さしす組と呪力ゴリラの「せ」枠   作:社畜マークII

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搦め手とか多い作品でフィジカルで頑張る系の人好きなんですよね僕


入学初日の「せ」枠

 

「どうも、初めまして!!俺の名前は天城誠也!!これからよろしくぅ!!」

 

「声がデカい、アホっぽい、雑魚、総括して言うとさっさと帰れよハゲ」

 

「ばっ、まだハゲてねぇわ!」

 

「指摘するのはあくまでハゲだけなのかい?」

 

「面白いやつ入ってきたねぇー」

 

そいつは初めて会った時から馬鹿ヅラで、どうしようもなく明るくて良くも悪くも呪術師には向いてねぇなと思った。

だからこそ五条悟、現代最強とされる者としては他と変わらない有象無象でしかない。すぐに死ぬなコイツ、と言う感想以外湧くはずもなかった。

 

「おい!これ見ろよ今週のNARUTO!!カカシ先生ぱねぇぞ!!てか、悟お前髪色とか似てるし、ちょっと片目隠しして「雷切…!」ってやってくれ!」

 

「やるわけねぇだろ馬鹿、それより俺ONE PIECE見たいからそのジャンプよこせ」

 

「私はHUNTER×HUNTERを…って今週も休載か…」

 

「たぶん、HUNTER×HUNTERはあと2〜3年くらい連載再開しないぞ」

 

「私、テニスの王子様見たい」

 

「硝子ちゃんなら全然いいよ!!はい!」

 

「「おい」」

 

まぁ、傑と硝子とも仲良くやってるし多少は認めてやってもいいかなと思ってた。実際、別にアイツと居ても不快にはならなかったし、しょうがねぇから守ってやるか、くらいには考えていた。そう、考えていたんだ。

 

「おい、悟、油断大敵、だろ…」

 

「あ?外したか。気配は完全に消したはずなんだがな、鈍ったか?」

 

「誠也…?おい、てめぇ!!何してんだ!!」

 

「なにしてんだって、お前そりゃあ…仕事だろ、五条のボンボン」

 

庇護対象に守られた、そう理解するのに時間は掛からなかった。気持ち悪いほどにへばりつく後悔や、どこまでも愚かな自分に対する際限ない怒りを抱いたのはそれが初めてだった。

 

「おい、悟、傑。先行け」

 

「何言ってるんだ!悟と私がいればこんなやつくらいならすぐ…」

 

「無理、全員殺される。いーから…はよ行け」

 

「だったら、尚更お前じゃ無理だろ!!」

 

「なぁ、前に言ったよな。()()()()ってやつ、今この場所でもっともその価値が低いのは俺だ、だから合理的に考えろ。死ぬ気でこいつここに止めとくから行けって」

 

ところどころで喀血しながら、誠也は真っ直ぐに『敵』を見つめていた。その目は、これから死にゆく者の目をしていた。

 

「…っ!すぐに戻って俺達がこいつぶっ飛ばすから2分止めとけ!!」

 

「はっ、お熱いこって。けどなぁ、俺がそんな簡単に行かせると思ってんのか?」

 

「そりゃこっちのセリフだ、黒ゴリラ」

 

アイツの拳と敵の刀のぶつかりあう音を背に、俺達は天内と黒井さんを天元の元へと送り届けた。最後に天内の意思を聞くために。

 

「もっとみんなと一緒にいたい…!だから、誠也のことも助けてあげて…!」

 

「当たり前だろ(でしょ)、俺(私)達は最強なんだから」

 

そう言って、黒井さんに天内を任せ、俺達は誠也を助けるべくさっきの場所に向かったんだ。これで、敵をぶっ飛ばしてアイツを助ければ全て解決だと、そう思っていたんだ。

 

「お?早かったな。こっちも今終わったところだ。想定以上に強くて手こずっちまったよ」

 

両腕を切り飛ばされ、あり得ないほどの血の量を流して事切れているアイツを見るまでは。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おっす、俺天城誠也!!どこにでもいるゴリラだ!

幼少期から人には見えないポケモンみたいなやつ(当社比)が見える特異体質で、なんか襲ってくる奴を適当に殴り飛ばしてたら呪術高専に連行されてしまった!

 

「お前呪力はまぁまぁだけど術式ねぇじゃん、ってことはどう足掻いても俺達には勝てないワケ。わかったら尻尾まくって帰れよ」

 

「おい、悟。言いすぎだ」

 

「別にいいでしょ事実なんだし、こいつ中途半端な才能のせいで遅かれ早かれどっかで死にそうだし」

 

そして、今猛烈に泣きそうです!マジで帰っていいかな!?初対面でここまで人のことディスれるやつ初めて見たわ!

クソ、こいつはなんなんだ…そんなにイケメンは偉いのか!?死ねよ!!そんな俺の罵詈雑言は、鈴のような可憐な女性の声によって霧散していく。

 

「悟〜、お前相変わらず本当にクズだな」

 

「可愛い…」

 

「硝子に可愛いとか目も腐ってるみたいだし、やっぱ帰ったほうがいいっしょ」

 

「は?その自慢の六眼腐ってるんじゃねーの?」

 

「お?やるか?」

 

「やらねーよ、反転術式も使えない才能ナシ男とは」

 

「くっ…気にしてることを…」

 

イケメンは可愛い子ともナチュラルに接することができるらしい。あんな可愛い子とイチャイチャ(幻覚)できるなんて、心底羨ましい!

てか、あの白髪ヒョロヒョロだけど人に言えるほど強いのか?なんかそう思って見たら全然強そうじゃねーじゃんアイツ。いけるっしょ、10年以上鍛え上げたこの俺の肉体なら。

 

「やいお前!」

 

「は?」

 

「さっきから黙って聞いてりゃいい気になりやがって!お前みたいな健康不良野郎に俺が負けるわけねぇだろ!!殴り飛ばしてやるから表出ろやオラ!!」

 

「お前ら何勝手に、…まぁいいか…授業中に騒がれるよりマシだな…」

 

中指をしっかりと天に突き上げながら白髪グラサン野郎をしっかりと見据えた。お?なんか笑い出したぞ。夜蛾先生も呆れてるが、もう諦めたらしい。 

 

 

「ハハハハ!!いい度胸じゃねぇか…やってやるよ!」

 

 

表出てから0.5秒で負けた。俺は絶望した。

 

 

「大丈夫〜?ひょいっと」

 

「あ、ありがとう…硝子ちゃん?だっけ?」

 

「うん、合ってるよ。災難だったねぇ」

 

「硝子ちゃんヒーラーなんだ…まさに女神…」

 

そこまで言われると照れるなぁ、と全く顔色を変えずに言う硝子ちゃん。そんなところもかわいいね、結婚する?

 

「悟の言ってたことだけど、全部間違ってるってわけじゃないと思うよ」

 

「えっ」

 

「実際、呪術師の死亡率えぐいから。中途半端に力をつけて慢心して死んでいった人達をずっと見てきたあいつだからこそ、あの時言ったんだと思うよ。それにしたって言い方がクズだけど」

 

そう考えると、ある意味優しい?のか?いや、無理だろあれは、どうフィルターにかけてもツンデレにはならんよあの言動は。

 

「まぁ、俺は慢心はしないよたぶん」

 

「へぇ?なんで?」

 

「息巻いて勝負挑んで、0.5秒でぶっ飛ばされた男だからな!」

 

ドヤ顔でそう言ってサムズアップすると、硝子ちゃんは吹き出した。あっ、やっと真顔以外の顔が見れた。やっぱり可愛い子は笑顔が1番だな。

 

「ふふっ、なにそれ。やっぱ誠也面白いね」

 

「可愛い…」

 

「まぁ、とりあえず明日からもよろしくってことで。もうそろそろ教室戻ろっか、これ以上遅れたら夜蛾先生にゲンコツ落とされるよ」 

 

 

ちなみに教室戻ったら五条共々ゲンコツが落とされた。俺、被害者じゃない?おかしくないか?

 

「お前のせいで先生に怒られただろうが」

 

「は?お前が煽って表出ろやとか言ったからだろ」

 

「お?」

 

「あ?」

 

「お前らもう1発やられたいか?」

 

「「いえ、すいませんでした」」

 

くそ、あの夏油とかいうやつはずっと笑い堪えてるし、こいつもこいつでイケメンだし、もう硝子ちゃん以外逃げ場ねぇよ俺…

 

「とりあえず、仲良くしろとまでは言わんが問題は起こすなよ。わかったな?」

 

「「はい」」

 

そんなこんなで俺の呪術高専は最悪のスタートから始まったのであった。

 

 

  




エタらないように頑張ります
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