ぶっちゃけ物語に反って書くのめちゃ頭使うんすよね。しかも思うようにイチャイチャが書けない。ってな訳で有り余ったこの想いを閑話にて消費.......ということで。
時系列的にはまだ転移事件は起きていない、蒼井はまだしんでいない時となっております。それでは.......本編どうぞ
閑話 過去の幸せ
「ねぇ、深くん」
「んぁ?なに?」
外からの光と愛する人の声で起き上がるソファーの上の人影。
全くもって本当に幸せものだと思う。
まどろむ目を擦りながら、ぼやける視界を声のした方に向ける。視界に入ったのは蒼井が大きなカゴに洗濯物をいっぱい入れてこちらにゆっくりと歩いてくる姿。
「蒼井.......そんなに沢山持ってるとまた「きゃっ」.......言わんこっちゃない。」
「いたた.....やっちゃいました....」
床に座り込んで落ち込んだように視線を落とす彼女は.......
えー、天使です。
状況を説明しましょう。
バランスを崩した彼女の体制は女の子座り。服装は制服で視線は落ち込んでいるのかちょっと下に落ち気味。
声を大にして言いたい気分だ。
なんでこんなにいちいち可愛いの?
いや、惚れた弱みと言えばそれまで。彼女が俺に気を許してくれていると考えたらそれはそれで.......
「いや、可愛いかよ」
「.......?」
あっぶね、聞かれてなかったらしい。俺としてはクールで通しているるのもありこういう姿は見せたく.......はい。そんな純粋な目で首を傾げないで?ごめん嘘です。
普通にカッコつけたいだけです。マジで。かっこいいとか言ってもらいたいしそれだけなら許されると思うんだけど.......
「蒼井、ごめん、一つだけいい?」
「えっと.......?」
「かっこいいって.......言ってくれない?」
蒼井の目が点になった。いや分かる。いや客観的に見ると俺がおかしいのは十分にわかっている。
蒼井が転んで俺が駆け寄って可愛いといきなり呟いてからのカッコイイを強請る。
....
........
............
いや、俺なにやってんの?回想してみたけどほんとに意味わからないわ。
でも確実に俺の願望ではあるんだよ。うん。間違いないんだよ。俺、思考大丈夫か?あかん、もう手遅れな気がしてきた。
「......えっ.............か、かっこ.......いぃ....デス」
「ガハッ.......」
あの、照れながらは反則です。分かってはいた。まだ蒼井にはハードルが高すぎるのは分かってはいたんだ。でもな、でもだぞ......
そら、見たいだろ.......
そら、聞きたいだろ?
純粋で、無垢な彼女からの男からしてみれば最大の
「.......なにやってんの?お兄ちゃん.......」
「ひぃやっ?!」
「あ、茅森さん。」
やべ、変な声出た。
ドアに片手を置きながら寄りかかる月歌の姿がそこにはあった。いや、なんというかガサツというか、適当というか........
「彼氏、出来るのかね.......」
「いきなりこっちみて何かと思えば....見てよ、この究極美少女!あたしならできる!望めば必ず叶う!」
「.......出来ないだろうなぁ.......」
「なんで?!」
なんだろ、この残念感。
あまり言いたくは無いけど血の繋がってない異性の居る空間でダボッとニットのみのファッションはどうかと思う。警戒心が足らん警戒心が
「わぁ!この服かわいいですね....」
「でしょー!マリの所で買ったんだぁ.......」
「ほんとに何でも揃うなあそこは.......」
ほんとにどこから仕入れてるんだろ。
その場でくるっと一回転した月歌はおもむろに口を開いた。
「で、気になったことがあるんだけど.......」
「はい?」
「この惨状は?」
すっかり忘れていた。今、この状態は部屋中に洗濯物が散乱している汚部屋とは言わないもののお世辞にも綺麗とは言い難い状態だ。
いや、でも蒼井が可愛いのが悪い!でも彼女は悪くない。.......何が言いたいんだ俺。さっきからほんとにおかしいぞ。寝起きのせいだ、きっと少し時間を置けば元にもど.......あれ、いつもと同じじゃね?冷静なのって寝起きだからじゃね?え?詰んだ。
「あ、あわわっ、ごめんなさい!」
「蒼井、焦ったら「ぇ?あっ.......」.......ほらね?」
目の前に広がるのは薔薇の花。転びそうな蒼井を月歌が支えている。百合の花と言ってもいいだろう。なんか月歌がかっこよくみえ.......みえ.......み、え.......
「別にそんなことねぇな。」
「なんか貶された気がする?!」
「服装が悪いよ服装が。」
手は離せ無いため顔でむきーっと威嚇してくるが全く怖くない。ぶっちゃけ変顔レベルである。
「蒼井、ゆっくりでいいぞ。別に時間はたっぷりあるんだから」
「最近キャンサーが大人しくなったよね〜」
「そうですね、とは言ってもまだまだなのは変わりないんですが.......」
「戦いはお前らに任せるよ。俺はぼちぼち頑張る」
俺は弱い。才能がないのかもしれない。今まで生き残れたのだって周りの力に寄るところが大きいのは自覚していた。
「少しはアリーナに行きましょう!深くん!」
「え〜?」
「ダメだこりゃ」
「この幸せなひとときを血で汚させやしない!」
「どんな血なまぐさい訓練しようとしてるんだろう、お兄ちゃんは.......」
あははと笑う蒼井の声が心地いい。やばいまた眠くなってきた。俺はこの時間がとても好きだ。自分に自信があるかと言ったらすぐに否と答えるほどではあるが....このふたりが笑っている空間が何よりも心地いいと感じている。
「って、そうじゃなかった!蒼井、買い物行こ!」
「買い物ですか?」
「そうそう!女の子ならファッションも気を付けるべきだよ!」
「訳すと蒼井に色々と着せたいものがあるから付き合ってくれだとさ」
首をブンブンと縦に振る月歌に対して苦笑しながら頷く蒼井。うん.......悪くない。仲良いことはいい事だ。男が近づいたら消すが。
チリも残さんが。
「よっしゃぁ!ではいざゆかん!!」
「月歌、お前は着替えろ。」
「蒼井はこれ片付けてから行きますね」
そう言って2人ともこの部屋から出て自身の部屋に戻って行った。
「ハァ、なんか、起きたばっかりなのにもう疲れた......蒼井可愛すぎて心臓のバクバク止まらん.......」
心臓よ、血よ、お主らは働きすぎじゃ.......
「疲れは訓練に似てるな.......」
ああ、そういえば、ふとさっき思い出したものがある。
『譲れないものを作りなさい。』
背中を預けた仲間が言ったのだったか?何にしても俺にはそれが無い。何も大義名分も無ければ意欲も何も無い。
なんでこんなダメ人間の恋人になってくれたのか。なんでこんなダメ人間のいもうとなのに俺の事を嫌わないのか.......
「最近の若者の考えは分からんなぁ.......」
お前も若いだろとツッコミする人はここにはいなかった。
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ふんふんふふーん.......いやぁ、素材がいいと何かといじりがいがあるってもんだね。
「目移りしちゃうなぁ.......」
「これなんてどうでしょうか?茅森さんに似合うと思います!」
「あたしのはいいよ....それより.......うおりゃ!」
「うひゃぁっ!」
や、柔らかいっ?!これは.......下手したらあたしのよりもマシュマロ?!
「い、いや、でも負けてなんて........月歌ちゃんアイは全てを分析できる!さぁ!行くんだ!あたしの全ての感覚よ指先にッ!」
「も、揉まないでくださいぃッ!というかもうそれ目関係ないじゃないですか!!」
レベルが.......違う、だと?
「ま、周りの目が....」
「うおっと.......さすがのあたしもちょっと恥ずかしい.......」
「なんでやったんですか?!」
抗議の声が上がるがバニー姿になって貰いたいからサイズ測るついでに触ってたなんて言えない。肝心のバニースーツが見当たらないが。
「恥ずかしい.......」
「蒼井のセリフです!」
あら真っ赤なお顔で可愛い。お兄ちゃんが見たら多分鼻血を吹いて気絶するレベルだと思う。あの人は口ではなんとでも言っておきながらヘタレで度胸のないどうしようもない人だ。
「何してるの?蒼井、行くよ?」
「ううっ.......はい.......」
押しに弱いのはいつまでたっても変わらない彼女の美徳であり、決して気が弱い訳では無い。お兄ちゃんと関わり始めてからは譲れないものをはっきりと言うようになったし、自分のやりたいことを言えるようになっている。
「ワンピースもいいねぇ、蒼井なら淡い色が似合うかな。」
「えっ、と.......蒼井の見間違いですかね.......」
「ん?何が?」
蒼井がわなわなと震える口を開く。
「あの、蒼井にはこれが『コスプレ』って書いてるように見えるんですが.......」
「うん。あたしも」
服がかかっているラックのポップを見ながら蒼井はそう言った。
え?え?と言うような顔で見られてしまった。失敬な、そこまであたしも馬鹿じゃない。
「ほら、見て、このワンピースいいと思わない?」
「い、いや、なんで肩が出てるんですかとか背中、ほぼ丸見えじゃないですか?とか色々と言いたいことはありますけど.......こんなものも置いてあるんですね.......」
「だねー」
まじでナイス仕事、マリ。さすが商店街に行くよりよっぽど物が揃っていると評判のマリの店である。とにかくほしいものを求めてくると必ず置いてある摩訶不思議体験が後を絶たないという噂は伊達では無い。
「あ....にしし.......」
「え?......そ、それはっ.......」
蒼井は顔を手で隠して細かく震わせる。なんとかという様子でどもる口を動かした。
「むむッ、む、む無理です!」
「ほらほらぁ!お兄ちゃんに喜んでもらうんでしょ?」
「言ってません!」
待てーッと追いかける月歌に逃げる蒼井。いつもの光景だった。何かとこの基地では有名人の2人。周りの目を引くのは当然で次の日、女性警官の服を持った月歌が蒼井を襲っていたという噂が経つのは必然だったのだろう。
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.......それで夜まで追いかけ回してやっと帰ってきたと。せっかくの休日に何やってんだこいつ
「まぁ、一応聞こうか?これはどういうことだ?」
「いや、着たら可愛いだろうなぁと.......」
否定しないし全面同意はするが彼女が嫌がっていることをするのは叱らないといけない。心を鬼にして叱らないといけないのだ。
「蒼井は嫌がっていただろ?無理やりはダメだ。可愛いだろうなぁというのはマジで本気に全面同意するが。」
「.......じゃあさっきからあたしばっか見てないで蒼井の方を見なよ」
「ちょっと無理。」
あのですね、モジモジしながらミニスカを一生懸命下に引っ張ってる姿が視界の端でチラチラ見えてるだけで限界近いのにまともに視界に入れたら意識が飛びます。普通に無理ですごめんなさい。
「そこまで言うなら月歌も来てみろよ。それでやっとトントンだろ。」
「お兄ちゃん、変態?」
「バカ言ってないでさっさと着ろ。」
「いや、ちょっと待って、なんでもう1着持ってんの?!」
んなもん決まってんだろ。俺もお前と同じ考えだったからだよ。いつか蒼井に来て欲しいなぁと思って買っといたんだ。.......なんて言えねぇよなぁ
「ち、ちょ!押し付けてくんな!無理!ほんとに無理だから!」
「普段からお前がセクハラしてる31Aのみんなの前では堂々と着るだろお前。」
「....性別って知ってる?」
「お前にそんな概念あったんだな。」
あの、今月歌と譲れぬ戦いしてるんですよ。ぶっちゃけ月歌のポリス姿とかまじで興味は無いが今蒼井の仇を討ってるとこなんすよ。まじで視界の横でモジモジされるとほんとに.......ぎゃあああ!よく見たらチラチラこっちに流し目を.......
「.....」
「むっつりかぁ.......」
「お前、まじで一旦そこになおれ。」
「もうなおってる」
「....」
どうしよ。鬼になったはずなのにいつの間にか鼻の下伸びて天狗になりそう。まじ助けて。
「....蒼井は俺に見られるとか嫌でしょ」
「嫌では....ない、です.......」
「うっ.......ぐっ.......」
「いまだ畳みかけろ!ほら、蒼井!今だ!」
「えっ?!い、今ですか?!え、えっと.......」
も、もうやめてくれ.......ほんとに、なにがなんだかわからないけどいっぱいいっぱいなんだ。
「逮捕....しちゃう....ぞ?」
誰か.......救急車.......
ポリス.......いいよね。何がとは言わないけど蒼井が恥じらってるの.......いい、よね。
2章からはどんな雰囲気が良い?
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蒼井とのイチャイチャ多め
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月歌とのイチャイチャ多め
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蒼井と月歌とのイチャイチャ多め