笑ってはいけないウルトラ警備隊   作:フシンシャ

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見切り発車気味の第1話です。


第1話 

とある日の光の国……。

そこに、この場にいてはならないはずの人物たちの影が複数あった……。

 

「一体なんなんだ……」

 

怪訝そうな声を上げたのはメフィラス星人。

光の国の戦士たち、ウルトラマンの宿敵だ。

 

「私も何も聞かされてないんだが……」

 

それに応えたのはバルタン星人。

こちらもウルトラマンたちとは因縁がある。

 

「本当になんなんだ……」

 

異次元人ヤプールが続く。

 

「まさか……宣戦布告でもする気か……?」

 

警戒心MAXなマグマ星人。

 

「いや……わざわざ呼び出してそれはないだろう……」

 

イカルス星人が呆れ顔で言う。

周りのキョロキョロしながら案内された広場へと向かう5人の宇宙人。

 

「ここか……」

 

指定された場所へと着いた。

そこには『ここで待て』と手書きで書いてある粗末な板切れの看板が立っていた。

 

「これは……なんなんだ?

……ん?」

 

メフィラスが警戒しながら辺りを見回す。

すると、明らかに異質な物が見えた。

ダンボールに手書きで植え込みのような物が書かれているハリボテだ。

そして、その向こうには茶色く尖った何かがチラチラと見切れている。

 

「なぁ……アレ……」

 

バルタンが指(?)を指す。

 

「「「…………」」」

 

ヤプール、マグマ、イカルスが沈黙する。

 

「……とりあえず……待てと言われてるのだから待つか……」

 

メフィラスの言う通り待つことにした。

 

「よぉ、来たか」

 

案の定、例のハリボテの影から茶色い宇宙人がヌッと出てきた。

 

「お前は……」

 

ヤプールが言うとその宇宙人、ジャグラス・ジャグラーは不敵に笑って言った。

 

「ジャグラー……お前、こんなところで何をしているんだ……」

 

メフィラスが拍子抜けしたように聞く。

 

「今日だけ特別に警備隊の教官にさせてもらった。

それにしても……ウルトラの戦士とやっかみのある宇宙人どもが仲良く揃ってるなんて、傑作だな」

「いや……お前が呼び出したんだろ……」

 

ケラケラと笑うジャグラーにメフィラスが呆れながら言う。

 

「さて……本題に入ろう。

お前らには今から24時間ウルトラ警備隊の見習いとして訓練を受けてもらう」

「は……?」

 

メフィラスが間の抜けた声を出す。

 

「何を言って……」

 

ヤプールが言いかけるが、ジャグラーは構わず話続ける。

 

「見習いに課せられたルールはただ一つ。

『どんなことがあっても笑ってはいけない』

それだけだ。

もし笑ったらキツいお仕置きが待ってるから覚悟しとけよ?」

「おい待て……それどこかで聞いたことあるぞ。

地球のテレビで年末にやってる……」

「じゃあ、早速始めるか」

 

ジャグラーはメフィラスの言うことなど聞き流し、パンパンと手を叩きながら合図をする。

 

「いや……あの……」

「もう……諦めて腹を括ろう……」

「そうだな……」

「やるしか無いか……」

 

 

5人は観念したように深いため息をついた。

 

「あぁ、それと……もし笑った時の罰ゲームはケツバットだ」

「は?」

 

ヤプールが抗議の声を上げる。

 

「なんでケツバットなんだ!

おかしいだろ!」

「おかしくねぇよ。

『笑ってはいけない』とケツバットはセットなのは全宇宙共通だろ」

「聞いたことないわそんなルール!」

 

ジャグラーの訳の分からない言い分に、ヤプールはひたすら抗議する。

 

「さぁ……始めようか……」

 

ジャグラーはそれを無視して不敵に笑うと、そう呟いた。

そして、地獄の24時間が幕を開けたのである……。




こんな感じで何話かやっていこうと思います。

それぞれのポジションは
メフィラス→松本
バルタン→浜田
ヤプール→方正
マグマ→田中
イカルス→遠藤
ジャグジャグ→藤原
となっています。
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