ニャルラトホテプを崇める村に転生してしまったんだが…… 作:黒い触手
原作:クトゥルフ神話
タグ:R-15 神様転生 残酷な描写 転生 クトゥルフ神話 ニャルラトホテプ ルイズコピペ 邪教徒 SAN値直送 一発ネタ
『君は死にました!なので僕の暇つぶしに転生してもらいます!』
「は?」
『でもすぐに死なれるとつまらないので転生特典をあげます!』
「は??」
『ちなみに転生先はクトゥルフ神話世界です!がんばってね!』
「は???」
◇◇◇◇◇
という訳で転生した。意味が分からん。まあいい、転生してしまった物は仕方がない。ここがクトゥルフ神話の世界だと言うのが不安だが前世の分まで精一杯生きて見せよう。
そのためにはとりあえず謎の声に貰った転生特典とやらを確認しないとな。こんな意味不明な状況に叩きこんできた謎の声から貰った得体の知れない力だが背に腹は変えられない。ん?・・・どうやら意識することで特典の説明がされるようになっていたようだ。
『この音声を聞いているってことは僕があげた特典の事を知りたいってことだね!それじゃあ詳しく説明してあげるから耳をかっぽじってよく聞いてね!ちなみにこの音声は一度しか流れないよ!それじゃあ説明開始!特典その1!絶対に壊れない精神と魂!これはそのまま精神と魂が壊れないってだけだよ!特典その2!転生を受け入れ前向きに考える精神!前世の事を引きずってうじうじしてるのを見るのはつまらないから精神弄らせてもらったよ!特典その3!完全記憶能力!見て聞いて体験したことを全部覚えていられるよ!ちなみに記憶は魂に蓄積されるよ!特典その4!十五歳になるまで邪神に目を付けられないよ!特にニャルラトホテプ!ただしこっちから呼んだりすれば効果がなくなるよ!特典その5!相手の言ってることが分かるようになる能力!言語の習得からとかつまらないしね!それじゃあこれらの特典を駆使して僕を楽しませてね!』
は!?俺精神弄られたの!?ええ~!嫌悪感がすごいんだけど!はあ・・・まあそれで生きやすくなるなら構わないか。
それで、ここはどこだ?さっきの説明で言語の習得からとかつまらないって言っていたし日本ではないんだろうが・・・まだ目が見えないからよく分からないな。あ、ちなみにさっき生まれたばっかりなのでずっと泣いてます。
「無事に生まれてきてくれたようね・・・良かった・・・」
お、母親かな。優しそうな声だ。
「ああ、そうだな・・・」
これは父親か。暖かい声だ。
「これもニャルラトホテプ様のおかげね」
んん?
「ああ。偉大なるニャルラトホテプ様に祈りを捧げよう・・・」
おっとぉ?これは?
「「暗黒のファラオ万歳 ニャルラトテップ万歳
くとぅるふ・ふたぐん にゃるらとてっぷ・つがー
しゃめっしゅ しゃめっしゅ
にゃるらとてっぷ・つがー くとぅるふ・ふたぐん」」
ああ、俺の両親邪教徒だったんだね!ちくしょう!
◇◇◇◇◇
転生してから五年がたった。どうやらここは俺の生きていた現代からすると相当な過去のようだ。服とかまだ毛皮だし。
まあそれは置いといて。実は転生してから五年が経った今このクソみたいな世界のなかで唯一楽しみにしていた事がある。それが魔法だ。この村の邪教徒共はニャルラトホテプから授かった魔法で狩りなどをして生活している。今までは教えてほしくても魔法は五歳からなどと言われて拒否されていたからな。ああ、本当に楽しみだ。
「すまない、少し遅れたな」
来た来た。こいつが俺に魔法を教えてくれる邪教徒C。生まれて三人目に見た邪教徒だ。ただのハゲたおっさんに見えるが実は邪教徒の中でも結構偉い人。
「それでは魔法について教える。まずは魔力を知覚してもらう。私の手を触れ」
「はい」
「よし、では魔力を流すぞ。違和感を感じたらすぐに手を離せ。それが魔力だ」
「はい」
お、おお?なんだか手に暖かいものが。あ、そうだ。違和感を感じたら手を離せって言われたんだった。
「感じ取れたか」
「は、はい。これが魔力・・・」
邪教徒Cの手を離したあともじんわり暖かい。
「早いな・・・」
「え?何か言いましたか?」
魔力に夢中で聞き取れなかった。
「いや、なんでもない。では基本的な魔法を教える」
「やった!」
まあ何でもいいか!今は魔法だ!
◇◇◇◇◇
魔法を覚えてから五年、転生してから十年が経った。魔法楽しすぎぃ!始めは邪教徒が使う魔法という事で割りと不安だったが流石に普段使いの魔法までは邪悪じゃなかったので安心して覚えられた。もう既に子供の中では敵うものがない位までに上達してしまった。
そして今日。邪教徒Cがなにやら特別な儀式を見せてくれるらしい。なかなか不穏だがまあスプラッタな事にはならないだろうしなったとしても家畜とかだろう。
「来たか。レゴムアース」
そうそう、言い忘れてたけどレゴムアースが俺の名前ね。
「ここは・・・?」
それにしても不思議な場所だ。ニャルラトホテプを信仰する教会の一室だが床に仄かに光る魔法陣が書かれている。
「くくっ。ここはニャルラトホテプ様と交信する際に使用する場所だ。今日はニャルラトホテプ様と交信する所を見せてやろうと思ってな」
え?今から?ニャルラトホテプと?交信する?それ・・・やばいんじゃないの?俺・・・見つかっちゃうんじゃないの?
「では行くぞ。にゃる・しゅたん!にゃる・がしゃんな!にゃる・しゅたん!にゃる・がしゃんな!」
ああああ、儀式始まっちゃったー!どどどど、どうしよう!?や、やばい!やばひ!やばしあ!
「にゃる・しゅたん!にゃる・がしゃんな!・・・ん?おかしいな。普段ならば即座に繋がるのだが・・・」
た、たすかった・・・?
「ふむ・・・つまりニャルラトホテプ様の気分ではなかったという事か。こればかりは仕方がないな」
はああぁ。驚かせやがって。ニャルラトホテプが気分屋で助かったな。
「ではお前もやってみなさい」
え?なんて?
「聞こえなかったか?」
「い、いや、聞こえています」
「ではやってみなさい」
俺氏再びのピンチ!どうすれば切り抜けられる!?考えろ、俺!何かあるはずだ!なんとしてでもひねり出せ!そうだ!
「すいません、僕には気分でないニャルラトホテプ様を呼び出すなどという事は恐れ多くて出来ません!」
なんとかひねり出してやったぞ!これでどうだ!
「くくっ。気にするな。ニャルラトホテプ様はそれほど不寛容な神ではない。安心して交信するがいい」
が、ダメ!なぜだ!お、俺の作戦は完璧だったはず・・・!
「どうした?そんなところで固まっていないで魔法陣の中央に立て」
う、うわああああ!ヤメロー!シニタクナーイ!も、もうどうにでもなれぇぇぇ!
「ニャル!ニャル!ニャル!ニャルぅぅうううわぁああああああああああああああああああああああん!!!
あぁああああ…ああ…あっあっー!あぁああああああ!!!ニャルニャルニャルぅううぁわぁああああ!!!
あぁクンカクンカ!クンカクンカ!スーハースーハー!スーハースーハー!いい匂いだなぁ…くんくん
んはぁっ!ニャルラトホテプたんの黒の触手をクンカクンカしたいお!クンカクンカ!あぁあ!!
間違えた!モフモフしたいお!モフモフ!モフモフ!触手モフモフ!カリカリモフモフ…きゅんきゅんきゅい!!
エイボンの書のニャルたんかわいかったよぅ!!あぁぁああ…あああ…あっあぁああああ!!ふぁぁあああんんっ!!
ネクロノミコン執筆決まって良かったねニャルたん!あぁあああああ!かわいい!ニャルたん!かわいい!あっああぁああ!
無名祭祀書も発売されて嬉し…いやぁああああああ!!!にゃああああああああん!!ぎゃああああああああ!!
ぐあああああああああああ!!!ネクロノミコンなんて現実じゃない!!!!あ…エイボンの書も無名祭祀書もよく考えたら…
ニ ャ ル ち ゃ ん は 現実 じ ゃ な い?にゃあああああああああああああん!!うぁああああああああああ!!
そんなぁああああああ!!いやぁぁぁあああああああああ!!はぁああああああん!!ドリームランドぉおおおお!!
この!ちきしょー!やめてやる!!現実なんかやめ…て…え!?見…てる?輝くトラペゾヘドロンの奥からニャルちゃんが僕を見てる?
多面体の奥から闇をさまようものが僕を見てるぞ!ニャルちゃんが僕を見てるぞ!夢の中でニャルちゃんが僕を見てるぞ!!
ネクロノミコンのニャルちゃんが僕に話しかけてるぞ!!!よかった…世の中まだまだ捨てたモンじゃないんだねっ!
いやっほぉおおおおおおお!!!僕にはニャルちゃんがいる!!やったよクトゥルフ!!ひとりでできるもん!!!
あ、ネクロノミコンのニャルちゃああああああああああああああん!!いやぁあああああああああああああああ!!!!
あっあんああっああんあアザトース様ぁあ!!ハ、ハスター!!クトゥグアぁああああああ!!!ヨグ=ソトースぅううう!!
ううっうぅうう!!俺の想いよニャルラトホテプへ届け!!ドリームランドのニャルラトホテプへ届け!」
「!!?」
「はあ、はあ、はあ」
お、俺今何言った?錯乱しててよく覚えてないんだけど・・・
「す、素晴らしい!」
は?
「ところどころよく分からない所もあったが・・・込められた情熱がすさまじい!これは経典に記しておかなければならないだろう・・・!後世のニャルラトホテプ様を信仰するものにもこの情熱を知ってほしい!」
いや、俺マジで何言ったんだよ!?
「私は早速作業に入る!今日の用事は終わりだ!好きに過ごしてくれ!」
まあ、うん。たぶん助かったってことだろう。
◇◇◇◇◇
あれから数日が経った。邪教徒Cがなにやら発表したい事があるらしい。
「皆、よく集まってくれた。今回は新しい経典を配布しようと思う。それとともにニャルラトホテプ様を称える呪文の詠唱を新しくする!」
「「「な、なんだってー!」」」
「では詠唱するぞ!ニャル!ニャル!ニャル!ニャルぅぅうううわぁああああああああああああああああああああああん!!!・・・・・・」
ルイズコピペ!?何で!?ま、まさか!俺が錯乱してたときに言った奴!?
「ううっうぅうう!!俺の想いよニャルラトホテプへ届け!!ドリームランドのニャルラトホテプへ届け!・・・ふう。今後はこの詠唱を使ってくれ」
「素晴らしい!」
「今後はこれを使おう!」
「ニャルラトホテプ様万歳!」
こ、この邪教徒共め!
「ああ、ちなみにこの詠唱を考えたのはレゴムアースだ」
は?邪教徒C!?何言ってんの!?今そんなことを言ったら・・・
「なに!?そうだったのか!」
「素晴らしい!」
「ニャルラトホテプ様万歳!」
なんてことをしてくれたんだ!広場が大騒ぎだ・・・!こ、これはどうすれば・・・
「レゴムアース・・・」
父親が話しかけてきた・・・!よし!父親!この状況を何とかしてくれ!
「よくやった・・・父として誇らしいぞ・・・」
こ、この邪教徒が!!!
◇◇◇◇◇
あれから八十年が経った。あのあとルイズコピペを改変した詠唱は全世界のニャルラトホテプ信仰者に広まり・・・俺はその信仰者達の中で頂点に立っていた。どうしてこうなった・・・
「レゴムアース様・・・気を落とさないでください。記録にある通りニャルラトホテプ様が我々の声に反応してくれないのは神々を率いて戦争をしているからです。我々の信仰心に問題があるわけではないのです」
そんなことに悩んでんじゃねえんだよこの邪教徒が!はあ。でもまあこいつが言った通りニャルラトホテプが戦争していて俺たちの呼びかけに応えなかったというのは幸運だった。そのおかげでこんなに目立つ地位に居てもニャルラトホテプと接触しなくて済んだんだ。
さて、そんなことは置いておいて。俺の寿命も近い。部下からは邪教徒のクソ外道な儀式で人間やめないかと誘われてるけど・・・そこまでして生きたいわけじゃない。最後に一回ニャルラトホテプとの交信の儀式をやったら潔く死のう。
儀式の日だ。まあ今までもそうだったんだから今回も大丈夫だろう。
「「「にゃる・しゅたん!にゃる・がしゃんな!にゃる・しゅたん!にゃる・がしゃんな!」」」
邪教徒たちが声をそろえて詠唱する。床の魔法陣が輝きを強める・・・え?ちょ、ちょっと待て。今まではこんなことなかったぞ!?
「おお、ニャルラトホテプ様!ついに!ついに!!我々の信仰に応えてくれるのですね・・・!」
は?やばい!ど、どうしよう!そうだ!死のう!ニャルラトホテプが降臨する前に死んでしまえば手を出せないはずだ!心臓よ!止まれええええ!
『ふふふ。随分遅くなってしまった。すまなかったね』
「ああ、ニャルラトホテプ様!我々の元に降臨してくださってありがとうございます!」
『かまわないよ。それで、ここのトップは誰だい?私が居ない間も信仰を維持してくれていたんだ。祝福を上げようと思うんだけど・・・』
「ニャ、ニャルラトホテプ様の祝福を!レゴムアース様!良かったですね!我々の信仰が報われましたよ!・・・レゴムアース様?」
『おや。死んでいるね。弱った体では私の神威に耐えられなかったかな?』
「そ、そんな!レゴムアース様!」
『ふふふ、安心するといい。私が蘇生してあげよう。ついでに永遠の命も上げちゃおうかな』
「ニャルラトホテプ様!ありがとうございます!」
『さてと。ラgdうdhんfか憂いfyろbfbふぁんcbヴゅおrfh・・・』
「おお、これが蘇生の秘術・・・素晴らしい・・・!」
『khぢゃえbvb・・・ん?』
「ど、どうかなさいましたか?」
『魂が存在しない?おかしいな。普通なら魂が崩壊するまで時間が掛かるはずなんだが』
一方そのころ
『あーはっはっは!君面白すぎ!テンパって咄嗟に出たのがルイズコピペって!』
「お、お前は!俺を転生させた神!」
『君面白すぎるからもう一回転生ね!』
「は!?こ、この邪神が!!!」
場面戻り
『ふむ。まあそういうこともあるか。魂の崩壊が早いというのは珍しいがないわけじゃない』
「な・・・!で、ではレゴムアース様は・・・!」
『そうだね。蘇生できない。ふう。仕方がないから祝福は君に上げよう』
「よ、よろしいのですか!?」
『もちろんかまわないとも』
「ではありがたく・・・!」
『kfんびゅいfれぶぶygbgv・・・』
「おお、おおお!これがニャルラトホテプ様の祝福・・・!素晴らしい!感謝の祈りを捧げます!」
『ふふふ。そこまで大げさにしなくてもいいんだけどね』
「ニャル!ニャル!ニャル!ニャルぅぅうううわぁああああああああああああああああああああああん!!!・・・」
『!!!!!?????』
「ううっうぅうう!!俺の想いよニャルラトホテプへ届け!!ドリームランドのニャルラトホテプへ届け!」
『(唖然)』
「ふうううう。すいません。感謝の念が高まり思わず詠唱してしまいました」
『はっ!い、今のは何なんだ!?』
「今の詠唱ですか?レゴムアース様が考案なさった詠唱です。素晴らしいでしょう」
『いやいやいや!意味が分からない・・・!レゴムアースってのはどんな奴だったんだよ・・・!?』
「今回の降臨まことにありがとうございました!」
『なんでもう閉めに入ってるんだよ!くそ、分かったよ!帰る!』
「ニャルラトホテプ様のお帰りだ!では全員で詠唱するぞ!ニャル!ニャル!ニャル!ニャルぅぅうううわぁああああああああああああああああああああああん!!!・・・」
『ヒエっ』
ニャルラトホテプの居城
『く、くそ。本腰入れて蘇生しよう。何を考えてあんな詠唱にしたのか聞かなければこの気持ちが治まらない!』
『いkfgひゃgfrvftygfygば・・・』
『ん?な、何故だ!何故蘇生できない!』
『はあ、出来ないものは仕方がない。諦めるか』
(にゃる・しゅたん!にゃる・がしゃんな!にゃる・しゅたん!にゃる・がしゃんな!)
『ああ、次の降臨か。今度こそ普通の信仰者であって欲しい・・・』
「ニャルラトホテプ様だ!降臨してくださった!感謝の祈りを始めろ!」
『ん?』
「「「ニャル!ニャル!ニャル!ニャルぅぅうううわぁああああああああああああああああああああああん!!!・・・」」」
『うわああああ!』