ウマ娘忍たまダービー   作:223系新快速

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第10話 委員会入部の段

デジタル「いやー、今日の授業もためになりましたねー。」

クリスエス「今度火薬研究家の早すぎた天才さんに会ってみたいものだ。」

 

3人が歩いていると六年生の潮江文次郎がやってくる。

 

文次郎「いたぞー。」

 

すると六年生と五年生が即座に駆けつけてくる。

 

デジタル「六年生と五年生の皆さんじゃないですか。どうかしましたか?」

文次郎「デジタル、ファイン、クリスエス。お前達、委員会はもう決めたか?」

クリスエス「私はまだだ...。」

デジタル「私もです。」

ファイン「それはそうと、委員会活動って何ですか?」

文次郎「忍術学園では、生徒達は全員どこかの委員会に所属して、委員会活動をする決まりがある。」

仙蔵「だが、どこの委員会も人手不足で困っている。だからこうして新しい忍たまが増えると、毎回どの委員会に所属するかで一悶着あるんだ。」

守一郎「俺が編入した時も、どこに入るかで大分争いがあったなあ。」

留三郎「あの時は結局綱引きで決めて、当たりを引いた用具委員会に入ったな。」

デジタル「じゃあ、どんな委員会があるか教えてほしいです。」

文次郎「会計、作法、保健、用具、図書、体育、火薬、生物、学級委員長の9つだ。」

兵助「もっとも、学級委員長は、一年は組にはもう庄左ヱ門がいるから除外だな。」

三郎「そ、そうだった…。」

 

三郎はがっくりしながら輪から外れる。

 

クリスエス「大体は想像がつく...。だが、作法委員会が分からない...。」

ファイン「お茶の作法を習う委員会、とか?」

仙蔵「違う。首実検の作法を学ぶ委員会だ。実戦で打ち取った首が誰かを検分する際の手順を学ぶ。」

 

それを聞いてクリスエスが押し黙る。一方、デジタルは手を挙げる。

 

文次郎「お、デジタル、決めたのか。」

デジタル「はい。私は図書委員会にします。本が好きですから。」

長次「モソ…。」

デジタル「えーと、『迷いなく図書委員会に来てくれて嬉しい』ですか?いえいえこちらこそ、よろしくお願いします。」

 

それを見て驚く一同。

 

デジタル「あのー、どうしました?」

きり丸「学年一無口で無表情で、初見では何言っているのか分からない中在家先輩の言葉の内容を一発で解読したー!?」

デジタル「これくらい、デジたんは普通にやりますよ。これくらい出来ないと、物語は描けません。」

長次「モソモソモソ…。」

デジタル「え、『今度古文書の解読をやってほしい』?いえいえ、ご要望とあらば、今すぐにでもやりますよ。」

きり丸「やったー、これで作業が捗る!」

 

大喜びのきり丸。一方で他の委員長は焦る。

 

伊作「不味い、残るはあと二人だ。」

 

だがファインも手を挙げる。

 

ファイン「私は会計委員かな。組織全体の権力を握るのって、金を握る人でしょ?」

文次郎「おお、分かっているじゃないか。だが会計委員会を選ぶ以上は、地獄のような活動にも耐えてもらうぞ。」

ファイン「大丈夫です。」

 

二人目も決まったことでますます焦る委員長達。

 

留三郎「不味い、このままだと予算会議が文次郎の意のままになってしまうぞ。」

小平太「クリスエスはどこが希望だ?」

クリスエス「…、まだ決まらない。各委員会の活動を見せてほしい...。」

「「「よし来た!」」」

 

各委員会の委員長が先頭に立って、委員会活動を見せる。その結果、

 

クリスエス「生物委員会だ...。動植物に触れ合える時間は貴重だ...。」

八左ヱ門「よっしゃー、これで負担が減る!」

 

選ばれなかった委員会はがっくりである。

 

留三郎「何故用具委員会じゃないんだ。」

伊作「保健委員会に入ってほしかったのに…。」

乱太郎「まあまあ、伊作先輩、毒のある生物の捕獲要員が増えただけ、マシと思うことにしましょう。」

兵助「乱太郎、そもそも生物委員会が脱走させなければ済む話だよ。」

乱太郎「そ、そうですね…。」

 

 

図書室で、図書委員会が本の修補をしている。

 

デジタル「糊で修補するのも大変ですね。虫食いも多いですし。」

雷蔵「そうだね。文脈が分からないと、どう修補するかで迷ってしまうよ。」

久作「しかし上手いな。本の修補は、経験が浅い者には務まらないのに。」

デジタル「デジタルは本を扱うことに慣れていますから。もしそうでなかったら、もっと大変でした。」

きり丸「そうなんだよ。不器用な人間には務まらないんだ。」

怪士丸「以前委員長入れ替えの時に七松先輩が委員長になった時は、大変だったね…。」

デジタル「な、なにがあったんですか?」

きり丸「学園長先生が、委員会活動が活発過ぎるってんで、委員長を入れ替えたんだよ。そしたら経験の浅い内容を担当することになって、大混乱になって。」

デジタル「何となく想像つきますね。」

 

 

会計委員会が帳簿付けをしている。

 

文次郎「会計委員会の本分は、各委員会の予算を削り、収支を健全化する事だ。びた一文、計算に狂いがあってはならない!」

ファイン「うーん、でも私の知識だと、これ以上予算を削ると技量の低下に繋がってしまいますよ。」

文次郎「何だと!?」

ファイン「だから、自分達で材料を集められるところは集めるべきだと思うんです。授業の一環として、また予算集めとして。」

文次郎「どういうことだ?」

ファイン「例えば、塀の修補には漆喰を使いますが、この材料に使う貝殻は、海で取れます。それを使って自分達で漆喰を作れば、作業時間は増えますが、費用は抑えられます。」

文次郎「成程。」

ファイン「また、保健委員は薬の原料として薬草を使いますが、これを町の医者に売れば、収入の足しになるはずです。」

文次郎「面白いな。」

 

文次郎が身を乗り出す。

 

ファイン「ただ、時間がかかるので、先生方と相談して、授業に加えるかどうかを考える必要がありますが。」

文次郎「いや、これは鍛錬になるぞ。ギンギーン!」

ファイン「安藤先生、どうですか。」

安藤先生「確かに、万年予算不足に悩まされる会計委員としては、画期的な話です。それにしても、一年は組からこのような提案が出てくるとは予想外でした。い組も教科(・・)が優秀なだけでは限界がありますね。発想を強化(・・)しないと。」

ファイン「そのダジャレはあんまり上手くないですね。私が前にいた学園の生徒会長並みに下手です。」

 

それを聞いて顔をしかめる団蔵と左吉。

 

団蔵「生徒会長のギャグのセンスが安藤先生並みって、想像しただけで嫌になるよ。」

左吉「あ、ああ。」

ファイン「ギャグのセンス以外は完全無欠といっていいんだけどね。品行方正、才色兼備。日本語で言うところの、『玉に瑕』だよ。」

 

 

生物委員会がペット達に餌をあげている。

 

クリスエス「どの生物も可愛い...。」

八左ヱ門「おおっ、このダンゴムシと蜘蛛とネズミの良さが分かるのか。」

孫兵「前にくノ一教室に虫獣遁の術を教えたときは、こういうのを嫌がっていたからなあ。」

三次郎「見て、生き物達がクリスエスに集まっている。」

虎若「生き物達も、クリスエスの良さが分かるんだ。」




生物委員会だけ短いです。
今度は安藤先生とシンボリルドルフに繋がりが出来ました。
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