現在午前7時、しかも休日の。普段の私なら絶対にこんな時間には起きないし、仮に起きたとしても二度寝をかますだろう、そしてスズミに強制的に起こされるのがテンプレなのだが、今私はシャーレビルの前にいる。
なぜかって?そりゃあ、シャーレに用があるからって訳なんだけども、まぁ先生に呼ばれたからってのが理由だね。
シャーレにはキヴォトス中から要請がくるらしく、猫探しから喧嘩の仲裁までなんでもやるらしい…それで今日は高速の方でいざこざがあったらしくそれの対処のために生徒に呼び出しがかかった訳だ。
シャーレでの部隊は6人編成、4人が前線で2人が後方支援要員…なわけで今日呼ばれたのは私だけじゃないはずなんだけども…
「なーんで誰もいないんですかねぇ…時間は、間違えてないはずなんだけどなぁ…」
え?今日って現地集合だったっけ?いや…グループトークにはシャーレビル前集合って書いてあるし…
「静かだ…」
小鳥のさえずりしか聞こえない。
「はぁ…こんな状況が一番イヤなんだよなぁ…」
「なにがイヤだって?」
「ふぁっ⁈」
後ろから急に声がかかった、しかも耳元、咄嗟に振り返りそこに立っていたのは
「先生…」
「おっはよーう!ヒューちゃん!」
声の正体は先生だった、この人気配がなかったぞ、忍者かなんかかな?
「おはようございます…先生。なんか、テンション高いですね…」
まぁ先生はなぜかいつもテンションが高い。頭のネジが一本どころか数十本抜けてるだとか、ヤベー薬をかましてるとか、エナジードリンクの飲みすぎだとか、いろいろ噂されている。
「なんでだろうねぇ…深夜テンションってやつかなぁ?」
「今、バリバリに朝っすよ」
「じゃあ早朝テンションだ!」
先生との会話は疲れる、しっかりしてる時はそんなことないけど、普通の会話だと、いつもこれ
「「おはようございまーす」」
「おはよー!2人とも!」
今日のメンバーが集合したようだ、よかった時間間違えてなかった…
「はぁ…テンション高いわね今日も…」
「ん、いつもの先生」
どうやら、先生はどこへ行っても先生のようだ。安心していいのかどうなのか。
「って、一番乗りはアンタだったのね」
「遠い、アビドスからご苦労なこった」
「先輩が自転車で行こうとか言うからこまったもんよ、まぁ電車できたけど」
「ロードバイクの方が安く済む」
「だと言ってもこの距離は無理よ…」
今日のメンバーの、セリカちゃんとシロコさん、比較的遠いアビドス自治区からの参戦だ。あんまし他校の事は知らないが生徒が手で数えられるほどしかいないらしい、けど本人達の戦闘力は本物。心強い味方となるはず、敵にはしたくない人たちだ。
「まぁ…今日はよろしくって事で」
「よろしくっ…今日は変な突撃しないでよね」
「あっ…がい」
アッガイってなんだよ…じゃなくて、セリカちゃんって1年生だよね…イヤ、年上には敬語を使えとかは言わないけど…けっこう鋭い言葉が飛んでくるなって。
「「「おはようございます」」」
おっと、残りのメンバーも到着か…って
「げっ…セリナ」
「げってなんですか、げって…私の事、見た瞬間に顔色変えましたよね?」
「あははー何のことですかね、セリナさん」
「分かりました。今日、ヒューさんには補給物資を与えませんので」
「申し訳ございませんでした、深く反省お詫び申し上げます」
困ります、セリナさま。私の戦闘スタイル的に被弾は絶対するから支援がないとぶっ倒れてしまいます。
「なんかいつもそのやり取りしてるわよね、あなた達」
「二人のコントは名物」
ヒビキさんが親指を立てる、いやグッドじゃないんだわ。
「誰がこんなくだらない茶番を好きこのでやるか」
「あぁ茶番って言っちゃうのね…」
ユウカとヒビキさん。ミレニアム組って事か、ユウカのバリアはもちろん強力だし、ヒビキさんのイかれた連射力を誇る迫撃砲の支援砲撃は圧倒的火力で敵を粉砕する。
流石ミレニアムの科学力っていったところか。
そしてメンバーがあつまったのをみて先生はパン!と手を叩いた。
「よしっ!みんな集まったことだし、早速いこうか、あっヒューちゃん」
「?なんですか」
「運転お願いね」
いや、また?
結局私が運転する、シャーレに供与されたバンで移動することになった。毎回運転するハメになるのはなぜなんですかね。
「あの、先生」
「んー?」
「前に免許取るって約束したじゃないですか…」
私は前の任務の時に免許をとろう!って先生と約束したのだが…
「あーいやさぁ…勉強するヒマもなかったし、もう徒歩と電車でいいかなぁって」
おい。免許を取るためのシミュレーターも貸したんだぞ私は。
「あ。あとさ…」
「はぁ…なんすか」
「免許取るためのお金もなくてさーまたプラモに使っちゃったんだよねー」
「なにやってんですか先s…「また無駄遣いしたんですか先生!」
「でもしかたないじゃん!限定品とか再生産品なんだもん確保しておかないと!」
「でももヘチマもありません!」
おぉユウカが怒り始めたぞ…話を聞くにどうやら前にも無駄遣いをしていたらしい…昼飯がコッペパンだけとか…貧しすぎるぞ…
てか、サイフをユウカに握られているのかい…情けない、情けないぞ先生…!
「えーと、今日は高速の一部が不良たちに占拠されたんだっけ?」
セリカちゃんが先生に聞く
「そうだね、なんかヴァルキューレでも太刀打ちできなかったとか」
うそだろヴァルキューレ…D.Uってお前たちの庭みたいなもんだろ…なんで不良なんかに負けてるんだよ…
ははーん…なんかイヤな予感がしてきたぞ…
「ねぇ、先生?もしかして敵さんに装甲戦力がいるって可能性は…」
「うーん、そんな報告はきてないけど…」
「けど?」
「ゴリアテ?ってやつは確認されてるらしいよ」
「それって自立型二足歩行兵器じゃないですか!」
ユウカが声を荒げて言う、やはりミレニアム生はそういう兵器とかには詳しいな…正直最新兵器より古めかしい戦車の方が好きだな…あっクルセイダーは嫌いだけどね。
「へーそれって強いの?」
「強いの?じゃないです、並みの火力じゃ撃破困難ですよ…」
「ヒビキさんの迫撃砲だったらいけるんじゃない?」
確かに大火力の迫撃砲ならワンパンも可能かもしれない、案外楽にいくか?
「いや、ゴリアテは見た目の割りに機動力があるし、今日は榴弾しか持ってきてないから難しいかも、ゴメン」
あちゃー…まぁそもそも迫撃砲なんてのは直撃させるような代物じゃないしな…どうしたものか…
ゴリアテの撃破方法のみんなで悩んでいると、シロコさんが声をあげた。
「ん、大丈夫」
「えっ?シロコさん?」
「先輩、なにか解決策があるの?」
そう言ってシロコさんはおもむろにカバンを漁り始めた、そして中から出てきたのは
「てってれードローン!」
「あ、効果音はセルフなんですね」
「ん、これは現実。」
「なーんでその大きさのドローンがカバンから出てくるんですかねぇ…」
「ん、黙れ」
「ひでぇ」
ストレートの暴言が飛んできたんだが?破壊力すげぇなおい。
「これのミサイルがあればその、ゴリアテだかなんだかよく分からない奴も倒せる」
確かにミサイルならいけるかもしれないし、単純に航空戦力があるだけでもありがたい。
「うーん…」
「ヒビキさん?」
「いや、ゴリアテみたいなやつを簡単に撃破できる何かを開発した方がいいのかなって…」
「あー、二足歩行だし、バナナの皮で転ばせたらいいんじゃn…「それいい!」
あっいやその…冗談なんすけど…
「バナナの皮を発射する機関砲なんかよさそう…ヒューさん、良い案をありがとう、完成したら呼ぶからミレニアムにきて」
「あっ…リョカイ」
「あの、爆発させないでよね…」
ユウカ…
「そろそろ着くね…ってヴァルキューレのパトカーかな?」
「封鎖してますね、まぁ当たり前か」
「はいはい。そこのバンとまって!ここ通行止めだから戻ってくれないかなぁ」
案の定止められる、こりゃ事情を説明しないとだめか…めんどいなぁ、たまーに話が通じない人がいるからこういうのイヤなんだよねぇ…
「あーゴメンなさい…私たち、そのシャーレで…そのー」
「ゴメンゴメン、私はシャーレの先生なんだけどさ、要請を受けてきたんだけど、大丈夫かな?」
「あっ…すみません先生でしたか…連絡は入ってます、ここから2キロいったところがもう戦場ですので」
「ありがとねー」
「ご武運を!」
ヴァルキューレ生の敬礼を受け、先生も敬礼を返す。流石先生、すんなり言った。
「ありがとうございます先生、なんか」
「うーん?いやぁ全然、そもそもあれって私がやることだしね、まぁ気にするな進めー!」
「了解です」
静かな高速道路をバンで走る、他に走っている車はいないのでストレスフリーで運転できるのだが、逆に静かすぎて怖い。D.Uの高速なんていつも渋滞してるイメージなんだけどな…
少し走ったところで車の残骸が現れ始めた、うーん、形てきにヴァルキューレのパトカーかな?結構大きめの弾痕が見られる、ありゃあ貫通してるな…パトカーって言っても装甲がある訳じゃないしそんなもんか。
「ねぇ…ヒューちゃん」
「ん?なんですか?」
「あそこに落ちている黒いのってなんだろうね?」
あそこに落ちている黒いの?先生が指をさしているほうに目を凝らす…円盤状の黒い物体だ。なーんか見たことあるぞ…てか一個じゃないな、バラまかれてる。
円盤状
で地面にばらまくもの?その瞬間、私はピンときた。
「地雷だぁぁぁぁ!」
「「「えっ⁈」」」
咄嗟にハンドルを切るが、前にはガードレール。回避する事は出来ずにそのまま突っ込んでしまった。
衝撃で前輪がひしゃげてしまったのここからは歩いて移動することになってしまった。
「ゴメンね~徒歩になっちゃって」
「まぁ…地雷をもろに喰らうよりはましよ…腰痛ったぁ…」
「うんうん、セリカの言う通りだね、保険は今度入ればいいし」
「え?入ってなかったんですか?」
それって普通に犯罪なんじゃ…なんか心配になってきたよ、先生さぁ…
「まぁ、いいわ。先生は後方に、さぁいきましょう」
後方支援組が先生を守り、直接戦闘要員が正面に展開するという陣形だ、まぁこの形がいつものテンプレ。
前方を警戒し、歩みをすすめる。
「そろそろ、うたれるんじゃない?結構歩いたしさ」
「あのねぇ…それってフラグっていうのヨッ… バシッ!
セリカちゃんの頭に敵弾と思わしき物が直撃する…いわゆるヘッドショットっていう奴だ…うん痛い。
「えっと…ドンマイ」
「ドンマイじゃないわよ!この一級フラグ建築士!」
頭を押さえながらプンスカするセリカ、一級フラグ建築士ってなに?
「喧嘩してる場合じゃないですよ…ほら不良たちが見え始めましたよ」
「あぁ…もう怒ったんだから…すぐ撃ちかえしてやるんだから!」
「まってセリカ」
先生がセリカちゃんを止めた。おっと…顔が真面目モードだ…
「まずは対話での解決をしないとね…いきなり戦闘はだめだよ…」
「にぃぃぃ…はぁ分かったわ…」
おぉ…セリカちゃんを一言でおさえちゃったよ…
「じゃあちょっと行ってくるねー」
そう言って先生は不良たちの方に行こうとした…え?一人で行こうとしてるよこの人。
まぁそんな行動をみんなが許すわけもなく、全力で止めた。
先生の言い分は武器を持っていない自分が行った方が不良たちを刺激しないとのこと…まぁ言っている事はわかるけども、先生は一発でも被弾したらヤバイんだからさぁ…
というわけで少し離れたところから交渉をすることに。
「えーと!きこえてるかな!」
「うるせー!私たちは交渉なんてしないぞ!」
おっと…冷めてる回答だね
先生は振り返り、私たちの方を見た。
「えーと…あはは、だめみたいだね!」
「「「「「「あなたはそれでいいのか(ですか)」」」」」」
総ツッコミである。諦め早くない?いやまぁいいんだけどさ…なんかその〈大人の交渉術〉的なのを見せて欲しかった
「正直なんで高速を占拠したかを知りたかったけど…こらしめてからでいいかな!」
「えっとじゃあ…」
「うん!戦闘開始!」
「了解」 「了解です!」 「ん、いっちょ暴れる」 「先輩…」
なんかスピーディーだな…まぁ深く考えない方がよさそうだ。
「敵さん多いねー弾足りるかな?」
「ずいぶんと余裕そうね」
「まぁ…多いだけで簡単にダウンしてくれるからさ…」
「それヴァルキューレが聞いたら助走つけて殴ってきそう」
クリップを大量には持てないので一発一発を確実に命中させるつもりでトリガーを引く。
敵が大人数の時に8発クリップは致命的だが、今は味方がいる、私以外みんなアサルトライフルかサブマシンガンなので弾幕が絶えない…やっぱりトリガーハッピーが正義なのか。不良たちの行動も散兵で突っ込んでくるだけなので対処しやすいし、狭い高速道路なんで裏取りも気にしなくていいから戦いやすい。
「ヒビキ!ちょいと奥めにいっぱい叩きこんじゃって!」
「うん、わかった」
「ユウカは…」
「バリアを張って、前にでる。ですよね?先生」
なぜかドヤ顔のユウカ、なにその先生とは通じ合ってますよアピール…でもなんかシャーレに所属している生徒は〈先生と○○した〉とかのアピールが多い、流行りってやつ?まずいな、また流行においてかれてる…例の古い音楽を好き好んで聴くスズミにさえも遅れてるって言われたからなぁ…タピオカが流行ってから一年後に飲み始めた時とか…うっ、頭がっ…
「セリナはユウカのサポートをしてあげてね」
「はい!ユウカさんへの補給品です!」
「シロコはドローンで威力偵察をおねがい」
「ん」
うーん…なんか抜けてるところはあるけど戦闘指揮に関しては多分キヴォトス中を探しても右に出る人はいないんじゃないかな?
流石の手腕というかなんというか、よく私たちの事をみて適切に仕事を振り分けてる…やっぱ先生はすごいよホント
「えーと…セリカとヒューちゃんはねぇ…」
「何をやればいいのよ」
「自由に戦ってていいよ!」
「「おい!」」
前言撤回、やっぱダメだわ、なんや、放置プレイってやつか?あんま良くわからんけども…
まぁそんなやり取りをしつつ前進する、少し抵抗が激しく、簡易的な機関銃陣地もあったが、ヒビキちゃんの迫撃砲で全部ふっとんだ…
やはり火力、火力こそすべてを解決する、トリニティ生だからよくわかるんだよね、ティーパーティー、あぁうちの生徒会的なやつね、そこの砲兵部隊が火力は正義って事を証明してたもん。
あれってティーパーティーの人の趣味もあるよね絶対、あきらかに予算増えてるでしょあれ。
「結構前進したけど…反撃がなくなりましたね」
「なーんだ、大したことないじゃない、楽勝、ネ゛ッ… パコーン!
またしても、セリカちゃんの頭にヘッドショットがはいる。えっと、今回は私は関係ないからね、うん。
でもセリカちゃんはすごいよ、気絶してないもん、まぁ、プルプル震えてるけど…
「なんで、毎回私なのよ痛いじゃない!」
そう言って、セリカは怒りを弾丸に込めアサルトライフルをぶっ放した、まぁイライラしてる時は射撃するにかぎるからね、わかるよ、うん…トリニティの射撃場はめったに人が来ないおかげで大声だしながら射撃できるから結構ありがたい、たまたま人に会った時はクッソ恥ずかしいけど…
「ん、やっぱセリカは何かを持ってる」
「持ちたくないわよそんなもん…」
「でも、まだ敵さんはいるみたいですね…その、ごりあて?でしたっけ…それもまだ確認できてませんし…」
おっと…セリナ様…まずいですよ…
「ねぇセリナ…」
「ん?ヒューさんどうしました?もしかしてケガしました⁈」
「いや…なんでもないや…へへっ」
「え、えぇ…怖いですよ…」
そんな会話をセリナとしてる時、シロコさんが声をあげた、タブレットを見ている…多分あれでドローンを操縦しているのだろう、画面に映っている映像はドローンのカメラからの映像かな?
ん?このでかいロボットみたいなやつって…
「これって…」
「「ゴリアテだね(ね)」」
ミレニアムの二人がはっきり言った…いたじゃん…ゴリアテくん。誤認情報じゃないじゃん、普通にいるじゃん…
「わーお…いたねぇゴリアテくん!」
「なんでそんなテンションたかいんですか…」
「いやだってさ、巨大ロボットだよ巨大兵器だとカッコいいじゃんテンションブチ上げだよ!」
いやまぁ…わかるっちゃわかるけども…敵じゃん…流石にこの状況を楽しめないよ…
先生…あなたは肝が据わっているってレベルじゃないよそれー。
「はぁ…先生、戦闘指揮をお願いしまs…
言いかけた瞬間、後方で大爆発が起こった…後ろに敵がいるわけでもないし…前方から飛んできたみたいだね。
前方方向からドスン、ドスンと足音が聞こえてきた…確実にこっちに向かってきてるなこりゃ
そしてついに対面した、ちょうど上り坂のになっているところにその
「おぉ…あれがゴリアテかぁ…うーん実際に見てみるとなんかダサいね」
「確かに、なんか鈍そうね」
ボロッカスに言うじゃん、みんな。
ん?ヒビキちゃんが双眼鏡でゴリアテの方を見ている…なにかあるのかな
「ヒビキちゃん…なにやってるの?」
「え?あぁ…形状と武装で何型のゴリアテか識別してた…さっき飛んできたのは多分15センチロケット弾、エアクリーナーが大型の物を積んでる…だから多分G型」
すごいな、見た目だけで型式とかを判断できるのか、なるほど…あまり分からないけど、15センチロケットって事だけ分かった…15センチロケットってまぁまぁな大口径じゃないですか、そりゃああんな爆発がおきるわけだ…
「でもよかった…G型はましな方、H型とかになるともっと武装が強力だし装甲も厚いから」
「まぁ、細かいことは気にしないでさっさと片付けちゃいましょう」
「ん、ドローンもミサイルも準備できてる」
「てか、これ安全地帯からミサイル撃てば終わりじゃない?」
ドローンは遠隔操作なので、わざわざ近づかなくていい訳だ…あれ?じゃあミサイルが着弾するのをまって終わりって事?なんだ本当に楽勝じゃん
「えーじゃあ私が特に指揮しなくていいって事?」
「そう…なりますかねぇ」
「おっけー、じゃあ皆お疲れ様って事で!あっシロコはまだ仕事があったね」
「うん、一撃で破壊する…ファイア…!」
シロコさんがタブレットをタップする、その瞬間上空を飛んでいたドローンからミサイルが数発発射された…ミサイルたちは吸い込まれるようにゴリアテに向かっていく…ゴリアテは特に回避行動はしない、これは命中コースか…その場にいる全員が確実撃破を確信していたその時、悲劇は起きた…
ミサイルがすべてあともう少しという所で爆発したのだ…えっと…
「攻撃失敗って事?」
「…そうみたい…でも、あきらかにおかしい爆発の仕方してた、原因は分からない」
「射程外で信管が起動したんじゃないの?」
「いう、それはないと思う」
なら、原因はなんだ…そしてなんでゴリアテは回避行動をしなかったんだ?そんな事を考えてる途中でもゴリアテは攻撃を仕掛けてくる、しかもさっきより激しい
「シロコさん!も一回攻撃を!」
「したいのは山々だけど、あともう一斉射ぶんのミサイルしかのこってない」
…残弾が少ないのか…もし次もあんな風にミサイルが自爆したらゴリアテに対抗できる武器がなくなっちゃうよ…
ミサイルが一定距離で爆発…射程内だから自爆はありえない…まさか…
「アクティブ防護システム…かな…」
「あくて?何?」
「アクティブ防護システム、ミサイルとかで攻撃されたときに本体を守るために飛翔体を無効化するシステムの事だよ!メイビー…」
「大体はあってる、確かにそれかもしれないわね…そりゃミサイルが無効化されるわけだ…」
前に雑誌でみたことあったんだよね…どこか忘れたけど紛争で使われて効果を発揮したとか書いてあったっけ…まさか自分達が体験することになるとは
さて、どうしたものか…
「うーん、そのアクティブなんちゃらって言うのが、シロコのミサイルをじゃましてるって訳ね…じゃあそのシステムを破壊してミサイルを撃てばいいじゃん!」
「すっごい簡単にいいますね…けどそれしかないよなぁ」
あんな距離を狙撃して破壊ってのは下手な私じゃむりだし…アサルトライフルやサブマシンガンでも狙撃は難しいしなぁ…
見た感じ、ゴリアテの装備はロケランしかないから…足元に潜り込めさへすれば、勝機はあるか…な
接近か…ふーん私の十八番じゃないですか!
「先生!」
「ん?どうしたの?」
「私が突撃して、破壊します!どうか突撃の許可を!」
「え、だめだよそんなの」
「ふぇ?」
いや、なんでだめなんですか先生…私から突撃を取ったらもうほとんど何も残らないんですけど…
「ヒューちゃんったら毎回突撃してケガするじゃん」
「そ、そうですが…いつもなら突撃を許可してくれるじゃないですか!」
「いつもはもっと優勢だからね、でも今日の相手はあれだし、まだ隠してる武器があるかもしれないからダーメ」
とくに言い返す言葉は思いつかない…ここは先生の言う事に従うのが生徒っていうものなのかもしれないのかな
「でも」
「はい?」
「接近するしか策がないってのも事実だからね…」
「じ、じゃあ!」
「一人だけで突撃するのはなし!せっかくのチームなんだから協力して倒すこと!それが条件、みんなこれでいいよね?」
「はい、準備はできています!」
「呑気に話してないでさっさとしなさいよ!さっきから砲撃がやまないのよ!」
先生感謝します…マジで、ありがとうございます…
「よしっ、そうと決まればいっちゃおう!」
「「「「了解!」」」」
ゴリアテに向かってとにかく走る、案の定、反撃はくるがロケット砲は初速が遅い…おかげで回避はしやすい!
廃車などを利用して確実に接近する。
かなり近づいたとき、機関銃もうってきたが、そのほとんどはユウカのバリアに跳ね返されてしまった…わーお、さっすがの防御力!
後もう少しってところで、横から弾が飛んできた
「なんなのよ!まだ残党がいたわけ⁈こっちはアイツの相手でてんてこまいなのに!」
セリカちゃんがそう叫ぶ、いやほんとその通りだよ…
「こいつらは私がやる!だからみんなはゴリアテを!」
「分かりました、ケガしないでくださいねっ!」
「わかっとるわい!」
セリナの世話にはできるだけなりたくないからね
相手は4人、正直きつい…だけど敵さんは密集してる…つい
ここは親友の真似をして…
「喰らえっ閃光弾投擲!」
「なっ…」
前に買っておいていままで使ってなかった閃光弾…それを私は思いっきりに投げる…放った閃光弾はやがて地面に弾着し激しい閃光とキーンと言う音をはなった。
「これは痛いぞ!」
ひるんだ不良たちにクリップ2つ分の弾丸をぶっ放す、流石に閃光弾だけでは気絶しないか…やっぱりスズミのやつは威力高すぎだろ
そして少し前方では…
「あの箱みたいなやつがレーダーよ、あれを破壊すれば…よしっ!」
「先輩!システムは潰した!だからミサイルを!」
「ん、ロックオン完了、ミサイル発射準備よし…サルボ《全弾発射》」
ドローンから5発のミサイルが一斉に発射される、2発は左右の脚に命中し行動を制限する、もう2発がロケットランチャーを破壊し攻撃能力を奪う、そして最後の一発がトップアタックを決めたところで、ゴリアテの機能は完全に停止し、少し時間が経ってから爆発四散した。
「や、やったか…?」
「先生、それだけはやめてください…」
その言葉だけは洒落にならないんだよな…ソースは宇宙人系映画。
「でも流石に終わりだよね、ねっ?」
「うん、事後処理は先生に任せなさいな、シャーレに来た要請だからねーみんなお疲れさまでした!」
先生がそう言ったところでシャーレでの仕事は終わり。それぞれが帰路につく用意をし始める
「おつかれーってここから歩かないといけないの⁈」
セリカの悲痛な叫びが静かになった高速に響く、そういえばバンがイかれてたんだった…
はぁここから駅まで歩くのか、きついねぇ…まぁいいや、そう割り切って帰ろうとしたとき
「ねぇ、ヒューちゃん」
先生から声をかけられた、なんだろう…私なんか悪い事したかね、正直思い当たる節が結構あるから…
「なんでしょうか、先生…」
「今日はケガしなかったね、えらい!」
そういえば…そうだ、疲れはあるけど痛みはない…
「…はい!」
私は元気よく答える、次もケガをしないよう頑張ろう…そう思える日だった
「あ、あとさ」
「ん?なんですか」
「事後処理、手伝ってほしいなぁ…なんて」
前言撤回、疲れもあるし、痛みもある、特に頭。
チーム編成は私が新任のときに使っていたチームに主人公ちゃんをぶち込んだ感じです、当時はスキルだとか相性だとかは考えずにやっていたので悪しからず。
スズミを編成しろって?それはスマン