SF座敷童   作:電動ガン

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母船のノスタルジー

よぉぉぉーーーっす!!座敷童だぞ!!!艦橋に俺スペースが作られてから数日。おもちゃを持ってくる事を忘れた事に気付き、どうしようかと悩んだ。おもちゃは多分ドアをすり抜けられない。俺が持ってたら別かもしれんが。それ以前に俺は艦橋からエンジンルームに行く道がわからない。広すぎて。まじでどうすっぺ。

 

「むぅーーー・・・」

 

「£◇♫☆℃。」

 

「む?」

 

カメラを構えた宇宙人がご飯を持ってきた。艦橋だと宇宙人が多すぎてなかなか食べるタイミングがわからないんだよな。結論、艦橋は居づらい。

 

「もぐ・・・」

 

「・・・。」

 

このお肉。何の肉だか全くわからんけどうめぇ〜。サラダも食べる。プチプチとした豆みたいなのが入ってるサラダ。コレも好きなんだよね〜。

 

「あぐ・・・もぐ・・・」

 

「・・・。」

 

カメラを構えた宇宙人はじーっとカメラを向けている。記録すんのはいいけどなんかやりづらいなぁ

 

「ぷぁ・・・ごっそさん。」

 

手を合わせてごっそさん。そしてカメラを構えた宇宙人に訴える事にした。エンジンルームに帰りたいと。

 

「・・・!」

 

「お?わかってくれたか?」

 

ちょいちょいとついて来るように手招きした。よし。帰れる。俺は黙ってついて行った。

 

・・・・・・

 

・・・・・

 

・・・・

 

・・・

 

・・

 

 

手招きして連れられた場所。そこはトイレと思わしき場所だった。なんでじゃ!トイレじゃないわい!俺は首をブンブン振って違うとアピールした。宇宙人は首を傾げている。

 

「違うんだよ!俺はエンジンルームに帰りたいの!」

 

「・・・?」

 

「エンジンルームだよ!ええーっと・・・どう表現したらいいか・・・」

 

とりあえず体をウニョウニョ動かし持てる演技力を持って全力でエンジンルームを表現した。

 

「・・・℃☆♫?」

 

「お?伝わったか?」

 

またもやちょいちょいと手招きされたので今度は手を繋ぐ事にした。めちゃくちゃ驚かれたが手を握り返してくれたのでヨシ。

 

・・・・・

 

・・・・

 

・・・

 

・・

 

 

艦橋に戻って来た。カメラを構えた宇宙人は船長らしき片目デバイスをつけた緑色の肌の耳の長い宇宙人に話しかけている。いや船長は毛むくじゃらの角がある方か?わからん。どっちでもいいか。

 

「♫☆℃◇+」

 

「£+☆◇ヾ:」

 

「ヾ℃◇£▲」

 

なんか説得してるみたい。大丈夫か?俺、エンジンルーム帰れるよな?

 

「♫▲℃。」

 

「£☆▲!!」

 

お、なんか敬礼っぽいのした。話が付いたらしい。これで帰れる・・・と思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんですって?」

 

「だから副船長。子供がエンジンルームに帰りたがってるんですって。」

 

「艦橋に住処を移したのかと思いましたが・・・」

 

出来るならあの妖精は目の見える範囲にいて欲しい。だが帰りたがっているのを妨害したら・・・どうするべきか。いや最初から答えは決まっている。

 

「ならば私がエンジンルームへ連れて行きます。貴方もついて来て、記録するように。」

 

「了解!」

 

カメラの共有映像をデバイスに映してもらい妖精を見る。可愛らしい容姿をしているがその力は未知だ。幸運を呼び込む以外にも何か力を有しているに違いない。それらをなるべく記録しなければ。

 

「さぁ。行きましょう。」

 

手を差し伸べたら躊躇いなく手を握ってきた。触れる。こちらからアプローチしても飄々と避けられてしまってなかなか触れる事は出来ない。それがこうして触れる事でその力の一端を見た気がする。手を繋ぎ、エレベーターを乗り継ぎ、30分程掛けてエンジンルームに辿り着いた。そして中の者に開けてもらおうと連絡しようとした時、我々は目撃した。

 

「な!?」

 

「え!?」

 

妖精が扉にめり込む様に吸い込まれて行ったのだ。これには流石に驚いた。まさか壁抜けが出来るとは・・・

 

「記録しましたか?」

 

「し、しました。」

 

「驚きましたね。また妖精の力の一端に触れた気がします。」

 

「これ、船長になんて説明したら・・・」

 

「私がします。では戻りましょうか。」

 

「はい。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ふぃーーー戻って来れたぜ。良かった伝わって。いつもの場所に戻って来るとあったあった俺のおもちゃと箱。おもちゃを持ってしばらく遊んでいるとまたカメラを持った別な宇宙人達がやってきた。やっぱ観察すんのね。まぁそれはいいや。

 

「ぶいーん!!!」

 

久しぶりの宇宙船のおもちゃ!!なんか懐かしくも感じるな。結構離れてたから。俺は無事幸運を授けられただろうか。まぁそれもいいか!!

 

「ぶいーん・・・ん?」

 

なんかカメラを持った宇宙人が手招きしてる。なんだ?

 

「・・・?・・・?」

 

「£▲℃☆〜〜〜」

 

なんか言ってる。そして俺を観察してた宇宙人の1人が取り出したのは・・・新しいおもちゃだ!!!なんかパワードスーツみたいなの!!!欲しい!!!俺の前で取り出したってことは俺用だよな?エンジンルームで他に遊ぶやつおらんよな?良いよな?

 

「♫☆£%∂〜〜〜」

 

「£%∂☆▲〜〜〜」

 

フラフラと引き寄せられていたが・・・あれ?これ、どっかに誘導されてる?どこに連れてかれるんだ?まぁいいか!おもちゃ欲しい!

 

「☆%∂℃£」

 

「▲%☆%∂」

 

思ったらエンジンルームの入り口まで誘導されてた。そしてパッと何かを取り出した。なんだこれ。タブレット?

 

「ヾ℃☆%∂」

 

「£%∂☆♫」

 

カメラを持った宇宙人達は身振り手振りを交えて何か説明してくる。タブレットにはエンジンルームを出て、別な場所。多分艦橋かな?に移ればおもちゃあげるよ〜ってことらしい。ふぅん・・・

 

「まぁいいか。乗ってやるよ。」

 

だからおもちゃくれ。ハリー!!俺がうなづくと向こうも理解したのかおもちゃを渡してくれてエンジンルームのドアが開いた。仕方ねぇな。おもちゃもらったしな。俺は宇宙人達について行った。

 

・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・

 

・・・・・・・

 

・・・・・・

 

・・・・・

 

・・・・

 

・・・

 

・・

 

 

俺が案内されたのは艦橋じゃなかった。なんと客室のひとつ。中に入るとたくさんのお菓子とおもちゃ。え!?これ俺の!?お菓子もおもちゃもたくさんあるぞ!?バッと振り向くと宇宙人は表情が分かりづらいが多分ニッコリ。やった!!

 

「◇%∂℃☆・・・」

 

「£☆℃%+・・・」

 

露骨にホッとした雰囲気を感じ取った。そんなに移動させたかったか。悪い事したな。流石にエンジンルームで好き勝手されるのは嫌だったか。ま、そりゃそうか。

 

「ひゅーっ!!」

 

ちゃんとしたベッド!!いつもは床で寝てたからな!!衣食住の衣はどうでも良いとして食と住は完全に補償されたと言っていい。やったぜ。でも幸運は?どうやってもたらそう。それが出来なきゃこの生活ともオサラバだよな・・・むむぅ・・・

 

「ま、その時考えよう。」

 

その時考えれば良い。何せ俺は超常の存在、妖怪座敷童なんだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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