俺の異世界冒険譚 作:勢いでやりました
ダンまちの世界で自分がベル君と一緒に戦う夢を見て勢いで投稿しました。
おはよう、こんにちは、こんばんは!俺の名前は
「……どこだここ?」
中世ヨーロッパ風の町並みをした街道にいつの間にか突っ立っていた。
「あいつ何やってんだ?」ヒソヒソ
「変な格好だな」ヒソヒソ
「不審者?【ガネーシャ・ファミリア】に通報する?」ヒソヒソ
(やべっ、ずっとボーッとしてたから変な目で見られてる。取り敢えず移動しよう)
道を闊歩する髭が特徴的な筋骨隆々の男や動物の耳や尻尾を生やした男、褐色肌のかなりセンシティブな格好した女等、まるで異世界ファンタジー世界にやって来たかのような光景に、光一は思わず息を飲み立ち尽くしてしまった。
しかし、通報するという言葉が聞こえた時点で、慌てて取り敢えず人気の無い場所に移動しようと行動を開始した。
人通りの少ない路地裏へと移動した光一はこれからの事を考え始めた。
(まずは現状確認だな)
(俺はさっきまで自分の部屋のベッドで寝ていて、目が覚めると謎の中世ヨーロッパ風の街道に立っていた。……うん意味が分からないな)
本当に意味がわからない。ここに来る前はいつものようにコーラとポテチを食いながらアニメ視聴して、眠くなったから寝た。特におかしなこともしてなかったはずだ。
(夢を見ていると考えるのが妥当だが……)
だが、光一は夢とは全く違う生々しい感覚を確かに感じていた。
(音、匂い、感触、間違いなく現実だ)
そんなことを考えながら自分の服装を確認する。上下共に黒色で統一されたジャージを身に纏っていた。寝る時はいつもこれを着ている。
(夢じゃないとなると………………異世界転移になるのか?)
異世界転移、ラノベ等でよく見る王道展開だが、まさか現実で起こるなんて思っても見なかった。しかし、まだこれがクソリアルな夢だという可能性も残っている。頬をつねったりして痛みを感じるが、夢オチでしたということもありえる。
そんな風に思考の渦に飲まれていた光一だったが、急にガツンと背後から頭に衝撃が走った。
「アガッ!?」
ドスンと地面に倒れ、身体を強く打ち付ける。
ここが夢なんてものじゃないということを強く実感させる。
痛い。苦しい。何があった?
立ち上がろうとしたいが、身体が痛みで言う事を聞かない。顔だけゆっくりと後ろを向くと、ボロボロの服装に鼻につくような匂いを出し、もじゃもじゃの髭と、全く整えられてないボサボサの髪をした中年の男が棍棒のようなものを持ってニタニタと笑っていた。
「おい、ガキ!てめぇの持ってる有り金を寄越せ!」
「なん……で……?」
「黙れ!てめぇは黙って金を出すんだよ!ぶん殴るぞ!」
男は興奮しているようで目に焦点が当たってない。顔も真っ赤になっており、まるで何かに酔っているみたいだ。
「……た、助……けて」
「クソ!黙れっつてんだろうが!」
「グアッ!」
光一は助けてほしいと懇願したが、言う事を聞かない様子に男の怒りに油を注いだ。男は光一の脇腹に蹴りを入れた。痛みで更に意識が朦朧としてくる。
痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い……
(何で?俺なにかした?何も悪いことしてないだろ?何でこんな目に……)
光一はフーッフーッと興奮して怒りの表情を見せる男に恐怖していた。
(怖い、痛い、誰か……助けて)
急に変な所に来て、理由も分からず殴られて恐怖に震えていた光一が心の中で助けを求めた時だった。
「止めるんだ」
時が止まった。
光一を蹴り続けていた男は蹴りの姿勢で動きが止まり、光一もその一言を発した少女の姿に金縛りにあったかのように釘付けになった。
「ここから去りなさい」
「ぅ、ぁ……ああ、うああああああああ!!!」
黒髪のツインテールをした少女が無表情で命令する。
中年の男は情けない声を出し、恐ろしいものに出会ったかのように路地裏の奥へと逃げ出した。
そして、ここには傷つきボロボロになった俺と謎の少女だけが残る。
「君、大丈夫……じゃないね。ちょっと待ってね」
少女は持っていた小さな鞄から緑色の液体が入った試験管を取り出して、栓を抜き光一にはいっと渡す。
良く分からず渡された光一は取り敢えず飲めば良いのかと少女に目配せすると、少女はコクリと頷く。
光一は謎の緑色の液体を思い切って飲み干す。
すると、身体の腫れや傷が魔法のように無くなっていき、痛みも引いていった。
「……これは?」
「ポーションさ。偶然持ってて良かったよ〜」
光一は先程までの痛みが無くなったことに驚きながら、この緑色の液体について質問し、少女がその答えを返す。
(ポーション?本当に異世界に転移したってことか……いや、あれだけ蹴られたら流石に夢じゃないって分かるか)
もう異世界転移したことに疑う心はない。そして、改めて助けてくれた少女を見る。
背丈は小さい。小学校高学年から中学生くらい。銀色のリボンで結ばれたの黒髪のツインテール少女で、しかし、幼い外見に反して胸はかなり成熟している。いわゆるロリ巨乳ってやつだ。
命の恩人をジロジロ見るのも忍びないし先ずはお礼を言うのが先だ。
「あの、助けてくれてありがとうございます」
「なに、これくらい当然のことさ」
「いえ、そのなにかお礼を……あっ」
ここで俺がジャージ姿の無一文だと言う事を思い出す。
寝る前にお金を持つなんてことは無いし、それにここは異世界だから持ってても使えるわけがない。
助けてもらえたのに返せるものが光一には無かった。
「お礼なんていいよ。ボクは当たり前の事をしただけだからね」
少女は特に気にする様子も無く、そう答える。しかし、光一はそれでは納得出来なかった。助けてもらってお礼も出来ないのは情けないし男としてダメだと感じていたからだ。
「俺、ここに来たばかりで、何もわからないんですけど、何か出来ることがあるなら何でも言ってください」
「ん?何でもかい?」
「?はい。俺の出来る範囲ならなんでも」
すると、少女は何かを思いついたようにニヤリと笑った。
先程の優しい雰囲気から一変し、光一をジロジロと見定めるかのように視線を向け、顎に手を当てて何かを考えていた。
そして、少女の口が開いた。
「よし、ボクのファミリアに入ってくれないかい?」
「ファミリア?」
光一は首を傾げた。
(ファミリアってどこかで……そういえばこの子見覚えがある。確か前に見てたアニメで似たような……ん?んん?あっ!?)
「も、もしかしてヘスティア様でしょうか?」
光一はもう一度少女をしっかり見た。その姿は『ダンジョンに出会いを求めるのは間違ってるだろうか』通称ダンまちに出てくる女神ヘスティアそっくり、いやそのものだった。
光一はまさかと思い、恐る恐る目の前の少女に問いかける。
「おや?ボクの事を知ってるのかい?オラリオに来てからまだ一週間仕方って無いんだけどなぁ〜」
少女、いやヘスティア様は不思議そうに首を傾げた。
(やっぱり!?てか、ヘスティア様来たばっかりって事は主人公のベル君はまだ居ないのか!?)
衝撃の事実に光一は愕然とする。
しかし、これはある意味チャンスだとも思った。
(ヘスティア様の眷属になれば主人公の活躍を間近で見られるってことか?いや、それだけじゃない主人公の仲間ポジになれるかも!でも、ベル君てスキルでめっちゃ速く成長するからすぐ置いてかれる。それでも、原作キャラと話せるなら……)
光一は一人で百面相し、うーんうーんと呻っていた。
「ダメ、かな?」
その様子にヘスティアは断られるかもと悲しそうな表情を浮かべた。
それを見た光一はハッと我にかえり、慌ててヘスティア様に答える。
「いえ、ぜひお願いします!」
「本当かい!やったー!」
取り敢えず、何とかなるかも分からないがやってみる事にした。
やっぱり主人公には会いたいし、せっかくラノベの世界に来たのに何もしないのは勿体無いからだ。
幸いヘスティア様が最近来たばかりなら原作開始まで半年はあるはずだから多少は成長することは出来るだろう。少なくともヴェルフくらいのステータスにはしときたい。
(それにこの世界で助けを求めていた俺を助けてくれた恩人だし)
その考えに至り光一は覚悟を決め、これから先の方針を考えた。
「あっ、そうだ。ええと、改めてボクはヘスティア。これからよろしくね、えーと……」
「西田光一です。光一のほうが名前何で光一って呼んでください」
「光一君だね。よろしくね」
「よろしくお願いします。ヘスティア様」
光一とヘスティアは互いに自己紹介し、手を掴み合い握手した。
こうして、光一とヘスティアは出会った。
これから、ダンまちの世界で何を目指すのかまだ分からないが、取り敢えず頑張るしかない。
そう思い、光一は改めて決意した。
本当に勢いでやったのでストックとかありません。多分思いついたら出す見たいな不定期になります。一応20時丁度に出すようにしますが、毎日投稿できる訳じゃないのでご容赦を。
あと、誤字脱字が合ったら優しく教えてくれると幸いです。