ダークギャザリングに問題児2人 ただし、最強。 作:すぱーくしーど
夏油と花御が激戦を繰り広げている頃、地上へ上がった漏瑚と五条の戦闘はすでに終了していた。
「はやく他の特級共も祓わないとね。まぁ、まずはお前を傑へのプレゼントにする所からかな」
「儂が消えても別の者がこの地上に君臨していればいい。それでいいのだ」
「いや、そんなことさせないよ。きっとこの夢のような世界でも現実でも呪術師は抗う。例えどんな犠牲を払おうとね」
「……」
五条は少し悩んでいた。夏油はまだ下で戦闘を続けているし、呪力の流れを読むと今ここで合流するのは悪手だと考えた。五条は、頭しか残っていない漏瑚を掴んだまま、空中に浮遊する。
地上の様子は改造人間と呪術高専の生徒達が戦闘を続けており、高専側の死者は出ていないことが確認できた。このまま放っておいても生徒達は問題ないだろうと考えた五条は他特級の殲滅(夏油のために祓わない程度に)を考え、再び地下へ戻っていった。
「ふぅ……。領域展開は呪力を結構持っていかれるね、この技を覚えていて良かったよ」
夏油は花御を取り込んだ後、領域展開で消費した呪力の回復に努めていた。ただ、時間経過で呪力を回復させていたのではない。現世で一度死んだ夏油は、術式を拡張することに成功し、その応用によって呪力を回復させたのだ。
呪霊操術において、呪霊の解釈を変更できた点は大きい。呪霊とは人間の負の感情から生まれるもので、一個体とも考えられるが呪力というエネルギーの塊とも言える。夏油は呪霊を個体として操作するだけでなく、呪霊を呪力を引き出すタンクのように利用できるのではないかと考えた。実際に夏油の考えは間違っていなかったようで呪力の抽出に成功したのだ。この術式の応用によって、夏油の呪力量は呪霊分を含めると他の術師とは文字通り桁が違うものとなった。
「おーい、傑〜。呪霊だよ〜ん」
「お、助かるよ。悟」
夏油は、五条が放り投げた漏瑚の頭をキャッチし、呪霊玉へと変換して飲み込んだ。
「相変わらず呪霊は不味いな……。というか悟、呪霊の頭を投げるなよ、キャッチに失敗して落としてたらどうする?バッチィじゃないか」
「呪霊なんてどいつもバッチィみたいなもんだろうが。それに呪霊玉に変換するんだし、誤差だろ誤差」
「悟さぁ……。そういう所、ぜんっぜん変わんないよね、使ってる術式の割に大胆というか大雑把というか」
「別にいいだろ?ってかはやく他の特級呪霊捕獲にいこう、祓われちまうか心配だ」
「そうだね、じゃあ行こうか」
最強呪術師の2人は渋谷の地下を特級レベルの呪霊を確保するために歩いていった。
花御と漏瑚ゲットだぜ。
呪霊操術の拡張として、以下の強化がされました。
・呪霊の呪力を、自分の呪力として補完可能
・極の番うずまきを、呪霊を残したまま使用可能
※他にも強化ポイントあります