過去編にリソース割くのもアレなので、サクッと行きます。
イランの特級呪霊? 強敵でした。今後、作中で術式は登場すると思います。
10万UA突破しました! ありがとうございます!
二年に進級した。
家からの情報によると、天元と同化する予定だった
悟と夏油くんも重症を負ったものの、悟は自力で反転術式に覚醒。現代最強としての才覚を見せたそう。
俺と宿禰の方が強いから、現代最強は間違ってるけどね。
宿禰なんて、最近術式に概念の付与すらし始めたから、もう術式ありの模擬戦なんて怖くて怖くて⋯⋯。
切断の概念を持たせた空間を裂く手刀とか、どういう解釈と縛りをしたらできるのか教えて欲しいくらいだよ。領域展開されてたらヤバかった⋯⋯いや、あれはもしかして領域を縛ることで得ている効果の可能性も⋯⋯?
「今年の姉妹校交流会は東京校で行う。移動の用意をしておくように」
「はーい」
去年、人数合わせで参加した悟と夏油くんに蹂躙されたらしいからね。今年はその雪辱を晴らすべく、期待を背負って二年の特級術師が投入されることになったのだ!
⋯⋯まあ、宿禰は海外だから参加するの俺だけだけど。
先輩方雑魚だからなぁ⋯⋯。最高で二級しかいないし、他もパッとしないやつしかいない。ましてや夏油くんがいるから尚更なんだよね。
俺からしてみれば夏油くんは敵じゃないし、怖いのは悟だけ。
宿禰が参加してたら後ろも気にしないといけないけど、今は海外だし。それを考えたら、宿禰が不参加なのは朗報なのかもしれない。
「せんせー、徒歩で移動したら交通費降りますか?」
「交通費が欲しければ、後で領収書を提出するように」
「じゃあ全部タクシーで移動します」
「交通費申請の上限までしか戻ってこないからな?」
「チッ、京都校シケてんな⋯⋯」
お土産は落雁と老舗の豆餅でいいかな。
というわけでやって来ました東京校。
出迎えもねえとか、東京校もシケてんのかよ。呪術高専はシケてるってことでFA。
上層部が腐ったミカンだしな。カビが生えるような湿気った施設になったのか、それとも腐ってるから湿気った場所を作ったのか、真偽は不確かだね。
「たーのもー! あれ、誰もいないのかな?」
誰もいない⋯⋯。おかしいな? 場所は合ってるはずなんだけど⋯⋯。
「おーい! 誰かー! 誰かいませんかー!」
誰もいない⋯⋯。
朝六時に集合って聞いたのに、引率も雑魚先輩方もいない。
⋯⋯嘘でもつかれてたのかな?
携帯電話が着信を知らせる。朝っぱらから電話してくるなんてどこのどいつだ?
「はい加茂殲景です」
『加茂、今どこにいる?』
「六時に集合って聞いたので東京校にいます」
『集合場所は京都駅だ。はぁ⋯⋯、もう現地にいるなら仕方ない。しばらく時間を潰していてくれ』
「へーい」
日程表も何も渡されてないし、集合場所も聞いてないんだから分かるわけないじゃんね?
最近は任務書見て行って帰ってくる生活続けてたし、公共交通機関なんてそう使わない*1から、今回もそれで移動しちゃったよ。
時間を潰していたら悟がやってきた。暇なのかな?
「はっや。なんでもう居んの?」
「現地集合かと思ったんだ」
「マジ? ウケる」
「最近任務ばっかで、現地集合現地解散が基本だったからさ。おかげで暇で暇で⋯⋯あ、そうだ。ジャンプ買いに行こうよ」
「行かねーよ。今週号もう読んだし」
「えー⋯⋯」
コンビニ行って時間つぶし作戦失敗した。
暇だなぁ⋯⋯。
「おはよう。今日は早いね、悟」
「おはよ」
「その変な前髪は⋯⋯君が夏油くんか」
「変な前髪⋯⋯そ、そういう君はどちら様かな? 服装から呪術高専生なのは分かるけど」
「君と同じ呪霊操術の使い手で、特級術師の加茂殲景だよ」
「ああ、君が」
「ところでさ⋯⋯落雁と名代豆餅どっちが良い?」
悟と夏油くんは二人で声を揃えて答えた。
「「名代豆餅」」
「だよね。悟、はいこれ」
悟に落雁を渡し、夏油くんと二人で豆餅を食べる。食べやすいように単品のものを二つ貰っておいて良かった。
「サンキューって、落雁じゃねえか! 豆餅は!?」
「ん、美味しいねこれ」
「でしょ?」
「おい!」
「落ち着きなよ。ほら、赤福あるから」
「ったく、最初から出しとけよ」
ダミーの空き箱を渡す。
「⋯⋯」
気分はトルコアイス屋さん。ドンドゥルマって言うんだっけ?
バニラアイスの材料に、なんか片栗粉みたいなやつを混ぜて作るらしい。
夏油くんは口を抑えて爆笑している。餅を喉に詰まらせないか心配だ⋯⋯。
「ほら、今度は中身入ってるから」
「⋯⋯本物だよな?」
「本物の食品サンプルだよ」
「何個持ってきてんだよ⋯⋯。武器庫呪霊か?」
「偶然見つけてね。悟をおちょくろうと思って、ジョークグッズはいっぱい持ってきたんだ。宿禰にはもちろんやってないよ? 殺し合いになるから」
「沸点低いよな、アイツ」
「最近は世界美食巡りで結構機嫌良いんだよ。それだけに⋯⋯ね?」
今度こそ本物の赤福を渡しながら、世間話に興じる。
後輩ができたこと。後輩が死にかけたこと。先輩も死にかけたこと。任務で等級のミスが目立つこと⋯⋯等々。
何があったのか、この世界で灰原雄は死んでいないらしい。多分、俺らが祓った呪霊の中に死因となる呪霊が居たのだろう。
国内任務も忙しかったし、なんなら優先的に一級以上の任務を回すようにして貰ってたし、こういうこともあるか。
「今更なんだけどさ」
「何?」
「どうしたんだい?」
「お前、呪力多すぎじゃね?」
「⋯⋯そう?」
「俺の二倍三倍どころじゃねえよ。宿禰も多いけど、お前はもっと多い」
確かに今まで呪力切れになったことは無いけど、そんなに多かったんだ。初対面の時に言ってくれれば良かったのに。
まあ、初対面の時はデュエルしてエクゾディア揃えてワンキルしたから、そんな気分でも無かったろうけどさ。
「今まで見た中で一番多いよ。人間かすら怪しいレベル」
「ヤバ⋯⋯両面宿儺より多いかな?」
「知らねー。見た事ねーし」
宿儺とは最終的に、お互いに致命傷からの呪力切れだったからなぁ⋯⋯。前世も呪力モンスターだったのか、それとも術式によって効率が違うのか⋯⋯。
今は結構頑張ってる方だと思うんだけど、六眼持ちじゃない俺には視覚化できない。あとで見てもらうしかないか。
「加茂、世間話はそこまでだ」
「ん? ああ、着いたんすね。じゃ、またね悟。夏油くんも。交流会では存分にボコしてあげるよ」
「言ってろ」
「ああ」
「「
良いね⋯⋯。もしかしたら、星漿体護衛任務から今日までの間に、夏油くんは反転術式を習得してるのかもしれない。
もしかしたら、俺も術式反転を使う必要が出てくるかもしれない。調子に乗ったガキ共に現実を見せてやろう。どれだけ重たいものなのかを教えてやろう。
最強という称号の重みを。
術式って脳の機能なんですよね⋯⋯。
ヒュドラとかアジ・ダハーカ、ズメイや八岐大蛇のような多頭の存在って術式複数持ってると思います?