「手加減無しだ!」
Xギーツがそう叫ぶとギャングライダーズ達が一斉にシーカー達に襲い掛かる。
GIGANT HAMMER
GIGANT STRIKE
「ふん!」
ドォオオオオオオン!!
シーカーが地面にギガントハンマーを叩きつけると、地面が隆起し、ギャングライダーズ達を蹴散らした。するとGMライダーの1人の変身が解除され、デザイアドライバーが転がった。
「ジャ!!」
それをヒマワリジャマトが拾い上げ、コアIDを抜き取ると、ジャマトライダーのコアIDであるディスコアIDを取り出し、セットすると自分の腰に装着し、ジャマトバックルを取り出した。
「ヘンシン!」
JYAMATO
ヒマワリジャマトはジャマトバックルをデザイアドライバーの左側にセットしジャマトライダーに変身した。だが普通のジャマトライダーと違い、頭にヒマワリが生えており、さしずめジャマトライダーヒマワリというべきだろう。ジャマトライダーヒマワリは大鎌を持ってギャングライダーズ達に向かっていった。
ユーフォーエックスも高速回転による体当たりや光線を用いてギャングライダーズ達を蹴散らしていく。
「数が多くて面倒だ!」
シーカーはパワードビルダーバックルにギガントブラスターとギガントソードのギガントバックルをセットした。
HYBRID GIGANT BLASTER
ALL MIGHT GIGANT SWORD
GIGANT ALMIGHTY
「ウオオオオオオオオオオ!!!」
シーカーはアームを展開し、左側のアームにギガントソード、右側のアームにギガントハンマー、そしてシーカー本体にギガントブラスターをそれぞれ装備した状態、ギガントオールマイティとなった。
「な、何だあれは!?」
「武器を全部装備しやがった!?」
「オラアアアアアアアアア!!!」
ドォオオオオオオオン!!!
「「「ぎゃあああああ!!」」」
ギガントオールマイティとなったシーカーの猛攻にギャングライダーズ達は次々と薙ぎ倒されていく。これに危機感を覚えたダークゴースト、ガイ、ベルデは同時に必殺技を発動させる。
FINAL VENT
FINAL VENT
ダイカイガン!ダークライダー!
オメガドライブ!
3人のライダーの同時必殺技がシーカーに炸裂しようとする。対するシーカーもパワードビルダーバックルを操作した。
GIGANT FINISHER
「失せろおおおおおお!!!」
ドォオオオオオオオン!!!
「「「ぎゃあああああ!!」」」
ベルデにギガントソード、ガイにギガントハンマー、ダークゴーストにギガントブラスターが炸裂し、3人のライダーを同時にノックアウトしてしまった。
「シーカー!!貴様ー!!」
上から声が聞こえ、シーカーは上を見上げると、リュウガがドラグセイバーで落下スピードと共にシーカーを切り裂こうとしていた。するとリュウガに茨が絡みつき、引き寄せられる。茨を操っていたのはもちろんジャマトライダーヒマワリだった。
「貴様…!」
「カレヲキズツケサセナイ!」
JYA JYA JYA STRIKE
ジャマトライダーヒマワリはジャマトバックルを押し込み、必殺技のパンチをリュウガに浴びせた。
ドォオオオオオオオン!!!
「がああああああああ!!」
ジャマトライダーヒマワリの必殺技を受けたリュウガは地面に転がった。しかしリュウガは必殺技を受けてもなお、立とうとする。するとリュウガの様子が急変した。
「うぅ…!?ぐおおおおおお…!?」
リュウガはドラグセイバーを落とし、悶える。一体何が起こったのかと思っていた矢先、リュウガの背中から人の手が出てきたのだ。シーカーはすぐさま駆け寄り、その手を掴み、引っ張り出そうとする。
「うおおおおおおお…!」
二の腕あたりまで引っ張り出され、このまま全て引っ張り出そうとしたその時、Xギーツがシーカーを銃撃する。その衝撃でシーカーは手を離してしまい、手は再びリュウガの中に戻ってしまった。
「てめぇ…!」
シーカーはXギーツを睨みつける。しかしXギーツもかなりのご立腹だった。
「シーカー、俺が相手だ」
XギーツはXレイジングソードとギーツバスターXを手にシーカーに襲い掛かる。シーカーはギガントブラスターで迎え撃つが、Xギーツはそれを避けてギーツバスターXで斬りつけた。
「…っ!!」
「まだまだ!こんなもんじゃねえぞ!」
Xギーツは素早い動きでシーカーを責め立てていく。今まで無双してきたシーカーが圧倒されているのだ。
「どうしたどうした!?」
「ハァ…ハァ…」
シーカーの手が震えだし、体のアドレナリンが噴出されていく。
「ウオオオオオオオオオアアアアアアアアアア!!!!」
「へぇ…、これがお前の凶暴化というやつか」
凶暴化したシーカーがギガントソードとギガントハンマーをXギーツに向って振り下ろす。XギーツはそれをXレイジングソードとギーツバスターXで受け止めた。
「っ!?」
「確かにこれは強えな。だが…」
Xギーツはギガントソードとギガントハンマーを弾くとXレイジングソードのボタンを押して必殺技を発動、シーカーにX字の斬撃を食らわせた。
「ぐうううぅ…!!」
「俺には届かねえんだよ!!」
X GEATS STRIKE
Xギーツのマントが伸び、シーカーに巻き付くと無理矢理引き寄せた。そして目の前まで来たところを回し蹴りを食らわせた。
ドォオオオオオオオン!!!
「ガアアアアアアアアアアア!!」
Xギーツの必殺技を食らったシーカーは地面に転がった。シーカーは立ち上がろうとするが、体が思うように動かない。
「ここまでやれたのは褒めてやる。だが、もう終わりだ」
「…!!」
XギーツはギーツバスターXのレバーを引いてシーカーにトドメを刺そうとした。
「ジャー!!」
ジャマトライダーヒマワリが乱入し、Xギーツに大鎌を振り下ろして妨害する。
「ヤラセナイ!」
「この…!失敗作の分際で!」
ジャマトライダーヒマワリがXギーツと戦闘している隙にユーフォーエックスが駆け寄り、シーカーにケミーライザーと複数のレプリケミーカードを渡した。*1
「ユーフォー!」
「これは…」
シーカーはケミーライザーにレプリケアリーをセットする。
ケミーライズ! CARERY!
レプリケアリーの癒しの能力でシーカーのダメージが回復する。シーカーは立ち上がるとジャマトライダーヒマワリに加勢しようとしたときだった。
「ハアアアア!!」
なんとダークゴーストが立ち上がり、ガンガンセイバーでシーカーに襲い掛かったのだ。シーカーはそれを受け止めてダークゴーストに話しかける。
「お前はこれでいいのか?」
「……?何のことだよ?」
「お前は記憶を封じられ、ギャングライダーズにいいように使われているだけに過ぎない。本当にそれでいいのか?怜…いや、
シーカーがその名を言った瞬間、Xギーツが反応する。
「お前、何故それを知っている!?」
Xギーツがシーカーに迫ろうとするがジャマトライダーヒマワリに妨害される。
「元々お前は俺とは別の並行世界のIS世界に転生した普通の人間だった。だがあの天災兎によってイレギュラー扱いされて殺され、怨霊となった。そして今はギャングライダーズにいいようにされている。お前も哀れだな。俺が本当のお前を取り戻してやろう」
そう言うとシーカーはケミーライザーにレプリユニコンをセットする。それを見たXギーツは目を見開く。
「まさか、レプリユニコンでダークゴーストに施された封印魔術を解く気か!?やめろ!!やめろシーカー!!」
「ジャー!!」
「邪魔だ!!」
XギーツはジャマトライダーヒマワリをXレイジングソードの必殺技で怯ませ、シーカーに銃撃しようとするがジャマトライダーヒマワリが茨で拘束する。
「やめろぉおおおおおおおおおお!!!」
ケミーライズ! UNICON!
パリーン……
ケミーライザーがから放たれた光線がダークゴーストに当たり、ダークゴーストの中の何かが砕け散った。すると、ダークゴーストからおどろおどろしいオーラが凄まじい勢いで漏れ出した。シーカーはその衝撃で吹っ飛ばされる。
「あぁああああ……、シーカー貴様…!なんてことをしてくれたんだ…!!」
ダークゴーストは形を変えていき、巨大なこの世のものとは思えない怨霊が姿を現した。
「ウオオオオオオオン……」
(なんだあれは…、見てるだけで背筋が震えてくる…)
「ユーフォー…!」
「ジャ、ジャー…」
すると怨霊はシーカーやXギーツ達を攻撃した。
「うお…!見境なしかよ…!この場を脱する為のちょっとした賭けのつもりだったが、ここまでとはな…。いや、今まさにチャンスだな!」
シーカーはケミーライザーにレプリナインテイルをセットする。
「おい!いくぞお前ら!」
「ユーフォー!」
「ジャー!」
ケミーライズ! NINETAIL!
レプリナインテイル能力でシーカーは別の並行世界へ繋がるゲートを開く。
「待て!シーカー!!」
「あばよ」
去り際にシーカーはXギーツに向って2つのフィーバースロットバックルを見せつけるとジャマトライダーヒマワリとユーフォーエックスを連れてゲートに入っていき、Xギーツが銃撃するが、*2それと同時にゲートは消えた。
「シィィィィイイイイカァァァァァアアアアア!!!」
Xギーツの叫びが虚しく響いた。アジトを散々荒らされただけに留まらず、とんだ厄災を目覚めさせていったのだ。
「ウオオオオオオオン……」
怨霊はギャングライダーズ達を攻撃しており、時には空間に穴を開けて、そこにギャングライダーズ達が吸い込まれていた。
「ちっ!かくなる上は…!」
DARKNESS BOOST TIME
「この世界もろとも散れ!!」
X GEATS VICTORY
Xギーツによって1つの世界が消え去ってしまったのだった。
◇
◇どこかの世界◇
「なんだここは…」
快斗は困惑した。何故ならこの世界は全てが四角いのだ。木や石、さらには生き物まで四角い。原住民らしき人物もいたがカクカクとお辞儀をするような行動を繰り返すばかりで会話はできず、鼻がでかい原住民もいたが、ハァンとかフゥンとか言うばかりで全然話にならなかった。
「なんかそういうゲームがあったな…」
すると、後ろから突然声をかけられる。
「あの…」
「あ?」
振り向くと、そこには助けた獣人の女性がいた。獣人の女性は頭を下げる。
「あなたが私を助けてくれたんですね…、ありがとうございました」
「俺は別にお前なんかほっといても良かったんだがな」
獣人の女性は快斗に礼を言うが、快斗は素っ気なく返した。
「それでその、お願いがあるのですが…」
「……」ギロリ
まだあるのかと言いたげに快斗は獣人の女性を睨みつける。
「私を…、ご主人様の元に帰してほしいんです」
「何…?」
快斗は目を見開いた。何故なら…
「お前の事は
「確かに奴隷と聞くと悪く感じるのは当然だと思います。でも私の買い手であるご主人様は私を奴隷としてではなく対等に扱ってくれました。私はそんなご主人様に忠誠を誓ったのです。私は最初、ご主人様の元に戻る資格はないと思っていました。彼らに散々汚されてしまいましたから…。でもあなたに同行していた方々*3が言っていました。ご主人様は私を大事にしているから対等に接してくれているのだと、そういう人間は私をそう簡単に見捨てたりしない。今も探しているだろうと。だから私はご主人様の元に戻る決意をしました。それに…、ご主人様と暮らした日々も楽しかったんです。そう思うとご主人様に会いたくなって…」
「……」
獣人の女性は涙を流していた。その瞳は純粋に誰かを想い、会いたいという気持ちが出ているのを快斗は感じた。あの時、簪が自分に向けていた目によく似ていたのだ。快斗は立ち上がると獣人の女性にケミーライザーを渡す。
「これは…?」
「お前の行きたい場所を強く念じろ。そうすれば道は開かれる」
獣人の女性は快斗の言った通りに自分の主を思い浮かべた。
ケミーライズ! NINETAIL!
◇
「…っ!ここは…」
獣人の女性は気が付くと森の中にいた。さっきの四角い世界ではなく、普通のよく見かけるような森だった。するとガサガサと音がし、誰かが近づいているようで獣人の女性は身構える。現れたのは1人の男だった。獣人の女性はその男を知っていた。
「ご主人様…?」
「ロクサーヌ?ロクサーヌなのか!?」
「ご主人様!」
獣人の女性、ロクサーヌは男に抱き着いた。男もロクサーヌの背中に手を回し、抱きしめた。
「ロクサーヌ…、無事でよかった…」
「お騒がせしました。ご主人様…」
その光景を木の影から、快斗、ユーフォーエックス、ヒマワリジャマトが見守っていた。
「ユーフォー…」
「ヨカッタ…」
「……」
◇
◇トータス◇
「ここがお前がいた世界か」
「ユーフォー!」
快斗はユーフォーエックスがいた世界であるトータスに送り届けた。
「じゃあお前とはここでお別れだ」
「…ユーフォー…?」
「帰る場所はあるかって?…さあな」
「マッテ、ボクモイク!」
「何?ハァ…、勝手にしろ」
ケミーライズ! NINETAIL!
快斗とヒマワリジャマトはまた別の並行世界へ旅立っていった。ユーフォーエックスは快斗達が去った後もじっと見つめていた。
「シオオオオオン!」
「ユーフォー?」
ユーフォーエックスは自分を呼ぶ声に振り向くと、そこにはリリアーナを背中に乗せたリクシオンがいた。
「ユーフォー!!」
「リクシオオオオオン!!」
「リク、もしかして仲間のケミーなの?」
するとユーフォーエックスはドレッドの変身者だった男を排出した。
「この方は…?」
「シオオオン?」
「ユーフォー…」
ユーフォーエックスはリクシオンに事情を説明し始めた。
◇
一方快斗は転移した世界のビルの屋上で一休みをしていた。するとエースやデザイアのメンバー達、そして簪の顔が思い浮かぶ。それと同時に自分は追われる身になったことに深くため息をついた。
(さて…、ここからどうするか……)
凶暴化状態のシーカーでさえ手も足も出ないXギーツの実力、ヤバいですね☆