インフィニット・ストラトス 希望の無い希望を贈る少年 作:古明地こいしさん
「待ってたわよ!アンタ達!」
「待つのはいいけど食券買えないんだが...」
後ろの子達も頷いてる。あの一夏でさえもだ。というか麺を持ってて待ってたのか。伸びるぞ
「簪、食事時ぐらいはいつもの顔しててくれよ。俺はそっちの方が好きだぞ」
直後、本音からは七味唐辛子を米にかけられ鈴からは抓られた。なぜだ...あとこの米どう食えと...七味なんとかして落とすか....
「な、仲がいいんだな...」
「これのどこがいいって見えるんだ?」
箒...確かにそうだよな、そう見えないよな。でもこれがコイツらの愛情なんだよ。痛みこそがコイツら愛情なんだって
「一夏さん、サンドイッチを作ってきましたの。良ければ」
「お、じゃあ遠慮なく」
食べたあとの一夏の顔が青くなった。俺は七味唐辛子、一夏はメシマズで通らないといけないのか。七味唐辛子の方がマシだな、あっち死にそうだし
「な、なぁ努?お前も食べてみないか?日頃の感謝もあるだろ?セシリア」
てめぇ!?
「そうですわね!試威さん、どうぞ!」
...死地へ...無理でした。あ、でも
「ナイス本音!七味なかったら負けてたわ!今度なんか買いに行くか」
蹴られました。足も踏まれました。仕方ない
「さ、3人で行くか。それなら公平だろ?」
止まった攻撃、最早イジメだろ
しかしこれどうしてこんな味に...!
「セシリア、味見したか?」
「いえ?」
「まず料理作った時は味見だ。食べてみ?」
「はい...ッ!?!?」
「味見をしないシェフがいてたまるか。一夏、私の作ったから揚げはどうだ?食べて...くれるか?」
俺は周りを見る。すると
「アタシは酢豚作れるわよ?今度食べる?」
「お、それは気になるな。頼めるか?」
「本音、料理しよう」「うん!」
なに対抗意識燃やしてるのだか
「さて、ここにいるメンツ、全員鍛えっぞ。2組であろうが4組であろうが関係ない。俺がこの学園にいる限り鍛える。嫌なら今から帰れ......帰らないのなら最後まで受けろよ?まず一夏は俺と一緒に足空砲をみんなに見せる。これは本来逃げに使う技だ。けど一夏は近接武器だから近づくために使った。ありっちゃありな使い方だ。見とけよ」
一夏と一緒に足空砲をおこなう、最初に質問してきたのはなんと鈴だった
「それ、どういう原理?」
「空気の足場を蹴って本来イグニッションブーストと呼ばれる瞬間的な加速をシールドエネルギー無しで行う...だったよな?努」
「その通り」
「ではわたくしと戦った時、後ろに回り込んだアレは?」
亜歩の事か、アレは教えるのにまだ早いんだが
「アレは足空砲を完全に使いこなせるようになってできる技だ。足空砲を連続でおこなう技、やりすぎると脚に負担がかかって壊すから不意をついて攻撃と織り交ぜるといい」
「名前あるのか?」
「アレは亜歩だ。亜空間をも捉える歩みで亜歩。あれやりすぎるとそれこそ目の前見えなくなるぞ?」
みんな恐ろしくなったのかやり過ぎないように考えたっぽい
それから教えていく中で流石代表候補生と言ったところか、飲み込みが早い。特に鈴と簪はもうできてる。セシリアはあと少しと言ったところだ。箒は武術を学んでたこともあってか最初にできた
「他に覚えられる技などはないのか?」
「いや、みんな教えきらないと流石に...箒も教える側に回ってくれよ。そうしたらやりやすい」
「わかった...というよりも一夏はなぜ教えるのは下手なのだ?」
「...さぁ?」
「こうして...こう!」
「こうして...こうですか?」
あれじゃあねぇ...
「一夏、私が変わろう。セシリア、足の捻りが大事なのだ。しかし捻り過ぎると捻挫するから」
一夏がやってくる。一言二言言おう
「吸収力あっても教えるのは下手なのな」
「俺はあんな感じで覚えたんだけどなぁ...」
お前は天才か
こうして今日のIS訓練は終えた。みんな一日で覚えたから次はそれぞれの武器を使った技だな
「鈴!簪の方で寝ろ。こっちはダメだ!」
「ケチ」
「私も渋々許可してるんだから...努の言うこと聞いて」
「はいはい」
なんでルームメイトはこうもやばいんだ?
そういえば簪のメガネはハイスペックと聞いた。めちゃくちゃどうでもいいか