ダークギャザリングに問題児2人 ただし、最強。 作:すぱーくしーど
神との戦い
ある程度話がまとまった後、五条から話が切り出される。
「この後はどーすんの?」
「とくにすることはない。愛依に憑いてたのは知り合いか家族。だからそこまで気にする必要もない。それに、捕まえた子も大人しいし、特にすることはない」
「それについて、話があるんだけどね。夜宵ちゃん、この霊、いやコイツは私達に任せてくれないかな?替わりの霊はいくつか見繕ってくるからさ」
「そう、ならお願いする」
夜宵は、霊が宿る人形を夏油に渡す。夏油はそれを受け取るが、弾かれるように人形を落とした。
「どうした?」
「いや、なんでもないよ。これ、私達の番号。何かあったらここに連絡してね。それじゃあ、行こうか悟」
「二人共、またな〜」
そう言って夏油は人形を拾い、五条とともに寶月家を後にした。
「嬉しい誤算。ママを解放できる可能性が高くなった。だけどそれでも3割ぐらい」
「え?そうなの?そんなに強いんだ、お母さんを連れ去ったヤツは……」
「私は、そいつに名前をつけた。百鬼夜行の最後に現れる、太陽のような妖怪にちなんで
五条と夏油は、人形を片手に街を練り歩いていた。
「なー、これからどうするよ。協力するって言っても俺等には家もないし、なんなら戸籍もないかも」
「そこは、けいたろうくん達に頼もう。夜宵ちゃんの姉代わりの人もいるみたいだし、事情をある程度説明すればなんとかなると思う」
五条は、まあいいかと思いつつ、本当に聞きたい事を告げる。
「そっか、で、本題。そいつどうするつもり?」
「祓う」
「りょーかい。ひっさびさに本当の最強を見せつけてやろうぜ」
「……。ありがとう。だけど、二人がかりでも苦戦するかもしれない、コイツは特級クラスだからね、油断したらヤラれる」
「何言ってんだよ。俺等なら勝つさ」
「あぁ……」
二人の間に静寂がやってきた。しかし、二人共それを苦痛とも気まずいとも思わない。どこか満足そうに2人は歩いていた。
夏油と五条は広い空き地へやってきた。周りには誰もいないことを確認している。
「もういいぞ、いつまで猫被ってんだよ」
『ふふ、もういいのかい?それにしても異世界からの訪問者か……。誰かは分からないが面白いことをするものだ。で、これからどうするって言うんだ?』
「聞いてただろ?祓うんだよ。本体ならまだしも分体のお前なら祓える」
『傲慢だな、この私を祓うだなんて。人間如きが神を祓うなど、図に乗るなよ』
人形から現れたのはおかっぱの少年のようなモノだった。神だと名乗っていたが、間違いではないのだろうと思ってしまうほどの呪力。今までは本当に力を抑えていたことが分かる。
『さぁ、そちらからどうぞ。君達の呪術、術式というものに興味があってね』
「舐めているな……」
「傑、呪霊ではなく霊、それに神でも取り込めるか?取り込めるなら準備しといてくれ。おい、おかっぱ。あんまり俺らをなめんなよ」
『早く来n』
五条が呪力を込めて殴りつける。神は後方に吹き飛んだ。現代最強の拳は神とて無傷とはいかない。
そこに、夏油が蹴りを浴びせる。最強の片割れ、その名にそぐわぬ力をぶつけた。神は、叩きつけられ、地面は大きく凹み、ひび割れた。
「ぶっつけ本番だったけど、こちらの世界の霊に私達は干渉可能だったね。この感じなら呪霊操術も問題ないかな」
「傑、高専以上に体術が極まってたな。ただ呪詛師やってた訳じゃねえってことか」
「そうさ。それに、一度死んでるから呪力の核を掴んだ気がするんだ。そろそろ反転術式だって使えるだろうね」
「ひゅーとやってひょいだぜ笑」
「それは硝子のだろ笑」
『何をごちゃごちゃ話しているんだ!』
神による衝撃波が二人を襲う。砂煙が舞い、2人の姿は視認できない。
『こんなものか、存外あっけないな、所詮は人間か』
「どうも、人間です!」
「ラッシュといこうか、悟!」
五条の連続殴打が神を襲う。更に、背後からは夏油による殴打の嵐。2人による殴打の威力は高く、神は目に見えて疲弊していた。
「悟〜、結局本気じゃないだろ?蒼使ってないし」
「そういう傑も呪霊使ってないだろ、おあいこだよ〜」
『人間風情が……。調子に乗りやがって……』
神が呪力を練り、光の球が現れる。その莫大なエネルギーは、存在するだけで近くの物体が塵になるような威力だ。
『消滅しろ!!』
光の球がこちらに向かってやってくる。夏油と五条はそれぞれ術式を展開する。
「虚式 茈」
「極の番 うずまき」
光の球と、茈、そしてうずまきが衝突し、あたり一面が光に包まれた。
戦闘描写……むっずかし