ダークギャザリングに問題児2人  ただし、最強。   作:すぱーくしーど

3 / 41
邂逅
邂逅


 

 

 幻燈河螢多朗(げんとうがけいたろう)は困惑していた。家庭教師のバイトで新しい生徒の神代愛依(かみよあい)は、今まで関わったことのない性格である。

 また不幸な体質とそれに関係するだろう霊の気配を感じ取っていた。

 

「もー全然答え分かんない!アイス食べれなかったじゃん!!ヤケだヤケ!パフェもう一個頼む!!」

 

 正解ごとにおやつを1つあげるゲーム形式で授業を始めようとしたのは良いものの、一向に正解は出ず、愛依(あい)は鬱憤が溜まっていた。

 

「少々お待ち下さいませ〜」

 

 ウェイトレスが螢多朗達(けいたろうたち)の元へ向かうが、途中でバランスを崩してしまい、持っていたお冷をひっくり返してしまった。

 

 螢多朗は、水が愛依に掛かるタイミングで目をつぶってしまった。愛依ちゃんに水が掛かってしまったかもと思い、目を開けると……。

 

「おいおい、大丈夫か?気をつけろよ」

 

「まぁ、良いじゃないか悟。こうして奇跡的に水が掛からなかったんだから」

 

 目の前には身長が190以上はあるだろう男二人組、学ランのような服装をしていることから、高校生ぐらいだろうか……。サングラスを掛けた白髪に前髪が特徴的な細目。どのタイミングでこちらに来たのか分からなかったことと、身長が高めなことから、螢多朗は怖がっていた。

 

「どうも、私は夏油傑。こっちのサングラスが五条悟です。よろしくね。実は私たちは宗教系の学校に通っていてね、いわゆる心霊だとか呪いに少し詳しいんだ。……、ほら悟も挨拶して」

 

「五条悟です!よろしく〜!」

 

「ど、どうも。大学生の幻燈河螢多朗です。家庭教師のバイトをしてて、こちらは生徒の神代愛依ちゃんです」

 

 怯えている螢多朗とは反対に、いきなり現れた高身長達に興味がありそうな愛依。

 

「わぁ〜、身長高いね!私、高1!二人は?」

 

「俺たちは……。あー、高2かな。一個上。……だよな?傑」

 

「え、私に振るかい?まぁ、そうだね、大体そのくらいか、よろしくね、愛依ちゃん。よろしくお願いします、螢多朗さん」

 

「二人共、よろしく〜」

 

 螢多朗は、夏油が行った最初の挨拶に期待していた。

『宗教系の学校』、『心霊や呪いに少し詳しい』この言葉が嘘でなければ夜宵(やよい)ちゃんの目的や、詠子(えいこ)の呪いを解く近道になるなもしれないと考えたからだ。

 

「あ、あのファミレスで話すのもあれなので、少し場所を変えませんか……?それに、愛依ちゃんにも話すことあるんだ」

 

「私は良いよー、お二人は?」

 

「だってさ、どうする?傑」

 

「色々と聞きたいこともある……。うん、是非ご一緒させていただきます」

 

「俺らも行くぜー」

 

「なら、行きましょう。僕の最初の生徒の所へ」

 

 本来は会うはずの無い、問題児2人と少女の願いと呪いを解こうとする螢多朗達と出会い。

 この出会いが、彼らの物語に今後どのような影響を及ぼすのか。それは、彼らにはまだ分からないことなのである。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。