ダークギャザリングに問題児2人  ただし、最強。   作:すぱーくしーど

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卒業生の領域へと侵入

 

 

「生得領域っていうのは呪術なの?」

 

 夜宵の問いかけに、五条が答える。

 

「生得領域はね〜、そう、心の中みたいなものかな!各々の心の中を領域として表出してる感じ!分かる?」

 

「つまり、卒業生の心の中?それにしては廃ラブホテルまんまに見える」

 

「お、理解早いね〜。夜宵天才?そう、この領域は生得領域にしては、この建物の原型を残しすぎてる。今回の場合は、領域として未完成なんじゃねーかな。生得領域を、この廃ラブホテルを外殻にして表出させてる」

 

「へぇ。心の中をホテルに映し出してる……みたいな?」

 

「お前、マジで頭良いな……。うん、大体合ってるよ」

 

 五条による、領域説明のコーナーは終わったようで、再び迷路のように入り組んだホテル内を全員で進んでいく。そうすると、しびれを切らしたのだろう、浮遊霊がけいたろうへと近づいてきた。

 

[生きた肉体〜]

 

「うわぁ!来たぁ!!」

 

「けいたろう、危ないから下がって」

 

「けいちゃん!!」

 

 霊に驚いたけいたろうを庇うように、前へ出る夏油。けいたろうの身体を乗っ取ろうとしていた霊は、間違えて夏油の身体に侵入してしまう。

 

[!?]

 

「ん?なんだコイツ」

 

「傑くん大丈夫!?霊が身体の中に入って……あれ、大丈夫そう?」

 

「おい、傑大丈夫か〜?お前ん中に霊入ったけど笑」

 

「なんだったんだろう?私の身体に入ってきたんだけど、呪霊操術の対象となったみたいでね、すぐに取り込めたから何の問題もないよ笑」

 

「悪霊が身体を乗っ取ろうとした……?夏油は何の問題もないみたいだけど、他の皆はどうなるかわからない。五条……も大丈夫そうか。いい?詠子に螢多朗、気をつけて」

 

 

 悪霊に身体を乗っ取られると、身体はもちろん、記憶もコピーされ成り代わられてしまう。まだ、夜宵達はこの存在と遭遇してはいないが、いずれこの世界で暗躍している成り代わり達と相見えることとなるが、それはまだ先の話。

 

 

 一行は夜宵の指示に従い、特別なルートを進んでいく。すると、先ほどまでの景色と異なり、眼前には、邪気が満ち、溢れでるような部屋が見えた。

 

「ん〜、ここかな?夜宵」

 

「そう、この部屋に卒業生を安置している。元々は自分の部屋に置いとこうとも思ったけど、自分のにさせてしまうほど存在感が強い。卒業生達は大体皆こんな感じだから部屋には置いておけない。だから一昨日、詠子と一緒に卒業生用の家を買った。その時も中々危なかっ……まぁ、この話は後。今は卒業生優先」

 

「それで全員で部屋に入るとして、誰が直接取りに行くの?」

 

「私行こっか!?やったことないし〜」

 

「詠子ひとりじゃキケン。五条、付き添い頼める?」

 

「オーライ、余裕よ。じゃあ傑、ここは任せた」

 

「あぁ、任せろ」

 

 問題児2人は互いに拳を交わす。そのまま、五条は詠子へとついて歩いていった。

 

 

 




速報、夏油に成り代わり通じず!

呪霊操術>悪霊の成り代わりです。

呪霊操術には呪霊を玉にして呑み込むという流れがあります。
そして成り代わりは身体へ侵入し肉体を乗っ取ろうとしますが、身体へ侵入した時点で、呪霊操術の呑み込む流れと同義であると定義しました。
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