Mobile Suit Gundam person who picks seeds   作:武者ジバニャン

3 / 7

原作準拠の方にはこの作品はオススメ出来きません。
設定を忠実に守りたい方、抵抗がある方もブラウザバック推奨です。


第二章 白い悪魔

前回、コズミック・イラの世界へとたどり着いた方舟・アーク、そのアークにブルーコスモスの盟主ムルタ・アズラエルがやってきた。

彼はそこでイノベイド・ラミアと出会い、彼女の主でありこの物語の主人公(ここ重要)ジンガ・オウマと出会う。

一方、アークを発見したのはアズラエルだけではなかった。アズラエルが支持する地球連合と戦争状態となっているザフト軍もこれをキャッチ、モビルスーツ隊を出撃させアークに迫る。

ザフト襲来を察知したジンガは慌てることなく、飄々と笑みを浮かべて自身の愛機であるエクストリームガンダムに搭乗し、新たな戦場へと飛翔する。

 

アークより出撃したエクストリームガンダム、その主な武装はビームサーベル、ビームライフル、シールド。

ビームライフルはジンガのエクストリームガンダム専用に作られたもので、その威力はビームマグナムと同等のものである。

背部にはハイパーバズーカが装備されており、シールドはジンガの趣味か好みか、RX-78-2ガンダムが使っていたシールド。

しかしこのシールドは伊達ではなく、ガンダリウム合金で作られており、物理攻撃には堅く、おまけに耐ビームコーティングを施されているのでモビルスーツのビームやモビルアーマーのメガ粒子砲なども難なく耐えられる。

 

「~♪」

 

コクピット内部で吞気に鼻歌を口にするジンガ、その彼にパートナーロボである白ハロが敵モビルスーツの反応を検出する。

 

「ハロ!テキ ハッケン!」

 

「はいはい、どれどれ~」

 

彼のコクピット...全天周囲式であるそこのモニターにザフト軍のモビルスーツ部隊が写し出される。

見るにラミアの情報通り、その構成はシグーが3機、ジンが9機。

これを見てジンガは思わずため息を吐き、そのロンド・ベル仕様のノーマルスーツヘルメットのバイザーから覗かさせる彼の表情は落胆していた。

 

「やっぱ71年のザフト軍モビルスーツか....退屈だが仕方ない」

 

彼はコクピットシートの頭部左横に備え付けられているスコープを使用して、今いる場所より狙撃を行おうとする。

 

「さぁ...戦争をしよう」

 

その口元は嘲笑うように端を吊り上げる。

 

 

 

 

 

 

艦隊から出撃したザフト軍モビルスーツ部隊は目標である方舟・アークを捉える。

 

「あれが巨大物体か」

 

「でかいですね」

 

そのコクピットのモニターから見てもそのスケールのデカさは尋常ではないと物語る。

指揮官は早急にアークに辿り着くべく部下たちに急ぐように指示する。

 

「行くぞ!あれをナチュラルどもなんぞに渡しては...」

 

その時であった。部隊指揮官のシグー目掛けて一つの閃光が直撃、一瞬で機体ごと破片を残すことなく爆散する。

部下たちは突然のことに何が何だか分からないが、しかし更に閃光が三つ走りジンが3機も同時に爆発する。

 

「な、なんだ?!」

 

「わかりません!!」

 

「っ!ぜ、前方より高熱源!!」

 

「なに!?」

 

彼らのその前方より高速で接近したそれ...エクストリームガンダムが、目にも捉えきれぬ動きでビームサーベルで一気にまたも3機切り裂き撃破する。

今ので一気に6機も落とされてしまったことにその場にいるザフト軍パイロットたちは「なんだこれは!?」、「何が起きているんだ!?」、目の前で上官や仲間が簡単に戦死した現実に理解しきれなかった。

だが残るはあと6機となってしまった、このまま彼らもやられる訳にはいかないしまだ敵の姿を見るまでは死ねないと恐慌しそうだった己にそう言い聞かせて、モニターに目を凝らす。

すると接近警報のアラームが鳴る。

 

「っ!真上か!!」

 

その通りにそのザフト兵士が乗るジンの真上からエクストリームガンダムがビームサーベルでもって吶喊してくる。

 

「くっ!!この!!」

 

返り討ちにすべくMMI-M8A3 76mm重突撃機銃で応戦する。残った仲間たちも続くようにエクストリームガンダムに攻撃する。

だがエクストリームガンダムはそれらを寸で躱し続けながら無傷のまま最初に反撃してきたジン目掛けて、ビームサーベルを振り下ろし真っ二つに切り裂いた。

コクピットまでもサーベルで切り裂かれたのでパイロットは悲鳴をあげる前に、蒸発し死んでしまいジンも爆発してしまう。

 

「エディ!!」

 

ジンの爆発を背にして彼らの前に姿を披露するエクストリームガンダムにザフトパイロットたちは、自分たちが知らない未知のモビルスーツである存在に恐怖を抱いた。

一方、エクストリームガンダムのジンガは....嗤っていた。

 

「~♪いいねぇ~♪この戦場の感覚ぅ~....だから好きなんだ、モビルスーツ戦って...フフフ」

 

ガンダムのツインアイが獲物を捉えたと言わんばかりに妖しく光る。そしてそのままビームサーベルを持ったまま残ったジン5機に襲いかかる。

 

「き、きたぁ!!!」

 

「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

「来るなぁー!!!」

 

彼らは散開しながらも76mm重突撃機銃をエクストリームに乱射するが、一発も掠りもしない。ジンガはそれに対してならばとビームサーベルをしまい込み、背部のハイパーバズーカで三発発射して残った敵機5機の内3機を打ち落とす。

そして残った2機にはビームサーベルで再び襲う。やられまいと76mm重突撃機銃で撃ち続けるが、全然当たりはしない。

そんな悠長にしていると一機、ガンダムのサーベルの餌食となった。

 

「ぎゃあ!!!」

 

「マイルズ!!あ、あああああああああああああああああああっ!!!!!!!」

 

残されたのはあと一機となった。部隊の仲間がもう居なくなり、完全に恐慌状態になり発狂しながら突撃機銃をそこら中に乱射する。

 

「あ~らら、狂ったか...んじゃ仕留めるか」

 

エクストリームは真っ直ぐに向かって加速しながらジンに突撃し、すれ違いざまにビームサーベルで横薙ぎに切り裂いたのだった。

 

「あ~...やっぱモビルスーツ戦は、最高だぁ~」

 

モビルスーツ戦後の悦に浸るジンガ。しかしすぐにまた戦う者としての表情に戻りながら、笑みを浮かべてモビルスーツ部隊を失ったザフト艦隊を鋭く睨む。

 

「じゃあ、メインディッシュを頂こうか」

 

舌をなめずりしながらモニターに映る敵艦隊に向けて加速する。ザフト艦隊も自分たちに近づくモビルスーツの反応に気づいていた。

 

「高熱源!!モビルスーツです!!」

 

「なに!?モビルスーツ隊は!?」

 

「そ、それが...全部隊、通信ロスト...」

 

「ば、馬鹿な!!出撃からまだ二分しか経ってないんだぞ!!!」

 

っとナスカ級艦長が叫ぶと同時に、後続の二隻のローラシア級の内一隻の頭上から3つの閃光...ビームが撃ち貫く。

攻撃されたローラシア級の一隻は瞬く間に爆発し、宇宙の塵と化した。

 

「リシュリュー轟沈!!」

 

「くそ!!何をしている!!180度回頭!!何とかしてこの宙域から離脱しろ!!」

 

「ルドゥタブルが!!」

 

「なに!?」

 

オペレーターが叫びと共にもう一隻のローラシア級もエクストリームのビームライフルの餌食となり、大きな爆発による閃光と共に宙に消える。

残されたのは旗艦のナスカ級のみとなった。ブリッジにいる艦長を含めてザフト兵らは皆、これから自分たちも死ぬのかと恐怖に包まれる。

そんな恐怖に脅かされる中で艦長は何とかしてそれを振り払い、オペレーターにある命令をする。

 

「本国に通信を送れ!!!我、未確認巨大建造物を発見 更に未確認のモビルスーツを目撃 攻撃を受けている、っと!!」

 

「ぷ、プラント本国!!こちらプロヴェンス!!我、未確認を発見!更に未確認のモビルスーツを目撃!攻撃を受けている!!繰り返す!!本国...」

 

オペレーターに伝えた後、艦長は漸くそこで乗組員たちと共に恐慌に飲まれながら口走る。

 

「あ、あれは...悪魔だ....白い、悪魔だぁ!!!!」

 

その時、ブリッジの正面にエクストリームガンダムが顔を覗かせてツインアイを光らす。

 

「あ、悪魔ぁああああああああああああああ!!!!!!」

 

その叫びに応えるようにエクストリームはビームサーベルを大きく振りかざし、ナスカ級プロヴェンスは爆炎と共に虚空の宇宙から消え去った。

 

 

「やっぱ71年のザフトはこんなもんか...ん」

 

そんな独り言を口にする彼のコクピットモニターにラミアが映像通信で現る。

 

「ラミア、今終わった。これから帰る」

 

「お疲れ様です。所要時間は二分半です」

 

「あっそ。んじゃ帰るから、ただいまのキスの準備をしててくれ」

 

「っ!....はい///」

 

「ふふ」

 

嬉々としながら恥ずかしそうにモジモジして返事をするラミアの顔を見て、微笑ましく見ながら方舟・アークへと帰途へ着くジンガと彼の愛機エクストリームガンダム。

 

 




今回はここまで。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。