私は今、すっごい興奮している。今年に入ってから8番目ぐらいには興奮している…え?結構低いって?バカ言うんじゃないよ、10位以内は高順位だから!私基準だけどね!
まぁ何に興奮してるのかって言うと…
「す、スズミと先生が一緒に歩いてる…」
なんですか、あれは…いわゆる、おデートとか言うやつですか?もうそこまで行ってたのか…いやでも先生の事だし、そんな訳ないか…見た感じいつもの高テンション先生だからなぁ…見分けというか判断に困る。
スズミはスズミでいつもの冷静、クールムーブ。やっぱりデートではなく先生を護衛中…かな?だからいつもより警戒が強い感じがする…
「面白いし、ばれないように尾行するとしますかね~」
自分にも自警団の活動があるけど…ここは譲れない…見たい、見たいのよ先生とスズミの関係はどんな感じなのか…!
多分、レイサちゃんが走り回って何とかしてくれると願おう。あのコ一日でトリニティの中央区らへんを4周したって言ってたし…
「って…まずい、見失った…くッここで終わr… 『きゃぁぁ!』
「さっ…叫び声…あっちの方からか…!」
尾行を切り上げて叫び声が聞こえた方へ走る、流石に近くで叫び声を聞いては急行するしかない、なんだろう襲撃か?でも銃声が聞こえなかったし…じゃあ虫…いやでもそこまで叫ぶかなぁ…
私はありとあらゆる可能性を考えて、交差点を曲がった…そこで目にしたものは、
「わーお…人が倒れてる…じゃない!えーと脈を…!」
人が倒れてていたのでとにかく安否を確認する、しかも倒れていたのは一人ではなく数人…急いで確認するけどみんな気絶してるみたい…でも特に目立った外傷はないし…毒ガス…いやでも毒ガスなら叫ばないよなぁ…
簡単に大勢を気絶させられて傷をつけない物…
私の頭に電流が走った…
「これ、スズミの閃光弾だ…」
ならどっかに空の閃光弾が落ちてるはずだけど…あった…
「あいつ、ポイポイポイ閃光弾を投げるからなぁ…まぁ多分何かの勘違いだと思うけど…」
でもこっちにスズミが来たって事か…じゃああっちに行ったのかな。
「よしっ、行こう!とその前に…」
私は携帯を取り出して、モモトークを開く…流石にこの人達を放置はまずいので救護騎士団に救護してもらおうって事で。
「あーもしもしセリナ?ちょっと救護が必要な人達がさ~」
先生とスズミが通った思われる、道を進む。何故わかるのかって?いや童話みたい空の閃光弾が落ちてるからそれを辿ってるだけだよ…こんな物騒な童話ないけど…いやでも有名な童話の原作とかは結構物騒だって聞くから良く分からないかも…でも私の記憶に閃光弾が出てくる童話はなかったからやっぱイレギュラーだ。
倒れてた人たちはセリナに何とかしてもらった、正確にはセリナじゃなくて、団長らしいけど…大丈夫かなぁ、気絶だけじゃすまなそうな気がするけど…今は兎に角スズミ達だ。
閃光弾をおって着いたのは大型ショッピングセンター。なんだか分からんけどすっごくいやな予感がする…
「流石のスズミもここでは…イヤあるな…」
なんかどんどん自ら面倒ごとに足を突っ込んでいってる気がしてきたが…興奮と好奇心でアドレナリンがドバドバ状態になっている私の脳と体は止まらなかった。
中に入ったが…特に変わってるところは無さそう…かな?
「なんだ、平和じゃんか…さてさてスズミ達はどこかなー」
店内を適当にぶらつく、なんか人が多いな…ここで閃光弾が起爆したら大惨事だろうな…でもスズミだしそこらあたりの判断は冷静にできるはず。うん!信じるしかない。
そう自分に言い聞かせた時だった
『目ッ目がぁぁぁ』 『きゃー!』
また叫び声が…
すまねぇ…フラグを立てたのは私だ。
やったよ…やっちゃったよあのコ…これもう犯罪じゃないか?いやでもなぁ…なんか、流石〈走る閃光弾)と言ったところか…クールとは言ったよ、真面目とも言ったさ…でも、やっぱクレイジーだよ。
現場についてみたら…あぁもう阿鼻叫喚の地獄絵図、さっきより被害が大きい…これ後で説教した方がいいのでは?
流石にもうかまってれないので、無視して先を急ぐことにした。スマンうちのスズミが申し訳ねぇ…
ふぅやっと追いついた…川まで来ちゃっよ…ん?会話を始めたな…風で木や葉が揺れる音でまったく聞こえない…これ以上近づくと…
「流石にばれるよねぇ…なんだろ、流石に閃光弾を投げすぎだよって怒ってくれたらありがたいんだけど」
怒っているようには見えない。でもあれは真面目モードの先生だ…でも優しい顔。そーいえばガチ説教て先生あまりしないよなぁ…まぁされたくもないし、先生もしたくないんだろうけどさ…どうなんだろう…
正直、ギャップが…あのテンションクソ高脳内お花畑パーリーピーポーサイレンピーポー状態の先生と今の先生…うぇ、落差でゲロ吐きそうかも…
とりあえず先生はおいといて、スズミを観察する、完全にヤバイ人だ、でもスズミを観察するのは私の使命であり義務なのだ。…いや嘘、今テキトーにネットの知識とごちゃ混ぜにして考えた。
本人に『今日観察させていただきました』なんて言えないし、言ったら…例の処刑だろう…
「うーん…特にスズミ変化は…いや…なんか肩の力が抜けた気がするな」
結構人の事を見るのは得意…いや前言撤回得意じゃない、髪を切ったクラスメイトの変化にはもちろん気づけない人間だし私…でもあれは明らかに力が抜けている…
さっきまでの閃光弾ポイポイも先生を守らなきゃ的なプレッシャーからきてた感じだろうか…やっぱ先生は大事なんだね。
「おっと…行動開始か」
また気づかれないように、尾行をする…スズミは警戒心が鬼のように高いから骨が折れるよ、まったく…いやまぁここでやめても良いんだけど、ここまで来ちゃったしね…うん。
最後までやるのが自警団員ってやつよ!なぜか思いっきりガッツポーズをした。
「んっ?」
「スズミ?どうしたの?」
「いえ…何かにつけられてる気が…」
スズミ閃光弾のピンに手をかけたが、それを先生が止めた。
「さっきも言ったでしょ!そんなに警戒したら疲れちゃうから、肩の力抜いてさ!ね?」
「はっはい…すみません」
「なーに謝っちゃってんのさ!もうすぐ着くよ、残りの短い時間を楽しもうよ」
「わ、分かりました!」
先生とスズミは会話をしながら歩いていった…その時ヒューはと言うと…
(あっ…あぶねぇぇぇぇ…茂みがあってよかった…)
やっぱ容易にガッツポーズなんてするもんじゃないな…まぁでもばれてないし…結果オーライってやつ?良く分からないけど。
とっとにかく、これからは気を付けよう!うん…
おっと…また見失っちゃう!
先生の目的地?のビル前についた…なんかすっごい時間がかかった気がするけど…先生は余裕そうだ。
やっぱり会話は聞こえないけど…このミレニアム製のオペラグラスのおかげで表情などはしっかりと見れる…けどしっかしまぁ…スズミ表情を変えないなぁ…クソ映画を見るときはわっかりやすい顔をするのに…
今の表情は私でも中々読み取れん…まぁでも楽しそうだし良さそうかな。
もう見る物もないし、目からグラスを遠ざける。
「うーん…正直、特に収穫はなかったかなぁ…テレテレしてるスズミが見れるかと思ったけどやっぱ走る閃光弾だし…」」
「ヒューさん?ここで何してるんですか?オペラグラスなんか持って」
「あ…」
「あ。じゃなくて…なぜここに?」
気が抜けて周りの警戒を忘れてた…ついに見つかってしまった…逃げようにもどうせいつか絶対にスズミには会うし…
悪い、私死んだ。どうしよう、どうしよう…見つかった…ビル街だからあまり隠れる物がなくって…そうだ、いい訳いい訳…
「あーあの…路上オペラをやってて」
「嘘は良くないですよ」
「はい…」
「もう一度聞きます。どうしてここに?」
笑顔で怒ってくる人はいるって良く聞くけど…スズミは表情がない!でもこれ怒ってるのか?そうだよ!スズミは簡単に怒る性格じゃないもん!ここは正直に私の行動を言おう!
もうパニック状態でなんか吹っ切れたし…
「えーとね…説明すると長いけど」
「大丈夫です、説明して下さい」
スズミに今日、なにをしてきたのかをすべて白状した…そうするとみるみるうちにスズミの表情が曇っていった。
閃光弾に巻き込まれた人達の話は申し訳なさそうにしてたけど、その後、特に川らへんの話がもうね…
「つまり、自警団の活動をすっぽかして、私たちの事を尾行していたと」
「まぁ簡単に言うとそうだね…あとさぁスズミ」
「なんですか…」
「閃光弾をポイポイ投げるのは危ないから気を付けたほうが良いよ」
関係ない人も巻き込んじゃうからね…一応爆発物だし…
ってなんかスズミさんのオーラが…
「はぁ…言いたいことはそれだけですか、確かに違和感はありました、誰かがついて来てるな、と」
「あ、気づいてか…」
「流石に私も怒ります!3時間!ベ○ビーをリピート再生で聞いてもらいます。説教はその後です。」
「ちょ、まっえ?尾行したのは悪いけどさ…3時間はね?」
「たった3時間ですから」
「マ゛っ!」
ヘッドホンを頭に縛り付けられて、3時間ベ○ビー聴いた…なんか耳がイかれた気がする。
その後のスズミの説教は頭に入ってこなかった、だってヘッドホンを外したのに頭のなかで音楽が再生されてるんだもん…
尾行はもう二度としないです…はい。
スズミってやっぱ閃光弾投げすぎですよね…普通に一般生徒ふっとばしてるし…