妖怪の神vsヒーロー   作:Kod

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結構長くなってしまいました。

それでは、どうぞ!


予想外

 

とあるBar(敵連合本部)

 

 

翌日、雄英高校の誘拐事件から一晩経った。

新聞やネットは全て、この事件の話で持ちきりだ。

 

 

『雄英大失態』

 

 

俺が今読んでいる新聞の目だしにはそう書かれている。

 

誘拐された爆豪勝己のことも書かれている。どうやら彼は雄英体育祭で見せた素行の悪さや振る舞いが敵連合に狙われ、介入されるかもしれないという恐れが、新聞に書かれている。

 

ネットでも、林間合宿や被害者の多さによるずさんな管理が浮き彫りになるという記事がチラホラ見える。

 

「まったく、いつの時代もマスゴミはゴミだなぁ。」

 

事実を載せれば良いものをあることないことも書いて、読者を不安にさせてどうするんだ。それに、ヒーローだって全知全能の神ではない。当事者にしか分からないかも知れないが、今の社会を、自分達を守ってくれる役割の持つヒーローが何もかも防げていたなら、とっくにこの世から犯罪なんて消えてる筈なのに。

 

「まあ、メディアの方にも裏で繋がってる奴らがいるし後でそいつもやっとくか」

 

オールフォーワンや黒霧、死柄木たちの記憶を読み取りここにはいない敵連合の仲間を特定した。こいつらも後でやっとこう。

 

「大くだんの予知では3日後の夜18時頃にここにオールマイト率いるヒーロー達がなだれ込んでくる。」

 

そこからの予知はこいつらやオールフォーワンがいたからこそ見えた未来だ。だが、俺が敵連合を潰したため、全く違う未来となる………ヒヒッ。

 

「楽しみだな……その未来が。思いがけない未知が起こって欲しいよ。そうすれば少しはこの世界にも価値を見出だせる。」

 

大くだんの予知能力は自分の意思でも発動出来るが、今回の作戦では使わないようにしている。面白くないから。

 

「よし、お前等も死ぬ気でやれよ。散々世間に迷惑かけたんだから。殺さずに自分の罪と向き合う場を整えたんだから、ありがたく思えよ!」

 

俺は意識が失くなってはいるが、虚ろ目で立っている敵連合のメンバーに向かって言った。

 

「あと、お前もちょっと怖い思いさせるけど。生きて返すから安心しろ。」

 

椅子に座っている爆豪に向かって言った。

 

「さ~~て。上手くいくかな?」

 

━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

3日後 夜18時頃

 

 

Bar内

 

そこには死柄木、黒霧、荼毘、トゥワイス、トガヒミコ、マグネ、Mr.コンプレス、スピナが各々、普段通りの生活を行っているように振る舞っていた…………

 

 

 

目を虚ろにしながら

 

 

 

その時

 

 

 

トン、トン、トン

 

「どうも、ピザーラ神野店です。」

気の抜けた声がドアから聞こえてきた。

 

 

 

瞬間

 

 

 

 

ドゴン!!!

 

「スマーーーーーーーーシュ!!!!」

 

壁をぶち抜きオールマイトが突入してきた。

 

「……黒霧、ゲート……」

死柄木は気の抜けた声で指示をし、黒霧がゲートを展開しようとした瞬間

 

「先制必縛!ウルシ鎖牢!」

 

シンリンカムイが突入し、敵連合のメンバー全員を樹木で捕縛した。

 

「………」

荼毘が無言で個性『蒼炎』を発動し、燃やそうとしたとき

 

シュッ!シュッ!バシッ!!

 

「やんなよ。大人しくしといた方が身のためだぞ。」

個性『ジェット』のグラントリノが荼毘の顔を蹴り飛ばした。

 

「もう逃げられんぞ!敵連合、何故って!?」

 

 

 

 

「我々が来た!!」

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━

 

オールマイトside

 

 

敵連合の拠点であり、誘拐されてしまった爆豪少年がいる筈のBarに突入した。敵連合のメンバーは敢えなく捕らえることが出来た。

 

 

だが、

 

 

 

「爆豪少年!!どこだ!!」

 

肝心の爆豪少年がどこにもいなかった。

 

「おい!死柄木!爆豪少年はどこだ!!」

 

「……………。」

 

「聞いてるのか!早く答えろ!」

 

「待て俊典!何かおかしい!」

 

「どうしました?グラントリノ?」

 

「こいつら、ちっとも抵抗しようとしてねぇ。」

 

確かに抵抗らしい抵抗は最初しかしてこなかった。

 

「オールマイト!これを見て下さい!」

 

エッジショットが黒霧の背中部分を見せた、そこには

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「「!!!!!」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

三日月模様の切り傷があった。

 

私だけでなく、グラントリノやシンリンカムイも驚いている。

 

「まさか!奴が関わっているのか!」

 

「全員にも三日月がある!こいつらは、猫神に粛清され、呪いを受けやがったんだ!」

 

「だとすると!ここに我々が来ることも奴は知っていた!まずいぞ!」

 

shit!まさか猫神が関わっていたとは!爆豪少年!!

 

ジジジッッッーーー!!

 

「何だ!!」

 

「!!」

 

Barの中にあったテレビモニターの電源が入り、そこに映っていたのは

 

『!!!オールフォーワン!!』

 

間違いない!顔が映ってないが奴だ!

 

『爆豪君はもう一つの拠点にいるよ。』

 

「!!!」

 

ブツン

 

その一言だけ告げてモニターは消えてしまった。

 

 

「すまん3人とも。私は先に行かせてもらう!!」

 

ドゴォン!!

 

地面を蹴り上げ、私は向かった。恐らく、八百万少女が脳無に発信器を取り付けて分かった脳無工場の方だろう。

 

 

急がねば!!!頼む、無事でいてくれ爆豪少年!!

 

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

約10分前

 

 

俺は脳無工場から死柄木たちがいるBarを見ていた。

 

日ノ神のパソコンは、千里眼のように遠くの物を見ることが出来る。流石、創造神。有能すぎる力だ。

 

シンリンカムイの技が決まり、全員が拘束されている。

 

「お?こっちにも来たか。」

 

裏口あたりから気配を感じ、日ノ神のパソコンに映し出した。

 

「あれ?こいつら?」

 

ヒーローじゃない5人がいた。そのうちの1人は見たことある人物であった。

たしか、デクって言ってた奴だ。ということは、こいつら雄英生か?ひょっとして、爆豪を救いに?

 

「青いねぇ~。」

 

思わずそう呟いてしまう。心意気は良いが少々無謀ではないかな?

 

まあ良いか。少しだけだが、驚くことが出来たし。

 

「お?今度は本命だな。」

 

入り口から大勢の人の気配を感じる。特に強い気配が4人いる。

 

 

 

バゴォォォォォォォォォン!!

 

 

スゲェデカイ音が鳴り響いた。

 

モニターにはデカイ女がかかと落としを決めている映像があった。

 

入り口付近を潰したから、そこにいた脳無を拘束するためにやったと考えられる。

 

 

 

………………どうやら俺もそろそろ行かねばならんようだ。

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

Bar突入から約2分前

 

緑谷side

 

「痛てて」

 

「どうなってるんだ?」

 

僕達は法に触れずにかっちゃんを救出する為に、八百万さんが取り付けた発信器の跡をたどり、飯田君、轟君、切島君、八百万さんと共に神野区へ向かった。

 

そこで変装し、辿り着いた所は、脳無が沢山いる脳無生産工場らしき場所であった。

 

あまりの光景に驚いていると、突然、工場に向かって何かが落ちて来た。そのときの衝撃によって僕達は倒れてしまったが、皆無事のようだ。

 

「あ!マウントレディにギャングオルカ、No.4のベストジーニストまでいるぞ!」

 

「虎さんも居ますわ!」

 

何だって!?もしかして、救出作戦の最中なのか?

 

「そうか!ヒーローは俺達などよりずっと早く動いていたんだ!!」

 

「スゲェぜ!」

 

「さぁ、直ぐに去ろう。俺達にもうすべきことはない。」

 

確かに、ここにいては邪魔になるだけだろう。それに……

 

「オールマイトが向こうにいるということは、かっちゃんはそっちにいるのか。」

 

ここにはいなかったのか。

 

「オールマイトがいらっしゃるなら尚更安心です。さぁ、早くここから離れましょう。」

 

「あぁ。そうだな。」

 

僕達にすべきことはない。

 

 

だけど……何だろうこの胸騒ぎは………

 

 

「緑谷、どうした?」

 

轟君が話しかけて来た。

 

「あ、いや、なんでも」

 

『何でもない』と言おうとした瞬間

 

 

 

 

 

 

…………………………………………ァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ

 

 

「「「「「!!!!!!」」」」」

 

圧倒的な威圧感が僕達に襲いかかり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ズドドドドドォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォンンンンンンンンンンンンンン!!!!!!

 

 

「「「「「!!!!!!!」」」」」

 

 

凄まじい衝撃と

 

 

 

…………………………………………ァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ

 

 

 

 

 

「「「「「!!!!!!」」」」」

 

 

 

 

 

まるで自分が料理され、食べられるという残酷とも言える光景が見えた程の気迫を感じた。

 

……ッッッッハァハァハァッ!ッッッッッ!!ァッッハァッッ!!……

 

 

ふ……ふるえが……とまら…ない!

 

し、しぬ、おとを……たてたら……しぬ。しぬ、死ぬ!!

 

ハァッ!!ァァァァ!!ハァ!

 

なにが、おきた?みんなは?

 

「「「「…ッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!」」」」

 

怪我はないようだ。だが、皆もあまりの気迫に顔は蒼白くなっている。八百万さんは涙を流し、口を手で抑えている。恐らく、吐き気がするんだろう、だが、全員分かってる筈。音をたてたら殺されるということが。

 

あの黒コートの人物に

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

少し時間を遡る

 

 

「ウウェ!これ、本当に生きてるの?こんな楽な仕事で良いんですかねジーニストさん?オールマイトの方に行くべきではなかったんですか?」

 

巨大化したマウントレディは脳無を鷲掴みにしながら先輩のベストジーニストに聞いた。

 

「難易度と重要性は切り離して考えろ。新人。」

 

「ううん、はぁい。」

 

「機動隊の皆さん、直ぐに増援を。まだいるかもしれない。ありったけ頼みます。」

 

「了解しました!」

 

ベストジーニストは脳無工場にいた全ての脳無を自分の服の繊維で拘束した。

 

制圧はしたがまだ安心出来ない。作戦時に聞いた敵連合のプレーンという存在を捕らえていない限り、油断は出来ない。

 

 

その時

 

 

 

コツ コツ コツ コツ コツ コツ コツ

 

 

 

 

足音のような音が工場の奥から聞こえて来た。

 

ベストジーニストだけでなく、他のヒーロー達も気付いたようだ。

 

「止まれ!!」

ギャングオルカが警告するが足音は此方に近付いてきてる。

 

「……フゥ!」

ベストジーニストは個性『ファイバーマスター』を発動させ、相手の服の繊維を操ろうとした。が……………

 

『!?効いていない!?』

 

発動はした。しかし、相手の繊維を操ることが出来なかったのだ。その一瞬が足音の主の歩みを許してしまった。

 

 

 

足音の主が月の光に照らされ、ヒーロー達の前に現れた。

 

 

 

 

それは、猫のような耳に黒コート、人魂のような尻尾があった。

 

 

目の前に現れた瞬間

 

 

…………………………………………ァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ

 

 

「「「「「「!!!!!!!」」」」」」

 

 

ヒーロー含む全員が自分の死を連想させてしまう程の威圧感に、思考を停止させ、

 

ズドドドドドォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォンンンンンンンンンンンンンン!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何をする暇もなく全てが消し飛んだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





今回はここまでです。
ちなみに、猫神の威圧感や気迫はトリコに出てくるアルティメットルーティーンを参考にしております。

緑谷たちが自身が食べられる光景をイメージしたのはその為です。


読んで頂き、ありがとうございました。

感想、評価についてもよろしくお願いいたします。
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