走る閃光弾と駆けるバヨネット   作:スラバヤサトゥ

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主は閃光弾なんか投げたことないです、投げてみたいけど…銃を撃つより機会なさそう。


スズミさんの閃光弾体験レッスン

「いいですか、ヒューさん。レバーを押さえながら、ピンはしっかり手で抜いてください、映画みたいに歯で噛んで外すなんて事はできないですから」

 

「な、なるほど?確かに結構かたい…」

 

トリニティ自治区、どっかの河川敷、できるだけ人がいないところを選んだ

現在、スズミさんから直々に閃光弾の投げ方を習っている…どうしてこうなったのだろう、まぁ心あたりはある…

 

『前に閃光弾を使ったんだけどさ…結構いいものだねアレ』

 

的な発言をしたから、その発言がスズミに火をつけたのだと思う…いつもよりテンションが高い。

まぁこんなスズミは滅多に見ないし、面白いのでいいかな~なんて

 

「えーと抜いて次はどうするのって…痛い痛い痛い!」

 

スズミがいきなり手を握ってきた、握力は強いし閃光弾のレバーが手に食い込んで痛い…

 

「レバーを押さえたままにしてください…手元で閃光弾が起爆しますよ」

 

「あっはい…」

 

割りとガチ目のトーンで注意を喰らう…てかスズミさん、手が…

 

「スズミ、手…手がしびれる」

 

「あっスミマセン…」

 

解放された手はまだしびれている…けどこれ力緩めたら一発で気絶するので気を抜けない…こういうのって訓練用を使うんじゃないのかな?いきなりご自慢の閃光弾を渡してくるのは怖いぞ…スズミィ…

 

「ゴホン…次に投げ方ですが、フォームなどいろいろありますけど…正直戦場でいちいち確認する時間なんて、あまりありませんし…」

 

「うん」

 

「キャッチボールする感覚でいいかと」

 

「軽くない?爆発物だよこれ」

 

いいんだそれで…まぁプロ?のいう事に従っておけって言うけどさ…

 

「一応説明しますと…遠くへ投げるときはオーバースローです、やってみてください」

 

「説明らしき説明がないんですが…」

 

「習うより慣れろっていうじゃないですか」

 

「そのワードは禁止カードじゃないですかね?」

 

とりあえず投げる事にする…これ以上レバーを押さえとくのはつらい…

えーと、オーバースローね…こんな感じかな?

 

「ほいっ!」

 

投げた閃光弾が起動を描いて飛び、数秒後に起爆した。思っていたより飛んだ、そんなに肩は強くないと思うんだけど…意外に飛ぶもんだね

 

「上手です…やっぱりヒューさんも閃光弾を使いませんか?余っているので差し上げますよ?」

 

「あはは…」

 

その後、サイドスローやアンダースローも試してみた…スズミにいっぱい褒められたので調子に乗って野球選手みたいしならせて投げたらめっちゃ肩を痛めた…変な事はやらないほうが良いね。

 

 

「どうですか?実戦でも閃光弾を使いたくなりましたか?」

 

「使ってみたいっちゃ使いたいけど、私的には実戦が無い方がいいけどね」

 

「確かにそれはそうですね」

 

本当の意味で平和になってほしいよトリニティは…っていうかキヴォトス全体。

 

「まぁでも、私に投擲物は向いてないからいいかな…でもこの一個はもらっておくよ」

 

「どうぞどうぞ、好きに使ってください。あ、でも悪事には使わないでくださいね」

 

「流石にやらないよそなこと~」

 

あの時もだけど相手が集団だったりするときはかなり有効だから、弾数をばらまけない私からしたら閃光弾は魅力的なんだけど…咄嗟にピンを抜いて、投げるなんて器用な事は出来ないから雑に銃剣でわたりあったほうが向いてるんですよ。

 

「そうだ、スズミも銃剣を使おうよ!」

 

「えーと…セリナさんにこれ以上言われるのは遠慮したいです…」

 

「酷くないですか」

 

まぁケガとかケガとかケガがあれだけど…古い戦法って事は分かるけども!

 

「それに閃光弾と違っていきなり銃剣は難しいですよ…」

 

「ぐぬぬ…まぁいいや…今日はなんか疲れたし帰ろうKtt…!」

 

「ヒューさん⁈」

 

いきなり撃たれたんだが?わ、脇腹がぁ…

 

「め、めでぃっく…」

 

「ざ、残念ながら衛生兵(メディック)はここにいないです…スミマセン」

 

なんかいつも撃たれる時より痛いんですけど…なんかジンジンする…

そう思い服をめくってみると、あざになってるではありませんか…

脇腹を押さえながらスズミにもたれかかる。

 

「しゅ、シュジュみ~」

 

「だ、大丈夫ですか…一体誰が…」

 

『見つけたぞ!はっはっはっはっは』

 

河川敷の堤防の上から悪者のテンプレっぽい笑い声が響く、声の正体はヘルメット少女。

いきなり人の事撃っといてなに笑ってるんだよ。

 

「はぁ…笑ってないで…なんで急に撃ったんですか」

 

そう言ってスズミは愛銃を構える…いきなり銃撃戦になる、これキヴォトスの常識。

 

「そこの銃剣バカに要があるんだよ」

 

「誰が銃剣バカだぁ?」

 

「ひ、ヒューさん⁈」

 

急にちくちく言葉がとんできたので大声を出してしまった。

流石にキレていいよねこれ、いきなり撃たれて、バカにされて…

 

「一応だ…なんで撃った、聞くだけ聞こう」

 

「はっ…前にお前に脇腹に銃剣を喰らったんだよ、覚えてるだろ!」

 

「覚えてるか、ボケ!お前みたいなヘルメットかぶってる奴がおおすぎるんだよ」

 

「ヒューさん、言葉遣い、言葉遣い…トリニティ生でそれはいけないですって…」

 

ヘルメット団とかみんなほぼ同じようなヘルメットをかぶってるせいで顔とか覚えとらんよ…というかなんだ?復習って奴か?前に何回かあったけどまたかいな…ていうかまだ痛むんですが…なんだ、何を喰らったんだ…

 

「あの…君…なんの弾使ったんだよ…」

 

「ん?あぁ…お前のために徹甲弾を用意してやったぞ」

 

「人に徹甲弾を撃つな!アンタ何考えてんだ⁈」

 

(徹甲弾を喰らっても立ってられるヒューさんも大概ですけどね…)

 

「まぁいい…これから正々堂々と決闘してもらうぞ」

 

「よくないですよ」

 

スズミはいつも冷静だ。

というか一発、奇襲攻撃しておいて何が正々堂々だよ…久しぶりだなこんな頭ぶっ飛んでる奴に合うの…アイツら(美食研究会)以来じゃないか…?

 

「なにが正々堂々ですか…ヒューさんは休んでいてください…私が相手します、ってヒューさん」

 

スズミの肩に手を置いて言う…流石にスズミに戦ってもらうのはあれだ…プライドが許さないってやつだ。

 

「この人は私に要件があるからスズミは下がっていていいよ…でも間接的には手伝ってもらう事になるかも」

 

「え?それはどう言う事でって、それは…」

 

私はスズミお手製の閃光弾を取りだし、習った通りにまずピンを抜く、そしてオーバースローでヘルメットに向かって思いっきり投げた。我ながら綺麗なフォームだと思う。

 

「待て待て待て…それは無しだろおいっ…!」

 

キーン

 

投げた閃光弾はたまたま本人に直撃し、時限信管が起動していつもの閃光と爆音がなる…流石、一発でノックアウトだ…これを非殺傷兵器って言うのはやっぱり無理がある気がする。

 

「ヒューさん…」

 

「スズミ、言葉遣いに関しては…飲み込んでもらうってことd…」

 

「やっぱりヒューさんは閃光弾を使った方がいいです!」

 

「え、それ?」

 

それから毎月3個スズミから閃光弾を支給されるようになったヒューなのであった

 




これ、間接的にカスミさんをディスってる…まぁあの人なら気にしないか()



もう一人の自分に聞いたら、エイミのガチャを引けって言ってきたんだよ…あとは分かるね?察しなさい。
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