ダークギャザリングに問題児2人 ただし、最強。 作:すぱーくしーど
のんびりとお楽しみください!
呪いが満ちた家。元々そこには、壮年の男性が住んでいたそうだ。周りからの評判は可もなく不可もないモノであった。しかし、ある日を境に態度が豹変したのである。一心不乱に虫を集めては家の中へ持ち帰る光景が見られるようになったという。次第に、家の庭にはゴミが散乱し、ゴミの臭いや何か酸っぱい臭いが周囲にも届くようになった頃、家の地下から男性の遺体が発見されたのだ。遺体も酷い状態で、虫に食われた様な跡も確認されている。また、地下にはおびただしい数の虫の死骸があったとされている。それから、この家の周辺では不可解な現象が多く確認されるようになった。
夏油と五条は、地下へつながる階段を降っていく。段々と濃くなる呪力を感じつつ、2人は歩みを止めずに進んでいった。地下の中央には、1人の霊が胡座をかいて俯いていた。2人がその霊を確認しようとした時、歓迎するように部屋の四方八方から百足の霊が襲ってきた。
しかし、相手は呪術高専最強の問題児達。夏油は当然のように霊を呪霊玉に、五条については、無限により、百足が空中で静止している状態である。
「悟、それ貰っていい?」
「おう、いーぞー」
襲ってきた呪霊は全て夏油によって呪霊玉にされた。
「この呪霊は虫を使うみたいだね、まだまだ数はありそうだから、ストックが増える」
「本体も祓わず取り込むよな?」
「そのつもりだよ。ある程度ダメージを与えて弱らせてから……ね」
「うし……ならちゃちゃっと終わらせてアイス食いに行こーぜ」
「いいね。コンビニで買って、食べながら帰ろうか」
2人が雑談を始めていると、霊が立ち上がる。霊の穴という穴から百足が溢れ出て、波のように2人を襲った。あっという間に、地下は百足だらけになってしまう。
『ムシ……。ムシ……。ムカデ……』
「ん、これで終わり?あのさぁ、1回やって意味なかったのにさ、どうして2回目やるかね」
「まぁ、しょうがないよ。さっきより量が桁違いだったことから、物量で圧し潰そうと思ったんじゃないかな?でも、残念だね。伊達に最強を名乗ってないんだよ、私達は」
『ムシ……。ムシ……!シネ……!』
意思があるかどうか分からないが、バカにされたことは分かったのだろう。先程の無表情とは違い、その霊は明らかに怒気を孕んでいる。そして、大きく口を広げ、濁流のような黒い光線を放った。その光線は五条の無限とぶつかったが止まることなく、ジワジワと無限を侵食している。
五条はその光線を確認すると、光線だと思っていたソレは、非常に小さい蟻のような霊が大量に集まって形作られていたモノだと分かった。
「なるほどね、このチッコイ蟻共が無限を少しずつ喰って削ってんのか。こんな短時間で無限の攻略法を考えられちゃうか……。バカだと思ったけど、結構冴えてんのね。でも、残念。無限に囚われすぎて、片割れ見失ってんじゃない?」
『……!?』
霊は気配を感じ、右を向いたが既に遅かった。特級呪具、遊雲を片手に持った夏油が既に接近しており、その猛威を振るう。
霊は吹き飛び、壁にヒビを入れめり込んだ。砂煙が空中に舞い、霊を視認できていない夏油。しかし、呪力反応から、まだまだ動けないであろうことが分かった。
『グ……。ゴ……』
「悟ー、そっちから見てどう?まだやれそう?」
「いや、もうキツイんじゃねぇか?あのデカ技出した直後に、お前の遊雲をマトモに食らってんだ。もう取り込めるんじゃね」
「分かった。なら、ちょっとやってみるよ」
夏油が片手を霊に近づける。霊は引き込まれるようにして形を変え、夏油の手に玉として収まった。夏油はその玉を飲み込む。久々に感じた吐瀉物の様な味わいに涙目になるものの、すぐに切り替えて五条の元へ向かう。
「やっぱ、不味いか?」
「うん、本当に。食べてみてほしいよ」
五条悟・夏油傑 特級相当の霊を取り込むことに成功。そして、異世界においての住居獲得。
この霊は、ダークギャザリングで言うとSランク相当です。
ランクとかも話内で触れたほうがいいのだろうか…?