妖怪の神vsヒーロー   作:Kod

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遅くなり、申し訳ありません。


こんな感じで更新頻度が落ちてしまいますが、読んで頂けると幸いです。


猫神vsオールマイト

 

 

神野区 脳無工場

 

『君はいつか、奴と。巨悪と対決しなけらばならないかもしれない。』

 

緑谷はオールマイトとの会話を思い出していた。

 

奴とは、死柄木のことだと、そのときは思っていた。

 

『嘘だろ、オールマイト、まさかアイツが、オールフォーワン。』

 

話には聞いていた。きっと凶悪な敵であるのだとも想像していた。だが……

 

自分の想像が浅はかすぎたと思わずにはいられなかった。

 

今も続いているこの気迫、もしも1対1で真正面から向き合ったら、ちゃんと立っているかどうかすら怪しかった。

 

人間ではなく、どこかから来た宇宙人だと言われたら信じてしまう程のこの存在感である。

 

他の面々も

 

『何だ!?アイツ!?なんなんだ!!本当に人間か!?』

 

『一瞬で、全部、吹き飛ばした!?……そ…そんなこと』

 

『駄目よ、ここで吐いたら、音を立てたら……殺される。

逃げなくては、でも……あ、あしが』

 

『震えが、とまらない……逃げないと……殺される。ここにいたら…間違い、なく。でも、恐怖で身体が』

 

『『『『『身体が動かない。』』』』』

 

緑谷たちは明確に死のビジョン、いや、死よりも恐ろしいビジョンを見てしまった。

 

息をするだけでも辛く、普段よりも1分1秒がとてつもなく長く感じた。

 

 

その時

 

 

 

「お前らが残っていたか。」

 

 

『『『『『!?』』』』』

 

 

一瞬で緑谷たちの目の前に奴が現れた。

 

 

『いつの間に…』

 

『ヤバい!ヤバいヤバい!どうする!』

 

『駄目だ!勝てる気がしねぇ』

 

「そう、身構えなくても良い。別にお前達を傷つけるつもりはない。ただ、渡すものがあるだけだ。」

 

『渡すもの?』

 

「お前達のクラスメートだろ。(ポイ)」

 

猫神はどこからか、緑谷達の前に爆豪を出した。

 

『『『『『!!かっちゃん!爆豪(君・さん)!』』』』』

5人はいきなり現れた爆豪に驚く。

 

「そいつは気を失ってるだけだ、直に目覚める。俺の気が変わらねぇうちにとっとと行け。」

 

「「「「「………」」」」」 

 

『どうして、誘拐した人質をあっさり返すんだ?』

 

『一体何で?……敵連合じゃないのか?』

 

緑谷達は半信半疑だったが、今ここで闘ったとしても勝ち目はない、今は人質である爆豪の安否を最優先にしようと思い、震える身体を叩きながら、爆豪を担ぎ上げその場を離れた。

 

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

猫神side

 

 

「よし、邪魔者は居なくなった。そろそろ来る頃かな、オールマイト。」

 

あの小僧達が範囲内から外れたことを確認した。

 

キンカク*1の必殺技さよなら大金星によって重体となったヒーロー達は邪魔になるため近くの病院へワープさせた。殺すことは簡単だが、これから行うイベントは数が多い方が良いから生かしておくことにした。

 

 

「おっ?……よし、オールマイトがきまぐれゲート空間の範囲内に入った。きまぐれゲート展開

 

俺とオールマイト、1対1で闘うため、またきまぐれゲートを利用する。半径1キロ範囲内にきまぐれゲート空間の帳を降ろし、誰も入れないようにする。勿論、他者が居ないことも確認済み。

 

周りの景色が虹色に変化していく

 

外部から見ると虹色のドーム状のように展開されており、外からは中の様子が見えなくなってる筈

 

 

 

さて、説明はここまでにして

 

 

 

こっからはいよいよ口ではなく、

 

 

 

 

手を動かす時間だ

 

 

 

「SMAAASH!!!!」

 

 

 

ドゴォォォォォォォン!!!

 

オールマイトが猫神に向けて拳を振り上げた!

とんでもない高さの土埃が舞った!

 

「……………」

 

俺は気配で察知していたため、問題なく避けることが出来た。

 

 

「…低い背丈に黒コート、猫のように尖った耳……人魂のような2本の尻尾…」

オールマイトは身体をこちらに向け、睨みをきせながら構えた。

 

「お前は猫神だな?」

 

「・・・他者からはそう呼ばれている。」

 

「爆豪少年は何処だ。」

 

「・・・この空間の外にいる。運が良ければ保護されているだろう。」

まあ、あいつの同級生らにとっくに保護されているけど

 

「お前はオールフォーワンの仲間か?」

 

「あんな奴の仲間な訳あるか。あいつは俺がとっくに殺した。」

 

「!!何だと!?」

オールマイトは目に見えて驚いている。

 

「ほら、これが証拠だ。」

 

うんがい鏡*2の能力を使用し、鏡の中から

オールフォーワンの死体を取り出した。人としての原形は留めているが、手足は壊れたブリキ人形のように少しの衝撃で取れそうだ。

 

俺は死体をオールマイトの方にポイっと投げた。

 

 

「・・・・」

 

 

奴は死体に目を向けながら、こちらも警戒している。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

オールマイトside

 

 

「・・・・」

 

私はNo.1ヒーローとして、ワンフォーオール継承者として、オールフォーワンを打ち倒すことが使命であった。

 

だが、肝心の奴は今、目の前で無惨な姿になっている。誰がどう見ても既に死んでいる。

師匠の仇をこの手で倒すことは出来なくなってしまった。死柄木たち敵連合も捕まり、これで長年における戦いを終わらせることが出来た………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして今度は

 

 

 

 

 

 

 

 

「猫神!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

貴様を捕らえる!!!

 

私は猫神に向かって拳を振り上げた。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

ドゴォォォォォォンンンンン!!

 

 

 

オールマイトはスマッシュを猫神に向けて撃ち放った。

 

 

 

「遅ぇ」

 

 

猫神は左に避けた

 

が、

 

スマーーーーッシュ!!

 

ドガッドガッドガッドガッドガッドガッ!!

ドガッドガッドガッドガッドガッドガッドガッドガッドガッドガッドガッドガッドガッドガッドガッドガッドガッドガッドガッドガッドガッドガッドガッドガッドガッドガッドガッドガッドガッドガッドガッドガッドガ!!

 

オールマイトはそれらも見越し、とんでもないパンチのラッシュを仕掛けてきた。

 

普通の人間であったらタコ殴りになり、1秒で身体に10発のパンチがめり込むだろう。

 

 

だが…………

 

『SHIT!!何て奴だ!全て見切った上で躱している!』

猫神にはそのパンチは一発も当たらず、全て躱していた。

しかもその場から殆ど動いてない。

 

「ハァッ!!」

パンチラッシュから猫神に向けて回し蹴りに切り替えた。

 

当然猫神はすぐ避ける

 

「ならば!!!DETROIT SMASH!!!

 

オールマイトは地面に向かって拳を撃ち込んだ。

 

ドドドゴゴゴォォォンンン

 

それにより、地割れが起こった。それにより、足場が崩れ辺り一帯の地面が変形した。

 

『へぇ、足場を悪くして動きを悪くするか……

まぁ、妥当な判断だと思うけど……』

 

「DETROIT SMASH!!!!」

 

オールマイトは再び高速で近づき、拳を放った。

 

ドガァァァァァァァァァァァァァァァンン

 

 

 

 

拳は猫神の身体ど真ん中にヒットした。

 

 

 

パンチの余波で猫神の周囲には粉塵が舞い、オールマイトから見て奴の姿は見えなくなった。

 

 

『手応えを感じた!!間違いなく入った筈だ!』

 

 

オールマイトは一旦距離を取り、猫神の様子を見た。

 

 

煙が晴れて来ると

 

 

「………………………ハァッ。」

 

「!!」

 

何事もなかったように猫神が首と肩を回していた。

 

『オイオイ……マジかよ。』

 

自分の渾身の一撃がクリーンヒットしたにもかかわらず、猫神はピンピンしていた。

 

 

「なぁオールマイト、さっきのは全力か?」

 

「なに?」

 

「さっきのが全力の一撃だとしたら、とんだ期待外れだ。」

 

「なにを言っている?」

 

「ハァッ。まぁ良い……おい!俺はもう逃げないし避けない、本気で来い。」

 

「なんだと。」

 

舐めているのか?とも一瞬思ったが、さっきの攻撃を受けてもピンピンしていたため、すぐに考えを改める。

 

『奴は今、油断しきっている!自分の力を過信している!避けも逃げもしないと宣言したのを信じれば、全力を出し、奴を行動不能にさせられる!!活動時間も考えるとここで一気に決めた方が良さそうだ!』

 

オールマイトはチャンスと考え、活動限界のことも含めると今しかないと思った。

 

 

「それならば!!!お言葉に甘えよう!!!」

 

 

「スゥゥゥ………ハァッァァァ!!」

 

オールマイトは息を吸い、天に向かって吠えた。

 

そして、

 

 

 

 

シュュュシュュュ!!

 

 

 

 

神速で猫神に近付き

 

 

 

 

 

 

 

「UNITED STATES OF SMASH!!!」

 

 

 

 

猫神の顔面に拳を叩き込んだ

 

 

 

ズズズズドドドドゴォォォォォォンンンンン!!!

 

 

猫神は宣言通り、避けも逃げもせず、真正面から攻撃を受けた。

 

「どうだ!!」

 

またしても粉塵が舞い、猫神の姿が見えなくなったが、見えずともさっきと同じ立ち位置にいることをオールマイトは分かっていた。

 

『…………本当に避けも逃げもせず、真正面から……』

 

もしかすればカウンターを決めにくるのかと、備えていたが……本当に何も構えず………真正面から拳を受けた。

 

 

 

「………!?」

 

 

 

煙が晴れ、猫神の方を向くと

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ハァッ………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ため息をついている、無傷の猫神がいた。

 

 

 

 

 

「オールフォーワンといい、お前といい、正直がっかりだ。」

 

 

 

 

「なっ!!」

 

今発揮できる最大限の力を込めて放った拳は

 

 

 

 

猫神の片手で受け止められていた。

 

 

 

 

「くっ!!」

 

拳を引っ込ませ、急いで距離を取ろうと後ろに動こうとした……が………

 

 

「準備運動にしかならねぇ…」

 

 

そう言い放った瞬間

 

今度は猫神がオールマイトに神速の速さで近付き……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ド根性ストレート肉球』*3

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ぐごぉっ!!」

オールマイトの腹に青白く光輝く猫神の肉球がめり込んだ。

口からは血が吹き出し、後ろに吹き飛ばされる。

 

 

 

 

 

 

 

ドゴォォン!!

 

ビルに激突し、勢いはおさまったが

 

 

 

 

 

「く、くそ!」

 

『まずい、活動限界が来てしまった!』

 

遂に限界が来てしまい、オールマイトは筋骨隆々のマッスルフォームから骨ガリガリのトゥルーフォームへと戻ってしまった。

 

 

「なんだ、もう終わりか。」

 

猫神はオールマイトの痩せ細った身体を一瞥すると

 

 

『きまぐれゲート、解除!』

 

 

今まで自分たちを覆っていたきまぐれゲートを解除し、外からも中からも見えるようにした。

 

 

 

 

「さてと」

 

 

 

ガシャガシャガシャ

 

 

 

「ぐがぁ!!」

 

 

猫神はギヤマンドクロ*4の少し小さめの片腕を自分の後ろに召還し、動けないオールマイトを鷲掴みにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さぁ、舞台は整った。人類に向けて宣戦布告するか。」

 

 

 

 

遂に、戯れが始まる。

 

 

*1
金メダル、金賞 、一等賞。取り憑かれると何でも一番になれることができる妖怪。

*2
由緒正しい古い鏡に霊魂が宿り妖怪になった姿。鏡と鏡の中の空間を繋げる不思議な能力がある

*3
フユニャンの必殺技

*4
全身がダイヤモンドとなったがしゃどくろ。自分自身が 世界で一番価値のある存在になったがそのことに関心はない。何が出るかわからないドキドキを求めて毎日ガシャを回している。





今回はここまでです。

いよいよ、猫神の戯れが始まります。

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