ルビコンで出前始めました   作:黒色の鬼さん

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第9話

 流石に働き過ぎのツバメに少しの間休暇を与え、鼻歌交じりに作業してた所にブルートゥと他に数人が顔色を悪くしながら部屋に入ってくる。

 

「どうしたんだ、大勢で駆け込んできて、コヨーテスでもやってきたのか?」

 

「落ち着いて聞いて下さいカーラ。」

 

 

 

「ツバメがコヨーテスと繋がっていました。」

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 休むように言われて、隠し農場で作業をしていた時、グリッド内がなんだか騒がしい気がしてガレージに戻れば、頭を工具で殴られた後、強く両手を縛られ連行される。

 

「ちょっ待てよ、いきなり何だってんだよ。」

 

「うるせぇ、黙って歩きやがれ裏切り者がよ。」

 

「ハァ?」

 

 普段ならバカ騒ぎ起こすような連中も、こちらを睨みそれぞれ悪態をついてくる。

 

 連れて行かれたのはボスの部屋、深刻そうな顔でこちらを見ていた。

 

「ボス、何がどうなってんですか!?」

 

 ボスは少し深呼吸をしてこちらに問いかけてくる。

 

「少し前の事だが、ブルートゥからの報告でアンタが裏切り者だって事が分かってね、その事情聴取さ。」

 

「はい?俺が裏切り???」

 

 突然のカーラの言葉に全く見に覚えのない事を言われ少し腹を立てる。

 

「RaDの資金と技術をコヨーテスに上手いこと横流ししたやつが出たんだがそれがアンタの仕業だったという証拠が色々でてきてね。」

 

「全く身に覚えがないんですが?」

 

 まぁ、そう言うだろうね、とボスが言うとボスの背後にある少し大きめのスクリーンに、コヨーテスの巣窟であるグリッドに俺のACとコヨーテスのMTが何やら話しているような画像が数枚あった。

 

「後はコレだな。」

 

 今度はRaDのグリッド内に無数の赤い点をつけられた施設の地図のような画像。

 

「コレは暗号通信で会話した場所を示す点さ、チャティが調べてくれてたが、9割ほどアンタの無線番号とコヨーテスの人間の回線だったそうだよ。」

 

 まだアンタのガレージの分は解析出来てないけどねと、赤い点を指す。

 

「他にも色々とアンタがコヨーテスにウチで開発した装備の横流しをしていたかもしれない、っていう情報が入ってきたりしてね。」

 

「いや、やってないです。」

 

 うん、近い事はしてる気がしますけど、本当にしてないそれらには身に覚えがない。

 

「ちなみにその沢山の証拠を持って来たのは?」

 

「報告してきたブルートゥと他の奴らだな、コレだけはチャティが解析してたやつを途中で見せてもらったものだけどね。」

 

 あ~、なるほどブルートゥの野郎は裏切って持ち逃げする時に俺が邪魔になると考えたのか、だから俺を先に潰すつもりで偽の情報を渡したのね、よく出来てるなおいこの偽情報。

 

 おのれブルートゥ謀ったな。

 

「ちなみにブルートゥが嘘を付いてる可能性は?」

 

「…………ここに写ってるのは紛れもないアンタのACさ、AIによる画像や加工とも考えたけど本物、チャティのお墨付きだよ、残念な事にね。」

 

「…………。」

 

「…………これだけの情報がある、なんなら怪しい動きがあったって言う目撃者もいる、本当に残念さ。」

 

「…………とりあえず聞きたいんですけど」

 

 ボスは黙って腕を組みこちらを睨む。

 

「俺の言葉を信じてくれてるヤツいます?」

 

 誰も答えてくれなかった。

 

「………あ~、そっすか……ちなみにブルートゥの野郎はどこです?」

 

「……アンタが流した資金の回収と受取人の始末を頼んでるよ、ここにはいない。」

 

「ン〜そっすか…。」

 

 

 

「とりあえずはまだ聞きたい事があるからね、お前達牢屋に入れときな。」

 

 踵を返すようにコチラに背を向けて作業に入るボス。

 

 そして容赦無く牢屋にブチ込まれた俺はとりあえずRaDから出ていく事を決めて、俺を連れてきた二人組が離れたのを見てブーツに隠していたワイヤータイプの糸鋸をズボンのベルトから引き抜いて取り出し、鍵の部分を切っていく。

 

 今あれこれ言ったって平行線、ブルートゥの野郎は上手いこと俺を嵌めてくれたようだ、アイツ本当に頭が狂ってるのか分からないな、多分画像は事前にタイミングを見て整備で回収した時に撮った物だろう。

 

 まぁ、RaDを抜けるのもアリだけど、多分俺が抜けたらブルートゥは裏切りに行くよな、その時の損害のリカバリーも考えてやらないとな。

 

はてさて、どうしたものやら。

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 ツバメを牢屋に送り出した後、チャティと二人で話していた。

 

「チャティ、アイツが本当にやったと思うかい?」

 

「この証拠とアイツが怪しい動きがあるという証言だけならそうだが、ボスはツバメがそんな事をすると思っているのか?」

 

「いや、思わないね。」

 

「俺もそうだと思う、怪しすぎるくらいだからな。」

 

「………通信ログの解析は進んでるのかい?」

 

「進んではいるがまだほとんど進んでいない、隠れるだけならとても腕が良いヤツが作ったのだろうな。」

 

 目当ての通信機さえ見つかればすぐに特定してコヨーテスで無ければツバメの弁明もできる、相手にはよるだろうが最悪裏切ってはいない事にはできる。

 

「ツバメ、怒っていたな。」

 

「………本当に裏切って無いのかもね、違うと思いたいがそうじゃないとも限らないんだ、とりあえずは調査を進めようそうすれば冤罪だってのも分かるからね。」

 

「引き続き、解析していく。」

 

「あぁ、頼んだよチャティ」

 

 と解析を始めようとしたら1人のドーザーが勢いよく部屋に入ってくる。

 

「ボス!!大変です!!!!」

 

「ッ………今度はなんだい……!!」

 

「ツバメのガレージ付近で火が!!」

 

「……は…………?」

 




 物語が次のステップに行きます(唐突)

少しシリアス風味の展開なので、誤字やら何やら多いし読みにくかったかもしれません、すみませんが雰囲気でお楽しみ下さい。

 いつも感想の方ありがとうございます、こんな日本語のオカシイ作品ですが、今後とも楽しんでいただければ幸いです。

出前まで気長にお待ち下さい。
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