571:管理人
スレ主からの要請を承認。
LIVEモードを起動します。
572:名無しの転生者
来た。
573:名無しの転生者
扉の隙間から光が漏れてるね。
574:名無しの転生者
じゃあ今リリーちゃんがいるのは廊下か。
575:名無しの転生者
なに言ってるかは分からんがなんか喋ってるのは聞こえる。
576:サキュバス
聞こえる位置まで近づきますね。
577:名無しの転生者
そーっとね。
578:名無しの転生者
抜き足差し足忍び足。
579:名無しの転生者
まだよく分からんな。
580:名無しの転生者
もうちょい。
581:名無しの転生者
……あれ?
582:名無しの転生者
声が止まった。
583:名無しの転生者
話終わっちゃった?
584:サキュバス
「そこで何をしているんだ? リリー」
「きゃあ!?」
585:名無しの転生者
うわあっ!?
586:名無しの転生者
びっくりしたあ!!
587:名無しの転生者
なんでバレたん!?
588:名無しの転生者
足音とか立ててなくね!?
589:名無しの転生者
完全に気配消してたと思うんですが……。
590:サキュバス
「盗み聞きか? 行儀が良いとは言えないな」
「ご、ごめんなさい……」
「俺のことが気になるんだろ。ベルが何も話してやらないから」
591:名無しの転生者
え、誰この人。
592:名無しの転生者
なんだろう、どう表現したらいい?
593:名無しの転生者
イケメンなのはいつものことなんだけど、なんていうかこう……。
594:名無しの転生者
人間だけど人間じゃない、みたいな?
595:名無しの転生者
そう。そんな感じ。
596:名無しの転生者
格が違うっていうか。
597:名無しの転生者
勇者みたい。
598:名無しの転生者
それだ!
599:名無しの転生者
勇者と呼ぶならこいつ! って感じする!
600:名無しの転生者
なんでこんな勇者みたいなのが知り合いなん?
601:名無しの転生者
さあ……。
602:サキュバス
「お前もリリーが普通と違うことに気づいているというのに、俺が勝手に話せるわけがないだろう」
「分かっている。それぐらいの気遣いが分からないほど愚かではない」
603:名無しの転生者
それってつまり。
604:名無しの転生者
魂が違うって分かってるってことですよね?
605:名無しの転生者
怖すぎか?
606:名無しの転生者
マジでなんなんこいつら。
607:サキュバス
「あ、あの……」
「いい。無理に語る必要はない。ベルが自分の傍にいることを許可した存在を疑ったりしない」
608:名無しの転生者
すげえ信頼だな。
609:名無しの転生者
言い方から察するに旧友っぽいけど。
610:名無しの転生者
1200歳と20歳が?
611:名無しの転生者
でも確かに年齢はそれぐらいの見た目してる。
612:名無しの転生者
彼氏の見た目も30歳手前ぐらいだけどな。
613:サキュバス
「丁度いい機会だ。何か質問があるなら答えよう。大したことは知らないが」
「いつまでも床に座っていては身体を冷やす。手を」
「ありがとうございます」
614:名無しの転生者
2人が並んで座ってる姿が壮観過ぎる。
615:名無しの転生者
魔王と勇者が並んでるみたい。
616:名無しの転生者
ほんとそんな感じ。
617:名無しの転生者
質問していいってことらしいけど、リリーちゃんはこの人のことどこまで知ってるん?
618:サキュバス
名前はシャルルさんというそうです。
619:名無しの転生者
それから?
620:サキュバス
男の人です。それと年齢は20歳だそうです。
621:名無しの転生者
オッケー何も知らないってことね。
622:名無しの転生者
じゃあまずはそこから聞こうぜ。
623:名無しの転生者
得体の知れない人物とよくもまあ1週間も同棲出来たな……。
624:名無しの転生者
リリーちゃんは謎の胆力がありすぎなんよ。
625:サキュバス
「それじゃあ、シャルルさんとベルモントさんはどういう関係……。それよりシャルルさんはどういった方……あれ、他にもっと聞かないといけないことがあるような?」
626:名無しの転生者
聞きたいことが多すぎて何から聞けばいいか分からないやつや。
627:名無しの転生者
実際何から聞けば話はスムーズに進むんや?
628:名無しの転生者
分からんことばっかで分からん。
629:名無しの転生者
ダメだこりゃ。
630:サキュバス
「軽い自己紹介からした方が良さそうだな。俺はトルスと呼ばれる種族最後の生き残りで、ベルモントとは……どれぐらい昔に知り合ったんだったか、覚えてるか?」
「西暦が出来る前だから詳しくは知らん。ちなみに今は1185年だそうだ」
「ベルが西暦を知ってるとは、珍しいこともあるもんだ」
「リリーが教えてくれた」
631:名無しの転生者
こいつも1200歳超えかよ。
632:名無しの転生者
じゃあこの見た目なのは不老不死だからか。
633:名無しの転生者
え? でもこいつ20歳なんやろ?
634:名無しの転生者
見た目がそうだからそう言ってるだけじゃね? だって1200歳って答えても信じて貰えないやろ、普通は。
635:名無しの転生者
面倒くさいからそう言ってるってだけか。
636:名無しの転生者
それよりトルスってなに? リリーちゃんからそんな種族がいるって聞いたことないんだけど。
637:名無しの転生者
最後の生き残り言うてるやん。
638:名無しの転生者
まーた絶滅危惧種か。
639:サキュバス
「トルスというのはどういった種族ですか?」
「この星そのものが、人族の勝利のため生み出した人工生命体だ。かつての人族と魔族の間で起きた戦争の際、俺を含む10体が作られたが、俺を除いて皆死んだ」
640:名無しの転生者
この星が作った種族ってなに? どういうこと?
641:名無しの転生者
大地そのものが意思を持ってるってことか?
642:名無しの転生者
そんなの実質神じゃん。
643:名無しの転生者
神の使いって認識でオーケー?
644:名無しの転生者
「ええっと、じゃあトルスであるシャルルさんは人族で、昔の戦争を経験していて、当時は魔族と戦っていて……あれ? でもベルモントさんは魔族で……うん?」
645:名無しの転生者
リリーちゃんの理解の範疇を超えてしまった。
646:名無しの転生者
実際何がどうなって今の2人は知り合いみたいな関係になったんじゃ。
647:名無しの転生者
話の流れからすると殺し合いした仲ですよね?
648:名無しの転生者
神の使いと渡り合うとか彼氏の強さがいよいよバグってきたな。
649:名無しの転生者
リリーちゃんを抱えてエンシェントドラゴンから逃げきる時点で実力はバグってんだよなあ。
650:名無しの転生者
応戦しないって選択肢が取れる時点で強者なんよ。
651:名無しの転生者
やっぱ当時を生き残った実力は伊達じゃなさそうですね。
652:サキュバス
「かつての戦争が何故終戦を迎えたのか。この事実を知る者は少ない。理由は簡単だ。当時を生き残った個体そのものが少なく、そして1000年以上の時が経った今、生き残っているのが片手で数えられる程度だからだ」
「当時のことを語りたがる者もいない。それだけ過酷で凄惨な戦いだったんだ」
「そうだったんですね……」
653:名無しの転生者
その時代を生き残ったこの2人は紛うことなき英雄やんけ。
654:名無しの転生者
でも語ってくれないかあ。
655:名無しの転生者
思い出したくないことぐらい誰にでもあるやろ。
656:名無しの転生者
当時の詳細は良いからせめて終戦した理由だけでも教えてくれねえかな。
657:サキュバス
「だがそれを語らずして、俺たちの関係を伝える術もあるまい」
「……肯定だ」
「あ、私は2人の関係性を疑う気はないので、話したくないならそれで大丈夫ですよ」
658:名無しの転生者
知ってた。
659:名無しの転生者
リリーちゃんはこういう子。
660:名無しの転生者
だからこそ彼氏の傍に居られるわけやし。
661:名無しの転生者
この2人がいれば敵無しだからぶっちゃけ過去のこととかどうでもいいっちゃいい。
662:名無しの転生者
「今の2人は友達なんですよね。私はそれで充分だと思います」
「友? まあ、そう言えなくもないか」
「この関係性を表す言葉を考えたこともなかった」
「ふふっ、仲良しですね」
663:名無しの転生者
大人な付き合いしてるんやなあ。
664:名無しの転生者
どっちも淡泊そうだけど。
665:名無しの転生者
お互いのパーソナルスペースは守りあってる仲なんやろ。
666:名無しの転生者
関係性への頓着もないんやろ。
667:サキュバス
「そういえば、シャルルさんはどうしてあんな場所で寝てたんですか? あそこがお家だったり?」
「ああ、いや。家ではない。トルスという種族の習性というべきか、能力というべきか」
「トルスの寿命はおよそ50年と言われている。寿命を迎えると仮死状態となり、そこから最大で50年眠ることで赤子から人生をやり直すのだ」
668:名無しの転生者
なんだそれは。
669:名無しの転生者
同じ身体で何度も生と死を繰り返すってことか?
しかも話からして記憶も保持してるよな、これ。
670:名無しの転生者
またすごい方法で不老不死を実現したもんやな。
671:名無しの転生者
物理的に身体が幼児退行するってことか。
672:名無しの転生者
じゃあ20歳っていうのは比喩でも何でもなく今は本当に20歳ってこと?
673:名無しの転生者
流石は神の使い。
674:サキュバス
「でも今は赤ちゃんじゃないですよ?」
「赤子から人生をやり直すのは何かと不便だからな。いつもこれぐらいの歳になった段階で、ベルモントに起こしに来てもらっているんだ」
「トルスの仮死状態は、一定の魔力を注ぐことで目を覚ますことが出来る。だから60年に一度あそこを訪れ、起こしている。エンシェントドラゴンが守っている関係上、あそこにいける者が少なくてな」
「現状はベルしかいないと思うが」
675:名無しの転生者
はえーすっごい便利。
676:名無しの転生者
その機能俺も欲しい。
677:名無しの転生者
赤ちゃんからやり直す大変さめっちゃ分かる。
678:名無しの転生者
トルスとかいう種族が転生者と同じような構造してて親近感沸く。
679:名無しの転生者
20歳から50歳まで生きて、そこから30年冬眠して彼氏がそれを起こしてっていうのをずっと繰り返してきたわけか。
680:名無しの転生者
便利っちゃ便利だけど彼氏が居ないと成り立たんな。寿命の問題やエンシェントドラゴンの存在のせいで。
681:名無しの転生者
忘れられて赤子にまで戻ったら死ぬしかないんやが。
682:サキュバス
「人里で仮死状態にはならないんですか? あんな山奥で赤ちゃんになっちゃったら……その、危険だと思うのですが」
「仮死状態も無防備に変わりはない都合上、どちらのリスクを選ぶかの違いしかない」
「それで死んだら俺はそれでいいと思っているから、気にする必要はない」
683:名無しの転生者
仮死状態で襲われたらひとたまりもないから誰も来ないような場所で眠るのか。
684:名無しの転生者
なんか用事がある度に叩き起こされるのもうざそう。
685:名無しの転生者
しかしエンシェントドラゴンが守ってる理由は分かったな。
686:名無しの転生者
むしろ分からんくなったんやが。
687:名無しの転生者
なんでじゃ。最上位が守ろうと思えるだけの存在やろが。
688:名無しの転生者
ドラゴンは魔族側やぞ。人族勝利のために遣わされた神の使いみたいな存在をなんで守るねん。
689:名無しの転生者
そんなん言ったら魔族であるヴァンパイアの彼氏とも仲良くしてるんだから今更やろ。
690:名無しの転生者
終戦の理由って人族と魔族が手を取り合うような何かがあったんじゃね。
691:名無しの転生者
第三者の介入か。よくある滅亡理由に上がってくる存在ですね。
692:名無しの転生者
超巨大昆虫か?
693:名無しの転生者
神話生物か?
694:名無しの転生者
その何かがリリーちゃんを襲った可能性ありそう。
695:名無しの転生者
ちょっとずつ全貌が見えてきたな。
696:サキュバス
「いつも人間として適当に過ごすから、こんな風に自分のことを話すのは新鮮だ」
「リリーが来てから毎日に彩りが戻ったと感じることばかりだ」
「そうか、それは良いことだ。……さて、今日はもう遅い。寝るとしよう」
「色々教えてくださり、ありがとうございました」
「ではシャルル、また明日。リリー、行こうか」
「はい」
697:管理人
スレ主からの要請を承認。
LIVEモードを停止しました。
698:名無しの転生者
それにしても彼氏の知り合いは凄いのばっかやな。
699:名無しの転生者
妖狐じゃなかったのはちょっと残念だけど同等かそれ以上のが見れて大満足です。
700:名無しの転生者
昔の戦争は神すら介入してくるんだから想像を絶する過酷さだったと思われる。
701:名無しの転生者
そんな二種族が協力しないといけなかった状況とか考えたくねえ。
702:名無しの転生者
疲弊してたところに来たから大変だったのかもよ。
703:名無しの転生者
問題は今の人族と魔族が再び協力し合えるかってところや。