妖怪の神vsヒーロー   作:Kod

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因みにラグドールはオールフォーワンに個性は奪われず重体という設定にしています。




準備

 

 

Barの中

 

「黒霧、そろそろ5分だ。回収してこい。」

 

「了解しました。」

 

黒霧はBar内から消える。

雄英高校では今林間合宿が行われており、現在進行形で敵連合の襲撃を受けている最中である。

 

その襲撃も終わりに差し掛かっていた。当初の目的を達成したため、合図から5分経ったところで黒霧は襲撃に向かっているメンバーを回収するためにワープしたのだ。

 

 

Barの中には死柄木がただ1人残された。

 

「………あと少しだ。あと少しで、このくだらない社会を終わらせられる。オールマイトを……ヒーローを……この腐った社会を潰す。

 

死柄木弔はこの計画が本当の意味で達成すれば、社会にもヒーローにも大打撃を与えられると確信していた。

 

雄英生である爆豪勝己を此方側につかせることで、ヒーローへの不信感を煽り、社会的にヒーロー共を抹殺する。

 

これが計画の全貌であった。

 

「ここからだ。オールマイト……お前も後継者も全員殺してやる。」

 

今、彼の頭の中にあるのはオールマイトと緑谷をどうやって苦しめ、殺すかどうかであった。

勿論、それだけではなく今後の連合の動きも考えている。

今は人手が圧倒的に足りない。もう少し、増やす為にどうしていくべきか、その事も考えていた…………

 

その時

 

「邪魔するぞ。」

 

「!!」

 

自分しかいない筈の店内から声が聞こえた。

 

死柄木は後ろを振り返ると、低身長の黒コートが立っていた。

 

「誰だお前?どっから入ってきた?」

 

「ここが敵連合の拠点で合ってるか?」

 

「だとしたら何だ?勝手に入ってきやがって。」

 

死柄木は黒コートとの間合いを一気に詰め、手で鷲掴みにした。

 

その結果、黒コートは呆気なく崩壊した。

 

「なんだ。呆気なく死にやがって。自殺志願者だったか?」

 

死柄木はてっきり、自分の攻撃を避けるか反撃もしてくるかと思ったが、敢えなく崩壊した。黒コートの胸部分を触れたため、そこから上半身と下半身が別れた。誰が見ても即死である。

 

「結局、何だったんだ?こいつ?」

 

謎の黒コートの死体を見下ろしていると、Bar内から黒モヤが現れた。黒モヤの中からは次々と人が出てきた。

 

「ただいま戻りました。」

 

「たっだいまです~!」

 

「ふぅ、疲れたぜ。楽勝だったな!」

 

「クッソ!痛ぇ!」

 

「……帰ったぞ。」

 

「ハァ~疲れた。」

 

「………」

 

上から黒霧、トガヒミコ、トゥワイス、Mr.コンプレス、荼毘、マグネ、スピナーの順で喋っていった。

 

「くそ!放しやがれ!!」

 

「おい!こいつ!抑えろ!」

 

「待ってろ!拘束具持ってくる。」

 

雄英生の爆豪を誘拐してきたが、現在進行形で大暴れしている。荼毘とマグネが取り抑え、スピナーがBarの奥から拘束具を取りに行った。

 

しばらくして、爆豪に拘束具を取り付け、大人しくさせた。

 

彼の目は此方を睨んだままだが

 

 

その時、荼毘が違和感に気づいた。

 

「おい、死柄木、そこの黒い塊は何だ?」

 

「あ!そういえば!」

 

「あ~。俺にも分からん。いきなり中に入ってきたと思ったら、呆気なく俺に殺されたガキだ。黒霧、適当に片付けとけ。」

 

「かしこまりました。」

 

黒霧は黒コートの死体を片付けようと近付く

 

「バカ。」

 

「ん?」

 

声が聞こえた。と思ったら

 

「…………(ガクン)」

 

「おい?黒霧どうし……(ガクン)」

 

黒霧と死柄木は突然、糸が切れたように下を向き、立ったまま意識を失った。

 

「あ?おい!?何やって……(ガクン)」

 

「ちょっとどうしたの!!……(ガクン)」

 

「!?……(ガクン)」

 

「何ですか!?何が……(ガクン)」

 

「くそ!襲撃か?一体……(ガクン)」

 

「何じゃこりゃ……(ガクン)」

 

敵連合は全員立ったまま意識を失った。

 

『あッ?どうなってやがる。』

 

爆豪は突然静まり返ったBar内を見渡す。

全員が糸が切れたように、まるで『操り人形』のようだ。

 

『ん?あの黒コート、動いてやがる。』

 

上半身と下半身が分かれていた死体は何事もなかったかのようにくっつき、立ち上がった。

 

「これが敵連合か。まったく、アイツといい、期待外れも良いとこだ。」

 

黒コートは何か文句を言ってるようだが、内容の趣旨が爆豪には分からなかった。だが、何よりこの状況は奴が作り出したものであり、敵連合の仲間ではないということが分かった。かといって、ヒーローとも思えなかった。

 

『こいつ、まさか!』

 

猫のような耳、黒コート、人魂のような尻尾、爆豪は心当たりがあった。

 

『猫神!?』

 

「お前が雄英の生徒か。」

 

『!?』

 

一瞬にして猫神は爆豪の横に移動していた。

 

「名前は……爆豪だっけ、まぁいいや。お前もちょっと眠っててもらうぞ。」

 

『!?何!?…グッ……クソ……が。(ガクン)』

 

━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

こんなに簡単に制圧出来るなんて。

 

 

あの手マン、油断しすぎだろ。

 

 

他の奴らも違和感に気づいたら直ぐに戦闘態勢とれよ。

 

………ハァッ。まぁ良いか。時間も充分あるし。

 

俺はあの手マンにやられたふりをしてあやとりさま*1の取り憑きである操り人形を発動させた。

 

全員が揃ったのを見計らいやった。

 

こいつらを殺すのは簡単だが、今までやってきた罪の報いを文字通り、その身に味合わせてやる必要がある。

 

 

人質としての爆豪も手に入ったし、準備は出来た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さあ、いよいよショータイムだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*1
運命の糸を紡ぎ そろえ からめ むすび 最後にほどく。あやとりさまによって全ての人の一生は管理されている。従うのか 逆らうのか………それは自分次第





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