『「変化」以外に永久なものはない』という言葉がある。私もそう思う。なぜなら、私は最初高校に入学するまで友人と呼べる存在ができるとは思わなかったし、小学生の時にここまで捻くれるとは思っていなかった。
つまり、なにが言いたいかと言うと、いつもと変わらない日常が続くとは限らないということである。
日曜日の朝7時、突然電話がかかってきた。
ふむ、電話をかけてくるような相手が私にいるか?
そう思いながらも、スマホを手に取る。
「もしもし?」
「おっ、おはよう。朝早くにすまんね」
どうやら、電話をしてきたのは友人らしい。
「どうやって電話番号知ったんだい?」
教えた覚えはないはずだが、どこから知ったのか気になってしまう。
「こないだお前の両親にあったときに教えてもらった。『あの子、友達作るの珍しいから仲良くしてね』って」
「はぁ、全く、なんで教えるんだ」
あの親は、息子のプライバシーというものを知らないのか。私は両親に対して、そう思った。
「良い両親じゃないか。ちなみにそのお両親は?」
「ふたりとも寝てるよ。」
「あ〜、それでさ、本題なんだけど」
話の切り替えが早すぎる
「今暇?」
「暇だね」
「遊びに行こうぜ」
「え、どうしたんだい?急に」
「じゃ、駅前集合な!来なかったら泣く!じゃあな!」
これは行かなくても良いが、かと言って用事もないのに断るのは気分が悪いと思い、私は外出の準備をした。
「うぉ〜い、おっせーぞ〜?」
待ち合わせ場所に着き、彼と目が合い、絡まれた。
控えめに言ってもウザい
「そんな鬱陶しい物を見る目で見ないでおくれよ……悲しくなる」
「ならそんな態度を取らないで欲しい」
「言えてるぅ〜〜ッ!!俺もやっててクソウザかった!!」
「そうかい」
「反応うっす……」
「で?どこ行くんだい?わざわざ駅前で待ち合わせって、なにか計画があるんだろう?」
「スルーかい………まァ良いや、とりあえず隣駅前のショッピングモール行こうぜ。なにをするかは電車で決めよう」
ずいぶんと行き当たりばったりだが、それも彼らしい。偶にはそういうのもいいだろう。と、そう思った。
「わかったよ。なら、切符買ってくる」
「俺も買お〜」
その後、私たちは切符を買い、電車に乗った。
「にしても、あんまり人いねぇなぁ………」
「日曜日の朝だからね」
「それもそうか」
人混みだと酔いやすくなる私にとっては好都合である。ただでさえ、乗り物にはあまり強くはないのだ。
「いやぁ〜、友達と遊びに行くの久々で楽しみだわ」
「友達、友達か」
自分の中で友人認定はしてはいたが、改めて相手から言われると少しうれしく思う。まぁ、しょっちゅう言われているが
「何だよ、不満か?だとしたら悲しすぎて泣くぞ?」
「勝手に泣けばいいだろう、私には関係ない」
「ひっど。」
「冗談だよ。ただ、少しうれしくてね」
「男のデレって地味にキモいな……」
「張り手とグーパンどっちが良いんだい?」
「すまんすまん、許してちょんまげ」
「古いね」
「これがジェネレーションギャップか………」
「同い年だよ、私達は」
「うるせー早生まれ!2月産まれは黙ってな!!」
「何故知ってるんだい?君に教えた覚えないのに」
「クラス最初の自己紹介で言ってたじゃん」
あ〜、そういえばそんなことがあったような、なかったような
「そういう君は何月なんだい?」
「3月。」
「君もじゃないか、何なら私の方が早いぞ」
「早生まれでも歳は変らないから関係ないと思います」
掌を返すのが早すぎだろと思った
「そういえば、お前座らないんだな」
やはり彼は話題を切り替えるのがのが下手だなと思った。
「そんなに変かい?」
「いや、みんな座ってるし、少し疑問に思っただからな?言っておくけど特に他意はないぞ」
そう言われて電車内を見てみると、電車内の全員が座っている中、私だけが立っていた。
ガラガラだし当然か。
「お前、立ってる時のが好きとか?」
「いや、朝に座ってから立つと立ちくらみがくる可能性があるからね、なるべく座りたくないんだよ」
「へぇ〜、ジジイかよ」
その顔面を思いっきりひっぱたいてやろうかと思った。
「でも、立ってると余計酔いやすくねぇ?」
「いや、あまり変わらないかな」
「そうなん?」
そんな話をしていると、目的地に着き、すぐ隣のショッピングモールに向かった。
「こういう場所が駅の近くにあるとありがたいよねぇ」
「それはそうだね」
「それで?やることは決まったかい?」
「よし、とりあえず百均巡りしよう!」
彼のチョイスは謎だと思った。
「分かった、別にそれでいいから行こうか」
「百均ってさ、なんかちっちゃいおもちゃ屋みたいな感じするよね。」
「分からなくはない。」
「懐かしいな、小さい頃は百均のオモチャをねだったりしていたな。」
「そうかい」
「スルーされた、解せぬ」
「君の幼少期にさほど興味がないのでね」
「わぁお、素直」
「それで?どこを回るんだい?」
「知らん。ただ使えそうなの探すだけだよ」
「使えそうなのって?」
「さぁ?面白そうなのとか?」
つまりは行き当たりばったりと、彼らしい。
「とりあえず近場から見ていこう」
その後私たちは、色々なところを回った。
「すげぇなこれ、ゴミ箱みたいな形してる」
「たしかに、少しおもしろいね。意味があるかはわからないが」
「お前、つまんねぇなぁ」
「ほっといてくれ」
ゴミ箱みたいな箱を見たり
「見てこれ、すげぇ小さい箱」
「なんだいこれ、なにに使うんだいこれ」
「収納だろ」
「いや、そうじゃなくてだね」
ちっちゃい箱を見たり
「いろんな種類のカラーボックスあるな〜」
「うん、そのようだね」
カラーボックスを見たりをした。
「今のところ箱しか見ていないね」
「でも他におもろそうなところないからなぁ」
ならなぜそれをチョイスしたのか、疑問に思った。
「楽しいだろ?こうやって面白そうなの探して喋るの」
「まぁ、悪くはないね」
「まぁ、俺も初めてだけどね!人とこういうとこ回るの!!」
「そうかい。」
意外だ、彼は私と違い友達が多そうなのに。
「意外か?」
「少しね」
「だよな、俺、お前と違って友達いっぱいいるし」
「………………。」
「なんか言えよ」
「反応するのがめんどくさくてね」
「悲しくなるからやめておくれよ」
「検討はしとくよ」
「絶対やめないやつだなこれ。ひとまず、茶番はやめてとりあえず昼飯食べに行かない?」
「もうそんな時間なのか、分かったよ。どこかに食べに行こう」