを実機作成させずにマスターテリオンを満足させる方法を必死こいて考えた。

 もし手を抜こうものならば、あの忠犬が何をしてくるか解ったものではない。

 

 「と言う訳で、シミュレーションを作成してみた。」

 「中々の出来映えだ!」

 「何がと言う訳かは知らないけど、随分手が込んでるね。」

 

 興味を引かれたのか、何時の間にか暴君が来ていた。

 

 「ふーふーふー(青狸風)。実際の鬼械神のコクピットと同様のレイアウトだからな。操作も魔道書の精霊がいれば専用のものに変更できる。登録されてるのはアンチクロスの鬼械神とデモンベイン、リベルレギス、アイオーン、破壊ロボ、真破壊ロボの計12体だよ。」

 「そりゃ良いけど…最後の真破壊ロボって何?」

 「……まぁプレイしてみれば解るよ、うん。」

 「そーそー。先ずは試してみ?」

 「んじゃちょいと試しに。」

 

 そして、ネロはいそいそとシミュレーターに乗りこんでいった。

 

 

 …………………………………

 

 

 プレイ後

 

 「………………何アレ。」

 

 ちょっと呆然とした状態のネロが呟いた。

 

 「どうして破壊ロボがあんな強いの!?ねぇ!?」

 「どうしてって…色々対鬼械神向けの装備とか取り入れたからとしか。」

 「それだけでこのポンコツが強化されるかぁ!!」

 「いや、よく考えるとすごいんだってアレ。」

 

 何せ、純粋物理化学の力で、ヒヒイロノカネ合金や獅子の心臓を始めとした錬金術による特殊素材や魔術機関や兵装を持ち、物理法則を半ば超越しているデモンベインとまともに打ち合える、それが破壊ロボ(通常版)。

 また、アレはあくまでドクターの今までの発明の延長戦であり、戦闘でどう使うんだという無駄機能が無駄に多いのだ。

 つまり、それらを除いて、純粋に対鬼械神に特化させた場合、更にデモンベイン同様魔術で強化した場合、そらーもー恐ろしい事になるのだ。

 

 「つー訳で、これならお宅の息子さんにもご紹介できるかと。」

 「別にお見合いじゃないんだから…。」

 「そしてもう呼んできたぜ!」

 「新しいゲームが出来たと聞いて。ふむ、これか。エセルドレーダ、供をせよ。」

 「イエス、マスター。」

 「皆行動が早過ぎるよ!?」

 

 登場した途端、そそくさと乗り込むマスターテリオン、それに付いていくエセルドレーダ。

 流石の息の合い様だが、お前ラスボスの貫録はどうした。

 

 「なお、難易度はイージー、ノーマル、ハード、ルナティックの4段階。ルナティックは理論上における理想値を参考にして設定してあるから。」

 『では余はルナティックを選ぼう。』

 「あいあい。んじゃ、ちょっと待ってて。」

 

 アーリがシミュレーターの端末を操作する間、脇の方でリーアとネロがボソボソと会話する。

 

 「…ちなみにネロのは?」

 「ハード。」

 「マジで?」

 「うん。」

 「…………………大丈夫かな?」

 「まぁネロも勝てたんだし、ネロより強いマスターテリオンなら大丈夫じゃない?」

 「一応、スペック上は互角なんだよ?」

 「魔銃手放しといてよく言うよ。消滅術式だって、格上には通じないし。」

 「それ言われるとなぁ…って、そろそろ始まるよ。」

 

 そして、新たに設置された大画面に一番癖の無いステージである荒野、そこに立つ真紅の鬼械神リベルレギスとあちこち姿が変わった破壊ロボの映像が映し出された。

 

 

 ……………………………………………

 

 

 真破壊ロボ、その正体は対鬼械神戦闘に特化する事を主眼に再設計された破壊ロボだ。

 真が付くのは真実の意味ではなく、真ゲ○ター的な意味合いである。

 元々、後半にあったとある回に登場した破壊ロボであり、デモンベインを幾度も大破まで追い込んだ猛者である。

 その外見の最大の特徴であるドラム缶はそのままなのだが、変更点としては砲台と脚部がそれぞれ大型化し、火力と機動性が向上している。

 少なくとも、ダッシュしてもデモンベインの徒歩で追い付かれる程遅くは無い。

 また、火器に関してはライフリングに加速の術式、と銃弾そのものも炸薬イブン・カズィの粉薬を、弾頭に貫通術式をそれぞれ刻み、砲台の付け根を球体状にして可動範囲が大幅に向上している。

 ご自慢のドリルに関しても弾頭と同様に貫通の術式を刻んである他、色々と仕込んであるため、鬼械神の装甲も破壊できる。

 また、装甲もヒヒイロノカネ合金とモース硬度13を超える最新のものへ、CPUも量子コンピューターを採用、動力は常温核融合炉と底部の魔力収集術式を採用している。

 流石に三次元機動こそ出来ないが、陸戦に限ればそこらの鬼械神では先ず歯が立たないだろう。

 なお、AIに関してはリーアがドクターやエルザの操縦を間近に見ていた事もあるので、そこからトレースしている。

 ……が、一度何らかの要素が絡まると明後日の方向に行き出すのがドクターなので、そこら辺は再現できなかったのは勘弁願いたい。

 なお、今回の難易度は当然ながらルナティックだ。

 

 『ぶひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!大導師よ!我輩は遂に貴方に挑戦する!嘗ておしっこちびりそうになった貴方を、今度こそ我輩の発明でぎゃふんと言わせるのであ~る!』

 『ぶっちゃけ勝てる気がしないけど頑張るロボー!』

 『成る程、よく出来ている。だが、どれ程のものかな?』

 『マスターへの暴言を組み込むとは…あの二人、後で仕置きが必要ね。』

 

 ――― Ready Go!―――

 

 画面の中心で戦闘開始のテロップが表示される。

 同時、双方が突撃する。

 リベルレギスの鉤爪が、真破壊ロボのドリルが、両雄の中間地点で火花を散らして鬩ぎ合う。

 

 『ほう、まさか防ぐとは。良いぞ、ドクター。踊る事を許す。』

 『ぬぐぐぐぐぐぐぐ…我輩の発明を舐めるなであ~る!』

 

 空かさず、もう片方のドリルがリベルレギスへと迫るが、あっさりと防がれる。

 だが、これで両腕が塞がった。

 空かさず、正面に向けられる砲台ともう二本の腕に装備された砲が一斉に火を噴いた。

 至近距離で放たれた合計6門の大口径砲。

 それは容赦なくリベルレギスに命中し、その真紅の装甲を僅かながらも削り、割り、抉った。

 

 『ほう! 真と名が付くのは伊達ではないか!』

 

 だが、致命傷とは程遠い。

 例え下半身が吹き飛ばされようと修復して戦闘を続行する最強の鬼械神にこの程度の攻撃は無効だ。

 

 『そら、返礼だ。』

 

 リベルレギスの両手から雷が発生する。

 ABRADAHADABRAの前兆だ。

 

 『甘い甘い甘ーい!サッカリン並に甘いのであ~る!』

 

 だが、真と名が付くのは伊達ではない。

 不意にドリルがその回転数を高め、リベルレギスを押し始め、遂には発生した雷を蹴散らし、徐々にリベルレギスを押しこんでいく。

 

 『ほう、何時ぞやの反転術式か。だが、そればかりでは芸が無い。』

 

 押される上半身をそのまま仰け反らせ、リベルレギスが真下から頭頂部まで切り裂く程の蹴りを放つ。

 だが、ドラム缶は一切壊れなかった。

 寧ろ、蹴られて一端距離を空けた所で、破壊ロボのカメラライが妖しく光る。

 

 『目から怪光線!』

 『光○力ビームだロボー!』

 

 レガシーオブゴールドのそれと何ら劣らない程の威力のビームの一撃が、横薙ぎに照射される。

 直撃すれば如何にリベルレギスと言えど損傷は免れない、それ程の出力だった。

 

 『ははは!楽しませてくれる!』

 

 だが、背徳の獣は動じない。

 即座に防御陣を形成、その一撃を防ぎ切る。

 

 『まだまだロボ!』

 『ドリル・トルネード・クラッシャー!』

 

 しかし、次に放たれたドリルからの衝撃波が、リベルレギスの防御陣を大きく揺らがせる、が砕けない。

 

 『ロボロボロボロボロボロボロボロボッ!』

 

 一度で無理なら何度でも。

 連射される衝撃波が、徐々に防御陣に罅を入れていく。

 

 『ロボォ!!』

 

 遂に防御陣が突破され、破壊ロボがリベルレギスに襲い掛かる。

 だが

 

 『甘いな。』

 

 召喚した黄金の宝剣が破壊ロボを強かに打ち据える。

 

 『効かんのであ~る!』

 『ガンガン反撃ロボ!』

 

 が、並の鬼械神では一撃で沈むであろう斬撃も、単純な耐久力のみで凌いだ。

 呆れるほどの頑丈さである。

 

 『唸れ我輩の浪漫回路!』

 『ドリルロケットパーンチロボ!』

 

 2本のドリルが轟音と共にリベルレギス目掛けて飛んでいく。

 しかし、それはあっさりと黄金の宝剣に切り払われ、何処かへと吹っ飛んでいく。

 

 『ロボロボロボー!』

 

 そこにドリルを放し、通常のマニュピレーターと機関砲のみになった破壊ロボがブーストを噴かせて接近、格闘戦を挑む。

 

 『同じ手が通じるとでも?』

 『勿論思ってないのである!』

 

 リベルレギスの両手が破壊ロボのそれを掴み、先程と同じ体勢になる。

 即座にリベルレギスが破壊ロボの両手を握り潰そうとする、が、その前に先程切り払ったドリルパンチが左右から飛んでくる。

 

 『げひゃひゃひゃひゃ!第三部完であ~る!』

 『博士、それはフラグロボ!?』

 

 実際そうなった。

 リベルレギスが破壊ロボと組み合ったまま、一歩後退する。

 その結果、ドリルパンチはそ見事破壊ロボに命中した。

 

 『ぐへぇぇぇぇぇ?!』

 『ロボぉぉぉぉぉ!?』

 

 衝撃で混乱する破壊ロボを尻目に、自由となったリベルレギスがその右手に負の無限熱量を収束していく。

 

 『やれやれ、この様な所まで再現せずともな。』

 『あのキ○○イ達らしいかと。』

 『まぁ良い。これで決める。ハイパーボリア…』

 『ゼロドライブ!』

 

 超音速の踏み込みと共に、物理法則を超えた絶対零度の手刀が迫る。

 当たれば消滅、掠めても分子崩壊必須の一撃。

 迫り来る必滅の前に、破壊ロボは…

 

 『我輩のドリルに不可能は無いッ!!』

 

 手刀が命中する寸前、訳解らん程の超高速で地中に潜った。

 

 『『は?』』

 

 流石に想定外だったのか、気だるげなマスターテリオンと無表情かつ冷静なエセルドレーダが極めて珍しく間の抜けた声を出す。

 そして、キ○○イコンビはその隙を見逃さない。

 

 『ドリル・トルネード・クラッシュ・アッパーロボ!』

 

 リベルレギスの足元から、頭頂部より巨大なドリルを生やした破壊ロボが突っ込む。

 辛うじてエセルドレーダが展開した防御陣が間に合ったが、一瞬で砕かれた。

 だが、貴重な時間を稼ぐ事に成功、胸部装甲の一部を削り取られるのみで、辛うじて奇襲の一撃を回避する。

 

 『どんどんいくロボ!』

 『ドリルの力、とッくと見るのである!』

 

 少しばかり離れた地面に頭から突っ込んだ破壊ロボは、そのままイルカかシャチの様に地面を掘り進みながら跳ね回り、時には潜ったかと思えば全く予期しない位置からリベルレギスに襲い掛かる。

 

 『ははははは!これは愉快だな!やはりドクターは余を楽しませてくれる!』

 (マスターが喜んでおられる…でも、これはちょっと勘弁して頂きたい…。)

 『喰らえい!ドリル・トルネード・クラッシャー!』

 『破壊ロボ!お前の力を見せるロボ!』

 

 頭頂部のドリルから放たれる衝撃波は。先程の二つのドリルのそれよりも強力であるが、その分予備動作も大きかったため、リベルレギスは余裕を持って回避する。

 だが、それがいけなかった。

 

 『な、落とし穴!?』

 『ほう?』

 

 回避した衝撃波が地面に着弾した途端、その衝撃でリベルレギスの周辺一体の土地が崩落し、土中へと埋まってしまった。

 

 『今ロボ!』

 『破壊ロボに世界中も浪漫が集まってくるのであ~る!』

 

 同時、破壊ロボが地中から垂直に上昇、途中4本の腕全てを強制排除しながら、派手な噴射煙を上げて空高く昇っていく。

 

 『破壊ロボ、世界の命運をお前に託すロボ!』

 『さよならミーシャ…愛しているよ…。』

 『『ハイパー・ドリル・ロケット・オーバードライブ!』』

 

 何か遺言というか死亡フラグくさいセリフを吐くエルザとドクターウェスト。

 しかし、重力加速に加え、慣性制御による重量増加により音速の5倍に到達、小隕石の衝突にまで威力を高めた破壊ロボが未だ埋まったままのリベルレギスへと特攻していく。

 直撃すれば、如何にリベルレギスとて危ういだろう。

だが

 

 『ハイパーボリアァァァァァ…』

 

 それは既に回避も防御も方向転換も出来ないという事を意味する。

 先程は躱された一撃必滅の手刀が、弓の様に引き絞られ、今か今かと解放の時を待っていた。

 その圧倒的な魔力の余波により、周辺の土は凍りつき、粉砕され、リベルレギスを束縛するものは周囲に何も残っていない。

 

 『『いっけぇぇぇぇぇぇぇぇッ!!』』

 

 確かに真破壊ロボは強い、最強最悪の鬼械神リベルレギスを相手に、ここまで善戦したのだから。

 しかし、彼らの相手は人類の負の極地、邪神の堕とし仔、十角七頭の獣、666の獣、大導師マスターテリオンだ。

 世界最新の物理科学であっても、未だ辿りつけない領域に住まう者。

 

 『ゼロドライブ!』

 

 物理法則を超越した、負の無限熱量を持った手刀が、真破壊ロボの巨大ドリルと真っ向から衝突した。

 

 『NO!?NOOoooooooooo!?』

 『ロボ~!?』

 

 手刀に触れたドリルは、その刻印された術式毎瞬間的にあらゆる魔術・物理的運動を完全に停止、即ち凍結し、自身と手刀からの運動エネルギーに耐え切れず、一瞬で割れ爆ぜ、消滅した。

 

 『良い出来であった。が、まだまだ余には至らん。』

 『御見事です、マスター。』

 

 氷土と化した荒野の中、リベルレギスのカメラアイが勝ち誇る様に輝いた。

 

 ――― Winner LIBER LEGIS!―――

 

 

 「感想はどう?」

 「良い出来だ。流石は人類の叡智の最先端を行く男だ。…が、少々反応速度が不満だな。直ぐにエセルドレーダが調節したとは言え、本来の速さで動いてくれねば困る。」

 「CPUの処理不足か…。うん、解った。搭載CPUを量子コンピューターに換装した上で、プログラムの方も見直してみる。」

 「とりまお疲れー。ドリンク用意してるからどうぞ。」

 「頂こう。」

 「…もう少し薄めの方がマスターの好みだ。」

 「ありゃりゃ、こりゃ失礼。今度から気を付けるよ。」

 「エセルドレーダ、好意を無駄にするべきではないぞ。それに、偶には濃い口で飲むのも良い。」

 「イエス、マスター。」

 

 

 

 「…………ねぇ、アレをおかしいと思うのって私だけ!?私だけなの!?」

 「いや、僕もおかしいと思うからね?流石はドクターと言うべきか、この僕の予想の斜め71度を逝くねぇ…。」

 

 

 

 




 今回はちょいと短めだったと反省。
 いやさ、蛇人間でほのぼのとかあんまり思いつかなかったし、破壊ロボを強くし過ぎても問題かなーと(汗。

 次のリクエストは今から投稿する活動報告にお願いします。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。