ルビコンで出前始めました   作:黒色の鬼さん

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今回は少々長め、初の戦闘場面。

……………ヌン。


第4話

 

 戦闘が起きるまでは緊張でガチガチになっていたが、いざ始まるとあっけないものであった。

 

 機体操作もゲームとほぼ同じように移動が出来るので、ぎこちなさはあったが時間が経つにつれて慣れていき全く気にならない程度には動けていた。

 

「ミサイルをぶっ放せ!!」

 

「クソったれ!!なんだってんだよあのACは!?」

 

「アホのラミーじゃねぇのかよ!?あんなのがいるなんて聞いてnガァあ!?………‥……」

 

 ゲームでは初期装備であったアサルトライフルと4連ミサイルを使い分けながら、残りの敵を作業するように殲滅していく。

 

 更にソングバードも付いてるから硬い敵も怯ませてパイルバンカーでトドメの一撃。

 

「トイボックスと4脚はどこに行きやがった!?」

 

「あの野郎が吹き飛ばしやがったんだよパイルとキャノンでな!!もう全滅してんだ!!」

 

「ハァ!?クソ!クソが!!畜生何だってんだよ!?話が違うじゃねぇか!?」

 

「撃てぇ!!撃ちまくれぇええ!!!!」

 

 ふむ、すぐにENが枯渇しないあたりジェネレーターは初期とは別の物を積んでいるのだろう、管理さえすれば大丈夫なあたりBAWS製かな?

 流石にMT用のを積まれてたらキツかったな…。

 

 なんて呑気な事を考えながら残った敵をパイルバンカーで殴る。

 

「フゥ…終わったぁ………。」

 

 話の通り数も多かったしBAWSの4脚が3体来た時は流石に焦ったが何とかなったな。

 

「よくやったねツバメ、案外余裕だったじゃないか初陣としちゃあ上出来だね、そんなに操縦が上手いとは思わなかったよ。」

 

 戦闘も終わり一息ついた時にボスから無線が入る正面での戦闘は終わったのだろうか?

 

「ボス達が用意してくれた装備のおかげですよ。」

 

 特にソングバードとパイルバンカーが付いてるとは思わなかったよ、滅茶苦茶良いじゃないですかボス。

 

「まぁね、壊れて使えなかったのを修理したやつだが悪くなかったろ?この結果ならもうちょいケチっても良かったか?後でどれか装備を回収させてもらおうかね?」

 

「エェ、ま、マジっすかぁ…?」

 

 コヨーテスを蹴散らした事でボスは上機嫌なのだろう、鼻歌を歌いそうなほど気分が良さそうだった。

 

「ハッハッハッ冗談だよ約束通り全部持っていきな、チャティ達はあと少しで片付くそうだよ、アンタは先に…。」

 

 ボスが会話を言いきる前にいきなり悪寒が背中を走る、それと同時に後ろにQBで回避行動を取ると、目の前に鋭いレーザーが床に突き刺さる勢いで放たれていた。

 

「おや?当てたつもりだったのだが?……なるほどな、随分と勘の良い坊っちゃんだ。」

 

「ッ!?………良く避けたねツバメ、一体どうやってレーダーに映らずに現れたんだ?」

 

 黒と赤の逆足と老年の声…………マジか、コールドコールか………ざっけんな!?なんで、ナルホドおじいさんがこんな所にいるんだ!?

 

「殺し屋がこんな所に何のようだよ………?」

 

 出来る限り声が震えそうなのを抑えて、左腕で後ろの仲間達に下がるよう合図を送る。

 

「フッフッフ、おかしな事をいう坊っちゃんだ、殺し屋が来る理由なんぞ、殺しの依頼をされたからに決まっているだろう?」

 

 でしょうね!!心の中でツッコミを入れながら次にボスが質問をする。

 

「なら目的はアタシの首かい?ハッ!あんな連中のはした金で仕事をするようなヤツじゃないだろうに。」

 

「依頼したのは別のヤツさ、まぁ騒ぎが起こっている間にと思ったが、まさかこれほどすぐに片付けられるとは思ってなかったよ。」

 

 さて、と一息ついたように言うとコールドコールはライフルを俺に向ける。

 

「一応聞いておこうかね?邪魔さえしなければ見逃してやる、そこをどいてもらえるかね?坊っちゃん。」

 

 相手から来るプレッシャーに冷や汗が止まらないけど、ハイ分かりましたとは言えず、ライフルの銃口を向ける。

 

「なるほど……そうかい…まだ若いのに死に急ぐとは……」

 

「さっさと失せなクソジジイ!!」

 

 ライフルを撃つと見せかけて、キャノンを撃つというセコい方法を取るが、斜め前にQBで回避しながら右腕のレーザーと肩のミサイルを撃ってくる。

 

「チッ!!流石に当たるわけねぇか!!」

 

 QBで回避して、そのままブースターを吹かせて下がりながらミサイルとライフルで牽制する。

 

「騙し討ちのつもりだったんだろうが、甘いね坊っちゃん。」

 

「悪かったな!!こちとらこれが初陣なんだよ!!大目に見てくれねぇかな!!」

 

 逆足の特性を利用して上下の攻撃に翻弄され、こちらの攻撃はほとんど当たらず、どんどんとAPを削られていく。 

 

「チャティ!!早く片付けて応援に行ってくれ!このままだとツバメがヤバイ!!」

 

「ボス、マズイ状況だ敵の増援が来る、ヤツの襲撃を合図に攻め込んで来たようだ。」

 

 余裕は無いが無線からボスとチャティの焦る声が聞こえてくる、何でランカー上位と一対一の勝負なんだよ最悪だちきしょう!!

 

「クソったれ!!ツバメ死ぬ気で避けな!!でないと殺されちまうよ!!」

 

「やってるよ!!」

 

 ボスに対して敬語を忘れてしまったがそれどころじゃない、相手の誘導ミサイルが横から回り込むように接近して来たので後ろに距離を取り回避しようとするが、アサルトブーストで急接近して来る。

 

「…あ、マズッ…」

 

 反応に遅れてそのまま、蹴り飛ばされて後ろに後退する、蹴りと同時にミサイルによる衝撃とダメージも加わりスタッガー状態になる。

 

「これで終わりだ、恨まないでくれよ?」

 

 左腕のエネルギーショットガンをチャージして急接近を仕掛けてくる。

 

「舐めんな!!」

 

 俺は一か八かの賭けにキャノンのトリガーを引いた。

_________________________________________________

 

「舐めんな!!」

 

 キャノンから2発のグレネードが放たれ一発目は地面に2発目はその反動でこちらに向かって飛んでくるが。

 

「無駄な足掻きを…」

 

 最初と同じように右斜め前にQBで接近しそのままチャージによる攻撃を撃ち込むつもりだったが。

 

 そこに機体の姿は無かったが、すぐに理解し反撃しようとしたが。

 

「させるかぁあ!!!!」

 

 雄叫びと共に放たれたパイルの一撃により左側のコアごと腕を抉られてしまった。

 

_________________________________________________

 

「なろほどな、初弾…煙を巻き起こし、それに隠れ…側面に回…込んだか。」

 

「一か八かだったけどな、少し遅けりゃコッチがやられてたよ。」

 

 コックピットの中で肩を上下させながら、息を整えようと努力する、APも20%もないし自分の体力も限界だった。

 

「も…少し単純だと思っていたがそれぐらい…機転は利くか、やるじゃ…いか坊っちゃん」

 

 単純で悪かったなこのジジイ、蜂の巣にするぞこら。

 

「流石に…こま…やられては無理…な」

 

「右のレーザーライフルで戦えば良いじゃねぇか。」

 

「無茶を…うな、そもそも機体がも…んよ。」

 

「だろうな………とりあえずボスの依頼は諦めてくれないかな、そうすれば見逃す。」

 

「ここで…ろしたほうが、安全だ…思うが?」

 

 コールドコールの言う通りだが、連続の戦闘で残弾がほとんど無く、あるとしてもライフルに装弾された数発だけだった、が本音を言えばもう動きたくないからさっさとコッチの要件飲んで帰ってくれねぇかな?

 

「まぁ、割にあ…た仕事ではないな、坊っ…ゃんの要件を飲むと…よう、悪くな…動きだったぞ、ではな。」

 

 そう言うとコールドコールはアサルトブーストでこの場を離脱していった。

 

 

 

「まさか、コールドコールを退けるとはね、ハハハッ全くとんだ大番狂わせだよ。」

 

 ボスの言葉で肩の力が抜け大きくため息を吐くと大きくお腹の音がなり空腹感が襲ってくる。

 

「腹減った」

 

「ぷっ………アッハッハっハッハ!!あんな死闘を繰り広げておいて一言目がそれかい!!!!」

 

「すみません何だか、気が抜けたら腹が空いちまって、本当に疲れたぁ〜。」

 

「あ~ハッハ、いや今回は本当に助かったよ、まさか上位ランカーのACが来るとは思わなかった、今日のアンタはMVPさ、良くやったよ。」

 

「いえ、ありがとうございます、とりあえず帰投します。」

 

「あぁ、そうしな、すぐにでも機体を修理に出させてもらう、疲れただろうしアンタはそのまま暫く休んでおきな。」

 

「ツバメ、チャティ・スティックだ救援に間に合わず、すまなかった。」

 

「いえ、それよりチャティの方はどうだったんです?」

 

「俺の方は大丈夫だ、むしろお前の方が良い働きをしたからな、良くやった。」

 

 一言ありがとうございますというと、チャティはよく休めと言い無線を切られた。

 

 

そのまま俺は自室に戻り、腹が減った事も忘れ死んだように眠った。

 

 

 

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