変人共の濃い日常   作:ユノ・アスタライズ

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変人な私の日常

 

 『「愛」とは何か?』

 

 

 この質問に正確に答えられる人間など

 

 いない、少なくとも私はそう考える。

 

 私が思うに、「愛」とは理性であり、本能であると………

 

 そして私は……その言葉が一番嫌いなのだ。

 

「人は何故産まれ、何故争うのか」

 

「………どした?ついにイカれたか?」

 

「いや、なに、少し哲学チックになっていただけだよ。」

 

「お前、よくそういう事言うよな、初対面のときに鶏が先か卵が先かの話題を持ち出されたときは流石にビビった。」

 

「初手で会話デッキの手札事故が起きなければそんなことはしてなかったよ。」

 

「なにそれ?」

 

「わからないなら良い」

 

 突然だが、私と今話している彼。彼は……

 

 

 

 

 

……誰だ?

 

 

 

 

 

 知り合いではある、ただ名前を聞いた覚えがない。少なくとも覚えていない、最も、彼以外話す人物はいないので些細な問題である。

 

「まァそんなことより、次体育だぜ、移動だよ移動。」

 

「ハァ、憂鬱だ。さてさっさと……おい、なんで他に人いないんだ?」

 

「そりゃ、みんなもう移動したからだろ?」

 

「授業までは後?」

 

「3分」

 

「場所は?」

 

「グラウンド」

 

 

 私は反射で走っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ハァハァハァハァ、ゼェ、ゼェ、ゼェ」

 

 あれからなんとか間に合ったが足は震えるし肺は痛いし満身創痍である。あの野郎。まじで許してやらんぞ、まじで。

 

 一生名前覚えてやるかッ!!!

 

「おっ、よく間に合ったな。」

 

「スゥ~、ふぅ〜」

 

 強引に息を整え、彼と向き合う。

 

「なんで早めに言ってくれなかったんだ?」

 

「面白そうだから。」

 

 野郎ォ、マジで一生名前覚えてやらんぞ。

 

「それに俺陸上部だから余裕だし」

 

「関係なくないか?」

 

 そう、彼は足が速いのである。確か50メートル6秒で、それに体力もあり、シャトルランをコンプしている。………あれ?コイツもしかしなくても化け物じゃないか?

 

「それよりお前、もっと動こうぜ、それに細すぎだろ」

 

「黙れ、それ以上言うとたわしでつつくぞ」

 

「なんでそんな絵面が地味な嫌がらせを」

 

「真っ向勝負で勝てないからね」

 

「わぁお、素直。良い事だ。」

 

「おい、お前ら授業だ。並べ」

 

 教師が号令をかけ、授業が本格的に始まる。

 

「今日はサッカーだ、ペア組んでパス練習から。ほら行け!」

 

「やろうぜ?一緒に。」

 

 ちょうどあちらから声をかけてくれた。助かる、声をかけるのは少し面倒だし勇気いるんだ。

 

「わかった。」

 

「おやおや〜?そんな言い方でいいのかな?俺他の人んとこ行くぞ?」

 

 それは、正直あまり困らない。端っこで蹴っていれば良い。幸い、今回の教師は一人でやっても何も言わないタイプだ。黙って成績下げるタイプ。体育くらいなら落としても問題ない。3は取れるからな。

 

 それはそれとして、

 

「結構うざいぞ」

 

「そんなマジでウザいやつを見る目で見るな、俺もそう思ったから別にいいけど」

 

 どっちだよ、私も大概だが、コイツもコイツでなかなか変人だ。

 

 その後、くだらない話を続けながら体育が終わった。

 

 

 

 

 

 

 その後、1時間目終わりの休み時間、やはり私は彼とくだらないことを話していた

 

「1時間目の体育はクソだ、何故登校で体力を使いその後体力を浪費させなければならないんだ………」

 

「登校がウォーミングアップになるからじゃね?」

 

 コイツ絶対適当だな。

 

「それはそれとして今日空いてる?」

 

「話のハンドルを切りすぎだ、ドリフトでもしたいのか?」

 

「ドリフトカッコいいよね〜やってみてぇ」

 

 わからなくはない 

 

「それで?何か用か?」

 

「いやなに、俺の家で遊ばね?」

 

 すっごく魅力的な誘いだな、家遠いけどなぁ!

 

「今週テスト5週間前だぞ」

 

「一週間前じゃねぇからいいじゃん」

 

「録画して貯めていた先週の仮面ライダーとポケモンを見るんだ」

 

「今日月曜日だから後日で良いだろ」

 

「そこまでして遊びたい理由は?」

 

「面白そうだから」

 

「親に許可取れたらな、お互い」

 

 なにせチャリで片道40分だからな………私が遅いだけじゃないと信じたい。

 

「オッケー、なら、帰りまでに決めとけよ、バックレたら泣くぞ」

 

「勝手に泣け、気持ちわるい」

 

「辛辣ぅ〜」

 

 その会話を最後に、彼は前を向いた。そろそろ授業が始まるのであろう。

 

 こういうとき、隣の席というのは楽だと思う。会話が終わればすぐに前を向けるのは少なからず利点だ、私もありがたい。

 

 その後、授業のチャイムがなり、しばらくした頃

 

 着々と授業が進み、教師の声とノートをとるときの音だけがある。

 

 コンコン

 

 机を隣から小さい音で叩かれ、反射でそちらに目を向ける。

 

『しりとりしようぜ』

 

 ………マジかこいつ、どう返すべきなんだこれ、え?答える……いや、この教科の成績を落とすのは………

 

「それではこの問題を、君に解いてもらおうかな?」

 

 そう言って、私の近くに教師の目が向けた。

 

 多分私じゃない、おそらくきっと。

 

「君だよ、君。」

 

「………私ですか?」

 

「そうそう。これ、解いてみて?」 

 

 野郎、許さんぞ…お前のせいで解説聞き逃したじゃねぇか!?どうしてくれんだ!?後でアイツに仕返ししてやらんとな

 

「えっと、」

 

 ええい!ままよ!これ多分今までの知識総動員すればいけるッ!!

 

 必死に問題を解き、なんとか答えを出した。得意なタイプの式の応用じゃなきゃ死んでいたな

 

「正解。良いねぇ」

 

 何が良いのか私にはわからないが、この先生が変なこと言うのはいつものことだ。担任だし。

 

 そんなこんなで授業は終わり、その途中にアイツがやったことは全部無視した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いやぁ〜すまん。」

 

「そろそろ殴ろうか?」

 

「はは、カウンター食らわしてやる」

 

「やめて下さい、死んでしまいます。」

 

「弱すぎだろ」

 

 彼のような怪物とやり合ったら間違いなく私は死ぬだろう。これだけは確定だ。

 

「授業を聞かないとお前の成績も下がるぞ。」 

 

「俺スポーツ推薦なんだ。」

 

「スポーツ推薦も学力が必要な時代だぞ。」

 

「マジ?俺だけ特例処置とかないかな……」

 

「あってたまるか」

 

 あったら私は琵琶湖を自転車で一周でもしよう。

 

 そんなこんなで、時間は進んでいき、気づいたら放課後になっていた。

 

「よう!それで?今日は行けるか?」

 

「行けるな、何故か親が驚いてたが。」

 

「お前俺以外に友達いないもんな。」

 

 果たして彼との関係は友達なのだろうか、友達でいいか、彼がそう言っている。

 

 今日の学校はこれで終わった、これから彼の家行くのか、面倒くさいな。明日学校が休みであればどれほど良かったのか

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