ダークギャザリングに問題児2人  ただし、最強。   作:すぱーくしーど

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けっこうあっさり行きます。


海と人を畏れよ

 

 

 夏油と五条は、大きい呪力が動いている地点へ歩いていた。だが、2つある呪力反応の内、反応が無くなりそうな箇所があったので急いで向かう。

 

 そこには、禪院班と伏黒恵、禪院真希、乙骨憂太の計8名がおり、戦闘していたと思われる特級呪霊はすでに瀕死の様子だった。その中でも乙骨は目立った傷は無く、他メンバーを反転術式で癒していた。

 

「あ、やっと来たのかよおせーな」

 

「まぁまぁ、真希さん、来てくれたんだしさ、ね?」

 

「中々の呪霊じゃったが……それより乙骨憂太よ、禪院家にならないか、孫とも仲が良いようだし、儂は歓迎するぞ」

 

「いや!あの!その……!」

 

「うっせーな!!クソジジイ!!!憂太もモジモジしてんじゃねーよ!!」

 

 

「「……」」

 

 五条と夏油はここにいるメンバーには、特にフォローやサポートは必要ないと判断し、改めて話しかけた。

 

「無事でなによりだよ。すまないが、そこの呪霊もらっていってもいいかい?この後は悟といっしょにもう一つの呪力反応のポイントに向かいたいんだ」

 

「問題ありませんよ、夏油さん。お二人の様子だと、2体同時に現れたあの呪霊達は……」

 

「もう傑の腹の中〜。ダイジョーブイ!だからね〜」

 

「あぁ、その通り。こちらは問題ない。皆、まだ動けるようだったら上のフォローに向かってもらえるとありがたい。悟は問題ないって言ってるけど、悟だからなぁ……」

 

「なんだよ、直接視た僕の言うことが信じらんないわけ?」

 

「いや、信じてない訳じゃないんだ。君の物差しは大雑把な所があるというか、詰めが甘いというか……。まぁ、上には負傷者もいるだろう。硝子達がいる本部へ運んでもらうのも大切だ。呪術師は皆家族のようなものだからさ」

 

「ほんっと、身内にはとことん甘いというか、なんというか……。ま、僕だって仲間が死んでほしいわけじゃない。皆さん、よろしく〜。じゃ、傑はよはよ」

 

 五条は、夏油を急かし、呪霊をはやく取り込むように言う。夏油はやれやれと言わんばかりの様子で、倒れている陀艮を呪霊玉に変換し、玉を飲み込む。

 

「さ、私達は下に急ごう。現実でないとしても顔見知りが死ぬのは出来れば避けたいからね」

 

 禪院班と乙骨達は、上へ向かっていった。五条と夏油は反対に下へと歩みを進める。

 

 

 

 2人が到着した時、駅の損傷具合から激戦が繰り広げられていたことが分かった。大怪我をしている虎杖悠仁と東堂葵。戦闘の疲労からか気絶している三輪霞を背負っているメカ丸(与幸吉)。頭部から流血しており、片目が開いていない釘崎野薔薇と、これ以上出血しないよう釘崎を諌めている新田新。あと手足を広げて倒れている日下部篤也がいた。

 

 相対している特級呪霊、真人は改造人間を出そうと嘔吐するが、肝心な改造人間はストックが無くなっており、ただ胃液のような体液が出てくるだけだった。呪力による自己補完も出来なくなっているようで、逃げようと走り出した片足が折れて上手く立てないようだった。

 

「あぁ……アァァァ!!あああああ!!!」

 

 鬼神の様な気迫で真人に近づく虎杖。真人はこれ以上近づかれたくないのか、手元にある瓦礫や小石を虎杖へと投げている。特に意に介さず、虎杖はトドメを刺そうと拳を振り上げ……

 

「……」

 

「ストップ、虎杖君。もう良いよ、後は私が取り込むから」

 

「げとーさん……それにごじょーせんせー……」

 

「うん、良くやったね悠仁。野薔薇も他の皆もありがとう。日下部さん、皆のサポートありがとうございました」

 

「どういたしまして。俺はホントはこんな所じゃなくて上で他の生徒庇いつつ特級と会敵しない予定だったのによぉ、三輪や他の奴らがどんどん下へ向かっていくから……見殺しには出来ないだろうが」

 

「さっすが、日下部さん!1級最上位は伊達じゃないですね〜!」

 

「はいはい、もういい。夏油、すまないが呪霊で俺含め他メンバーを本部へ運んでくれないか?歩いて戻るのはしんどそうだ」

 

「はい、分かりました。はい、皆乗って乗って〜。行ってらしゃーい!」

 

 夏油はマンタ型の呪霊を複数出現させ、全員が乗り終わったのを確認し、呪霊達を発進させた。

 

「おーし、呪力反応的にこいつでもう終わりかな。後は上の改造人間達だけってところだ、作業ゲーだね」

 

「今のところ死亡者がいなくて幸いだよ。じゃ、この呪霊取り込むね」

 

「そっか、漏瑚と花御、陀艮はもう死んだのか……」

 

「いや、別に死んだわけではないよ、私が取り込んだだけだ。ただ、一個体としてと考えると正解ではあるのかな」

 

 真人の身体は歪み、夏油の手の上で玉となった。夏油は何も言わずそのまま玉を飲み込んだ。

 




そろそろO市廃村も終了に近づいてきました
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