暗い教室の隅っこで一人の少年が三人の男子生徒と一人の女子生徒に囲まれていた。彼の名前は西隠寺(さいおんじ) 詩音、中学三年生。絶賛いじめられ中であった。髪色は黒で前髪は眉毛に少し掛かるぐらいの長さ。
見た目は十人中二人は「カッコいい」、一人は「普通」、二人は「まあいいんじゃない?」、四人が「可愛い」一人は「彼はどちらかというと受けなんですが実は……」と語り出すような見た目。要は美少年である。がそんな彼はボッチでもあった。そしてこれにはシベリア海より深い訳ががあった。
回想 一年前
主人公視点
「(まさか転入初日がこれほど疲れるとは思っていなかった。ある程度質問される事は予想してたけどまさかあそこまでとは、…というか最後の方『あなたは受けですかそれともヘブッ』みたいな意味不明瞭な質問されたし、受けって何?てかなんで最後聞いた人殴られたの?まあ取り敢えず一番恐れていたボッチ化は避けられたし(これフラグ)まあいいか。)」
そんなことを考えながら近道の裏路地を歩いていると何故かクラスメイトがいた声をかけようとすると、
「おい〜金くれよ、俺ら友達だろー」
「…今は…お金持って無い…」
「じゃあもってかてこいよ。あ、荷物は置いていけよ、鍵あればいいっしょ」
「(確か彼女の名前は…思い出し せないてかやばいじゃんこれカツアゲやん…)」
どうしようとオロオロしていると彼女と目があう。
「(やばいよこれどうしよう…いや、でも待てよ…もしかしたらこれはヒーローに成りたいという俺の願いを叶えるために神様がくれたチャンスかもしれない。きっとそうだ、ありがとう神様!ではさっそく行ってきます!)」
「おいそこの『あ゛?』失礼しました」
「(やばい怖すぎるよ、学校でこいつらこんなんだったっけ?なんか実は俺やばい学校にいたりして…よし、じゃあ作戦を変えよう。名付けておまわりさん作戦!ふふふ完璧だあとは実行するのみ…)」
「おいあれ西隠寺じゃね?」
「(はい詰んだー、これもう逃げるか戦うしかなくね?いや電話使えば行けるか?)」
「(…電池切れ…だと。本当に携帯って必要な時に使えないよね!(泣))」
「(こうなったらもうやるしかない!)」
俺は全力で3人のうちの一人にタックルをかました、がここで問題発生。タックルをうまく決めすぎて(見事に失敗し)そのまま倒した相手につまづきこける。
「(やべー俺超かっこ悪ぃ…せめて彼女だけでも…!)」
「逃げて!」
そう言うと彼女は鞄を拾い猛スピードで逃げて行った、倒れた俺はというと
「おい西隠寺」
あぁ、これで多分ボッチ中学ライフ決定だな
ーーーーーーー回想終了ーーーーー
そして今に至る。ちなみに彼はいじめられてかなり人が変わった。転校したばかりのころとは違い弱気になり第一印象が僕に変わったぐらいである。
主人公視点
「(なんか…おかしいな…)」
いつもなら誰にも見つからずに席に着き授業を受けて、昼休みには山岸達に絡まれるが今日だけは違った。何故かあんまり絡んで来ない、いやむしろ優しかった。特に山岸さん(女)がすごく優しい上に取り巻き達も全然嫌がらせして来ない。なんでだろ。山岸さんが僕に話しかけてきた。
「ねぇ、西隠寺君…今までごめんね正直今までの私達どうかしてたと思うの。嫌かもしれないけどやり直したいと思ってる。私達と友達になってくれないかな?」
彼女が僕に頭を下げてくる。
「えっ?あっ…こっ、こちらこそよろしくお願いします?」
正直驚きだったまさか向こうがいじめをやめてくれるなんて、一体何が?
「本当?ありがとう!そういえば確か詩音くん明日誕生日だよね?」
いきなり呼び捨て!てかなんで知ってるの僕の誕生日?
「うん、そうだけど」
「じゃあ遊びに行っていい?」
「えっそれはちょっと病院に用事あるし『いいよね っ』…はい」
「それじゃあまた明日」
「病院行って今日か明日の朝にしてもらおう骨髄移すの…」
そのまま病院へ行き受付に行くと
「えーと、すいません明日HIV治療の為に紺野木綿季さんに骨髄を移植する西隠寺 詩音です実は明日の治療時間に予定が入ってしまい今日か明日の朝に時間を変えてもらえますか」
「はい、それは別に構いませんけど用事とは何か御伺いしてもよろしいですか?」
「…ちょっと明日修羅がうちに舞い降りるダケですよ…」ハァー
ため息混じりに答えると
「はぁ…頑張って下さいそれと時間は今日はいつでもで問題ありませんよ紺野さんは予定とかありませんし」
「じゃあ今からでも大丈夫ですか」
「はい今から案内しますね」
そう言い看護師さんに着いて行くと除菌されて患者のいる部屋に連れてかれた
そこにいたのは長い黒髪の僕と同い年ぐらいの美少女が横になっていた、彼女の隣に座るように指示されると看護師は「麻酔とって来ます」と言い出て行った
そのまま彼女を見ていると目が合う、向こうは驚きの表情を浮かべるが僕は関係無く彼女を見つめるそうしていると
「麻酔打ちまーす」
「ふェ?痛っ」
いつのまにか戻ってきた看護師に麻酔を打たれ意識を失った
目覚めた時は何故かごっそり疲れた骨髄移植ってこんなに疲れるのか…あんまりしたくないな
そのまま家に帰ると
「ただいま〜」
「どっち〜?」
「音ー、というか親としてどうかと思うよ息子と娘の違いが分からないのは…」
「しょうがないでしょ双子で似てるし名前も同じなんだから」
「名前に至っては母さんと父さんがめんどうだから同じにしたんでしょ…」
僕の母さんは僕と妹が産まれた時双子だなんて考えて無かったらしく家族全員で名前を一つ決めていたらしい、また家で相談するのも適当に決めて(適当に決めないで欲しい)親戚と揉めたく無かったらしくもう同じ名前でいいやと僕を詩音妹か姉を紫苑と名付けた、それだけでは無くどっちが姉か兄かも分からないらしい、兄弟にとって最も重要な所を忘れるなんて本当に可笑しいと思う。まあなんか紫苑が姉っぽいし俺が兄だったら情けないしまあ喧嘩してるから喋らないけど
てか喧嘩した理由が中学受験の後…
回想
「ねぇ〜詩音」
「何そんな怖い顔して…俺何かした?」
「なんで私と違う中学に行ったのかな?詩音なら受かるはずだけど、言ってみて言葉次第でお姉ちゃん救急車呼ぶから」
「ちょっと怖いよ!何をするつもり!てか紫苑通う中学女子中じゃん!」
「詩音なら頑張れば行けるわよ私に似てるし」
「嫌だよ完全にネカマじゃんそれ!そしてさらりと人が気にしてる事言わないでよ」
「私に似てる事がそんなに嫌なの私そんなに醜い?」
「いや別にそういうわけじゃ」
「あんた覚悟は出来てんでしょうね」
「いや、ちょっと待ってタンマ」
その後の記憶は無いただ目覚めた時は何故か病院にいて両親が泣いてて紫苑がすごい殺気を出していたぐらいである
回想終了
「母さんとりあえず骨髄移植は終わった」
「ママと呼びなさいって言ってるでしょ」
「嫌だよ子供じゃあるまいし」
「ママって呼んでくれたら来月好きな物買ってあげるわよパパのお金で」
「よしママ今日は僕が夕飯作るよ、ママはゆっくり休んでて」
「……ちょろいわね」
「ママ何か言った?」
「なんでも無いわよ楽しみにしてるは詩音のご飯……それにしても肩凝ったな」チラチラ
「マッサージするよ」
このまま母さnママにいいようこき使われて一日が終わった
次の日
ピンポーン
「は〜い」
ドアお開けると大きい袋を持った山岸さんがいた
「誕生日おめでとー、上がっていい?」
「いいけど」
彼女を自分の部屋に案内すると
「ねぇ詩音ソードアートオンラインって知ってる?」
「知ってるけど一応βテストもゲームの方も応募したけど両方ダメだったよ」
「では詩音君に大事な話があります、この袋の中にはナーヴギアとそのゲームがありますあなたにはこれを私と他の皆でやって貰いますOK?」
「いいの!?」
僕はその言葉を聞いて立ち上がり叫んだ
「もちろん仲直りの印とでも受け取ってじゃあ二時間後に他の人達も乗るからうーんそうね広場で待ち合わせでいい?」
「うん!ありがとう!」
素直に喜び少しゲームに着いて話し合った後彼女は帰った。
「(諦めてたSAOが遊べる…!会うのは二時間後だから先に遊んで強くなって驚かせようかな。)」
そう思いナながらーヴギアを被り、合言葉を叫んだ。
『リンクスタート』
この時の僕は知らなかった。この言葉が僕を長い旅へといざなうことを…
読んでくれてありがとうございますSAOの話しは一話からになります