ダークギャザリングに問題児2人 ただし、最強。 作:すぱーくしーど
最恐心霊スポット巡りも毎日行われているわけでない。夜宵達は、区分は違うが学生である。彼らも学生の本分を忘れず、勉学に励んでいるのだ。
反対に、別世界からやってきた問題児たちは、現在見た目こそ高校生だが、年齢は27と28のアラサーである。しかし今まで、詠子と螢多朗から援助されてなんとか生活していたのが実態だ。二人共、元大人としてこのままではいけないと考え、アルバイトを探していたのだった。
「悟、喫茶店なんてどうだい?雰囲気も良さそうだし、忙しくててんやわんやなんてことは無いと思うんだけど」
「んー、いやなぁ……」
「何か嫌なところでもあるのかい?」
「雰囲気はいいと思うんだけどさ、俺が働いちまったらイケメン目当てに大量のお客が来ちまうだろ?そしたら雑誌のインタビューにテレビ番組などなど……。あっという間に大人気店、今年行かなきゃ年を越せない店ランキング1位になっちまって気づけばお店大忙しって未来が見えてさ……」
「君の六眼は随分とまぁ面白い未来が見えるんだね。スマホいらずなんじゃない?」
「通信制限掛かっても、六眼があればだいじょーぶ!ってね」
気づくと話が脱線してしまう二人。このままでは何時になってもバイト先が決まらないと考えた夏油は、直接五条に問いかけた。
「便利そうでなにより。それより、悟は何か候補はあるのかい?さっきから決まらないじゃないか……」
五条はアルバイト雑誌をペラペラとめくり、あるページを開くと、少しの間固まって動かなくなる。夏油は何かいいバイトを見つけたのかと期待して声を掛けた。
「どうした?悟、何かいいバイト見つかった?」
「あー、いや見つかんねぇや……どうすっかなぁ……」
「やはり、喫茶店だよ。今年行かなきゃ年を越せないランキングを目指せばいいじゃないか!最悪、あのアイマスクしてれば変人ってことで目は隠せるしさ!ね、悟。ちょっとだけやってみて、駄目だったらまた別のを探そうよ」
「お前がそこまで言うなら……。分かった。ならその喫茶店行ってみるか!」
紆余曲折あり、2人の意見は一致した。喫茶店への連絡、バイトの手続き云々は後日やることにし、今後のことをちゃんと考えたため、これからは休憩するようだ。2人は準備をし、最初のファミレスに向かった。
「悟ー、注文は?」
「俺はパフェ、傑は?」
「私はチキン南蛮定食かな。パフェ以外はいらないのかい?」
「あー、ならガトーショコラに、ショートケーキ。後は……」
メインディッシュを聞いた筈だが、デザート名しか帰ってこないので、夏油は思わず笑ってしまう。
「ハハハ、悟。甘い物ばっか食べると太っちゃうよ?高専とは違って連日任務って訳でもないんだ。それに、スポット巡りは夜から深夜だろ?睡眠リズムも遅くなる……。太りやすさツーアウトって所だよ」
「大丈夫、僕甘党だから」
「いや、何も大丈夫じゃないよ」
帰ってこないはずの、失われたはずの青が、とあるファミレスのテーブル卓には確かに存在していた。
完全日常回です。
書いてみたかった……。