ダークギャザリングに問題児2人 ただし、最強。 作:すぱーくしーど
夏油の領域、《
「余所見をしている暇があるとは、ナメられたものだ」
花御が領域に気を取られている間に、夏油は特級呪具「
なぜ、再生が遅いのか。それは特級呪具「神去」の効果によるものである。日本古来に記された古事記では、神が死ぬことを神が去ると表現した。神去は、蚊に刺されたような攻撃でも当てれば致命傷になる。
「呪霊の割に全然回復出来ていないじゃないか。早めにケリをつけるとしよう」
「
夏油の呪霊操術は、以下のように術式が使用される。
1.使役する呪霊の選択
2.選択した呪霊の召喚
3.召喚した呪霊の操作
基本的には、2の召喚を行わずに3の操作は出来ないのだが、猖獗畏群の領域内では常に呪霊は半召喚状態であり、1の選択と2の召喚、そして3の操作をほぼ同時で行う事が出来る。呪霊1体や2体、1種類の群体操作は特に問題ないが、複数種類の呪霊を同時に召喚し操作することは難しいのだ。しかし、領域展開時においては用途にあわせた多様な呪霊を複数ほぼ同時に操作することが可能である。
花御を襲う大量の百足呪霊。百足呪霊は花御に傷を付けつつ動きを止め、間髪を入れずに蜘蛛呪霊によって攻撃が加えられる。また、吹き飛ばされた花御に対して、数体の呪霊が半自動で追撃を加えていた。
花御の本能が警鐘を鳴らしていた。これ以上のダメージの蓄積は、領域が解除される。なによりこのままでは自分が祓われてしまう。ただでさえ呪霊を使役する術式が厄介なのに、術師本人の攻撃も威力が高いと来た。かくなる上は……。
花御は領域外への逃走を試みた。一目散に呪術師の反対側へ移動する。大木を最速で伸ばし視界の妨害と逃走スピードを同時に行おうとした。
「|हमें अब पीछे हटकर पुनः संगठित होने की आवश्यकता है।《一度撤退し、体勢を整えなくては……》」
「逃がすわけ無いだろう」
花御の逃走は叶わなかった。百足呪霊によって右手、蜘蛛呪霊の糸によって左手が拘束される。夏油の神去によって両足が切断され、返す刀で拘束された両腕も斬り落とされた。
花御の領域が崩れていく。夏油も合わせて領域を解除した。また、万が一を想定し花御の胴に五寸釘を突き刺す。
「|सूत्र का उपयोग नहीं किया जा सकता《術式が使えない!?》」
「十数秒程だけだが、術式行使を妨げる呪具だ。さて、焼き切れた術式が使えるようになるまで後どれくらいかな」
特級呪霊と特級呪術師の戦闘において、最初の勝利は呪術師側に軍配が上がった。
特級呪具 神去(かむさり)
イメージ
形状は刀です。
元ネタは◯NEPIECEです。