おっす!座敷童だぞ!!はちゃめちゃにでっかい宇宙船に入れた!!中はいろんな宇宙人がいていかにも豪華客船って感じだ!!あちこち見てまわったがアクセサリーだったり食べ物だったりよくわかんないものだったり!!興味が惹かれるものがたくさんある!!まぁお金持ってないんで買えないんですけどね!!俺は根城を決めなければならない。とりあえずはこの宇宙船を棲家にするんだ!幸運が舞い込むだろうし住んでもいいだろ!!
「さて・・・どこに住み着くかな。客室はマズイよな。人が入ってきたら怖いし。」
とりあえずベッドで寝たい。だがベッドを占領されてバレた日には密航者として宇宙に放り出されてしまうな。気をつけないと。
「案内板らしきものはあるけど・・・文字が読めねぇ。」
まぁ残当。宇宙だもんな。日本語なんてあるわけねぇ。あんな難しいひらがな五十音カタカナ五十音常用漢字数千字なんて使わねーよ。誰か文字教えてくんねーかな。無理か。
「適当に歩いてみるか。」
とりあえずぶーらぶら。面白そうなの探しに行こ。
「地球にハンティングに行かれたそうですね。」
「ああ、そうだ。」
「荷物が1キログラムほど申請より多いのですが?」
「それは・・・何も知らねえ。」
「本当に?地球の自生している禁止植物なんて持ち込んでませんか?」
「知らねえ!!!」
俺たちは地球から戻った後、母船で臨検を受けていた。知らねぇ・・・だが1キログラム。間違いなくあの子供だ。目に見えず、触れることも出来ないカメラにしか写らない謎の子供・・・不気味で背中が粟立つ。
「ほんとに・・・ほんとに知らねぇんだ・・・」
「・・・。」
「俺たちも知らねぇ・・・持ってきたのはあの草食動物一頭だけだ。」
「・・・。」
検査官が黄色のペン型の機械を向けてくる。マズイ。嘘発見器だ。
「・・・嘘をついていますね。」
「・・・ッ!!」
「ですがレンタルした船からは何も見つかってない・・・いったいどうしたんです。」
「知らねぇ!!知らねぇ知らねぇ知らねぇ!!!」
「ほんとだ!!俺たちは何も見てねぇ!!」
「あ、バカ!!」
「・・・何を見たんです?」
「くっ・・・」
「正直に話しなさい。でなければここで船を降りてもらいますよ。」
「ぐ・・・ぐぐ・・・」
あれが良くないものかどうかはわからねぇ。だが明らかに宇宙で誰も見つけて無いものだ。俺たちは何と遭遇したんだ・・・
「子供だ・・・」
「子供?」
「ああ、肌が白い、ヒューマノイドタイプの、見たことが無い民族衣装を着た子供・・・それが船に乗ってきた・・・」
「・・・子供なんて見つかってませんよ。」
「母船に移ったんだ・・・と思う。」
「・・・ッ!!マズイ・・・」
「あいつは・・・肉眼では見えねぇ・・・だけどカメラには映った。俺たちは触ることも出来ねぇが・・・あいつは触れる・・・怖かった・・・そんな生き物が存在するのか・・・?」
「話は後です。船の中を一斉捜索しなければ・・・あなた。船長に知らせてください。」
「はい!」
「子供の特徴は?他には?」
「黒い髪だった。性別はわかんねぇ、身長は1メートルくらい。体重は・・・わかんねぇが追加された1キロが子供の体重だと思う。」
「計算が合いません。1メートルも大きさがあるのに体重が1キロ・・・?」
「とにかくやべぇやつだ・・・」
「地球原産の寄生虫や伝染病など持ち込まれたら・・・!!早く知らせないと!!」
「おい!俺たちはどうなるんだよ!!」
「検疫を受け、自室に待機してください!!あなた!任せましたよ!!」
「はい!!では皆さん。こちらで検疫を・・・」
「ふんふんふふーん。」
いろいろ見て回ろうと思ったが・・・迷った。ここどこだ?案内板らしきものを見ても読めねえからわからん。とりあえず階段降りるか。
「こっちは何があるんだーっと。」
なんか整備員みたいな作業服着た宇宙人がカードでロックされた厳重な扉に入って行った。もしかしてここ、エンジンルームか?
「うっひょー!!エンジンルーム!!行ってみよ!!」
エンジンルーム!!こんなに心躍る部屋は無ぇ!!!しかしどうやって入ろう。妖怪だから壁すり抜けとか出来ないかな。扉を押してみる。
「うーんダメか・・・お?おお?」
扉に手がめり込む感覚がある。行けちゃう?壁抜け行けちゃう?
「おおーーーー?」
にゅるんと体がめり込んだ。壁抜け行ける!!!にゅるっと扉を抜けるとそこはメカメカしい機械がたくさん並ぶ部屋。すげぇ!!!想像した数百倍すげぇ!!!
「ひゃっほーーーーう!!!」
ボタンがいっぱいある配電盤みたいなものみっけ!!!触りてー・・・ちょー触りてー・・・
「どれどれ・・・ポチッとな。」
ガコンッ!と何かが動く音がした。これ配電盤じゃなくてコントロールパネルか?まぁいいか。あんまり触ると船が沈んちゃうかもしれないな。この辺にしとこう。
「いやーしかし・・・SF小説で想像した通りのエンジンルームだ・・・俺、小説の中にいる・・・!!」
まぁ転生自体小説の中みたいなもんだが。
「・・・ん?」
向こうに人が集まっている。なにしてるんだろう。
「℃♫%◇△」
「▱△♫℃△」
「%◇△♫△」
何言ってるかわかんねぇ。それより気になったのがコップ。宇宙人の1人が触手みたいな口みたいなところでちゅるちゅる飲んでいる。何飲んでるんだろ。
「ふーん・・・」
見てない隙を窺って・・・よいしょ。コップを取った。
「いただきまーす。」
グビッ・・・ぶえーーーー!!!!苦い!!!コーヒー!?コーヒーかこれ!?まさか宇宙にコーヒーがあるなんて思わなかった・・・元に戻しとこ。
「あ・・・やべ吹き出したコーヒーかけちゃった。」
作業員っぽい宇宙人のズボンにコーヒーの染みが・・・まぁいいか!!
「他になんかおもしれーもんねーかなー」
机になんか発見!なんか・・・銃みたいだ!!すげぇ!!
「よいしょ。」
結構重いな・・・撃ってみよ。船に簡単に穴は空かないでしょ。
「発射ーーーー!!!」
ビーーーーーっと音がする。しかし弾みたいなのは発射されず、なんだこれ?
「あ・・・もしかして、レーザーカッター?」
ゲームで見たことある。作業工具だ。なーんだ。
「どうやって止めるんだこれ・・・あっ誰か来ちゃう。」
作業員が音が聞こえたのか急いでやってきた。そして机に置いたレーザーカッターっぽいものを止める。すんまそん。
「決めた!!ここ棲家にしよう!!」
エンジンルームを棲家なんてなんて贅沢なんだ。ここなら退屈しないだろう。いろんなものあるし。
「よしよし・・・どこを寝床にしようかなー」
お、良いスペースはっけーん。ちょうどこの字型になってて袋小路みたいだ。ここにしよ。
「よし・・・さて、どうしようかな。」
とりあえず何か面白い物を集める事にしよう。
「なに?子供?」
「はい船長。地球から乗り込んだものかと。」
「それは本当か検査官。」
「はい。地球にハンティングに降りた者達が証言しております。見た事の無い民族衣装を着た子供だと。」
「地球から?あそこは人類が完全移住して無人の筈だろう。それも20万年以上前から。」
「残った原住民が生き残ったのかもしれません。」
そんなわけあるか。地球の文明は完全に滅んだ。今も文明の痕跡を残して生きている生物はいない。
「不可能だ。地球は20万年の間に何度氷河期と乾季を繰り返したと思ってる。文明は無くなったんだぞ。衣服を着た子供なんて存在しない。」
「ですが持ち帰った荷物が1キロ増えています。臨検では何も1キロの正体に当たるものは見つかりませんでした。」
「たった1キロの子供?それは赤ん坊だろう。」
「ですが・・・」
「はぁ・・・わかった。船内をくまなく調べろ。乗客には知らせるな。」
「はい・・・」
「せ、船長!!!」
「どうした・・・?」
「え、エンジンルームに!!!」
「何があった。」
「エンジンルームに子供が侵入しています!!!カメラに!!!」
「なんだって!?どうやって!!」
「わ、わかりません・・・」
「とにかく捕まえろ!!」
「はい!!」
どうなってやがる。これが今報告があった子供か?
「おい。検査官。これが報告にあった子供か?」
「わ、私は姿を見てないのでわかりません・・・」
「くそ・・・地球に降りた乗客を呼び出せ。確認させる。」
「はい。」
・・・・・・
・・・・・
・・・・
・・・
・・
・
「君達が子供を船に乗せたという乗客か?」
「・・・はい。そうです船長。」
「その子供は、今カメラに映ってるこいつか?」
「ひっ!!」
「間違いない!!こいつだ!!この服!!」
「やっぱり中に入ってたんだ!!!」
「今警備スタッフを捕まえに向かわせた。」
「無理だ船長・・・」
「何故だ?」
「そいつは肉眼じゃ見えない・・・カメラにしか映らないんだ。それに触れられない。子供は何かを触れられるのに・・・?」
「ああ・・・?なんだそりゃ。」
何言ってるんだこいつら・・・そんなものが存在するわけない。
「本当だ!!だから船に乗ってきたのに気づかなかったんだ!!」
「俺たちはこれ以上知らねぇ・・・!!」
『船長。エンジンルームに入ります。』
「警備スタッフが到着したようだな。行け。」
『はい。』
警備スタッフが4人。これで子供がちょこまか動いても捕まえられるだろう。手間をかけさせやがって。
『船長、子供は?』
「ブロックD-5だ。袋小路にいる。何してるんだ・・・?」
『ブロックD-5到着。袋小路には何もいません。』
は・・・?何言ってるんだ・・・?
「何言ってる。2メートル先にいるぞ。」
『何もいません。ネジが数個置かれているだけです。』
「何を言ってる。子供はいる。カメラに映ってる。確保しろ。」
『船長・・・ふざけているのですか?』
「それはこっちの台詞だ。早く確保して地球に送り返せ。」
『ですが・・・』
「早くしろ。」
『・・・。』
警備スタッフが少しずつ近づいていき、カメラに映った子供に手が届く・・・その瞬間、子供が警備スタッフの手を掴んだ。
『うわ!!!触られてる!!!触られてる!!!』
『どうした!?』
『何もいないぞ!!』
『触られている!!!右手に!!!誰か助けてくれ!!!』
警備スタッフの慌てよう・・・警備スタッフの腕にしがみついている子供は見えていないようだった
「い、言った通りだ!!!見えないんだよ!!!」
「カメラにしか映らないし俺たちは触れないんだ!!」
「ほ、本当なのか?」
『船長!!!発砲の許可を!!!』
『うわあああ何かいる!!!何かいる!!!助けてくれ!!!』
『発砲します!!!』
「あ、待て!!!」
カメラの向こうでプラズマビームの炸裂音が響く。画面がイオン煙で真っ白になるが、尚警備員の悲鳴が聞こえてくる。いったい何がおきているんだ・・・
『うわああああ・・・・お、重さが消えた・・・』
『船長!!確認してください!!子供は居ますか!?子供は居ますか!?』
「あ、ああ・・・いない・・・」
『船長!!何か・・・何か変です!!見えない何かがいる!!』
「ほ、本当に見えて無いのか・・・?こちらでは確認している。」
『何も居ません!!本当です!!』
『何もいない!!何もいない!!』
「カメラを切り替えろ。どこに行ったか探せ。」
「は、はい!」
艦橋スタッフの1人にカメラを探させる。だが子供は見つからなかった。
「いない・・・?」
「はい・・・どのカメラにも映ってません。」
「動体センサーは。」
「どれも反応無し・・・」
「あ、ああ・・・だから・・・だから言ったんだ・・・俺は・・・俺は・・・!!」
「お前達は・・・何を船に連れて来たんだ・・・」
「わからない・・・わからないんだ・・・」
「俺たちは何も知らねえんだ!!」
ふぅーーーー!!!びっくりした!!!いきなり撃ってくるんだもん!!!ビームに当たったら流石に妖怪でも蒸発するだろJK!!!とりあえず警備員っぽい宇宙人はいなくなったからさっき集めたかっこいい形のネジ回収しに行くか。
「どれ・・・いないな・・・」
袋小路のパイプの下に転がって行ってるな・・・あ、これ。ビームが当たったな。溶けてる。ちぇーせっかく見つけたかっこいい形のネジだったのに。まぁその辺にいっぱいあるだろう。また探そ。
「よし。探検だーーーー!!!!」
座敷童はいたずらもする妖怪だからな!!!俺がいたずらしても仕方ないのだ!!!おっネジがいっぱい入ってる引き出しだ。ちょいちょいっと探そう。
「ふんふんふーん。」
なんか普通のネジばっかりだな。さっき見つけたみたいなかっこいい形のネジ無い。上の棚か?俺の身長じゃ届かないんだよなぁ・・・
「空中に浮けないかな・・・妖怪だし。」
ふん!!!!!ふぅん!!!!!無理だ。空中には浮けないらしい。なら台を持ってこよう。
「手頃な台は・・・あ!脚立!!」
脚立は宇宙でも同じ形なんだな。材質が違うのかもしれんが。脚立を持ってきてレッツトライ!!!
「よいしょ・・・おお届いた届いた。」
上の棚にはかっこいいネジいっぱいある!!!ちょっとだけもらっていこう。
「ふんふんふふーん・・・ぬわああああああああ!!!!」
急に脚立が揺れた。そのまま背中から床に落ちた。いっってぇ!!!
「なんだよもー・・・」
見ると作業員の1人が脚立を元あった場所に戻していた。ちっ・・・接近に気づかなかったな・・・まぁいいネジはもらった。さっきの場所に戻りネジを並べる。すげー宇宙だとネジも違うもんなんだな。これなんかキラキラしたラメみたいなのが金属に混ざってる。宇宙製の金属なのかな。妄想が広がリング。