アルティメット惑星封鎖機構によるコーラル焼却RTA 作:サンドフード
おまけのおまけ。
本編以上に妄想の妄想エピソードなのでご注意を。
IB-07:SOL改造機の残骸より回収された、断片的なログ:
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『メッセージを再生します:出産おめでとう。あんたみたいなクズの研究バカが、いよいよ人の親とはね。奥さんを泣かせたら、承知しないよ』
「アナタ、言われていますよ」
「ああ、反論したいが、反論すべき点が何も思い浮かばない。今度会ったら、殴っておくよ」
「殴り返されるのがオチでは?」
「カタログを見ているのかい」
「しばらく現場に出られませんから、気晴らしに。もっとこう、全部入りで、どんな場面もこれ一本でOK!みたいなライフルはないですかね。レーザーライフルとプラズマライフルを合体させるとか」
「いち開発者として言わせてもらうが、それはゴミだ」
『コーラルよ、ルビコンと共にあれ!』
「レジスタンスは今日も元気ですね。その元気をもっと生産的なことに使えないものでしょうか」
『技研のACだ! 包囲して迎撃しろ』
「さて、こちらは早く片付けて可愛い息子の顔を拝みたいのですよ」
「ケイト、本当に君が被験者になるつもりか? それなりにリスクのある実験だ。何も君が……」
「せっかく育休が明けたのです。アナタの作ったアイビスのテストパイロットの座は誰にも譲りません。スッラあたりに先を越されてごらんなさい。憤死しますよ、私は」
「俺だけが作ったわけではないが……むしろ主任開発者はナガイ教授だぞ?」
「私にとってはアナタの作った機体ですよ。さあ、始めましょう」
「ああ、ああ、なんてことだ! コーラルは人間の精神さえも溶かすのか!? 行かないでくれ、君が、君が拡散してしまう! コーラルの潮流に!」
(激しいノイズ音)
「ナガイ教授はコーラルを焼くつもりだろう。阻止するつもりだが、保険は用意した。
コジマ博士の新粒子理論に基づいたジェネレーターと制御回路。これなら完全にコーラルが失われた環境でも稼働を止めずに、内部の閉鎖コーラル回路を保護し続けるはずだ。
お前はコーラルに溶け込んだ全ての思念をサルベージし、来たるべき時に備えろ。そしていずれは、コーラルリリースを……コーラルに囚われた彼女の精神を、解放しろ」
『了解しました。行動を開始します』
『……息子は、元気にしているのでしょうか。おや、あなたは……誰?』
『私は……セリアと、呼ばれていました。今はもう、燃え残った余燼。かつて在った波形の、残骸にすぎません』
『そう、私と……似たもの同士ですね』
『そう……なのでしょうか。ああ、サムは今どうしているのか』
『呼ぶ声が、聞こえる……?』
『こちら、でしょうか』
『新たな対象を、発見しました』
『あなたは……?』
『私は
参照情報:
アーカイブ:ナガイ教授の口述筆記(1)~(5)
アーカイブ:STKの遺稿
コーラル使用パーツ型式:
IB-C03W1: WLT 011
IB-C03W2: WLT 101
(ジェネレータ等は、NGI)