最初の2ヶ月はただ単にインターネットが繋がらない場所にいました。仕事の関係で行かざるおえなかったというのは明記しておきます。ただ、残りの1ヶ月はただ単にサボってました。いや、まじすんません!!!
というわけで....少し長め、&明日中にもう1話投稿ということで許していただけないでしょうか?.......
本編どぞ
目の前の兄妹が羨ましい。妹が亡くなったあの日、その事実が素直に心に入ってこなくて泣けなかったあの日のこと。僕は僕を一生許さない。
自身の行動、あんなに慕ってくれていた妹の死を悲しめなかった自分。人間の感情がないのかとまで自身を疑った。だが金は無い。だから独学で医学の勉強をした。
あの日の贖罪を。
許してと。
バンドで息抜きしながら生活費を稼いで、毎日ギリギリの生活で勉強に励む。
その矢先だ。
全てが壊れた。
悲しみの感情が壊れているだけであんなに辛いのに全てが壊れてしまった。
楽しさが壊れた。
苦悩が壊れた。
目の前の人が壊れた。
建物が壊れた。
全部
全部全部全部壊れてしまった。
僕にはもう何も残っていない。なにか手助けを出来ればと入った病院でさえもぬけの殻。頑張ってきた努力にさえ見放された僕はもう生きる意味が無い。
そんなことを考えてはや数日。何も口にしていない。かろうじて見つけたペットボトルの水をちびちび飲んでは生き延びて。もう希望などとっくに無い。なぜ生き長らえるような真似をしているのかさえ分からなくなった。
「せめ.......て....話し相手さえ居れば.......」
絞り出した声は壁に吸い込まれて行く。それを感じながら眠りへと落ちた。
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「誰かッ!誰かいないの?!ッ!!」
「ッ....」
暗い倉庫の荷物の上。そんな所で寝ていた僕は聞き覚えのある声で目を覚ました。そのひっ迫したような声は容易にドアを貫通して耳に届いてくる。
「誰....?」
余裕などない。自分のことでいっぱいいっぱいだ。お腹も減った。ああ、ダメだ。頭が働かない。何か食べないと。
震える腕を持ち上げて下に降りようとする。
「ぇ....」
激しい音と共に自身の体を落下の感覚が襲う。嫌な感覚だ。頭打ったらやばいなとだけ考える。そうして....
足から地面に落ちた。
「....ん?」
なんか着地決めたみたいになった。偶然にしては出来過ぎだが起き上がる手間が省けたのは僥倖。足も痛めてないしこれならあのドアから.......あのドア.......
「いつの間にドアが人型に.......」
「.......え?あや、ねる?」
その声にその呼び方。確定だ。バンド仲間の月歌だ。目の前が霞んでよく見えないけど多分そうだ。だってほら、頭が金色。幸い、喉は調子がいい。
「....」
「....」
沈黙。
数秒のその静けさを破ったのはどこかからか落ちて割れたガシャンッというガラスのような音だった。
「ッ!あやねる!医学勉強してるって言ってたよね?!」
「ッ....う、うん......」
悲痛な叫びをあげた4個も離れている少女の背中には血だらけになった男の姿が見えた。
「ッ....早く寝かせて!」
清潔なタオルはない。手袋もない。一か八かで近くのエタノールを手に取る。原液なので鼻を突くような匂いがするが構ってはいられない。
「既に意識がない.....ああもう!初めてがこんなのってっ.......」
医師免許なんて持っていない。知識がある一般人にどこまで出来るか。そんなもの未知数に決まっていた。実地研修など行ってはいないしぶっつけ本番だ。
「ッ....るーたん!釣り針みたいな針と糸探してきてッ!ピンセットもッ!!」
「ッ.......」
「月歌ッ!大切な人なんでしょ?!早くッ!!」
こちらの焦りようにやっと深刻さを理解したのか月歌は焦りを怯えに変えて動けなくなっていた。
「ッ....... わ、わかった!」
だが幸い、彼女の持ち味であるキモの太さでなんとかなったらしい。指さした棚を乱雑に漁り始めるのを見送り男に目を向ける。
「ごめん、痛いだろうけど服、剥がすよ。」
血が固まり始めていてすぐには剥がれない。だが焦ってしまっては傷が酷くなるだけだとわかっている。だからこそもどかしい。
10秒くらいだろうか。周辺の布を取り除いて傷口を見るとその奥にはなにかテラテラとしたものがあった。
「これ....内蔵?...ッ....飛び出してたら手に負えないところだった.......」
月歌の肩がビクッと震える。傷口は深く、血が固まりかけているのを見ると時間もそこそこ経過している。生きているのが不思議なくらいだった。
手が震える。
恐怖が、今は邪魔なのにそれを感じてしまう。この感情がなければ良かった。必要に思う感情が無くてこれが何故あるのか。もう本当に僕は.......
失敗したら.......失敗したら....ッ
「ここじゃどうやっても設備不足....」
失敗した。麻酔もないし、地面での縫合は参考書にも乗ってはいなかった。経験も無いとなればここからどうすればいいかも分からない。痛みで暴れる体を固定するものもない。
「....見つかった!なぁ、あやねる!これで.......あやねる?」
「ッ.......ぁ....ッッ....」
月歌が持ってきたものが視界に入るが今はそれどころでは無い。針も煮沸消毒をしなければいけないがあいにく電気もガスも、そんなものなど通っているはずが無かった。
「.......るーたん、これ、僕には無理だ....」
「何をッ.......」
掴みかかってくる月歌の目は血走っていて必死に泣きそうな形相で顔を近づけてくる。
「ごフッ....」
「お兄ちゃんッ!」
「さ....むい.......」
何故、自身が死にそうなのにそんな顔を出来るのか。そんな優しい目で目の前の月歌の頬を撫でながら。きっと意識が朦朧としてて記憶には残らないのに。
「なんで....」
「お願いッ....お願いだ.......兄を....助けて....」
消え入りそうな声でそう涙ながらに伝えてくる月歌をみてこれが悲しみかとこの場にそぐわない思考をしていた。
「泣いてないで.......助けてよッ!ありさッ!!!!」
「ッ....」
頬を撫でる。指先に付いた水分は自分の心にゆっくりと染みていく。
何故、なぜ怖いと思った?彼が死ぬのを何故恐怖した?
何故.......
手が震えて目をつぶりたくなって、目を背けたくなって。もうどうしようも無くなっていたのはなぜだ?なぜあんなに弱腰になっていたんだ?
いや、気付いた。今やっと。
これは悲しみだ。あんなに欲しいと思っていた感情だ。月歌の兄という彼、月歌が泣いている、必死になっているという間接的な理由ではあるが泣けた。共感?いや違う。多分.......
彼への一目惚れだ。
「そう.......か.......ははっ....」
自身の心がわかるとそこからどうしていいかもわかってくる。この恩人を、長年苦しんだ僕の悩みをいとも簡単に言葉を交わすことなく解決した彼を死なせてはいけない。
頭が回る。思考が加速する。
「ッ.......地下!地下に発電機があるはず!るーたんッ探して!僕は彼を手術室まで運ぶッ!!!」
失ってたまるか。二度と、大切な人を。今大切になったこの人を。
「我ながら....こんなにチョロかったとは....」
近くにあった白衣をひったくる様に引っ張り着て彼を背負う。血がつこうがこの際もう関係ない。どうしようもなく清々しい気分で、こんなにも自信に満ち溢れているのだから。
だから....
君を逃がさない。僕をオトした責任、取ってね?
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「とまぁこんな感じだよ。」
「なるほど....ってなるか!化け物に追われてて全部頭に入って....はぁ?!お前俺の事好きになったの?!」
驚きの連続すぎてもう頭の中は絶賛混乱中だ。そういえばさっきから控えめな胸とか色々と当たる面積が大きいとは思っていたがまさかそんな理由だとは誰も思わないだろう。現に俺がたどり着いた思考は怖いからというものだった訳だし。
「イチャつくのはそこまでッ!来てるよ、深にぃ!」
「うぉわっとッ!あっぶな!」
勘弁して欲しい。ほんとに
「いやぁ、がんばれがんばれー将来の夫!」
「元はと言えばお前のせいだあああ!!!あと夫じゃねぇ!」
何故こうなったか。その理由はフラフラと歩いていた彼女が倒れた先に警報機のボタンがあり、それを頭で押した瞬間....あとはご想像の通りだ。みるみるうちに病院に結集する化け物の大群を見た時は終わったと思った。
「2人ともお似合いじゃん」
ニヤニヤとこちらを見てくる月歌。その目には一瞬かげりが見えたような気がしたが直ぐに消えた。気のせいだったのかもしれない。
「だああ!またあの木かよッ!」
木のムロの中に入ってやり過ごしたあの時を思い出す。あそこに隠れて助かって、この背中の娘に救われた。つい3日前の話なのに大昔のことのように思える。それほどまでに久しい安息の時間は心地よかった。
そんなことを考えながら必死に足を動かす。少し薄紅に染めた頬を俺の顔にくっ付けてくる背中の綾瀬は全くもって焦ってはいないが....
「行ったか?」
「行った.......」
「....」
ん?1人、声が足りない。具体的にはすぐ近くで聴こえるはずの声が.......
「おい、これどう思う?」
「ねてる....?」
いや、どんな神経してんだ。こんな騒音と俺らの叫び声でこんなに揺れてるという状況で普通寝れるか?いや、でもこんな世界になったならこう言う図太さもひつよ....
「騙されたー」
「.......殴っていい?こいつ」
「騙されたー」
「いいよな?」
「深にぃ、落ち着けって。」
拳をワナワナと震わせていると月歌からの制止が入る。
「お前もお前だ!」
「なんで?!なんかこっちきた!」
「俺の妹ならもっと女らしい口調にならんのか!」
「オヤジだ!もう口調がオヤジだよ!」
軽口....とは言い難い。意外と真面目に心配している。と言えば聞こえがいいものの実際はこのご時世、そんな相手を見つける環境が無いに等しいだろう。
「るーたんは女磨きからだねー」
「それがあたし。クールビューティ」
「性格は男勝りだからなぁ」
「....」
いきなりの集中砲火に持ち前の明るさで乗り切ろうとする月歌。本人も自分でビューティと言ったのが恥ずかしいのか少し顔が赤い気がするが見逃す。
「俺は男勝りを許した覚えは無い」
「いいじゃん?!別にいいじゃん!!」
「るーたん、うるさい。寝れないよ。」
「おい、俺の背中で本気で寝ようとすんな。」
これからどうするか相談しようにもこれじゃ出来ない。原因はこちらにありそうなものだがとりあえずこの緩んだ雰囲気をどうにかしないと
「それよりこれからどうする?」
「地面でも掘って身を隠す?深にぃなら出来ると思う。」
「地下で栽培とかできるといいね。」
「ゲームかよ....」
真面目は話さ.......と言葉を切り出す。ふたりの表情が引き締まるのを待って言葉を紡いだ。
「ゲームとかなら敵が進化して隠れてる人間を見つけられるようになったりしてな.......」
「うぇえ....そうなったら深にぃを囮にするしか.......」
「おいこら。んな声出しても可能性はあるだろ。熱源やら何やら人間が出してるものはあるんだから。」
「うぇえ?」
「.......月歌、重い.......」
座り込んでいる俺に寄りかかってくる月歌。それを見たありさも背中から降りてこちらに体重をかけてくる。
「少し休もうよ。疲れた.......」
「お前は俺の背中に居ただけだろ」
真面目な雰囲気にすることは失敗。背中からは慎ましいながらも柔らかい感触が伝わってきて男としてはいい思いをできている。
「男はみな変態か.......なるほど。たしかにな」
「あたしの時はなんも反応しなかった癖に」
「お前はしょっちゅうくっ付くから慣れてんだよ。」
むふーっと息を吐いてただでさえくっついている体をさらに押し付ける月歌。何この状況。
「このままだといつか死ぬな....」
「諦めも肝心だよ。」
「じゃぁほんとに誰か死ぬ時のセリフ考えよう。かっこいいやつを」
月歌がこちらに向けてくる笑顔はどこかぎこちなかった。どこかで見たことがある。思い出せないがどこかで....
「アイルビーバック?」
「それはもう使われてるよ。るーたん」
「君を....愛してる.......」
2人してこっち見んな。昔の映画のセリフが今出てきただけなんだよ。ニマァって顔すんな。あとありさはどさくさに紛れて俺の肩に顔乗せんな。
「ん。」
「はい?」
「....ん!」
「あ〜....なるほど。」
俺が月歌の頭を撫でるとありさがずるいと言い出す始末。性格は残念だが顔はすごい良い月歌に全てがダメダメだが何故か好意を寄せてくる顔が良いありさ....
「なんで俺の周りにはハンバーグの中に虫が入ってるみたいなゲテモノが集まるのか....」
「.......さすがに女の子にそれは無いと思う。深にぃ」
「ゲテモノでも好き?」
「好きじゃないし、お前に関しては月歌よりもレベル高い。」
やったねと小声でつぶやくありさ。褒めてないと言っても無駄になりそうなので言わないが、話が通じない。
「ちなみに女の子の日の周期るーたんと同じだから。」
「ちょっ?!何言ってんの?!」
「同時に来たら護ってね?」
「ストォップ!ストップ!!!ほんとに待って。」
もう嫌だ。なんなん?月歌で慣れてるつもりだったけどさらにレベル高いとかほんとに何もやりようないぞ.......
「言っとかないとでしょ?いきなり倒れたりしたら事だし」
「そんなに重く無い!....ぁ.......」
「はぁ.......お前.......」
どこから突っ込んでいいのか?そもそもこれは俺が会話に入っていいものなのかさえも分からない。いたたまれない空間がここにいま出来た。
「どうすりゃいいんだよこれ....」
1人ぼやく。
気まずそうに顔を下げる月歌に背中から手を回しながら嬉しそうに揺れるありさ。なんでこんなにも好かれているのかがほんとに分からない。
「....ありさは俺のどこがいいんだ?」
「ない。」
「は?」
聞き間違いか?ついに耳が現実を受け止めなくなったのか?そう疑わざるおえない程の衝撃があった。あんなにスっとこんなこと言われたら誰だってそうなるだろう。
「好きなとこが見当たらない。一目惚れだって人それぞれでその人の所作だったり見てくれだったりあるでしょ?」
「ん?ああ....」
「だからさ、多分僕は自分の分からないところで君さえも自覚がない所を好きになったんだと思う。」
「そんな相手に初対面であんな毒を吐くかね.......」
「照れ隠しって....知ってる?」
「なんでいきなり2人のラブコメになんの?.......」
何考えているか分からない。誰かが言った「科学者は自分に関して無頓着だ。」という言葉、ホントなのかと疑わざるおえない。こいつは医者だけど。
さて、そろそろホントに切り替えなきゃ行けない。何故か安全地帯だった病院、発電機を回して火災警報を鳴らして。音を立てたらあの化け物たちが寄ってきたことを考えると聴覚は持ってる。視覚は不明だが俺達も理解が及ばない感覚があるのは疑う余地がないだろう。
「.......なぁ、病院に化け物が寄ってこなかった理由ってなにか心当たりあるか?」
「ない。あの場所は僕の知ってるところではなかったから詳しくないけど心あたるものは無いよ。」
となれば....
「いてっ.......」
「どうしたの?」
指先に何かが刺さった気がした。見てみるとそこからはプクッと血が滲んでいる。
「おっと、僕の出番だね?ほらほらー!指こっちに寄越しなよ!」
「嬉しそうだな、お前.......」
木の棘でも刺さったのだろう。それよりも万遍の笑みでこちらを見てくるこいつが怖い。正直出したくないが化膿でもしたらほんとにお陀仏になる。ここは従っとくことにした。
「まずはアルコールで....」
「お、おう。」
「はい。拭きましょーねー」
「お、おう?」
「血が止まらないなぁ」
「そ、そうだな....」
なんで口に出してんだ?民間療法なのだからこれくらいは誰だって知っているのにわざわざ口に出す必要は....
「はい。じゃあ口に含みますねー」
「お、おう....おう?!?!」
何言ってんだこいつ。んな定番よろしくの展開は期待してないんだよ。ふざけんな。待てや。ほんと待ってください。
「ふぁに?」
「なにやってんの?!ほんとになにやってんの?!」
「んむ、消毒はしたよ?」
「頭沸いてんのかお前、ほんとに意味わかんねぇ!」
現実にこんな奴がいようとは.......アニメの中だけの話だと思っていた。いきなり人の指を口に入れるか?普通。カップルでもやんねぇよ。怖くて月歌の方見れねぇよ。兄の指を友達の女の子が咥えてるとこなんて誰も想像した事ねぇだろ普通。
「あたしは見てないあたしは見てない」
「そうしてくれ.......ああッ!お前はお前で早く口から出せ!俺の指!!」
音は立ってないのに幻聴でちゅぱちゅぱとか聞こえてきた。やばい、本当にやばい。上目遣いとか頬を赤らめてるとことか、指先だけしか入ってないとことか....どうせならもっと深くまで.......
って何考えてんだ俺ッ!ふざけんな!ほんとふざけんなッ!!
「あ、わかった。あやねる、ろくに人と関わってないからそっちの知識、全部創作物なんだ。」
「そういう事かよッ!社会に溶け込むことを拒否したやつってこんなに非常識ばかりなのか?!そうじゃないよな?!うん!そうじゃない!男の欲望の創作がこれだとしてもっ!俺がこれを求めていたとしても屈しないッ!」
「求めてる時点で屈してるんじゃ.......」
シャラァップッ!!!そこうるさい、ほんと限界なんだ。いや、限界なんです。助けて、マジで月歌助けろ。見ないで助けろ!
「見えないように後ろ行っておくね。終わったら教えて?」
「月歌ぁぁああ?!?!」
救いはない。そう知った。悟りとはこういう事か。やっとわかった気がする.......これが.......無の境地....
「んぷぁっ.......ふふっ.......」
「あ、終わった.....やっと....」
最後に指先にキスして少し離れる彼女。途中からは無になっていて何も覚えてない。そう。俺は至ったのだ。仙人に...やっとなれt......
「ぁ....いいよ?」
「うぎゃあああ南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏ッ!!!!」
俺の股間見て白衣とブラウスの襟をまとめて斜め下に下げないでくれます?!ってか無になれてねぇじゃんッ!股間見られての行動なら全くもって至ってねぇじゃねぇか!ってか仙人ってなんなんだよッ!少なくとも俺の周りには居ねぇよ!もう嫌だ!こんな煩悩が嫌だ!!
「ねぇ、兄が妹の影に隠れるってどうなの?」
「あ....」
気づいたら後ろにいたはずの月歌が目の前にいた。それを挟んでありさが女の子座りでこちらを見ている。
「まじ、もう無理。あの生物が怖い。」
「人間だって、一応。」
「2人して酷いなぁ.......」
何を間違えたんだろうと首を捻る彼女はほんとにわかっていないようで.....ん?あの笑顔.......わかってんな、わかってやってんなあいつ。
「月歌、お前、まともだったんだな.......」
「いつも馬鹿だアホだ言ってる深にぃが.......壊れた??」
かもしれん。そう思わざるおえないほどにもう疲れてしまった。嫌な気はしないのが余計にタチ悪い。
「それにしても妹も好きそうだね、この性格は」
「好みが似てるのか?」
「ん〜.....勘?」
根拠は無いのか。女の勘というものは俺は信じない。月歌の勘は当たるが他の奴らが当たっているのを見た事が無いからだ。
「....首綺麗だね.......キスしていい?」
「もうすきにしてくれ.......」
「いや、ダメでしょ?!」
もう疲れた。反論するのも抵抗するのも体力を使う。走った後だということに今更ながら思い出したくらいだが、意識すればするほど体から力が抜けていく。
「妹が2人できた気分だよ.......」
「プラス嫁ひとり?」
「居ねぇよ。」
架空の1人作るな。おかしいだろ。ここには俺含めて3人しかいないはずだぞ。
「んで?お前の妹は?」
「....」
「.......深にぃ。」
月歌からの少し責めるような目でやっと己の失言に気づく。
「あ、ご、ごめん.......」
「ううん、いいんだ。」
何があったか分からない。だが彼女のくらい顔を見ただけでこちらとしては罪悪感がものすごいわけで、どうしていいかオロオロするしかなくなる。
「妹の今の顔さえ分からないからね。」
「....は?」
「いやぁ、生き別れ?まぁとにかく妹が原因で親が仲違いしたってことを知らされた時は衝撃しか無かったよ」
「いや.......は?」
いや、それでいいということでは無いがそれにしてもさっきの顔はなんだったのか。本気で心配した自分がアホのように見えるでは無いか。いや、でもそれでも姉妹だ。それなりに心を痛めているがそれを気取らせない為に.......
「つまりそんなにショックでもなんでもないってことだね」
「ふざけんなぁあああ!!!」
俺は気づいたら叫んでいた。
やっぱりこいつは許さん。
イラッとはした。冷静じゃないのも認める。でも、これはこれでムカつくのも事実だ。ほんとになんなのだろうか。
この光景が終わらないことを願ってしまう。そんなことは絶対に.......
ありえないのに
はい。如何でしたでしょうか。
言いたいことはわかります。遅すぎだと。はい。サボってた私が悪いのも理解をしています。
いくらサボっても、誰も見てくれなくなったとしても最後まで書き切る所存です。少なくとも今はそのつもりでふ......はい。
ということで月歌編をどうか見守っていてください
2章からはどんな雰囲気が良い?
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蒼井とのイチャイチャ多め
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月歌とのイチャイチャ多め
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蒼井と月歌とのイチャイチャ多め