387:サキュバス
「はぁ……なんか疲れた。冷める前に食べよ」
「じゃあお母さん、先にいただくね」
「たぁんとお食べなさいなぁ」
「ご馳走になります」
388:名無しの転生者
うわっ!?
389:名無しの転生者
グレイ君の姿が変わってく!
390:名無しの転生者
人間じゃなかったんか。
391:名無しの転生者
満月の日って言ってたからそうかもとは思ってたけど変身しないと本当に人間と区別つかんなこれ。
392:名無しの転生者
ライカンスロープだったか。
393:名無しの転生者
まさに狼男だ。
394:サキュバス
「グレイのその姿、久しぶりに見た」
「見せもんじゃねえぞ」
395:名無しの転生者
変身しても言葉喋れるんだ。
396:名無しの転生者
でも声がくぐもってる。
397:名無しの転生者
さっきより低い声になった。
398:サキュバス
「ライカンスロープは大変ねぇ」
「慣れればそこまででも。変身する日も読みやすい方ですし」
「そうだけどぉ、知らない人間が見ると怖がっちゃうでしょぉ?」
「え、なんで怖がるの?」
399:名無しの転生者
普通は怖いと思います。
400:名無しの転生者
イヴちゃんは見慣れちゃってるんじゃねえかな。
401:名無しの転生者
人族と魔族の生活圏は違うだろうから中々会う機会もなさそうよな。
402:サキュバス
「ちいせえ頃に近所の奴らと夜遅くまで遊んでた時、満月だったから俺が変身しちまったことあっただろ」
「あったねー。私が初めて見たのはあの時だったかな?」
「俺の両親のどっちがライカンスロープだったのか知らねえけど、教えてもらってなかったから俺自身戸惑ってたってのに、お前と来たら……」
「だってフサフサになるし骨格からなにから変わってくから、本当に凄いって思ったんだもん。ねえねえ、またあの時みたいにいっぱい触らせてよ」
「触らせ……っ!? ダ、ダメに決まってんだろ!」
「ちぇー。ケチ」
403:名無しの転生者
これは確定ですね。
404:名無しの転生者
イヴちゃんにぶーい。
405:名無しの転生者
グレイ君がイヴちゃんに惚れたのはその時っぽいな。
406:名無しの転生者
姉妹揃って相手を無条件に受け入れる胆力ありすぎやろ。
407:名無しの転生者
イヴちゃんの場合は家族に魔族がいるっていうのも大きかったんじゃない?
408:名無しの転生者
受け入れられる土壌はあるよね。それが実ったのはいろんな要因のお陰だと思うが。
409:名無しの転生者
グレイ君は自分がライカンスロープとさえ知らなかったって親はいつから蒸発してんのや。
410:名無しの転生者
離婚相手の方がライカンスロープで連れてた方が知らなかった可能性。
411:名無しの転生者
初婚は詐欺まがいな感じだったのかもしれんな。
412:名無しの転生者
ハーフという概念がないから能力が発現するまでどっちかも分からん。
413:名無しの転生者
俺らも変身姿見なきゃ人間だと思ってたし。
414:サキュバス
「はあ、お前は昔っから変わらねえな。……ったく。こっちの気も知らねえで」
「なにその20年ぶりに再開した同級生みたいな台詞」
「なんでもねえよ」
415:名無しの転生者
こういう甘酸っぱいのもいいっすね~。
416:名無しの転生者
リリーちゃんのラブラブカップルも好きだが幼馴染だからこその距離感もええなあ。
417:名無しの転生者
スレ住民がいつの間にか恋愛脳になってる。
418:名無しの転生者
このスレのお陰で心を取り戻せそうな気がする。
419:名無しの転生者
今いる世界でまた壊れるからほどほどにしとけ。
420:サキュバス
「ごめんなさいねぇ? イヴちゃんを魔性の女の子に育てちゃってぇ」
「魔性の女はお母さんとお姉ちゃんでしょ」
「私は普通のサキュバスだと思うけど……」
「私もそう思ってたんだけど、学校に行き始めてから違うって分かったの。私の家族はサキュバスの中でもかなり上振れた魅力を持ってる」
「否定できねえ……」
421:名無しの転生者
お母様とリリーちゃんはサキュバスの中でもぐうかわな方なのか。
422:名無しの転生者
かわいいっつーか。
423:名無しの転生者
エロエロだよな。
424:サキュバス
「そうなの?」
「クラスにサキュバスの同級生が一人いるんだけど、そりゃあ人間とかに比べたらべっぴんさんだし魅惑的だけど、2人の方が……うん」
「あらぁ。その子は若いんだから、まだまだこれからよぉ」
「その子も恋をしたらもっと綺麗になるんじゃないかな?」
425:名無しの転生者
恋をすると女の子は綺麗になるって言うね。
426:名無しの転生者
その相手がグレイ君で恋の三角形が出来るんですね? 分かります。
427:名無しの転生者
その理論だとイヴちゃんが同級生のサキュバスに恋をすることになるんだが。
428:名無しの転生者
同級生のサキュバスに恋をすることはお母様やリリーちゃんとの関係を見ててもないと思うけど、お母様の言ってたとおり別の同級生とか先輩の線はあるんじゃない?
429:名無しの転生者
頑張れグレイ君。俺は応援してるぞ。
430:名無しの転生者
本人も言ってたけど今は勉強一筋なんじゃねえの。
431:名無しの転生者
告白してくる男子を悉く振るわけか。
432:名無しの転生者
恋愛クラッシャーイヴ。
433:名無しの転生者
不名誉な二つ名つけてやんな。
434:サキュバス
「そうそう。学校の生活はどんな感じかしらぁ? 聞かせてちょうだいな」
「あー……。うん、まあまあ」
435:名無しの転生者
歯切れ悪いぞ。
436:名無しの転生者
もう既に問題に巻き込まれてるパターンか?
437:名無しの転生者
そういや2人は同じ学校に通ってるんか?
438:名無しの転生者
そもそもどういう学校があるん?
439:名無しの転生者
学校の制度もさっぱりや。
440:サキュバス
「クラスに馴染めない?」
「そういう次元じゃないって言うか……」
「おばさん、そのことでちょっと話が」
「あら、何かしらぁ」
441:名無しの転生者
空気変わった。
442:名無しの転生者
実は危険な場所だったりしないよね?
443:名無しの転生者
話の感じからして同じ学校に通ってるっぽい?
444:名無しの転生者
グレイ君はライカンスロープぞ?
445:名無しの転生者
人族も魔族もごった煮なんか?
446:名無しの転生者
それ勉強教えられるんか?
447:名無しの転生者
いやグレイ君はライカンスロープと言っても基本は人間と同じ姿形なんだし潜入みたいな形で通ってるんじゃね?
448:名無しの転生者
なんのためにだよ。
449:名無しの転生者
イヴちゃんに変な虫がつかないようにするため。
450:名無しの転生者
妙に説得力のある言い分やめろ。そうとしか考えられなくなったじゃねえか。
451:サキュバス
「イヴの学校行き、辞められませんか?」
「はあ!? ちょっと急になに言い出すの!」
「理由を話してくれるかしら」
「一言で言えば、危険だからです。イヴは特にこれといった護身の術も持ってない。いつか絶対、大怪我します」
452:名無しの転生者
その学校どーなっとんねん。
453:名無しの転生者
授業で護身が必要ってなんじゃそりゃ。
454:名無しの転生者
護身術を学校側が教えろや。
455:サキュバス
「お母さんは学校にいったことないからよく知らないのだけど、授業ってそんなに危険なものなのぉ?」
「お勉強する場所って認識だったんだけど、違うの? イヴちゃん」
「俺たちが行ってる人族も魔族も受け入れてる学校の治安が最悪なだけで、他の学校ならそんな危険はないと思うんですが」
「これも経験だって」
「それで怪我したらどうすんだよ」
456:名無しの転生者
学級崩壊してんのか。
457:名無しの転生者
これから毎日どぅんどぅん窓ガラスを割ろうぜ!
458:名無しの転生者
おら! 爆竹花火じゃ!
459:サキュバス
「具体的に何が起こってるの?」
「簡単に言うと人族と魔族が完全にグループ作って対立しあってる感じ。今のところはまだ小言とかどっちかがドジったらそれをバカにする程度」
460:名無しの転生者
いじめかな?
461:名無しの転生者
クラス内で完全に分裂してるからいじめというか紛争ごっこに近い。
462:名無しの転生者
やっぱり人族と魔族の間には埋まらない溝があるみたいやな。
463:名無しの転生者
それがいきすぎたら比喩じゃなくヤバいじゃん。
464:名無しの転生者
じゃあ学校ではイヴちゃんとグレイ君は表面上敵対しあってる構図になってるんやな。
465:名無しの転生者
幼馴染ってバレたらクッソだるいことになるやつやんけ。
466:サキュバス
「まあ。そんなことになってたのね?」
「なんでそんなことで争うかなあ。どんな種族にも良い奴もいれば悪い奴もいる。それだけじゃんね」
「そうねぇ。イヴちゃんの言うとおりではあるわねぇ」
「イヴはご両親が人族と魔族だし、リリーさんや俺みたいな例を知ってるからそう考えられるだけで、普通はクラスの奴らみたいな反応をするもんなんだよ」
「えー? ゴブリンがエルフと仲良くしてることもあるんでしょ? ねえお母さん」
「見たことあるわよぉ? 都会の方はみんな仲良くしてたのだけど、ここらはまだまだなのねぇ」
467:名無しの転生者
仲良し話はお母様情報だったのか。
468:名無しの転生者
田舎特有の陰湿さ。
469:名無しの転生者
しがらみがない奴は都会に行くけど色々腹にためてる奴は田舎におるんやろ。
470:名無しの転生者
そんなところで種族混合したらそうなるわ。
471:名無しの転生者
グレイ君の心配も分かってきたな。
472:サキュバス
「初日に、俺のお父さんは警察の偉いさんなんだぞって威張り散らした子が人族を仕切り出して、これを聞いたガルーダの子が鼻で笑って人族を馬鹿にしながら魔族を仕切り出してって感じ」
「今の2人はどういう立ち位置なの?」
「さっきお母さんに言ったことそのまま言ったら綺麗にハブられたから、一匹狼してる」
「そんなイヴを1人に出来るわけないじゃないですか」
473:名無しの転生者
イヴちゃーん!
474:名無しの転生者
この正直者ー!
475:名無しの転生者
気持ちは分かるけどそこは適当に合わせておいた方が危なくないんだぞ!
476:名無しの転生者
曲がったこととか嫌いなんやろ。
477:名無しの転生者
そうなんだろうなっていうのはひしひしと感じる。
478:名無しの転生者
グレイ君が胃痛案件抱えてたか……。
479:名無しの転生者
これは一言物申したくなるのも分かる。
480:サキュバス
「先生たちは?」
「知らぬ存ぜぬ。私は勉強出来たらそれでいいから別に気にしてないよ」
「イヴはこの調子なんで、おばさんから言ってやってください」
「うーん、難しい問題ねぇ」
481:名無しの転生者
転校とか出来るんかな?
482:名無しの転生者
無理して種族混合の学校じゃなくて良くない?
483:名無しの転生者
田舎だしそこしかないんじゃねえの。
484:名無しの転生者
お母様が何か言ったところでイヴちゃんが通う気じゃどうにもならんで。
485:サキュバス
「イヴちゃんの夢、グレイ君も知ってるでしょぉ? 総合医になるつもりなら、やっぱり魔族のことも知ってる先生から学ばないと難しいのよぉ」
486:名無しの転生者
人族しかいない学校だと人族のことしか教えてくれないのか。
487:名無しの転生者
先生に知識がなきゃ教えられないもんな。
488:名無しの転生者
人族の学校に行って、その後魔族の学校に行くのは?
489:名無しの転生者
そっちの方があぶねえだろ。
490:名無しの転生者
まだ今の方がグレイ君がいる分マシや。
491:名無しの転生者
でも何か起きた時怪我するのってイヴちゃんじゃなくてグレイ君の方だぞ。
492:名無しの転生者
間違いなくイヴちゃんを守って怪我するやろな。
493:名無しの転生者
イヴちゃんはまだそこまで考えが及んでないんでしょ。自分が起こした行動で別の人が傷つくってことに。
494:サキュバス
「お前、まだあの夢諦めてなかったのか!?」
「なんで挑戦もしてないのに諦めるのよ」
「総合医なんてただ設置されてるだけのお飾り部署だって言ってたのはお前だろ。そんだけ現実味のないこと、いつまで追いかけるつもりだよ」
「しょーがないじゃん! グレイが今の姿になった時、当時一緒に遊んでた子どもたちに石とか投げられて怪我するあんたを見て治してあげたいって思っちゃったんだから!」
495:名無しの転生者
……あるぇ?
496:名無しの転生者
ありのまま今起こった事を話すぜ!
俺はグレイ君の心配ごとを聞いていたと思ったら、いつの間にかイヴちゃんが惚気話をしていた。
何を言っているか分からねえと思うが。
497:名無しの転生者
こんなん聞かされたグレイ君はどうしたらええんや。