ダークギャザリングに問題児2人 ただし、最強。 作:すぱーくしーど
夏油達は、目的地に向かう夜宵達を上空から追い掛けていた。速度の差で追い越してしまいそうだったので、移動は夜宵達の車の速度に合わせていた。
「次はどこいくんだろうな」
「私達がランク不明を攻略したんだ。最低でもランクSぐらいじゃないか?いや、非術師相当が2人いるから、Sより低いかもしれないね」
「まぁ、いいんじゃね?つーか、傑が異世界領域で取り込んだ呪霊達はどんな感じ?使える?」
「それはm……いや、見てからのお楽しみといこうか。期待してくれていいよ、使いようによってはすさまじい事になると思ってる」
夏油の自信溢れる様子に、五条は少し笑みを浮かべながら頷いた。その後は特に会話はなかったが、2人にとっては居心地の良い時間が流れていた。
虹龍に乗って、空を飛ぶこと数十分。夜宵達の車が止まったことを確認し、急降下する2人。その2人に気付いたのか、夜宵達は驚いた様子を隠せていない。
「2人とも……思ったより早かった。これから卒業生を回収しにいく。2人も来れるならついてきて欲しい」
「うわっ!傑くんに悟くん!いつの間に来たの!?う、上から降りて来なかった!?」
「うわ〜!呪術ってすごいね〜!!空まで飛べるんだ〜!!」
螢多朗は非常に驚いており、詠子はとても興味津々の様子だ。夜宵は少し驚いた様子を見せたが、すぐにクール幼女に戻っていた。
「つか、ここは……」
「廃業になったラブホテル。ここの一室に卒業生を封印してあるんだけど、卒業生の怨念が強すぎて他からも霊が集まってきたり、内部が迷路みたいになってて回収するのが高難易度。皆、覚悟はいい?」
「誰に言ってんだよ、呪霊使い幼女」
「私達なら大丈夫さ」
「ヒィ……。い、いけるよ!」
「スト〜!」
各々様子は違うが、全員行けるようだと判断した夜宵は、全員でホテル内への潜入を開始する。
「編成を決めよう。夏油とけいたろうが前、真ん中に詠子、私が後ろで最後尾が五条。呪術師2人で私達を囲む形でいこう」
「オレは別にそれで問題な〜し」
「私も大丈夫だよ、2人は?」
「ぼ、ぼくも大丈夫……!」
「真ん中〜!!」
「大丈夫そうだよ、夜宵ちゃん」
「うん、行こう」
一行はホテル内を進んでいくが、夜宵の想定とは異なり、霊は積極的に寄ってこなかった。集まりはするのだが、少し遠巻きで様子を伺っているように見える。
「霊が近寄ってこない。いつもならもうけいたろうが襲われてても良い頃」
「いや、良くないよ!?夜宵ちゃん!?」
「あー、雑魚は俺らの呪力警戒してるのかもなぁ〜。近寄ってくんのは実力差が分からない馬鹿か、自分の力に自信があるヤツって感じか?」
「そうだね、私もそう思う。異世界領域で呪霊を呪力プールとして活用できるようになってからは、総呪力量なら乙骨憂太をも超えるだろうしね。それにもう一人は現代最強……。歯向かってくる方がスゴいと思うよ」
「へぇ〜、よくわからないけどO市廃村ってすごかったんだ……」
「憂太君ねぇ?なんか優しそうな名前〜」
「みんな、それでも油断は禁物。まだまだ道のりは長い」
しばらく歩いてきたことを考えると、目的の部屋に着いてもいいはずだが、夜宵の言うようにまだまだ先は長いようだ。
「悟……。これは……」
「おう、六眼じゃなくても分かるね〜。これは、生得領域だ」