ロクでなし魔術講師と呪術師の廻戦   作:嫉妬憤怒強欲

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アニメ呪術廻戦の一期と二期のキャラデザ見比べたら凄い違いがありましたね。


マジで?

「あいてて…」

 

 システィーナに分厚い教科書の角で殴られたユージの頭に特大のたんこぶができていた。

 

「分厚い教科書の角で人の頭殴るなんておかしいだろ」

「頭にたんこぶができる程度で済むお前の頑丈さのほうがおかしいわ」

「ひっでぇ言われよう。あっ、カッシュここの文脈の意味わかるか?」

「俺にも分からん」

「じゃあここは…」

「「教えてぇ~ギブエモン」」

「その呼び方やめろ!少しは自分で考えろ!」

「「まあまあまあ」」

「こーらそこ、授業中だぞー静かにしろー」

 

 ユージとカッシュ、ギイブルでコントをしていると、板書を取っているグレンに注意される。

 

「そう言うのならちゃんと授業してくれませんか?」

「は?見ての通りやってるだろ?」

「いや、見ての通りって……こんなの授業とは呼べないでしょ」

 

 ギイブルの視線の先には、ユージと同じ大きさのたんこぶを頭に作ったグレンが授業をしていた。   

 だが、まるでゾンビのように緩慢な動作で、話す内容もまったくもって要領を得ない。書かれる文字はやる気なくグニャグニャしていて判読不可能である。

 もはや何の授業か解らない。あまつさえ、生徒の質問にすらマトモに答えない。

 こんな授業は拝聴するだけ時間の無駄であり、その時間を自分で教科書を開いて独学した方がまだましだった。

 

「俺ここまで酷い授業見たことも聞いたこともねーよ」

「やっぱヒューイ先生のほうがよかったな。ちょっとしか理解できなかったけど」

「ダメじゃん」

 

 ユージは自他共に認める落ちこぼれだ。

 類稀なる身体能力を有してるが、座学は何を言われているのか理解できないし、魔術技能もかなり残念な学院に類を見ないポンコツである。

 これで性格も悪ければ誰も手を差し伸べないのだが、誰に対してもフレンドリーに接する事ができるコミュ力の塊のような人間で、ノリがよく素直で人懐こい性格から、二年次二組の生徒達から「善人」「学院一の根明」と評価されていた。

 

「あっ、そういえば次の授業なんだっけ?」

「確か錬金術の実技授業だったな」

「あの先生のことだから適当にやりそうだなぁ。俺不安になってきた」

「ユージ、僕は君がまた試験薬を爆発させないか不安だよ」

 

 ギイブルからの冷静なツッコミに、ユージは頬を引きつらせる。

 

「ま、毎回爆発させてるわけじゃねえよ。それによく言うじゃん。芸術は爆発だって」

「いや、お前が出す爆発はどちらかというと汚い花火だろ」

「不本意だけど、僕もカッシュに同意見だ」

「不本意ってどういう意味だよギイブル!?」

「ちょっとあなた達………」

 

 最前列の席に座っていたシスティーナの一声でピタッと会話が止まった。

 

「さっきから五月蠅いわよ?」

 

 ゆっくりとユージ達の方に振り向くシスティーナは何時になく苛立っているせいで凄まじい威圧感を発していた。

 

「「「ご、ごめんなさい」」」

 

 ビビった三人は素直に謝るしかなかった。

 

(もうマジでなんなのこのクラス?おっかないのばっかじゃん。マジでさっさと辞めてぇ……)

 

 

 ちなみにその後グレンが間違えて女子更衣室を覗き、集団リンチされたというアホな理由で錬金術の実技授業は中止となった。

 

 

♢♦♢

 

「ユージ、昼飯どうするんだ?」

「あー今日寝坊で弁当作ってなかったから食堂でなんか食べるわ」

「じゃあ一緒に食べようぜー」

「おーう」

 

 午前の授業が終わり、昼食を食べるためにユージとカッシュが食堂へと向かう。

 広大な食堂内には、白いクロスがかけられた長大なテーブルがいつものようにいくつも並んでいる。燭台で飾られたそれは、なんとなく高級感を感じさせた。

 そして、大勢の生徒達が厨房カウンターで注文した料理を持ってきては、思い思いの席につき、談笑しながら食事を取っている。

 二人は人を掻き分けながら奥のカウンターへと歩き出す。

 カウンターの向こう側の厨房では、たくさんの調理師達がまるで戦争のようにせわしなく料理を行っているのが見えた。

 

「あー……一番安いのにするか」 

「そうだな」

 

 本日のメニューリストにある一番安い定食コースを迷いなく選び、カウンターで注文する。

 しばらくして料理が載ったトレーを貰い、空いているテーブルを探す。

 

「お、あそこ、空いてね?」

「ホントだ。行こうぜー」

 

 二人でその空いている席に向かおうとした、その時だった。

 目の前の席に見覚えのある生徒二人と講師一人がついていて、食事を取っていた。システィーナとルミア、グレンである。

 

「すげぇやばそうな組み合わせだ……」

「あれ?ユージ?」

「珍しいね。ユージ君が食堂に来るなんて珍しいね」

 

 システィーナとルミアもこっちに気付いた。

 

「今日寝坊しちゃたから弁当作る暇無かったんだよ」

「え?お前自分で弁当作ってんの?意外過ぎだろ」

「ウチ爺ちゃんと二人暮らしだから自炊してるんすよ」

「爺さんとって、親はどうしたんだよ?」

「ちょ、先生!」

 

 システィーナがまったをかけるようとするが、

 

「あー…なんか、俺が物心が付く前に死んじゃったみたいだけど」

 

 ユージからなんでもないような顔で告げられた内容にグレンは気まずくなる。

 

「………悪い。知らなくて…」

「いいって、俺には爺ちゃんが親みたいなもんだから。それにグレン先生がデリカシー無いのはなんとなくわかってたし」

「後者は余計だろ」

「あっ、ところで相席いい?」

「今のくだりでそれ聞くか!?ま、まぁ、他に座るとこもないようだし構わねえけど」

 

 ユージのマイペースさに戸惑いながらもグレンは相席を了承。ルミアもシスティーナも特に反対せず、カッシュも他に席がないし、大天使ルミアちゃんと相席できて役得とかで反対しなかった。

 

「ん?」

「あ?どったの先生?」

 

 じっとユージの顔を凝視するグレン。

 

「……お前、俺とどっかで会ったことねえか?」

「……は?何いきなり?ハッ!?ひょっとして先生って実は男好き!?」

「ええ!?」

「違ぇよ!俺はノーマルだ!亅

 

 距離を取ろうとするユージとカッシュにグレンは強く否定する。

 

「なんかお前の顔に見覚えあんだよな」

「えー?でも俺先生に会った覚えねえんだけど」

「……そうか、やっぱ俺の勘違いか」

 

 ありえん、とでも言いたげにグレンが頭を振る。

 

「そういえば先生、さっきから気になってたんだけどさ」

「あ?なんだ?」

「先生の方の料理多くね?」

 

 グレンのトレーの方には、地鶏の香草焼き、揚げ芋添え。ラルゴ羊のチーズとエリシャの新芽サラダ。キルア豆のトマトソース炒め。ポタージュスープ。ライ麦パンがのっており、全部大盛りだった。

 

「いつもこれくらい食ってるぞ」

「「マジで?」」

「マジ」

「それで瘦せ型って……どういう体質よ」

「あはは……」

 

 グレンの何気ない発言に、システィーナのグレンへの睨みがより強まった。

 

「あっところで、そっちのお前、そんなんで足りるのか?」

 

 そうグレンに問いかけられたシスティーナは一瞬動揺したが、すぐに平静を取り戻して、きつめな言葉で答えた。

 

「食事に関して先生から文句を言われる筋合いはないと思いますけど」

「お前、成長期だろ?食わないと育たないぞ?」

 

 グレンは当然、ルミアもユージもカッシュもしっかりと食べているに対し、システィーナはジャムを薄く塗ったスコーンが二つだけ。

 

「余計なお世話です。私は午後の授業が眠くなるから、昼はそんなに食べないだけです。真面目ですから」

「え?ひょっとしてシスティーナって昼飯そればっか食ってるのか?」

 

 ユージがシスティーナとグレンとの会話に割り込んできた。

 

「そ、そうだけど…どうしたのよ?」

「いや、前に読んだ料理の雑誌に書いてあったんだけどさ、スコーンに使われる小麦粉やグラニュー糖なんかには、炭水化物っていう頭を働かせる為のエネルギーになるものが含まれているみたいだぞ」

「へ、へえそうなの。じゃあもう少し多く食べても――――」

「あっでも、砂糖やバターに身体を動かすためのエネルギーになる脂質もあって、摂り過ぎると中性脂肪として体内に蓄積され肥満などを引き起こす可能性もあるって」

「そうなの!?」

「あと1個分のカロリーが食パン一枚分を上回るって」

「そうなの!?」

 

 二回目のそうなの、だ。

 

「だから炭水化物を摂取するなら砂糖やバターが添加されてないパンを食べた方がおすすめだぞ」

「そう…………パンを食べるわ」

 

 そう言ってシスティーナは立ち上がりカウンターへと向かった。

 ユージの話を聞いていた周りの生徒たちも、立ち上がり我先にとパンを買う為に群がった。

 

「あ、あれ?なんか余計なこと言っちゃったか?」

「うーん、学業に励めるならいいことだと思うけど」

「お前そういうことに関しては物知りだな」 

「さて、残ってしまったスコーンはこの俺が頂戴しておくか」

 

 やせの大食いと呼ばれる人種のグレンはシスティーナの許可なくスコーンを二つとも食べ、怒ったシスティーナとテーブルごしのナイフとフォークによるチャンバラを始めることとなった。

 

 

♢♦♢

 

 グレンが講師として魔術学院にやって来て、はや一週間が経った。しかし、グレンはその態度を一向に変える素振りすら見せなかった。最初はきちんと書いていた自習の文字すら、今ではぐちゃぐちゃで何を書いているのかすらわからない。

 しかしそれすらも面倒臭くなったのか、教科書から授業のページの部分だけ破り取り黒板に貼り付け、そして等々それさえ面倒になったのか、遂には黒板に釘で教科書を打ち付けていた。

 

「ユージ君、わからないところはない?」

「あぁ、うん。大丈夫だと思う…………多分、きっと」

「なんか不安げだなぁ」

 

 システィーナとグレンが言い合ってる間、ルミアはユージに座学を教えていた。

 

「ごめんな。ルミアも勉強しなきゃいけないのに」

「ううん、好きでやってることだからユージ君が気にすることじゃないよ」

「ヤダこの子いい子過ぎる。ルミアマジ天使」

「そ、そんな大袈裟な」

 

 ルミアのお礼を言ってユージは席に戻る。

 

「いい加減にしてくださいッッ!」

「だから、いい加減にやってるだろ?」

 

 システィーナの堪忍袋の緒がとうとう切れた。親の権威を持ち出して半ば脅迫に近い形で迫る。が、今のグレンにとってはむしろ好都合で、是非クビにしてくれと懇願。魔術に対する畏敬もへったくれもなかった。

 そしていつものようにすぐ終わるだろうと思ってた全員が驚かされた。

 激昂したシスティーナが勢いのままに左手の手袋を投げつけたのだ。

 

「貴方にそれが受けられますか?」

「おまえ……マジか?」

 

 今までとは打って変わってトーンの低くなった声でグレンがシスティーナに尋ねる。システィーナがしたその行為はそれほどまでに意味がある物だったのだ。

 

「ダメ!システィ!すぐに謝って!」

 

 ルミアも慌ててそれを辞めさせようとする。

 魔術師にとって左手の手袋を投げるという行為は、相手に決闘を申し込むという意味がある。

 更にタチが悪いのが、条件は受けた側が決められるという事だ。

 つまりこの場合、グレン先生が決めるという事であり、システィーナはかなりまずい事になったのだ。

 

「こんなカビ臭い風習、忘れてたぜ…。で?まさか本気なのかお前」

「全て承知の上です」

 

 決闘である以上、相手の要求を飲まなくてはならない。それがどんな非道な要求だったとしても。

 

「…………お前、馬鹿だろ。嫁入り前の生娘が何言ってんだ? 親御さんが泣くぞ?」

「それでも、私は魔術の名門フィーベル家の次期当主として、貴方のような魔術をおとしめる輩を看破することはできません!」

「そうかよ……」

 

 グレンはうんざりしたように頭を押さえる。

 

「安心しろ。俺の要求は説教の禁止だ…じゃあ、場所を変えて始めようか」

 

 

 

 グレンとシスティーナの決闘は結果から言えばシスティーナの圧勝だった。

 黒魔【ショック・ボルト】の呪文のみの決闘で一節詠唱ができないグレンと一節詠唱ができるシスティーナでは大きな差があった。

 決闘でシスティーナは確かに勝利した。だが、グレンは屁理屈をこねにこねて引き分けと言い放って逃走。当然授業は休講となった。

 

 

 

 放課後になってユージは特にやることもなく、外をぶらついていた。

 今日はバイトのシフトが入っていなく、家に帰っても寝るだけ。

 ダラダラと街を歩き続けていると、見知った顔を見かけた。

 

「あれ?ヒューイ先生?」

「ッ!?あぁ、ユージ君ですか。お久しぶりですね。元気にしていましたか?」

 

 一か月くらい前まで二組の担任をしていた前任講師のヒューイ=ルイセンがそこにいた。

 

「めっちゃ久しぶり。急にやめちゃうから俺の単位が悲鳴をあげてる最中っすよ」

「ははは、それはすみません………そうですね。立ち話もあれなのでそこのカフェでゆっくり話でもしませんか?私のおごりです」

「マジで!?あざーす!」

 

 ユージとヒューイは近くのオシャレなカフェに入って席に座る。

 

「学院はどうですか?」

「あー……ヒューイ先生がいた頃よりかは酷いもんすね」

「というと?」

「先生の後任できたグレン=レーダスっていう先生がこれまた適当に授業するんすよ。この間はシスティーナと決闘して負けてたし」

「生徒と決闘?…………いえ、彼女の性格からしてそうなるのは当然ですね」

「やっぱりそう思うっすか」

 

 二組を担当していただけに、ヒューイは生徒達のことをよく見ていた。

 

「確かにろくでもない人だったけどさ……」

「だったけど、何ですか?」

「なんだかなぁー。わざと無能を演じてる?ような気がするんすよね。それになんかただ者じゃないような気もする」

「その根拠は?」

「へ?あー…なんとなくだけど?」

 

 ヒューイの最もな疑問に返した答えは、まさかのフィーリングだった。

 

「ユージ君の勘はよく当たりますからねぇ。気をつけておきます」

「気をつける?なんに?」

「ん?……僕の講義の人気を抜かれないようにという意味ですよ」

 

 誤魔化すようにヒューイはコーヒーを啜る。

 

「てことは、ヒューイ先生学院に戻るの?」

「どうですかねぇ。どうも長い旅路になりそうですから、当面の間はどうとも」

「えー?早く戻ってきてよ。先生いないと俺の単位が消し飛ぶじゃないすか」

「君はもう少し頑張りましょ」

 

 ちぇー、とぶーたれるユージは言葉を続ける。

 

「単位のこともあるけど、やっぱヒューイ先生がいないと寂しいんすよね」

「寂しい、ですか?」

「俺だけじゃないすよ。システィーナやルミア、カッシュ、ギイブルや他の皆だって、口には出さないけどヒューイ先生に戻って来て欲しいんすよ」

「……何故?」

「なんでって、そんなの決まってるじゃないすか。ヒューイ先生は俺たちの先生だから」

「っ…………嬉しいこと言ってくれますね」

「あれ?ヒューイ先生、泣いてるの?」

「え?」

 

 ヒューイは自身の頬を冷たいものが流れていることに気付く。指で触れて見ると、指先の見ると水の雫が。それでようやく自身が涙を流していることを自覚した。

 

「大丈夫?どこか痛むの?」

「いえ、なんでもありません」

 

 ゴシゴシとハンカチで涙をぬぐい、ヒューイは柔和な笑みを浮かべる。

 

「君のおかげでようやく決心がついたようです」

「え?」

「いえ、こちらの話です。それより、お爺さまの方はお元気ですか?」

「元気っていうか、相変わらず頑固っすよ。入院してるってのに看護師さんの手を借りようともしない。俺にも面会に来ないで家でちゃんと勉強しろって言う始末」

「でもちゃんと顔は見せた方がいいですよ。たった一人の家族なんですから」

「わかってますって」

 

 その後も何気ない話をして二人は別れたのだった。

 

 

 

♢♦♢

 

 

 太陽が完全に沈み、静寂と暗闇に包まれたアルザーノ帝国魔術学院。

生徒や講師、教授達が帰宅して無人となった施設に足を踏み入れる者が一人いた。

 黒い衣装に身を包んだ15、6歳くらいの少年で、中肉中背の体格、外ハネの黒髪黒目、顔立ちは端整であるがいかにも無愛想といった表情をしている。

 

「今現地に到着しました。ここに例の物があるんですか?」

 

 周りに誰もいないその場所で、少年は手に持った半割れの宝石を耳に当てながら喋り出す。

 

『うん、学び舎となると呪いが一番溜まりやすいからね』

 

 すると、宝石からその場にいない人間の声が聞こえてくる。

 遠隔通信用の魔導器で、一粒の宝石を二つに割って魔術的処理を施しており、この二つの

宝石で音をやりとりして話ができる。今宝石から聞こえてくる声の主はそのもう片方を持っているのだ。

 

「で、場所は?」

『地下迷宮の入り口に取れやすい石畳が一つあって、その裏に置いてあるよ』

「……そんなところに保管するとか馬鹿すぎるでしょ」

『アハハ、でもおかげで回収も楽でしょ』

「まあそうですが…………」

 

 色々言いたげながらも、少年は宝石を片手に施設の中に入る。

 

 アルザーノ帝国がある北セルフォード大陸の北西端にはかつて超魔法文明が栄えていた場所だとされ、各地に遺跡や碑文が残されている。

 フェジテの地下にも存在する古代の遺跡の一つ、古代魔法文明最大の遺跡である地下迷宮こと《嘆きの塔》の真上にアルザーノ帝国魔術学院の校舎が建てられた。

学院の教授職に就いているセリカがこの地下迷宮の探索に何年もかけているが、未だに最深層は見えていないとのこと。

 

 その入り口に到着した少年は、言われた通り付近にあった石畳を外し、裏の中を確認するが――――

 

「……ないですよ」

『え?』

「中が空っぽです」

『マジで?ウケるね(笑)夜のお散歩かな?』

「ぶん殴りますよ…………」

『それ、回収するまで帰って来ちゃだめだから』

「あっちょっ――」

 

 軽いノリで一方的に通信を切られてしまった。もう何度、呪文を唱えて宝石を起動しても応じる気配はない。

 

「……今度マジで殴ろう」

 

 そう心に決めながら少年はその場から立ち去ったのだった。




原作で登場が最後らへんだったヒューイ先生を登場。
そして学院でなにやら探し物をしている不審者。



いつか「泥棒猫ちゃんたち」のネタを入れてみたいですね。
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