ウマ娘忍たまダービー   作:223系新快速

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この作品、一応主人公はデジタルです。時系列的にはうまゆる17話直後からです。
しかし、忍たまって30年もやっているだけあって、初期と現在とでは全然違いますね。ハイビジョンになって、頭身上がって、上級生が増えて…。
2025/2/7追記:クリスの言葉の修正、誤字訂正など、全般的に修正しました。


第1話 戦国時代に飛ばされたの段

ファイン「楽しかったね、忍者屋敷。」

クリス「ああ。この忍者装束は記念に貰える。」

デジタル「お二人のかっこいい姿をカメラに収められて眼福です~。」

 

ピカッ ゴロゴロ

 

デジタル「なんだか急に天気が悪くなってきましたね。」

ファイン「どこか隠れる場所はないかな。」

クリス「Mission…、雨宿りの場所探し…、あそこに大きな木がある。あそこで凌ごう。」

 

3人は木陰に入る。まもなく雨が降り出し、そして土砂降りになる。

 

デジタル「この雲の動き、変ですね。嫌なことが起きなければいいのですが。」

 

その言葉はすぐに現実のものとなる。空が裂け、真っ黒な開口部が見えたのだ。

 

デジタル「ひええー、皆さん逃げましょう!」

ファイン「!?か、身体が引っ張られているよ!?」

クリス「駄目だ、耐えきれない…。」

 

3人は穴の中に引っ張られていく。

 

「「「助けてー!」」」

 

 

ドスン ドシン ドタン

 

クリス「イテテテテ…。」

デジタル「お二人とも、大丈夫ですか?」

ファイン「な、何とかね…。」

クリス「しかし、ここがどこか全く分からないな。」

ファイン「じゃあ、私聞いて「待ってください。」デジタルちゃん、どうしたの?」

デジタル「創作では、この手の出来事があると異世界に飛ばされるのが常。であれば、私たちの常識が通じる相手とは限りません。まずは、この世界の人達の行動と常識を知ることが先決です。」

ファイン「分かった。」

 

3人が草むらに隠れて様子を見る。すると、3人の子供がやってくる。乱太郎、きり丸、しんべヱだ。四方六方肘鉄砲を歌っている。

 

ファイン「子供達みたいだね。」

クリス「歌を...歌っている...。話しかければ...、いい...。」

デジタル「…、駄目ですね。」

ファイン「どうして駄目なの?」

デジタル「あそこの地面、何か怪しいです。」

 

デジタルに言われて2人が見るが、何の変哲もない地面にしか見えない。

 

ファイン「何も見えないよ。」

クリス「デジタル...、考えすぎでは...、ないのか...。」

デジタル「いえ、デジたんのこの手の予感は、的中率90%以上です。少なくとも、あの子達が通り過ぎて、何もないと確認するまでは。」

 

不満に思いながらも、様子を伺う2人。すると、3人が足を踏み込んだ瞬間、

 

ズザーッ

 

乱きりしん「「「うわーっ!」」」

 

仕掛けが発動し、3人は網に囚われて宙づりにされる。

 

八方斎「フハハハハ、乱太郎、きり丸、しんべヱ、ものの見事に罠にかかったな。」

きり丸「くそー、ドクタケ忍者隊首領、冷めたチンゲン菜、お前の仕業か。」

八方斎「冷めたチンゲン菜ではない、稗田八方斎だ。」

 

お約束の呼び間違いと訂正である。

 

乱太郎「私達をどうする気だ。」

八方斎「知れたことを、お前達を人質にして、忍たまの友を奪うのだ。」

乱太郎「忍たまの友は門外不出の秘伝の書。渡すくらいなら燃やした方がマシだ。」

きり丸「えー、そんなのもったいないよー。」

乱太郎「駄目だよ、敵に情報を漏らすくらいなら、自ら命を絶つことも、忍者の使命なんだから。」

 

それを聞いて、デジタルの顔が引き締まる。

 

クリス「忍者隊首領…。」

デジタル「どうやら、私達は戦国時代に迷い込んでしまったようです。」

ファイン「そ、それって…。」

デジタル「下剋上という名の完全実力主義、権謀術数を用いた謀略や攻撃は当たり前、信じられるのは己と忠実な部下のみ。そしてこの時代の諜報を担う存在、それが忍者です。」

クリス「では、忍者の格好の...私達は…。」

デジタル「下手に飛び出せばスパイとみなされ、知っていることを洗いざらい吐かされた上で死刑か、もっと酷いことになるでしょう。」

ファイン「でも、あの子供達を放っておけないよ。」

デジタル「であれば、作戦を立てる必要があります。」

 

デジタルの話に聞き耳を立てる2人。一方、ドクタケ側は…。

 

魔界之小路「大丈夫ですよ、乱太郎君、きり丸君、しんべヱ君。私が説得しますから。」

乱きりしん「「「え?」」」

魔界之小路「八宝菜校長先生、忍たまの友を奪うのは良くない作戦だと思いますよ。」

八方斎「何故だ魔界之先生。」

魔界之小路「忍たまとドクたまはライバルですが、それ故にいい勉強になっています。特に、実戦経験をある程度安全に積めるという経験は、プロの忍者では得難い、貴重な財産。下手に忍たまの友を奪って忍たまのレベルが下がると、こちらの経験も下がってしまうでしょう。そうすれば、ドクタケ忍者隊のレベルも下がって…。」

八方斎「分かった分かった、その先は言わんでも分かる、殿に叱られてお仕置きされるというのだろう。ならば忍たまの友を奪うのは止めにして、火薬を交換条件にするか。ざっと1年分の火薬を交換条件にすれば、演習にも攻勢にも困らんぞ。」

3人「「「そこまでです!」」」

 

3人が飛び出す。

 

八方斎「その恰好、忍者。だが、見慣れぬ色と装束、一体どこの城の者だ。」

デジタル「残念ですが、我々はこの国の者ではありません。」

八方斎「な、なんだと。」

クリス「南蛮出身で、本場の忍術を身に着けた、正義の忍者三人組。」

ファイン「我々に勝てる覚悟があるなら、かかってきなさい!」

 

それを見てせせら笑う八方斎。

 

八方斎「フ、フン、いきなりの登場で焦ったが、たった3人ではないか。搦め手ならともかく、正面から力で捻じ伏せる等、忍者の本質が分かっていない。」

ファイン「それはどうかな?私達の実力を見て、後悔しても遅いよ。」

 

そう言うや、ファインモーションは近くにあった頭ほどもある大岩を持ち上げる。

 

八方斎「な、何だと、あの大岩を軽々と持ち上げた!?」

ファイン「驚くのはまだ早いよ。それーっ!」

 

ファインは遠くへ放り投げる。

 

八方斎「な、なんて馬鹿力だ。」

しんべヱ「す、凄い…。」

雲鬼「あの力で殴り掛かられたら、ただじゃ済まない…。」

クリス「力だけでは...ない...。」

 

そういうとクリスエスはダッシュする。

 

雷鬼「ひゃ、100m7秒5…。人間じゃない…。」

八方斎「測り間違いではないのか。」

乱太郎「私より速いから、測り間違いじゃないと思う。」

八方斎「うそーん。」

デジタル「仕上げに、今から町に行って、ドクタケ忍者隊の皆さんが、くノ一3人に手も足も出ないという噂を流してきますよ。」

風鬼「八方斎様、普通に策略も使えるようですよ。」

八方斎「わ、分かった、分かった、この場は引く。今日のところは見逃してくれ。」

 

そう言うとドクタケ忍者隊は一目散に逃げ出す。

 

デジタル「ふう、上手くいきましたね。」

ファイン「さ、今助けるからね。」

 

縄を緩めて降ろし、3人は自由になる。

 

乱太郎「助かったー。」

きり丸「忍たまの友を燃やさずに済んだ…。」

しんべヱ「けど、お姉さん達、見慣れない忍び装束だね。どこの城の忍者なの?」

乱太郎「しんべヱ、話聞いてた?この人達は、南蛮出身の忍者なんだよ。」

きり丸「それはいいけどさ、なんで南蛮出身の、しかもかなりの凄腕の忍者が、こんなところにいるんだ?」

ファイン「えへへ、実は道に迷っちゃって。」

クリス「今夜泊るところを...探していた...。」

デジタル「そこへ貴方達が通りかかったので、一晩泊めてもらおうと思ったのです。」

乱太郎「まあ、助けてもらったし、それくらいいいかな。」

きり丸「土井先生と山田先生に報告しようぜ。」




四方六方肘鉄砲を歌わせたかったのですが、楽曲コードが中々分からずにやむなくその部分を削除しました。
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